カスバ街道周辺旅行記(ブログ) 一覧に戻る
サハラ砂漠へ行くツアーですが、延々と、まだ途中の話題だ。<br />ツアー2日目は、しとしと雨だった。<br /><br /><br />モロッコまで来て、雨とは。<br />オレは雨男か?・・・と思いつつ、車はダデス峡谷を眺めつつ、東に向かう。<br />ティネリールの町に来て、車が泊まった。どこからとも無く、薄汚いおっさんが現れて、モロッコ人いわく「彼が案内するからついて行け」と。<br /><br /><br /><br />薄汚い案内人のおっさんに案内されたのは町の中にあるカスバ。<br />そりゃマラケシュから「カスバ街道」を歩んでいる。カスバはいっぱいあるだろう。<br />うーん、昨日のアイト・ベン・ハッドゥに比べると、あまりに生活感に満ちておるな。土壁の中から聞こえてくるのは、ウマかはたまたロバの嘶きなのか。。<br /><br />「ボンジュール!」という子供達が現れ、この観光客一行についてくる。<br />直感的にやばい。構っているとたかられる・・・間違いナイ・・・と。早足で。<br /><br />カスバを出て次に案内されたのはベルベル人の住居。<br /><br />「地球の歩き方」モロッコ編のどっかに、「ツアーではベルベル人の住居も訪れ、そこではミントティーが振る舞われる」なんて書いてあったが、タダなわけないっしょ。タダほど高いモノはないって・・・<br />※余談ながら、今回、lonely planetと共に持っていった「地球の歩き方 モロッコ編」は、ガイドとしてはかなり「不満足度」が高かった。すでにバラバラになっているが。。。<br />予感は的中した。<br /><br />一行が招かれた一室には、「案内役」の男性と、絨毯を織る女性。<br />男性は英語とフランス語を切り替えながら、紹介を始める。<br />「我々は1年の半分を遊牧で暮らし、半分は住居に住んでいる。ここは協同体になっており、みんながいろいろなものを分け合っておる。<br />まずはミントティーをどうぞ」<br /><br />いれたてのミントティーはハッキリ言って、うまい!!<br /><br />「作っているのは天然素材をもとにした織物で、同じモノは2つとナイ! フェズなどからもよく買い付けにくるが、彼らは売っているのは、我々のものより粗悪品を、観光客に高く売りつけているものだ・・・我々のは100%手作りの絨毯だ。<br />・・・<br />ミントティーは如何だったかな。<br />それでは上のフロアにいろんなものがあるから、それをお見せしよう」<br /><br />・・・<br />・・・<br />・・・<br /><br />キター!!<br /><br />じ、じ、じゅうたん。絨毯ショ〜の始まりだよ始まり。。。<br /><br />・・・<br />・・・<br />・・・<br />・・・<br /><br />オランダ人のバーロはずーーっと苦笑い。<br />ルネもフランス人カップルもまるで興味を示さずそっぽ向いてるし。<br />東洋人は口をあーんぐり。<br />この居心地の悪さよ。<br />最後の展開は?<br />「こんだけ絨毯を広げさせて、何も買わずに出て行くつもりか・・・アァ?」<br />と読んだのだが。。<br />申し訳ないことに、オランダ人のオバサン、<br /><br />「何か買えるものはナイかしら・・・絨毯は重くなるから、もっと小さいのは無いの?・・・コレはいくら」<br />「これは1500DH・・・」<br />「高っ!」<br />「いいかコレは大変な手間がかかっていて、しかも他に2つとないデザインなのだ。しかも素材はラクダの毛だ」<br />「でもそんな高いモノはいらないわ。他に無いの?」<br />「分かった、お見せしよう〜」<br /><br />・・・<br /><br />手間がかかっていることは否定しませんがね。<br />バリューを判断するのは買い手であって売り手ではない。<br />この基本的な市場原理が、ちょいとこの土地では違うようだ。<br /><br />・・・<br />ひとしきりのやりとりがあって、結局彼女がいくらのモノを買ったのかは知らない。<br />ヒゲの旦那さんを除いたその他のご一行様は、オランダ人のオバサンが買い物してる間にこのベルベル人の住居を出てしまった。<br /><br />住居を出ると、そこには四駆が止まっていた。<br />まぁ、ツアーで廻るルートなのだ、仕方なかろう。<br /><br />案内人からは、10ディルハムのチップを要求された。150円のチップなら払いますわな。でも150円でも、アノ絨毯は買う気にはならなかった。まして数千円、1万円超え。。。バックパッカーには無用のもの。<br /><br />こんな出来事だってある。<br />もっともこれだって、インドやエジプト旅行に比べれば、はるかにマシな部類だった。<br />フランス人のダンナさんは、モロッコ人の子供に、手作りの人形だったか風車だったか、そんなものを押し付けられて困惑していた。<br />そう、観光客に親しげに寄ってきたガキの言う「プレゼント」を、「プレゼント」だなどと思ってはいけません。。<br /><br />今後モロッコに行くヒトのために、ご参考まで。<br />ただ、モロッコ南部の風景は、実に独特だった。<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />次はトドラ峡谷です。<br /><br />(まだまだつづくよ)

【旅行記復刻版】2008・モロッコからイベリア半島へ巡る旅(7)トドラ峡谷へいく、その前にベルベルの絨毯ショー!の巻。

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2008/09 - 2008/09

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okura

okuraさん

サハラ砂漠へ行くツアーですが、延々と、まだ途中の話題だ。
ツアー2日目は、しとしと雨だった。


モロッコまで来て、雨とは。
オレは雨男か?・・・と思いつつ、車はダデス峡谷を眺めつつ、東に向かう。
ティネリールの町に来て、車が泊まった。どこからとも無く、薄汚いおっさんが現れて、モロッコ人いわく「彼が案内するからついて行け」と。



薄汚い案内人のおっさんに案内されたのは町の中にあるカスバ。
そりゃマラケシュから「カスバ街道」を歩んでいる。カスバはいっぱいあるだろう。
うーん、昨日のアイト・ベン・ハッドゥに比べると、あまりに生活感に満ちておるな。土壁の中から聞こえてくるのは、ウマかはたまたロバの嘶きなのか。。

「ボンジュール!」という子供達が現れ、この観光客一行についてくる。
直感的にやばい。構っているとたかられる・・・間違いナイ・・・と。早足で。

カスバを出て次に案内されたのはベルベル人の住居。

「地球の歩き方」モロッコ編のどっかに、「ツアーではベルベル人の住居も訪れ、そこではミントティーが振る舞われる」なんて書いてあったが、タダなわけないっしょ。タダほど高いモノはないって・・・
※余談ながら、今回、lonely planetと共に持っていった「地球の歩き方 モロッコ編」は、ガイドとしてはかなり「不満足度」が高かった。すでにバラバラになっているが。。。
予感は的中した。

一行が招かれた一室には、「案内役」の男性と、絨毯を織る女性。
男性は英語とフランス語を切り替えながら、紹介を始める。
「我々は1年の半分を遊牧で暮らし、半分は住居に住んでいる。ここは協同体になっており、みんながいろいろなものを分け合っておる。
まずはミントティーをどうぞ」

いれたてのミントティーはハッキリ言って、うまい!!

「作っているのは天然素材をもとにした織物で、同じモノは2つとナイ! フェズなどからもよく買い付けにくるが、彼らは売っているのは、我々のものより粗悪品を、観光客に高く売りつけているものだ・・・我々のは100%手作りの絨毯だ。
・・・
ミントティーは如何だったかな。
それでは上のフロアにいろんなものがあるから、それをお見せしよう」

・・・
・・・
・・・

キター!!

じ、じ、じゅうたん。絨毯ショ〜の始まりだよ始まり。。。

・・・
・・・
・・・
・・・

オランダ人のバーロはずーーっと苦笑い。
ルネもフランス人カップルもまるで興味を示さずそっぽ向いてるし。
東洋人は口をあーんぐり。
この居心地の悪さよ。
最後の展開は?
「こんだけ絨毯を広げさせて、何も買わずに出て行くつもりか・・・アァ?」
と読んだのだが。。
申し訳ないことに、オランダ人のオバサン、

「何か買えるものはナイかしら・・・絨毯は重くなるから、もっと小さいのは無いの?・・・コレはいくら」
「これは1500DH・・・」
「高っ!」
「いいかコレは大変な手間がかかっていて、しかも他に2つとないデザインなのだ。しかも素材はラクダの毛だ」
「でもそんな高いモノはいらないわ。他に無いの?」
「分かった、お見せしよう〜」

・・・

手間がかかっていることは否定しませんがね。
バリューを判断するのは買い手であって売り手ではない。
この基本的な市場原理が、ちょいとこの土地では違うようだ。

・・・
ひとしきりのやりとりがあって、結局彼女がいくらのモノを買ったのかは知らない。
ヒゲの旦那さんを除いたその他のご一行様は、オランダ人のオバサンが買い物してる間にこのベルベル人の住居を出てしまった。

住居を出ると、そこには四駆が止まっていた。
まぁ、ツアーで廻るルートなのだ、仕方なかろう。

案内人からは、10ディルハムのチップを要求された。150円のチップなら払いますわな。でも150円でも、アノ絨毯は買う気にはならなかった。まして数千円、1万円超え。。。バックパッカーには無用のもの。

こんな出来事だってある。
もっともこれだって、インドやエジプト旅行に比べれば、はるかにマシな部類だった。
フランス人のダンナさんは、モロッコ人の子供に、手作りの人形だったか風車だったか、そんなものを押し付けられて困惑していた。
そう、観光客に親しげに寄ってきたガキの言う「プレゼント」を、「プレゼント」だなどと思ってはいけません。。

今後モロッコに行くヒトのために、ご参考まで。
ただ、モロッコ南部の風景は、実に独特だった。









次はトドラ峡谷です。

(まだまだつづくよ)

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