マルタ(06) 聖ヨハネ騎士団マルタ最初の拠点・ヴィットリオーザ ～2009年 年越し～

2009/12/23 - 2010/01/02

オスマン帝国にロードス島を追われた聖ヨハネ騎士団が1530年、マルタ島で最初に拠点を置いた城塞都市、Vittoriosa ヴィットリオーザ、Senglea セングレア、Cospicua コスピークアの3つは、Three Cities スリー・シティーズと呼ばれています。

そのうちの一つ、Vittoriosa ヴィットリオーザを訪れました。


---------------------------------
【行程】
12/23(水) Narita - Frankfurt
12/24(木) Frankfurt - Malta Is.
12/25(金) Malta Is.(Vallettaハーバークルーズ、3Cities)
12/26(土) Malta Is.(Valletta街歩き、Hypogeum Hal Saflieni)
12/27(日) Malta Is. - Gozo Is.
12/28(月) Gozo Is.(ゴゾ島巡り)
12/29(火) Gozo Is.(Victoria街歩き)
12/30(水) Gozo Is. - Malta Is.(マルタ島巡り)
12/31(木) Malta Is.(Vallettaハーバークルーズ、Mdina)
01/01(金) Malta Is. - Munchen -
01/02(土) - Narita

エリア その他の都市(マルタ)

• 交通手段: 高速・路線バス タクシー
• 航空会社: ルフトハンザドイツ航空

Vittoriosa、Senglea、Cospicuaは、いずれも後から付けられた名前なんですね。
古くは、順に、
Birgu、Isla、Bormla、と呼ばれていました。
（これらの呼び名は今も使われています。）


そうかぁ。3つの町はそもそもは同じ城壁に囲まれた、一つの城塞都市だったんですね。

ヴィットリオーザの町の入り口に立つ案内板。

Vittoriosa とは、1565年のオスマン帝国によるマルタ大包囲戦に勝利したことから付けられたそうです。

ヴィットリオーザは、グランド・ハーバーを挟んでヴァレッタの南の半島に位置します。
ヴァレッタからはバスで30分ほどの距離。

12/25の午前中にクルージングした後、ヴァレッタで昼食をとり、さぁ行こうか、とバスターミナルへ向かったら、マルタバスは長ーい長ーいシエスタの最中。
クリスマスのこの日はマルタでは祝日。公共の交通手段ではありますが、あぁ、こんな落とし穴がありました。

シエスタが明けるまでどこかで時間を潰すか、と、ヴァレッタ市街に戻ろうとしたら、タクシーの運ちゃんに声を掛けられました。
祝日だから5ユーロの上乗せだよ、と、提示された金額から7ユーロ引いてもらって、時速100キロ近いスピードで連れてこられました(^_^;)

ハーバー・クルーズのときに船から眺めたヴィットリオーザの町。


城塞都市とはいえ、今では豪華なヨットも並び、優雅さが感じられます。

船から見た教会を近くから見上げます。


Collegiate Church of St Lawrence
聖ローレンス教会

Collegiate とはどう訳せばいいのでしょう？

この教会は1090年に建てられ、16世紀のはじめに騎士団により拡張したのだそうです。

Collegiate Church of St Lawrence
聖ローレンス教会


入り口には八角十字の中に紋章が施されています。
そして、その下には「1090」の文字も。

残念ながら扉は堅く閉ざされていましたー。

Collegiate Church of St Lawrence
聖ローレンス教会


前教皇、ヨハネ・パウロ2世は1990年5月にここマルタを訪問されたそうで、今回、いろいろな所でその足跡を見ることができました。

ここもその一つ。
1990年5月26日、建堂900周年を祝福しに訪問されたのだそうです。


ところで、ヨハネ・パウロ2世は1990年から2001年までの間に3度もマルタを訪問されたのだそうです。
それだけ宗教的に重要な場所、ということなのでしょう、か。

聖ローレンス教会の並んで建つ Muzew Marittimu 海洋博物館。

祝日ですので、残念ながら休館(/_;)

海洋博物館の前に、、、。

何でしょう？

ヴィットリオーザの岸辺は、ヨット・ハーバーとなっています。


右手の方、船の絵が大きいでしょ？

こーんな立派な船が停泊していました〜〜〜。


どんなお金持ちが乗っているんでしょう！

半島の先っちょは砦になっていまして、町との間は橋でつながれています。
その橋の反対側にはこのようなアーチが。


かつては何に使われていたのでしょう？
多分クルージングの際に説明があったのでしょうが、korotamaには ???。

ヴィットリオーザの砦、
「Fort Saint Angelo 聖アンジェロ砦」。


（クルージングの際に撮ったもの）

大砲ですー

監視塔

お隣、Senglea セングレアの Fort_Saint_Michael 聖ミカエル砦の監視塔には目と耳のレリーフが施されていましたが、こちらのにはないのですね。

砦の中へと続く坂道があるのですが、

只今閉鎖中。



うーん、残念です。

未練がましく、鉄門扉の間から覗いてみましたー。

砦の横。

右側に見えますでしょ？ 通路が。
一瞬、歩けるのか？ と、近づいてみましたが、先の扉が閉まっていました(/_;)


中がダメならせめて外周だけでも歩いてみたかったなぁ。

砦の石壁、マルタストーン。



こう、、、浸食されていくのでしょうかぁ。

石壁から植物

12月ですが、花！

聖アンジェロ砦に別れを告げ街中に戻ると、聖ローレンス教会の前で猫君がのんびり〜。


ちょっと、同化している？

とある店先で (^^)

お家の壁もマルタスト〜ン

通りの名前を記す標識が、芸術的！

マルタストーンの蜂蜜色に、深紅の玄関扉が美しい

日常の、洗濯物を干す景色にも目が奪われてしまうー

玄関扉も窓枠も深紅！

ちょっと失礼して、、、


ヴィットリオーザのゴミ回収箱。
トイレや分別収集などにもついついカメラを向けてしまう癖があります(^_^;)



小さい町ですけれど、大きいですねぇ！

こちらは犬専用。
しっぱなしはいけません！


中身は臭くとも、真っ赤な色といい、丸みを帯びたデザインといい、洒落ています(^^)

ヴィットリオーザの北東の城壁沿いを隣町 Kalkaraへ向かって歩きました。


左手は半島と半島に挟まれた海です。

あっちキョロキョロ、こっちキョロキョロしているkorotamaたちを眺めているの？

うんニャァ〜。

カルカ〜ラを眺めているのニャァ〜 (=^・^=)

ヴィットリオーザの砦も、内陸側と半島側との間には深い谷が彫られています。
ヴァレッタに比べると寂れた感じもしますが、その分、風情も感じられます。

1565年のオスマン帝国によるマルタ大包囲戦でトルコ軍を撃退したことを記す碑が、城壁の片隅にー。

この旅行記へのコメント （2）

• keyokoさん 2010/02/03 20:28:02

  マルタ騎士団の足跡を辿りたくて・・・・

  korotamaさま
  
  こんばんは☆
  何度もお邪魔させて頂いております、keyokoです＾＾；
  
  ロードス島に行き、聖ヨハネ騎士団とオスマントルコの歴史を少しかじって以来、すっかりその歴史ロマンにはまってしまいました。
  
  帰国後、いつかロードスを出た後の聖ヨハネ騎士団の足跡を辿り、マルタ島へ行きたいなぁ、行きたいのぅと憧れを募らせていた頃、korotamaさんのこちらの旅行記を発見！！！
  
  かじりついて見てしまいました。
  歴史的な解説のコメントも入れて下さっていて、おお♪ここが☆と覗き込んでみたり、風情ある街並みやかわいい登場人物に笑ったり、とても楽しませて頂いてます♪
  
  しばらく通いづめてしまいそうな勢いです。
  またお邪魔させて頂きます。
  
  素敵な旅行記、ありがとうございました☆
  
  keyoko

  korotamaさん からの返信 2010/02/04 11:59:00

  RE: マルタ騎士団の足跡を辿りたくて・・・・

  keyokoさん、こんにちは。korotamaです。
  
  メッセージ、ありがとうございまーす。
  keyokoさんはマルタに、korotamaはロードス島に、思いを馳せ、ですね(^^)
  
  マルタには8泊しました。
  時間を持て余すかも？ なんて当初は思いましたが、いやはや、足りませんでした！ またすぐにでも行きたいくらいです。
  街歩き大好きなkeyokoさんだったら、どんどん脇道にも入り込んでいってしまって、さらに足りないかもしれませんねー！
  
  
  > ロードス島に行き、聖ヨハネ騎士団とオスマントルコの歴史を少しかじって以来、すっかりその歴史ロマンにはまってしまいました。
  ↑
  旅行に行くと、これまで知らなかった世界を体感でき、こう、いろんなことに目を開かせてくれますね。
  これだから、止められませんね！
  
  拙い旅行記がkeyokoさんのイメージづくりに少しでもお役に立てたら幸いで〜すヽ(^o^)丿