2010/01/10 - 2010/01/13
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アリヤンさん
とうとう帰路に付くべき日がやって来ました。
街のキチャナさも、食事のひどさも、みんなアンビリバボーなインドに、パートナーはもう限界に達しました。
インド2度目のワタクシも40年前と比べて「インドはこんなにキチャなかったかナア?食べ物ももこんなに胃に合わなかったカナア?」っと驚いています。
「南インドのスイス」と言われたニルギル高原でさえ、街のキチャなさはたいしたものでした。
化石燃料 消費文明による世界の終焉をみる思いです。
人のあまり住んでいない地域の自然には目を見張るものがあるのですが、、、、
(あくまでも、今回の南インドを旅しての正直な感想でした。)
緊急避難ページ;
http://www.geocities.jp/ariyan9910/eurasia4_195.html
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 2.5
- ショッピング
- 2.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
1月10日、今朝は4時起きです。
6時のバスに乗ろうと、頑張って起きました。
バスに乗る人の数が多いと、座れなくなる危険性があるからです。
朝早いと、乗客が少ないことを、今までに確かめていましたので、6時のバスならば、大丈夫だろう。
ところが、実際にバスがやって来たのは7時ころでした。 -
案の定、乗るときの席とり競争は、熾烈極まりないものでした。
ワタクシたちは大きな荷物があるので、運転席のヨコでないと不便です。
どれがコインバトル行きか分からぬまま、一度乗ったバスは間違いで、アワテテ降りたこともありました。
さて、本番では、インド人ともみ合いながら、運良く運転手のヨコの席を確保。
2人目の席が確保できなかったが、ハンカチだけ置いた2列目の1席を占領。
ハンカチだけ置いたオッチャンがやって来て「ココ、ワシが予約した席じゃからどいてくれ」と言う。
ワタクシ、クイーンズ・イングリッシュで強く言い放ちました。
「ティス・イズ・マイ・シート!ノー ・リザーベーション!」
大声で主張すると、さすがインド人、スゴスゴと引き下がるのです。
*インド人に代々しみついた「元宗主国への劣等感を呼び起こす」手口を使いました。この手口は約45年前に「超満員の3等列車内でイギリス人がインド人に席を譲らす」のを目撃して覚えました。 -
一番前に荷物を置いて、バスはスムーズに山を降りて行きました。
途中のメッツパラヤム駅で休憩。 -
ワタクシたちの荷物。
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下りばかりなので、2時間強でコインバトルに到着。
久しぶりの都会です。 -
イチオシ
街には着飾った女性の姿が目立ちました。
あとで分かったことですが、1月14日からタミル・ナドゥ州のお正月だそうです。
南インドでは各州ごとにお正月があって、その日がそれぞれ違うらしいのです。
ちなみにタミル・ナドゥ州の正月は「ポンガル」というそうです。 -
バス・ターミナル前の混雑。
バスを降りる時、乗る人が殺到して、荷物を持って降りることが出来ないだろう、っと思っていました。
が、さすが、都会です、バス・ターミナル対面で乗客を先に降ろしました。 -
イチオシ
泊まるホテル・タミール・ナドゥはバス・ターミナルの対面なので、バスを降りてスグです。
1泊Rs690(約1,380円.ツイン、バス・トイレ付き、ファン)
ここに2泊します。
12日にコーチンに電車で行き、そこでも1泊する予定です。
このホテルにはレストランが付いていて、そのレストランの食事が、この周辺では一番マシなのです。
着いた夜、夕食にこのレストランでマトン・カバブ(羊の串焼肉)を食べようと注文すると、無い、と言 われた。
メニューに載ってるから、ある、っと思っていたが、よくあることです。
でもパートナーは違いました。
最近は食べられるメニューが極端に少ないのでイライラしています。
レストランで「あるから食べよう」と言ったのに、無い、と分かってから、
「アンタが悪い!」っということで大ゲンカ。
レストランの中でケンカをしたので、従業員がビックリしていました。
斯様に、あまりに、食することの出来る食べ物が無いのと、あまりのキチャナさに根を上げて、急遽、大層な予定打ち切って帰国することになったのです 。 -
部屋で、最後のニッシン・インスタント・ラーメンなんかを啜りながら、コインバトルで過ごしました。
バス・ターミナル対面なので交通量は多く、やかましいところですが 、ホテル自体はちょっと引っ込んでいるので、騒音の問題はありません。
ホテル・タミール・ナドゥ以外で、バス・ターミナル周辺のホテルには、いい所はありませんでした。
みんなキチャなさそうなホテルばかりです。
しかも騒がしい。 -
ホテル・タミール・ナドゥの裏手は空き地になってい ます。
その空き地は庶民のお風呂場として利用されていました。
つまり散水車が停めてあって、ドラム缶がいくつか並べられただけのお風呂です。
勿論お湯は無くお水のみです。
暑いのでお水で大丈夫なのです。
ホテルではお湯がでますが。 -
1月12日。
コーチン行き列車は13:15pmなので、朝遅くコインバトル駅に、ツクツクで出かけます。
Rs50(100円)で行く車を探すのにちょっと苦労。 -
今では、列車に乗るのは慣れていますが 、未だに自分たちのワゴンがどこに停まるのかが分かりません。
結局、ホームを走り回ることになりました。 -
山岳地帯から熱帯雨林地帯に向かうのですから、ドンドン暖かくなって行きます。
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田んぼは青いものもあれば、、、
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こがね色のものもあります。
一年に何度も収穫があるからでしょう。
こうした豊かな自然が南インドの人たちの、優しく素朴な気質を創りだすのでしょう。 -
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イチオシ
どこかの駅でなにやら専用列車が停まっていました。
カニャクマリ行きです。
黒い腰巻姿で分かりました。
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アヤッパーの巡礼専用列車だったのです。
パートナーは彼らの姿を見ると、カニャクマリでのアヤッパーのキチャナイ生活を思い出して、気分が悪くなり、お腹まで痛くなる始末です。
サラバ、インドよ。 -
野を越え、川をわたり、、、
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村々を過ぎて、
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平野部に至る。
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線路沿いはゴミ溜めです。
こんな事は、みんなが気を付ければ済むことなのです が、まだ衣、食が足りていないのでしょうか?
「衣食足りて礼節を知る」と言いますが、ここではまだ衣食が足りてないのかな? -
でも圧倒的な自然はやっぱり素晴らしいものです。
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都会が近いことを知らせています。
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4時間近く走って、ワタクシたちの列車はエルナークラム・ジャンクション駅に着きました。
前回のコーチン滞在中に、チェックしてあった駅前のホテル街で、ひとつ適当なホテルを見つけていました。
N・Wホテル、一泊Rs350(ダブル、トイレ+シャワー 約700円) -
一泊だけだからと、明るい部屋にした。
その割には値段が安い部屋にしました。
昼間は明るくていいのですが、夜になると、表が喧しいのです。
夜中に話し声、ラジオの音がするので、起き出して調べると、ナン ト、ホテルのガードマンがきいていたのでした。
文句を言ってラジオのボリュームを下げてもらって、やっと眠りにつけたのが夜中の2時頃でした。
まあ、明日のフライトが午後5時だから、ゆっくり眠れますケド。
やっぱりあまり安い宿は、ウラになにか事情があるようです。 -
次の日の朝食。
街のレストランでチヂミを食べました。
(チヂミではなくチヂミ風インド食ですが)
この食事も完全ノン・スパイスでした。
インドを去る日になって新しくノン・ス パイス食品を発見できるなんて、皮肉です。 -
そのレストランの天井に、竹で作った照明器具があった。
「日本に帰ったら、また竹取の翁になって、息子夫婦の家の竹林の整備に精をだして、色々な竹製品製作に励もう!」っと思うようになりました。 -
ランチはピザ・ハットでサラダとスパゲティ、ピザを。
都会は良いものです。
食べれるもの、レストランがありますから。
でも都会は、街自体がキチャナくて空気ワルク、ヤカマシイですけど。 -
イチオシ
アンビリバボー・インディアから外に出られるとなると、なにかホッとします。
早目にコーチン国際空港に向かいます。
駅前で見つけたツクツク。値切ってRs300.-(600円)
(普通駅前のツクツク:Rs350.-、 タクシー:Rs520.-) -
初めてコーチン空港に行きました。
エルナークラム駅前から、イヤ~ッ、遠いですよ~
ツクツクで1時間半位かかりました。
途中、パートナーが心配になって「お父さん、ホンマにコレ、空港に行くの? 誰かに聞いたほうがええんチャウ?」
何度もツクツクの運チャンに確かめて、ついに管制塔が見えてきました。
最後まで、不安なインドでした。
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この旅行記へのコメント (2)
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- motogenさん 2015/12/14 12:56:21
- すばしい読み物でした
- 「石油文明、消費文明がアジアを汚した。」
「今ある遺跡が建った時代は、自然豊かなきれいな都だった。」
そう聞いてドキドキしました。
私にとって胸ときめく新しい発見。
文明が発達すると、きれいに、豊かに、住みよい町になっていくのだと思っていました。
汚いのは文明の発達が遅れているから・・・
しかしそれは間違い。
石油製品が悪い、石油を燃やした排ガスが悪い、大量消費文化が悪い。
その通りだと思いました。
私の天変地異が逆転しました。
アリヤンさんは卓越したすばらしい文明研究家ですね。
- アリヤンさん からの返信 2015/12/14 17:51:24
- RE: すばしい読み物でした
- > 「石油文明、消費文明がアジアを汚した。」
今や世界中を汚しているようです。
海水中にプラスチックが微細な粒子になり世界中をめぐっているそうです。
最新の研究ではプラスチックを食べる微生物も発見されているようで、そうした新技術でしか解決できない問題になっているようです。
ナイロン、プラスチック容器の残留で街が汚くなっている発展途上国だけの問題ではなくなっています。
日本のノーベル賞受賞者が増えている昨今、科学者たちに期待するしかないようです。
どんな環境問題もすぐに地球規模になるので、困ったものですネエ。
色んなところをタビしながらその実情を見るのは、世界の環境問題を見て回る、ことにもなるのでそうした視点からでもタビは楽しいものです。
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