2008/09 - 2008/09
91位(同エリア129件中)
okuraさん
- okuraさんTOP
- 旅行記85冊
- クチコミ0件
- Q&A回答1件
- 49,106アクセス
- フォロワー1人
タンジェ港にほど近いバス乗り場に着いたのは、朝の6時少し前くらいだった。
それにしても、途中の雨は、ほんとに日本の「ゲリラ豪雨」みたいだった。
けど、バスの中で雨漏りの滝とは・・勘弁してよ・・・
バスを降りるなり、若い男に英語で「オマエの荷物は?」話しかけられ、荷物預かり証を奪うように取った男が、バスの荷物室からワタシのリュックを取り出して言う。
「今日スペインに行くのか」
「No.」
「朝早い、ホテルに案内しよう」
やばっ!
こいつ、バス会社の職員でもナンでもない、どっかの客引きかよ!
まだ寝ぼけかかっていたが、ようやく目が覚めた。
「もうホテルは決めてある」
「いまは早朝だ、ホテルはどこも閉まっている。空いているところがある!」
うるさいなコイツは。
「ホテルはどこにあるか知っている!」
「It is tanger/danger(?)だ。ここはモロッコだ」
「No!だ 自分でナンとかする!」
どうも彼が「タンジェ(Tanger)だ」と言ったのか「デンジャー(danger)」と言ったのかわからなかった。
そういやここは、モロッコで一番警戒すべき町だった。
危ないのか?・・オマエが一番怪しいわ。
「勝手にしろ」といって男はどっかに言ってしまった。フゥ〜
朝方で人通りが少ない中、よってくるのはだいたい怪しげなホテルの客引きっぽかった。あまりさまようのはよろしくない・・・ということで、「地球の歩き方」記載のよさげなホテル「レンブラント」に電話する。1泊50ユーロ。さすがここはヨーロッパが近い。
そして本当に海外で使えるSoftbankの携帯電話って便利。
電話しているふりをして、寄ってくるヘンな人も拒絶。
ホテルのドアは開けてくれていたが、チェックインできるのは8時以降だと言われたので、リュックは置いて早朝のタンジェ市内に出る。新市街はもう、フランスのどっかと言われてもまったく違和感なし。
そして、それまでのモロッコとはひと味ちがう、港町タンジェ。朝の港の風景は、いいねぇ〜
大砲が港をにらむ通り。近くにはすげー立派なフランス総領事館がある。
それに、比較的あたらしいイスラムのモスクが建っている。こういうものがないと、あまりアラブの都市に見えない。
このモスクが面しているのが、「グラン・ソッコ」という広場で、タンジェではポイントになる広場だった。
グラン・ソッコの向こうから日が昇る。
向こうは旧市街メディナ。
塔が目立つモスク。
午前8時、ホテル「レンブラント」にチェックイン。
1泊50ユーロ=500ディルハム=7500円。
モロッコに泊まった中では最も高く、唯一部屋にテレビもあるしバスタブもあるホテルだった。もっともそんなホテルでシャワーを浴び、洗濯して横になったら、夕方まで爆睡してしまった。睡眠で強制ラマダ〜ン。。
だいぶ日が傾いてから町に出て、メディナを少し彷徨った。ここもアラブだ、規模は小さいとはいえ、やっぱり迷路はかわらなかった。
明日は移動しよ。アラブ世界も今回はこれでおしまい・・と思いつつ、タンジェ港に行ってみた。旧市街の向こうに日が沈む。
ひとりでブラブラしていると、やっぱり声をかけられるが、たいていの人はガイド目当てで絡んでくるとかではなくて、純粋に「ボンジュール」「ウェルカム」「コンニチワ!」と挨拶してくれる感じ。一般の英語通用度は低いが・・・以外といいんじゃない?
・・・とか思っていたら、親切そーに英語で「こっちがメディナ、あちらはグランソッコ、今なにしてるの?」と話しかけてくる中年男性。
「カフェでお茶でもしながら英語で会話したいんだが」
「ひとりでブラブラしているだけなんでノーサンキュ」
すると今度は
「ハシシをもっているが、要らないか?」
・・・
あ〜やっぱり怪しいヤツはいるわな。
こういう輩の「カフェ」で眠り薬でも飲まされたら・・・ですな、たまりませんな。
※あとで知りましたが、モロッコは世界最大のハシシ(大麻樹脂)生産国らしいです。
翌日の出国に備えて、タンジェ港まで歩いてみた。
港からメディナの方に向けば、モロッコでみる最後の夕焼け。
(モロッコ編完結 いよいよヨーロッパへ、つづく・・・)
----
おまけ。
モロッコで最後の夕食は、マクドナルド。
タンジェ市内で「発見」した。
ラマダン中の日中もやっていたのかどうかは知らないが、夜訪れた時はがらがらだった。
珍しいと注文したのは「マックアラビア」(McArabia)・・・セットで57ディルハムだから結構高っ!
アラビアつーか、インド風な感じ。
ナンのような生地で、かなり大きめのビーフと野菜をはさんでいるもの。マックラップのように、紙のケースをはがして食べるが、ガッツリとボリューム満点。
ソースがカレー味、かなり香辛料が効いていて、やっぱりモロッコというよりはインドっぽい感じだった。
-
それまでのモロッコとはひと味ちがう、港町タンジェ。朝の港の風景は、いいねぇ〜
-
大砲が港をにらむ通り。近くにはすげー立派なフランス総領事館がある。
-
-
グラン・ソッコの向こうから日が昇る。
-
向こうは旧市街メディナ。
-
比較的あたらしいイスラムのモスクが建っている。こういうものがないと、あまりアラブの都市に見えない。
-
グラン・ソッコ(その2)
-
-
夕方。
港からメディナの方に向けば、モロッコでみる最後の夕焼け。 -
モロッコで最後の夕食は、マクドナルド。
タンジェ市内で「発見」した。
ラマダン中の日中もやっていたのかどうかは知らないが、夜訪れた時はがらがらだった。
珍しいと注文したのは「マックアラビア」(McArabia)・・・セットで57ディルハムだから結構高っ!
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
タンジェ(モロッコ) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
10