利根川東遷の地「関宿」

2010/01/27 - 2010/01/27

茨城県の境町に仕事で行った帰り、旧千葉県関宿町（現在は合併して野田市）に寄ってみました。
江戸時代以前の利根川は東京湾に注いでおりしばしば水害をもたらしていました。
徳川家康の命により利根川の東遷、銚子への通水事業が開始され渡瀬川、鬼怒川と合流して１６６５年に完成しました。

０７４２

エリア 野田・関宿(千葉)

• 交通手段: 自家用車

境町から見た利根川対岸の関宿城（千葉県立関宿城博物館）
渇水期の利根川は水の流れも穏やかでした。

案内板
関宿城博物館は、スーパー堤防の上に建てられております。

関宿城の模擬櫓、往時の御三階櫓を模して建てられたものです。
戦国時代に上杉氏と北条氏が争奪戦を繰り広げたといわれる関宿城は、河川改修により現存しません。

関宿城博物館には江戸から明治にかけての利根川改修工事の様子が展示されております。
ほとんど人力による大土木工事、先人の偉業に驚きました。
館内は撮影禁止

天守閣から見た利根川の上流方、右手が利根川、左手は江戸川

マンホールの蓋にも

「鈴木貫太郎記念館」
関宿は、太平洋戦争終戦時の内閣総理大臣鈴木貫太郎翁の郷里です。

鈴木貫太郎翁、慶応３年（1867年）関宿藩の飛地である摂津の国で生まれた。
そんなに遠方にも飛地があったことを初めて知りました。

日清戦争・日露戦争にも従軍しました。
日露戦争でバルチック艦隊を猛攻する鈴木司令（中佐）の駆逐艦「朝霧」。

２．２６事件
侍従長であった鈴木貫太郎翁

最後の御前会議
昭和20年8月14日、左手前が鈴木貫太郎翁。
昭和天皇の信任が厚かった貫太郎翁は、戦争終結を希望しておられた陛下の強ってのご下命で昭和20年4月7日、鈴木内閣を組閣し終戦の詔勅を放送、総辞職をしました。
会議の様子は写真屋フイルムとして残っておらず、昭和46年に白川一郎画伯がその時の出席者から様子を聞き、
想像して描いた絵です。

終戦の詔勅

座り心地のよさそうなソファー