2009年12月エジプト(39) ホルス神殿６／６

2009/12/12 - 2009/12/19

最後に、第二列柱室（他の部屋かも）あたりまで戻って、至聖所に向かって左側の通路を抜けていくと、中央通路と平行なこのような通路に出ます。この写真は至聖所と同じ方向を向いていて、右側に見えている壁は列柱室や至聖所などがある神殿のメインの建物で、左側に見えているのは、神殿の左側の外壁です。この左側の外壁に、ホルスがおじのセトを退治する様子が描かれています。セトは、兄のオシリスが王になったのが気に食わなくて（セトの奥さんと浮気をしたという話もあります）オシリスを殺害してしまいます。オシリスの子ホルスは、父親の敵討ちをするのです。敵討ちの様子は物語になっていて、ガイドさんによれば、向こう側が始まりでこちら側が終わりだそうです。どれも似たようなレリーフですが、向こう側から順に見ていくと、

エリア エドフ(エジプト)

まず、こんなレリーフがあって、中央のホルスと左側の多分ファラオ（ホルスに協力してあげたと言いたいのです）が一緒になって何かを刺していて、

よく見ると、こんな格好をしたセトです。次は、

こんな形のレリーフで、写真中央の下の方でやられているのは、

こんな感じのセトです。次に、

ここでまた、二重王冠をかぶったホルスらしき人にやられているのが、

こんな形をしたセトです。次もまた、

２つ連続で何かを突き刺しています（セトは穴のようになっていますので拡大しません）。次にまた、

こんな感じで突き刺していて、こちら側のセトを拡大すると、

こんな感じに「↓」の形をしたモリが刺さっていて痛そうです。そして、

またこんな感じの２連続の場面があって、セトの様子を見ると、

こんな風にひっくり返っていたり、

こんな感じで尻を刺されたりしています。そして次は、

このような２連続の場面で、こちら側のセトは

こんな感じで刺されていて、向こう側のセトは、

こんな感じでひっくり返っています。

そして次は、船の上にある帆のような網のようなものが他と違いますが、

いずれにしてもセトは突き刺されます。そしてまた、

しつこく刺します。

セトはこんな感じで刺されています。そして最後に、

カバの形をしたセトの上にホルスが乗ります。結局のところ、何の話かさっぱり分かりません（ガイドさんの言う順番に従うと、セトがだんだん大きくなるようです）。物語が分かったら、このページを更新します。カバは人間にとって危険な動物でしたので、古代エジプトでは悪者セトを代表する動物として描かれました。カバだけではありません。このレリーフの上の方にある同様なレリーフを見ると、

ここで描かれているセトの形はワニだそうです（ただし、この後訪れるコムオンボ神殿はワニを祀っています）。また、一連のレリーフがあった外壁の向かい側にある壁（神殿の壁）の上の方には、

このように、ヘビがセトとして描かれています。他にも確かロバがいました。とにかく、この通路にはホルスがセトを懲らしめる様子があちこちに描かれています。

９時３０分ころガイドさんの説明が終わって自由時間、１０時に集合です。時間は十分あります。（今までの写真は、自由時間に撮影したものも含みます。ガイドさんの説明を受けた順路も少し違います。）バスの停まっていた駐車場（左側）の前には、ちょっとした土産物屋が並んでいます。１０時５分出発。