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【http://4travel.jp/traveler/marktanaka/album/10423815/からつづく】<br /><br />ニューメキシコには16〜17世紀に植民化と布教のためメキシコ経由でここを訪れたスペイン人の影響が今日まで色濃く残っている。その顕著な例は、数多いスペイン語の地名のほか、いまも住民の3割が話すスペイン語である。これは同じくスペインの植民地だったカリフォルニアと共通の特徴だが、いずれの州も公式書類は英語、スペイン語両語で発行されることになっている。これに加えて、集落ごとに立つ古いミッション教会はスペイン人がもたらした貴重な遺産といえるだろう。

ニューメキシコ冬の旅 その4

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2009/12/25 - 2009/12/31

59位(同エリア93件中)

Mark & Risbeau

Mark & Risbeauさん

http://4travel.jp/traveler/marktanaka/album/10423815/からつづく】

ニューメキシコには16〜17世紀に植民化と布教のためメキシコ経由でここを訪れたスペイン人の影響が今日まで色濃く残っている。その顕著な例は、数多いスペイン語の地名のほか、いまも住民の3割が話すスペイン語である。これは同じくスペインの植民地だったカリフォルニアと共通の特徴だが、いずれの州も公式書類は英語、スペイン語両語で発行されることになっている。これに加えて、集落ごとに立つ古いミッション教会はスペイン人がもたらした貴重な遺産といえるだろう。

同行者
カップル・夫婦
一人あたり費用
10万円 - 15万円
交通手段
レンタカー
航空会社
ユナイテッド航空

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  • サンチュアリオ・デ・グアダルーペ(サンタフェ、1795)<br /><br />ニューメキシコでの3日目の朝、まずホテル近くにあるサンチュアリオ・デ・グアダルーペ(グアダルーペ寺院)に散歩に出かけた。ここのグアダルーペ寺院は18世紀終わり頃に建てられた教会で、グアダルーペの聖母を祀る教会のなかで米国一古いものだそうだ。いまは米国南西部を代表する1793年の油彩画をはじめ、サンタフェ大司教管区が蒐集した宗教的美術品を展示する美術館になっているらしいが、早すぎたせいかまだドアは閉まっていた。<br /><br />グアダルーペの聖母というのは、1531年、いまのメキシコシティ郊外に聖母マリアが現れキリスト教に改宗した原住民の農夫に教会の建立を命じたとき、男のマントに浮かび出た聖母像(写真手前の聖母像がそのイメージ)のことを指す。聖母像が現れたマントはバチカンが公式に奇跡と認めており、いまもその地に建てられたグアダルーペ教会で公開されている。メキシコの本家グアダルーペ教会はカソリック界最大の巡礼地となっているそうだ。

    サンチュアリオ・デ・グアダルーペ(サンタフェ、1795)

    ニューメキシコでの3日目の朝、まずホテル近くにあるサンチュアリオ・デ・グアダルーペ(グアダルーペ寺院)に散歩に出かけた。ここのグアダルーペ寺院は18世紀終わり頃に建てられた教会で、グアダルーペの聖母を祀る教会のなかで米国一古いものだそうだ。いまは米国南西部を代表する1793年の油彩画をはじめ、サンタフェ大司教管区が蒐集した宗教的美術品を展示する美術館になっているらしいが、早すぎたせいかまだドアは閉まっていた。

    グアダルーペの聖母というのは、1531年、いまのメキシコシティ郊外に聖母マリアが現れキリスト教に改宗した原住民の農夫に教会の建立を命じたとき、男のマントに浮かび出た聖母像(写真手前の聖母像がそのイメージ)のことを指す。聖母像が現れたマントはバチカンが公式に奇跡と認めており、いまもその地に建てられたグアダルーペ教会で公開されている。メキシコの本家グアダルーペ教会はカソリック界最大の巡礼地となっているそうだ。

  • クリスト・レイ教会(サンタフェ、1940)<br /><br />美術品ギャラリーが多く集まるキャニオン・ロウドを突き当たりまで行ったところにあるクリスト・レイ教会は1940年に建てられた比較的新しい建物だが、アドビで建てられたもののうち全米最大の教会だそうだ。僕らが訪れたときは、ちょうど日曜の礼拝に地元の教徒さんたちが集まり始めた頃で、みんな僕たちに穏やかな笑顔を投げかけて次々と教会の中に入っていった。

    クリスト・レイ教会(サンタフェ、1940)

    美術品ギャラリーが多く集まるキャニオン・ロウドを突き当たりまで行ったところにあるクリスト・レイ教会は1940年に建てられた比較的新しい建物だが、アドビで建てられたもののうち全米最大の教会だそうだ。僕らが訪れたときは、ちょうど日曜の礼拝に地元の教徒さんたちが集まり始めた頃で、みんな僕たちに穏やかな笑顔を投げかけて次々と教会の中に入っていった。

  • キャメル・ロック<br /><br />初日に立ち寄ったタオスをもう少しゆっくり見てみたかったので、3日目の今日は別の予定を変更してもう一度タオスに向かうことにした。上の写真は、サンタフェのすぐ北の高速沿いにあるキャメル・ロック。今回は時間に余裕があったので高速を降りて間近に見にいったが、予想通り座るラクダににている岩にすぎなかった。雪の上の足跡を見ると、結構たくさんの人が僕らと同じように騙されて?高速を降りて来たようだった。

    キャメル・ロック

    初日に立ち寄ったタオスをもう少しゆっくり見てみたかったので、3日目の今日は別の予定を変更してもう一度タオスに向かうことにした。上の写真は、サンタフェのすぐ北の高速沿いにあるキャメル・ロック。今回は時間に余裕があったので高速を降りて間近に見にいったが、予想通り座るラクダににている岩にすぎなかった。雪の上の足跡を見ると、結構たくさんの人が僕らと同じように騙されて?高速を降りて来たようだった。

  • 村の名が入った陸橋<br /><br />高速と交差する道路の陸橋にユニークなデザインが描いてある。いくつか通り過ぎてから気がついたが、陸橋に書いてある文字は通過中の原住民居住区の現地語の名前のようだった。ちなみに、Posuwaegehという現地名は、昔のスペイン人の耳にはPojoaque(ポワケ)と聞こえたようだ。アメリカ原住民の部族が多いニューメキシコらしい面白いアイデア。

    村の名が入った陸橋

    高速と交差する道路の陸橋にユニークなデザインが描いてある。いくつか通り過ぎてから気がついたが、陸橋に書いてある文字は通過中の原住民居住区の現地語の名前のようだった。ちなみに、Posuwaegehという現地名は、昔のスペイン人の耳にはPojoaque(ポワケ)と聞こえたようだ。アメリカ原住民の部族が多いニューメキシコらしい面白いアイデア。

  • サン・フランシスコ・デ・アシス教会(1815、ランチョス・デ・タオス)<br /><br />タオスのすぐ手前のランチョス・デ・タオスという村落にサンフランシスコ・デ・アシス教会という200年物のアドビ作りの教会がある。あまり広くない教会の周辺には日曜の礼拝に集まった車がぎっしり停まっていて、駐車場所というよりむしろ身動きする隙間すら見つけることすら大変だった。このあたりにも敬虔な人が多いらしい。無理矢理車を停めて教会の周りを歩いてみた。

    サン・フランシスコ・デ・アシス教会(1815、ランチョス・デ・タオス)

    タオスのすぐ手前のランチョス・デ・タオスという村落にサンフランシスコ・デ・アシス教会という200年物のアドビ作りの教会がある。あまり広くない教会の周辺には日曜の礼拝に集まった車がぎっしり停まっていて、駐車場所というよりむしろ身動きする隙間すら見つけることすら大変だった。このあたりにも敬虔な人が多いらしい。無理矢理車を停めて教会の周りを歩いてみた。

  • 聖フランシスコ<br /><br />教会の名になっている聖フランシスコというのは12世紀イタリア・アッシジ生まれの聖人で、新世界の布教活動に多くの宣教師たちを派遣したフランシスコ修道会の創設者である。北カリフォルニアの大都市もこの聖人にちなんだ命名で、同名の教会(1776年建立)がある。普遍の愛と無私無欲に目覚め、現代の今日に至るまで多くの信奉者に慕われる彼の生涯は、1960年代のフラワーチルドレン文化に重ね合わせた「Brother Sun Sister Moon」(1972)という美しい映画に描かれた。なお、ここのサン・フランシスコ教会は、ジョージア・オキーフやアンセル・アダムズが作品の題材にした教会としても有名らしく、「初期スペイン人が残したもので一番美しい建物の一つ」といったジョージアさんの言葉が残っている。全く同感。

    聖フランシスコ

    教会の名になっている聖フランシスコというのは12世紀イタリア・アッシジ生まれの聖人で、新世界の布教活動に多くの宣教師たちを派遣したフランシスコ修道会の創設者である。北カリフォルニアの大都市もこの聖人にちなんだ命名で、同名の教会(1776年建立)がある。普遍の愛と無私無欲に目覚め、現代の今日に至るまで多くの信奉者に慕われる彼の生涯は、1960年代のフラワーチルドレン文化に重ね合わせた「Brother Sun Sister Moon」(1972)という美しい映画に描かれた。なお、ここのサン・フランシスコ教会は、ジョージア・オキーフやアンセル・アダムズが作品の題材にした教会としても有名らしく、「初期スペイン人が残したもので一番美しい建物の一つ」といったジョージアさんの言葉が残っている。全く同感。

  • サン・フアン・デ・ロス・ラゴス(タルパ、1828)<br /><br />タオス・プエブロへ向かう道からちょっと脇道にそれたタルパという小さな集落の、道路沿いにある鄙びたサン・フアン・デ・ロス・ラゴス教会に立ち寄ってから、タオス・プエブロに向かった。今回はゆっくり中を見て歩ける日であることを祈りながら。

    サン・フアン・デ・ロス・ラゴス(タルパ、1828)

    タオス・プエブロへ向かう道からちょっと脇道にそれたタルパという小さな集落の、道路沿いにある鄙びたサン・フアン・デ・ロス・ラゴス教会に立ち寄ってから、タオス・プエブロに向かった。今回はゆっくり中を見て歩ける日であることを祈りながら。

  • ここまでの行程図<br /><br />【http://4travel.jp/traveler/marktanaka/album/10427556/につづく】

    ここまでの行程図

    http://4travel.jp/traveler/marktanaka/album/10427556/につづく】

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