2009/12/31 - 2010/01/03
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harihariさん
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ほぼ毎年恒例(去年は仕事で行けなかった…)の、正月温泉。
家でのお正月もいいけれど、温泉旅館で2,3日のんびりごろごろも格別。
もちろん、そんな旅館は名建築であること。
今回は、泉温の高い鯖湖湯で有名な福島県飯坂温泉のなかむらや旅館に3泊4日です。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 新幹線 私鉄
-
大晦日。
AM9:00頃 新大阪駅を出発。
午前中のうちに東京駅を経由して、初めての東北新幹線「Maxやまびこ」に。
早速、東京駅でランチ用に買った鳥めしの駅弁を広げます。 -
初めて見る車窓の景色を楽しんで、13:30頃に福島駅到着。
さすがに、大阪に比べると格段に寒い。 -
2時間ほど福島市内を散策しようと。
地図を片手に歩いていると、偶然見つけたのがこの旅館。
「竹屋旅館」登録有形文化財の土蔵を有する老舗旅館です。
泊まりたい旅館として、チェックはしていたのですが、ここで見つけるとは…。 -
古い建物も少し残っているようで。
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「あいづ食堂」かぁ…。
お腹に余裕があれば、絶対入ってるんだけどな。
今回は、断念。 -
まず、1個目の目的地。
福島新町教会。昭和2年竣工。
設計は、W・M・ヴォーリズ。 -
残念ながら中は見られませんでしたが、せめて外観だけでも堪能しようと。
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窓や玄関はアーチ状。スパニッシュ風のスッキリとした佇まい。
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次の目的。
もう一つのヴォーリズ建築、福島教会。
明治42年(1909年)に建てられた、煉瓦造りの瀟洒な教会。
こちらも登録有形文化財です。 -
塔屋を見上げると目に飛び込んでくるぐらい、雪が結構強く降ってきて…
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福島県内最古の教会。そして、ヴォーリズが日本で最初に設計をした教会でもあります。
玄関の横には、クリスマスリースがまだ残ってました。 -
先ほどの新町教会から、わずか400mほどの距離にあるのですが、この2つの教会が見たくて、わざわざ福島市内で時間を作った甲斐がありました。
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福島駅のほど近い場所に、東北電力福島営業所があります。そこに、昭和初期に建てられた旧福島電燈のビルがあったのですが…。
来てみると、ご覧のとおり更地になっていて、呆然としました。
後で知ったのですが、2009年の5月に解体撤去されたとのこと
。
ただただ残念に尽きます。 -
16:00頃、福島市内散策を終えて福島交通飯坂線の福島駅に。
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同じホームの右側が飯坂線。左側が阿武隈急行。
大みそかのホームには、家に帰る地元の人に混じって、僅かな数の旅行者。 -
両方のホームに電車が入ってきました。
乗り間違えたら、どこに連れていかれるのやら… -
桜水駅。日暮れとともに、次第に雪が積もり始めてきたようで。
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16:40頃、終点、飯坂温泉駅に到着。
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僕たちを乗せてきた電車は、すぐに福島に向かって折り返して行きます。
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駅前の交差点。すっかり日も暮れて。
ここからは徒歩で宿に向かいます。 -
途中、まだ開いている青果店があります。
もう数時間で今年も終わりだというのに、頑張っています。 -
福島駅から徒歩5分。今回の僕たちの宿、なかむらや旅館に到着。
飯坂温泉にして、ひときわ目立つ白壁の土蔵造り。
今日から3泊お世話になります。 -
国の有形文化財に登録されている、なかむらや旅館は、明治時代に建てられた棟と江戸時代に建てられた棟があります。
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僕たちが泊まるのは、この日は明治館の2階。3部屋全てを、僕たち2人で使わせてもらえるのです。
ちなみに、3泊とも違う部屋を楽しみたいので、明日明後日は、違う部屋に泊まります。 -
到着するとすでにお蒲団が敷いてあります。いつでも横になれるようにとの気づかいから。
そして、暖められていた炬燵に、冷え切った足を突っ込んでいると、若女将がやってきました。 -
お茶とお茶菓子。
お茶菓子は「飯坂ゆべし」。かなり美味しいので、早速お土産に買って帰ることに決定。
若女将は、美人でとても親切。 -
手続きを済ませると、気になる部屋の設いを見て回ります。
床の間に掛け軸。香炉が置かれているあたり、気品も感じさせます。 -
床の間の床板には、吉兆をあらわす親子亀のデザインが、それとなしにあしらわれていたり。
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違棚や戸袋など、年代を感じさせるものばかり。
歴史のある宿に泊まるのは、この時間の隔たりを肌で感じたいから。
もう日本には、数少なくなっていますよね。そういう宿は。 -
夕食の前に、やっぱり温泉には入っとかなきゃ。
中庭に面した、1階の簾のかかったところがお風呂です。
2つの家族風呂があるので、昼間の清掃時間以外は夜中でもいつでも入れるようにしてくれています。
旅行中、何回お風呂に入ろっかな。 -
夕食。
炬燵の上に広げられた、たくさんのお料理。 -
貝の黄身味噌かけ。
見た目は酢味噌のようですが、黄身でまろやかな味に仕立てられているんです。 -
煮物。
この辺りでは、彩りにブロッコリーを使うのかな。関西では絹サヤとかなんだけど。
やっぱり煮物を食べると、土地や風土による違いを一番感じますね。 -
お造り。
海老、鮪、カンパチ。 -
なめた鰈の煮付け。
東北地方では、お正月になめた鰈を食べる習慣があるとのことです。 -
小鉢に盛られた、シメジやわけぎの料理。
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そして、美味しい料理には美味しいお酒。
「栄川」という地酒を燗で。 -
衣に地元の塩煎餅を使った、オリジナルの天ぷら。
オクラ、なす、舞茸。
軽くレモンを絞るだけで、素朴な味わいを引き立てています。 -
土瓶蒸し。中身は…
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蛤と海老。
蛤のだしが、めちゃ旨。しかも、あったまる。 -
ご飯は菜めし。お漬物と。
そして、大みそかなので年越しそば。
デザートには、甘酸っぱいリンゴ。さすがにお腹がいっぱいだったので、時間をおいて後から食べました。 -
館内はもうすっかりお正月モード。
歌番組のテレビが微かに聞こえてきたりして。 -
創業時の看板と門松。
正月らしく日の出の絵と。 -
「みちのくの 芭蕉の跡を しのぶ宿」
東北地方を巡り歩いた紀行書「奥の細道」で、芭蕉は飯坂温泉を訪れています。
昔懐かしい時計の下には、大昔の宿帳が下げられています。 -
まだ電気の通らなかった時代は、提灯を下げて夜道を歩いたりしていたのでしょうか。
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写真を撮ったりお茶を飲んだりして、気がつくと今年もほんの僅か。
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大女将に教えてもらって、近所の八幡神社に初詣に行こうと。
宿を出てみると、本格的に雪が積もり始めていました。 -
大阪暮らしの僕たちには、見たこともない風景。
真新しい雪の上を、サクサクと踏みしめて歩きます。 -
八幡神社の鳥居をくぐろうとした時、ちょうど0時をまわったようで、突如、神社の奥の方から笛の音や鐘の音が聞こえてきました。
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境内の参道まで来ると、30mぐらいの行列が。
待っている間にも、どんどんフードの上に雪が積もっていきます。
しんしんと降り積もる雪。無言で並ぶ参拝客。聞こえるのは来る年の五穀豊穣を願う神楽の音…
そう、テレビで観た「ゆく年くる年」の風景が、目の前で繰り広げられています。
そして待つこと15分。僕たちの順番がまわってきたので、無事に初詣を完了。
今年もよい年でありますように。 -
神社からの帰り。誰も通っていないまっさらな雪道。
宿に帰って、2010年の初風呂で冷え切った体もポカポカに。
美味しいものを食べて、雪の中の初詣を済ませて、温泉であったまって。
幸せに浸りながら、2時頃に就寝。 -
元旦の朝。7:00に起床。
まだ微かに夜の余韻の残る中、朝風呂に入ります。
飯坂温泉は、泉温が熱いので有名。熱いお湯が好きな僕には、ちょうどいいぐらい。
特に朝は目が覚めるし。 -
お風呂で目が覚めた後は、朝食までまだ少し時間があったので、朝の散歩にでも行こうかと。
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木の温もりに溢れている建物内部です。
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鮮やかな細工も目を引いて。
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なかむらや旅館の全景。昨晩やって来た時は、暗くてあまりよく見えなかったので、じっくりと外観を堪能。
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外壁には、漆喰による花菱と重ね鷹羽の家紋。
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昨晩到着したときに降り出した雪が、一晩でこんなに積もっています。
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車もこんなことに。
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飯坂温泉のマンホール。やはり伝統の鯖湖湯。
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なかむらや旅館の全景。
向って左側が明治館。2階が僕たちの泊まった部屋。
右側が江戸館。 -
鯖湖湯。
飯坂温泉には、いくつもの公衆浴場が点在していますが、いわゆる総湯的な存在。 -
静かな元旦の朝。
こんなに気持ちがいいのは、静かだからか、雪がきれいだからか。 -
ま、転ばないようにだけは気をつけて。
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歩いてすぐの所にある常泉寺。
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たぶん、庭だと思う。
一面の雪。 -
本堂の屋根にも、樹木の上にも。
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風が吹くと、粉雪が舞って…
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朝日が射すと雪に当たって、それはそれは…。
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それにしても誰もいないな。
みんな朝寝坊してるのか、家族でお節料理を食べてるのか。 -
なかむらや旅館の裏にある採進堂酒店。
残念ながら、経営者がご高齢のため、すでにお店は閉めてしまったとのこと。
この店で買いたかったな… -
部屋に戻ると、待ちに待った朝食の時間です。
元旦の朝食。この時期に旅行すると。その土地ならではの正月料理を食べられるのが楽しみ。この地方では、餡子餅を食べるらしいのです。
他にも、縁起物でお屠蘇もちゃんとついてきました。 -
お節料理。海老、きんとん、伊達巻き、黒豆は大阪でも食べますが、寒天は珍しいですねぇ。
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お雑煮は、すまし仕立て。お魚が入って、イクラを乗せています。いつもの白味噌のお雑煮も好きだけど、これはこれで美味しいものですね。
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ラジウム卵を中心に、きんぴら、柿ゆべしを載せたなます、焼き鮭、数の子、ほうれん草のおひたし、香の物。
どれも美味しくて、お腹もいっぱいになりました。 -
ラジウム卵というのは、いわゆる温泉卵。温泉地で食べると、なおさら美味しい。
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障子を開けると、木造家屋特有の柔らかな薄暗さが心地よかったりする。
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それでは、ひとつこの辺りを散策してみようかな。
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柘榴の実も、ちょっと重そう。
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軒下にはこんなに大きなつららもあって…
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最近は、こういった民家でさえも姿を見なくなったな。
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昨晩、年が変わった直後に行った八幡神社のすぐ傍にある寺。
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寛椿。ほんとに寒そう。
でも、この色のコントラストは日本人の琴線に触れて仕方がない。 -
お昼過ぎ、雪が激しく降ってきたので宿に戻ってきました。
同じ明治館の、今日は3階。 -
昨日と同じように、お蒲団がすでに敷かれています。
一度蒲団に入ったら、しばらく寝てしまいそうなので、我慢我慢。 -
早速部屋の設えを見て回ると、椿の釘隠しとか…
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こちらは松竹梅の釘隠し。
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小袋の引き手とか・・・
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障子の硝子は、今では作られていないもの。
ただ古いだけでなく、年を経た重みが伝わる品々。 -
床の間がひと際凝っていて、下の部分が紫檀。敷居が黒檀。床柱はタガヤサンという東南アジア原産の木を使っています。
明治の建築当時、高価な三種類も樹木を使って贅を尽くした部屋。 -
雪も止んで、日も射してきて。
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今では貴重になってしまった、木造3階建ての宿。
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お正月を温泉で迎えるなんて、幸せすぎてクセになる。
のどかな昼下がり。 -
昼過ぎ、さすがにお腹が空いたので、軽く食べられるところでも探しに。
元旦から開いているお店は結構少なくて… -
昭和テイストな店もちらほらと。
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こういうお店は、いつまでも続いてほしいと願うのです。
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ようやく開いている店を発見。
「麺飯酒家 万来」。 -
飯坂温泉は餃子が名物だそうで。
晩ご飯のこともあるので、あまりたくさんは食べられませんが、すごく美味しい。
ウチの近所だったら、しょっちゅう来てるだろうな。 -
宿に戻って。
帳場では、昔からの囲炉裏で暖まることもできます。 -
夕食までの時間、まだ明るいうちから温泉に入るという至福のひととき。
しかも、フルーツ大国・福島だけあってリンゴ風呂。
冷え切った体にアツーい温泉が、もう最高。 -
お風呂でお腹を減らして、楽しみの夕食。
中華風の和えものの前菜。豚肉と大根の炊きもの。 -
飯坂名物のイカ人参、茶わん蒸し。
イカ人参は松前漬けの原型ともいわれる、郷土料理です。 -
菜の花のおひたし、ブリの照り焼き。
ウチの実家では、お正月といえばブリの照り焼きでした。 -
そしてお造り。
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海老の焼いたの。
お醤油系のタレのような味が付いているので、頭からかぶりつきます。
殻もそれほど固くないので、香ばしさと海老の風味で口中がいっぱい。 -
野菜の天ぷら、魚のアラの味噌汁。ご飯。
充分過ぎる分量だし、なにより、この土地でしか食べられない郷土のものがいっぱい食べられるので、こんな贅沢はないというもの。 -
福島のフルーツ。
苺と蜜柑のマーマレード。 -
降ったり止んだりの繰り返しで、また屋根に雪が積もりました。
-
玄関から外を見て。
風が吹けば戸がガタガタと音をたてて、隙間から冷気が吹き込んで。
それでも、そんな木造旅館が大好きです。 -
夜、もう一度温泉を楽しんで。
炬燵に入って雑誌を見たり本を読んだり。
のんびりとしたお正月を堪能。
23:30 一年の最初の日を終えて、就寝。
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