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都下にある古刹高幡不動尊。真言宗智山派の別格本山で、正式名は「高幡山明王院金剛寺」。古来より関東三大不動尊として広く庶民から崇拝されている。<br /><br />寺伝によれば創建は大宝年間の701年以前の行基菩薩の開基と伝えれるが、今を去る1100余年前、天台座主、慈覚大師大師円仁さんが清和天皇の命を受け、東関東鎮護の霊場として山中に不動堂を建立し、不動明王を安置したのが、その始まりと言われている。<br /><br />境内には市内日野の英傑土方歳三の銅像もあり、明治2年5月、函館戦争で享年35歳で亡くなった同人を偲び、毎年5月の第2日曜日には新撰組の慰霊祭が開催されている。<br /><br />又重文の不動明王像は平安時代の作で、総重量1.1トン、286cmの丈六像。両脇にセイタカ童子、コンガラ童子を従え、古来より火防の神様、汗かき不動とも呼ばれ、古来日本一の不動三尊と称せられている。<br /><br />今日は節分の日。自宅から左程遠くはないが、久し振りにこの寺を訪れる。既に大勢の参詣客がこれから始まる豆撒きを待っている。客殿の前は立錐の余地もない。<br /><br />追儺式も終わり境内を散策する。祭りに寄せて大勢の出店が出ている。明日は立春。春節に向けてダルマもいっぱい売られている。紅梅も今が見頃だ。<br /><br />今日に限って五重塔が開扉され、正面に観世音菩薩が安置されている。よく見るとタイ国の佛様と書いてある。タイからの伝来佛だろうか。寺僧に聞いてもその由来は分らない。ただ言えることはそれ程古くないものとのこと。<br /><br />観世音菩薩、又の名、観自在菩薩。タイ語で何と呼ぶか知らないが、Avalokitesvara。静かに合掌し般若心経を読経する。<br /><br />帰り、お寺で副豆を求め、屋台で、イナゴ、フナ、アミ、シジミの佃煮を買い、流石にイワシは遠慮して帰路に着く。

高幡不動尊金剛寺。

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2010/02/03 - 2010/02/03

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ちゃお

ちゃおさん

都下にある古刹高幡不動尊。真言宗智山派の別格本山で、正式名は「高幡山明王院金剛寺」。古来より関東三大不動尊として広く庶民から崇拝されている。

寺伝によれば創建は大宝年間の701年以前の行基菩薩の開基と伝えれるが、今を去る1100余年前、天台座主、慈覚大師大師円仁さんが清和天皇の命を受け、東関東鎮護の霊場として山中に不動堂を建立し、不動明王を安置したのが、その始まりと言われている。

境内には市内日野の英傑土方歳三の銅像もあり、明治2年5月、函館戦争で享年35歳で亡くなった同人を偲び、毎年5月の第2日曜日には新撰組の慰霊祭が開催されている。

又重文の不動明王像は平安時代の作で、総重量1.1トン、286cmの丈六像。両脇にセイタカ童子、コンガラ童子を従え、古来より火防の神様、汗かき不動とも呼ばれ、古来日本一の不動三尊と称せられている。

今日は節分の日。自宅から左程遠くはないが、久し振りにこの寺を訪れる。既に大勢の参詣客がこれから始まる豆撒きを待っている。客殿の前は立錐の余地もない。

追儺式も終わり境内を散策する。祭りに寄せて大勢の出店が出ている。明日は立春。春節に向けてダルマもいっぱい売られている。紅梅も今が見頃だ。

今日に限って五重塔が開扉され、正面に観世音菩薩が安置されている。よく見るとタイ国の佛様と書いてある。タイからの伝来佛だろうか。寺僧に聞いてもその由来は分らない。ただ言えることはそれ程古くないものとのこと。

観世音菩薩、又の名、観自在菩薩。タイ語で何と呼ぶか知らないが、Avalokitesvara。静かに合掌し般若心経を読経する。

帰り、お寺で副豆を求め、屋台で、イナゴ、フナ、アミ、シジミの佃煮を買い、流石にイワシは遠慮して帰路に着く。

  • 京王線・高幡不動駅を出ると、すぐ目の前に不動尊への参道がある。

    京王線・高幡不動駅を出ると、すぐ目の前に不動尊への参道がある。

  • 今日は節分。大勢の参詣客が豆撒きに向っていく。

    今日は節分。大勢の参詣客が豆撒きに向っていく。

  • もう既に客殿前は立錐の余地もない。

    もう既に客殿前は立錐の余地もない。

  • 参詣客を当て込んでの出店がいっぱい出ている。

    参詣客を当て込んでの出店がいっぱい出ている。

  • お正月は既に終わったが、旧正月、春節に向けてのダルマもいっぱい売られていた。

    お正月は既に終わったが、旧正月、春節に向けてのダルマもいっぱい売られていた。

  • 境内の五重塔。

    境内の五重塔。

  • 今日は例祭日。本尊がご開帳されている。

    今日は例祭日。本尊がご開帳されている。

  • 案内書きをよく見るとタイ国の佛様と書かれている。何のえにしかこの寺に・・・

    案内書きをよく見るとタイ国の佛様と書かれている。何のえにしかこの寺に・・・

  • よくよく見るとタイ風のお顔立ち。全体像も奈良時代以来の日本の仏像とは雰囲気が少し異なる。

    よくよく見るとタイ風のお顔立ち。全体像も奈良時代以来の日本の仏像とは雰囲気が少し異なる。

  • 紅梅も今が盛り。

    紅梅も今が盛り。

  • 帰りに佃煮を幾つか買って帰る。

    帰りに佃煮を幾つか買って帰る。

  • 福豆も。 <朋憶ひ 家族思ひぬ 追儺かな >

    福豆も。 <朋憶ひ 家族思ひぬ 追儺かな >

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