ドイツ・スイス・イタリア・フランス・カミカゼ旅行記（４３）ほんのちょっとのオーストリー。

2009/12/28 - 2010/01/05

思い出深いノイシュバンシュタイン城を後に、今日はこれから約３５０キロ、６時間の道のりを長躯スイスのインターラーケンまで走破する。

幻想的なシュバン湖、即ち「白鳥の湖」を後に、バイエルン・アルプスの裾野をめくるようにしてアウトバーンが通っているが、ほんの１時間も走るとすぐにもオーストリアの国境を越える。

国境と言っても税関とか、人のチェックがある訳でなく、道路上の標識を見て、ああ、もうオーストリアに入ったんだな、という感覚。しかし国が違えば、空気もどこか違うように感ずるのは、僕だけの先入観だろうか。他の乗客も何かそわそわして、窓の外を眺めている。

EU,European　Union、日本名での「欧州連合」は一つの共同体として今では単一通貨、ユーロを使用し、国境も取り払って、人と物の域内の移動は全く自由になっている。

今走っているアウトバーンも、インスブルック、ザルツブルグ、或いはベルン方面と、大きな標識看板に主要都市名は書かれているが、国名などはどこにも出ていない。それも当然、行くのはその町であって、その国へ行く訳ではないのだから。

思えば今から１５０年程前、つい先刻見てきたばかりのバイエルン国王ルートヴィッヒは、普仏戦争に先立つ数年前、普墺戦争のオーストリア（墺太利）側に付き、当時のプロシア（普魯西）に手ひどく破れ、後年狂気となった遠因を作ったとも言われているが、今はそんな国境もなく、如何にも平和そうなチロルの田園地帯が車窓に広がっている。

エリア その他の観光地(オーストリア)

「白鳥の湖」、シュバン湖を出発したバスはバイエルン・アルプスの裾野を巻くようにして一路スイスに向う。

スイスに入る前、一旦オーストリアのチロル地方に出る。この山の下のトンネルを出た先にチロルはある。

シュバンガウの村にもそれなりの人口が住んでいて、このような墓地もある。

ドイツ・カトリックの共同墓地。

トンネルを通り過ぎた先には、オーストリー、チロル地方の原野が広がっている。

いかにもオーストリー人の穏やかさを思わせる住宅。アウトバーン沿いに建っていた。

通り過ぎる標識。いつの間にかオーストリーに入っていた。

外の景色に見とれ、感慨深そうにしている他の乗客。

オーストリーも使用する言語はドイツ語。しかしこの踏切の標識は万国共通で、言葉は要らない。

道路脇にもある消火栓。交通事故、車輌火災でも想定しているのだろか・・・