2009/09/17 - 2009/09/27
392位(同エリア470件中)
池彼方さん
スチャヴァから鉄道でシゲット・マルマツィエイに向かいました。
宿の人に頼んでマラムレシュ地方の村々を半日ほど案内してもらいました。
マラムレシュ地方はルーマニアの中でも伝統的なくらしをかたくなに守り続けている地域といわれています。
特に木造協会は世界遺産にも登録されています。
道は馬車が行き交い、農民は大きな鎌をふるって働いています。
ちょうど収穫の季節らしく男性も女性も忙しく働いていました。
農業の機械化はほとんど進んでいないようです。
ただブカレストやスチャヴァの博物館で見たような昔ながらの民家はずいぶん減っているように見えました。
本来、ルーマニアの民家の屋根は板葺き、藁葺き、あるいは瓦葺きなのですが、トタンに葺き替えたで葺いたものが多く見られました。
トタン葺きはなんともわびしく見えてしまいます。
また昔の家は平屋の木造家屋が基本なのですが、お金に余裕のある家は2階建のコンクリー製にどんどん建てかえられています。
このぶんだとあと10年もすれば昔ながらの民家は博物館に行かないと見られなくなるのではないでしょうか。
生活の利便性を考えたら避けられないことなのでしょうが、残念な感じがしないでもありません。
シゲットマルマツィエイの町のど真ん中に刑務所博物館があります。
刑務所といっても普通の刑務所ではなく社会主義時代に政治犯が入れられた刑務所です。
この博物館はロンプラやラフガイドには大きく取り上げられているのですが、なぜか歩き方にはまったく触れられていません。
博物館は18,9世紀風の典雅な町並みの中にありました。
もっと殺伐とした荒野の中にでもあるのかと思っていただけに拍子抜けでした。
窓の外から子供たちが遊ぶ声が聞こえそうな感じです。
町の中心部に近いところに刑務所を置いたのは、町の人々への「教育的効果」を狙ってのことかもしれません。
展示によるとこの刑務所に入れられていたのは気品あふれる貴族から、山賊みたいなパルチザン、よぼよぼのおじいさんからモデルのようなお嬢さんまで千差万別だったようです。
首相の某が息を引き取った独房などは、なんとも陰惨な感じのするところでした。
面白かったのはチャウシェシュク元大統領時代を回顧するコーナー。
“コミュニスト キッチュ”とのタイトルをつけて、誇大妄想狂の独裁者を思いっきり揶揄していました。
刑務所博物館の公式サイト
http://www.memorialsighet.ro/index.php?lang=en
マラムレシュ地方でいまや世界遺産の木造教会よりも人気を呼んでいるのが、サプンツァという村にある陽気な墓です。
なんで陰気であるべきお墓が陽気なのかというと、木製の墓標に故人の墓碑銘だけでなく生前の姿がユーモラスに描かれているからです。
たとえば料理好きの女性ならキッチンで料理を作っている姿とか、働き者の農夫なら農作業に励んでいる姿だとかが描かれているわけです。
なかには交通事故や戦争などで非業の死を遂げたありさまを、描いているものもありました。
面白かったのは女性が二人の男性を手玉に取った様子を描いたお墓でした。
このお墓の主である女性がどのような最期を迎えたのかは墓碑銘に書かれているのでしょうが、残念ながらルーマニア語が読めないので詳細はわかりませんでした。
可能であれば通訳と一緒にいくと面白いでしょうね。
実際、そのようにしている日本人旅行者も少なくないようです。
日本には戒名があるので、発想としてはそれに近いものもあるのですが、結構辛らつな内容も描かれていて、ちょっと日本人の感覚ではありえないお墓です。
陽気なのは亡くなった人よりもこんなお墓を作ってしまった職人さんのほうでしょうね。
なんだかワインでもひかっけながら鼻歌まじりでノミをふるっている姿が思い浮かびました。
*あえてリンクは張りませんが「サプンツァ」や「陽気な墓」で検索するとかの地を訪れた日本人旅行者の詳しい旅行記をを見ることができます。
陽気な墓で有名なサプンツァには、もうひとつ観光スポットがあります。
村はずれの森の中にそびえるペリ修道院は、マラムレシュ地方によく見られる木造教会で高さは75メートルもあります。
1995年から建設が始まって、いまもなお工事は続いています。
京都の東寺の五重塔が高さ55メートルといいますから、さらに20メートルも高いことになります。
ペリ修道院の次に高い木造教会は1993年に建設が始まったバルサナ修道院の57メートルです。
これらの修道院が建てられるまではスルデシュティ修道院の45メートルが最高だったようです。
これは18世紀初頭に建てられたといいますから300年近くも昔の建物です。
これまで木造建造物は東洋、特に日本の独壇場だと思っていたのですが、ルーマニアのも木造建築の技術もなかなかあなどれるものではなさそうです。
しかも21世紀になった現代でも、木造で高層建造物が建てられているのですからたいしたもだと思います。
ルーマニアはヒッチハイクが一般的な交通手段になっています。長距離バスはともかく、近距離バスの便が非常に少ないことも理由の一つのようです。ヒッチハイクと言っても無料ではなく有料で、バスの運賃と同額を払うのがルールだと聞きました。
このヒッチハイクをシゲットからサプンツァに行った帰りに試してみました。
道路に立って親指を上げるやいなや車がすぐに停まるではないですか。車種はよくわかりませんでしたが、かなりの年代ものでしょう。たぶん70年代ぐらいではないかと思われます。運転手はちょいワルな感じがしないでもありません。
車はポンコツのくせにぐんぐんスピードを上げます。本物のタクシーを抜いてしまったのには驚きです。BGMはルーマニアの民謡みたいな歌謡曲が割れたようなスピーカーから流れてきます。
途中、中学生くらいの男の子を拾いました。これで騙されたりすることはないでしょう。
シゲットに着いて少年は3レイ払いました。歩き方にバス賃は4レイとあったので5レイ札を出してみました。さすがにお釣りはありませんでしたが。ちなみに行きのタクシー代は40レイです。
ヒッチハイクというよりも白タクに近い感じです。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 鉄道 ヒッチハイク
- 航空会社
- フィンランド航空
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