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タンジェ港にほど近いバス乗り場に着いたのは、朝の6時少し前くらいだった。<br />それにしても、途中の雨は、ほんとに日本の「ゲリラ豪雨」みたいだった。<br />けど、バスの中で雨漏りの滝とは・・勘弁してよ・・・<br /><br />バスを降りるなり、若い男に英語で「オマエの荷物は?」話しかけられ、荷物預かり証を奪うように取った男が、バスの荷物室からワタシのリュックを取り出して言う。<br />「今日スペインに行くのか」<br />「No.」<br />「朝早い、ホテルに案内しよう」<br /><br />やばっ!<br /><br />こいつ、バス会社の職員でもナンでもない、どっかの客引きかよ!<br />まだ寝ぼけかかっていたが、ようやく目が覚めた。<br />「もうホテルは決めてある」<br />「いまは早朝だ、ホテルはどこも閉まっている。空いているところがある!」<br />うるさいなコイツは。<br />「ホテルはどこにあるか知っている!」<br />「It is tanger/danger(?)だ。ここはモロッコだ」<br />「No!だ 自分でナンとかする!」<br />どうも彼が「タンジェ(Tanger)だ」と言ったのか「デンジャー(danger)」と言ったのかわからなかった。<br /><br />そういやここは、モロッコで一番警戒すべき町だった。<br />危ないのか?・・オマエが一番怪しいわ。<br />「勝手にしろ」といって男はどっかに言ってしまった。フゥ〜<br /><br />朝方で人通りが少ない中、よってくるのはだいたい怪しげなホテルの客引きっぽかった。あまりさまようのはよろしくない・・・ということで、「地球の歩き方」記載のよさげなホテル「レンブラント」に電話する。1泊50ユーロ。さすがここはヨーロッパが近い。<br /><br />そして本当に海外で使えるSoftbankの携帯電話って便利。<br />電話しているふりをして、寄ってくるヘンな人も拒絶。<br /><br />ホテルのドアは開けてくれていたが、チェックインできるのは8時以降だと言われたので、リュックは置いて早朝のタンジェ市内に出る。新市街はもう、フランスのどっかと言われてもまったく違和感なし。<br /><br />そして、それまでのモロッコとはひと味ちがう、港町タンジェ。朝の港の風景は、いいねぇ〜<br /><br /><br /><br />大砲が港をにらむ通り。近くにはすげー立派なフランス総領事館がある。<br /><br /><br /><br />それに、比較的あたらしいイスラムのモスクが建っている。こういうものがないと、あまりアラブの都市に見えない。<br /><br /><br /><br />このモスクが面しているのが、「グラン・ソッコ」という広場で、タンジェではポイントになる広場だった。<br />グラン・ソッコの向こうから日が昇る。<br /><br /><br /><br />向こうは旧市街メディナ。<br /><br /><br /><br />塔が目立つモスク。<br /><br /><br /><br />午前8時、ホテル「レンブラント」にチェックイン。<br />1泊50ユーロ=500ディルハム=7500円。<br />モロッコに泊まった中では最も高く、唯一部屋にテレビもあるしバスタブもあるホテルだった。もっともそんなホテルでシャワーを浴び、洗濯して横になったら、夕方まで爆睡してしまった。睡眠で強制ラマダ〜ン。。<br /><br />だいぶ日が傾いてから町に出て、メディナを少し彷徨った。ここもアラブだ、規模は小さいとはいえ、やっぱり迷路はかわらなかった。<br />明日は移動しよ。アラブ世界も今回はこれでおしまい・・と思いつつ、タンジェ港に行ってみた。旧市街の向こうに日が沈む。<br /><br />ひとりでブラブラしていると、やっぱり声をかけられるが、たいていの人はガイド目当てで絡んでくるとかではなくて、純粋に「ボンジュール」「ウェルカム」「コンニチワ!」と挨拶してくれる感じ。一般の英語通用度は低いが・・・以外といいんじゃない?<br /><br />・・・とか思っていたら、親切そーに英語で「こっちがメディナ、あちらはグランソッコ、今なにしてるの?」と話しかけてくる中年男性。<br />「カフェでお茶でもしながら英語で会話したいんだが」<br />「ひとりでブラブラしているだけなんでノーサンキュ」<br />すると今度は<br />「ハシシをもっているが、要らないか?」<br />・・・<br />あ〜やっぱり怪しいヤツはいるわな。<br />こういう輩の「カフェ」で眠り薬でも飲まされたら・・・ですな、たまりませんな。<br /><br />※あとで知りましたが、モロッコは世界最大のハシシ(大麻樹脂)生産国らしいです。<br /><br />翌日の出国に備えて、タンジェ港まで歩いてみた。<br />港からメディナの方に向けば、モロッコでみる最後の夕焼け。<br /><br /><br /><br /><br />(モロッコ編完結 いよいよヨーロッパへ、つづく・・・)<br /><br />----<br />おまけ。<br />モロッコで最後の夕食は、マクドナルド。<br />タンジェ市内で「発見」した。<br />ラマダン中の日中もやっていたのかどうかは知らないが、夜訪れた時はがらがらだった。<br />珍しいと注文したのは「マックアラビア」(McArabia)・・・セットで57ディルハムだから結構高っ!<br /><br /><br /><br />アラビアつーか、インド風な感じ。<br />ナンのような生地で、かなり大きめのビーフと野菜をはさんでいるもの。マックラップのように、紙のケースをはがして食べるが、ガッツリとボリューム満点。<br />ソースがカレー味、かなり香辛料が効いていて、やっぱりモロッコというよりはインドっぽい感じだった。<br />

【旅行記復刻版】2008・モロッコからイベリア半島へ巡る旅(16)モロッコ最後の一日は、なんだ爆睡かよ。の巻

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2008/09 - 2008/09

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okura

okuraさん

タンジェ港にほど近いバス乗り場に着いたのは、朝の6時少し前くらいだった。
それにしても、途中の雨は、ほんとに日本の「ゲリラ豪雨」みたいだった。
けど、バスの中で雨漏りの滝とは・・勘弁してよ・・・

バスを降りるなり、若い男に英語で「オマエの荷物は?」話しかけられ、荷物預かり証を奪うように取った男が、バスの荷物室からワタシのリュックを取り出して言う。
「今日スペインに行くのか」
「No.」
「朝早い、ホテルに案内しよう」

やばっ!

こいつ、バス会社の職員でもナンでもない、どっかの客引きかよ!
まだ寝ぼけかかっていたが、ようやく目が覚めた。
「もうホテルは決めてある」
「いまは早朝だ、ホテルはどこも閉まっている。空いているところがある!」
うるさいなコイツは。
「ホテルはどこにあるか知っている!」
「It is tanger/danger(?)だ。ここはモロッコだ」
「No!だ 自分でナンとかする!」
どうも彼が「タンジェ(Tanger)だ」と言ったのか「デンジャー(danger)」と言ったのかわからなかった。

そういやここは、モロッコで一番警戒すべき町だった。
危ないのか?・・オマエが一番怪しいわ。
「勝手にしろ」といって男はどっかに言ってしまった。フゥ〜

朝方で人通りが少ない中、よってくるのはだいたい怪しげなホテルの客引きっぽかった。あまりさまようのはよろしくない・・・ということで、「地球の歩き方」記載のよさげなホテル「レンブラント」に電話する。1泊50ユーロ。さすがここはヨーロッパが近い。

そして本当に海外で使えるSoftbankの携帯電話って便利。
電話しているふりをして、寄ってくるヘンな人も拒絶。

ホテルのドアは開けてくれていたが、チェックインできるのは8時以降だと言われたので、リュックは置いて早朝のタンジェ市内に出る。新市街はもう、フランスのどっかと言われてもまったく違和感なし。

そして、それまでのモロッコとはひと味ちがう、港町タンジェ。朝の港の風景は、いいねぇ〜



大砲が港をにらむ通り。近くにはすげー立派なフランス総領事館がある。



それに、比較的あたらしいイスラムのモスクが建っている。こういうものがないと、あまりアラブの都市に見えない。



このモスクが面しているのが、「グラン・ソッコ」という広場で、タンジェではポイントになる広場だった。
グラン・ソッコの向こうから日が昇る。



向こうは旧市街メディナ。



塔が目立つモスク。



午前8時、ホテル「レンブラント」にチェックイン。
1泊50ユーロ=500ディルハム=7500円。
モロッコに泊まった中では最も高く、唯一部屋にテレビもあるしバスタブもあるホテルだった。もっともそんなホテルでシャワーを浴び、洗濯して横になったら、夕方まで爆睡してしまった。睡眠で強制ラマダ〜ン。。

だいぶ日が傾いてから町に出て、メディナを少し彷徨った。ここもアラブだ、規模は小さいとはいえ、やっぱり迷路はかわらなかった。
明日は移動しよ。アラブ世界も今回はこれでおしまい・・と思いつつ、タンジェ港に行ってみた。旧市街の向こうに日が沈む。

ひとりでブラブラしていると、やっぱり声をかけられるが、たいていの人はガイド目当てで絡んでくるとかではなくて、純粋に「ボンジュール」「ウェルカム」「コンニチワ!」と挨拶してくれる感じ。一般の英語通用度は低いが・・・以外といいんじゃない?

・・・とか思っていたら、親切そーに英語で「こっちがメディナ、あちらはグランソッコ、今なにしてるの?」と話しかけてくる中年男性。
「カフェでお茶でもしながら英語で会話したいんだが」
「ひとりでブラブラしているだけなんでノーサンキュ」
すると今度は
「ハシシをもっているが、要らないか?」
・・・
あ〜やっぱり怪しいヤツはいるわな。
こういう輩の「カフェ」で眠り薬でも飲まされたら・・・ですな、たまりませんな。

※あとで知りましたが、モロッコは世界最大のハシシ(大麻樹脂)生産国らしいです。

翌日の出国に備えて、タンジェ港まで歩いてみた。
港からメディナの方に向けば、モロッコでみる最後の夕焼け。




(モロッコ編完結 いよいよヨーロッパへ、つづく・・・)

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おまけ。
モロッコで最後の夕食は、マクドナルド。
タンジェ市内で「発見」した。
ラマダン中の日中もやっていたのかどうかは知らないが、夜訪れた時はがらがらだった。
珍しいと注文したのは「マックアラビア」(McArabia)・・・セットで57ディルハムだから結構高っ!



アラビアつーか、インド風な感じ。
ナンのような生地で、かなり大きめのビーフと野菜をはさんでいるもの。マックラップのように、紙のケースをはがして食べるが、ガッツリとボリューム満点。
ソースがカレー味、かなり香辛料が効いていて、やっぱりモロッコというよりはインドっぽい感じだった。

  • それまでのモロッコとはひと味ちがう、港町タンジェ。朝の港の風景は、いいねぇ〜<br />

    それまでのモロッコとはひと味ちがう、港町タンジェ。朝の港の風景は、いいねぇ〜

  • 大砲が港をにらむ通り。近くにはすげー立派なフランス総領事館がある。<br />

    大砲が港をにらむ通り。近くにはすげー立派なフランス総領事館がある。

  • グラン・ソッコの向こうから日が昇る。<br />

    グラン・ソッコの向こうから日が昇る。

  • 向こうは旧市街メディナ。<br />

    向こうは旧市街メディナ。

  • 比較的あたらしいイスラムのモスクが建っている。こういうものがないと、あまりアラブの都市に見えない。<br />

    比較的あたらしいイスラムのモスクが建っている。こういうものがないと、あまりアラブの都市に見えない。

  • グラン・ソッコ(その2)

    グラン・ソッコ(その2)

  • 夕方。<br />港からメディナの方に向けば、モロッコでみる最後の夕焼け。

    夕方。
    港からメディナの方に向けば、モロッコでみる最後の夕焼け。

  • モロッコで最後の夕食は、マクドナルド。<br />タンジェ市内で「発見」した。<br />ラマダン中の日中もやっていたのかどうかは知らないが、夜訪れた時はがらがらだった。<br />珍しいと注文したのは「マックアラビア」(McArabia)・・・セットで57ディルハムだから結構高っ!

    モロッコで最後の夕食は、マクドナルド。
    タンジェ市内で「発見」した。
    ラマダン中の日中もやっていたのかどうかは知らないが、夜訪れた時はがらがらだった。
    珍しいと注文したのは「マックアラビア」(McArabia)・・・セットで57ディルハムだから結構高っ!

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