2010/01/03 - 2010/01/03
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りょしゅうさん
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出雲大社のお膝元である大社町は,昔は「杵築(きづき)」という地名であった。
出雲国風土記ではその由来を、この地に大社(現出雲大社)をキヅき給うたので「キヅキ」と称するようになったと伝えている。
そして神亀3年(726年)に社名の示す「杵築」に字を改め、以来この大社を「杵築大社」と称するようになり、杵築は「杵築大社」の所在地の古地名として長く呼ばれてきた。
もともと「杵築」郷は、越峠(こえど)、市場、赤塚、中村、大土地、仮宮の6ヶ村より成っていたが、大正14年(1925年)これが合併し大社町となった。
以来、「杵築大社」より「出雲大社」の方が一般的に広く呼称されるようになった。
そのような出雲大社の門前町に伝わる新春を飾る一大行事が「吉兆さん」と「番内」と呼ばれる伝統的な2つの神事で、これは正月の3日に行われ、町内が最も華やぐ日でもある。
それは「歳徳神」と記した高さ約10メートル、幅約1メートルの「吉兆幡(ばん)」を担ぎ、先払い役の「番内さん」とともに各町内を出発し。
出雲大社や千家、北島両国造家で「吉兆幡」を立て、「大社神謡(たいしゃしんよう)」を謡い、五穀豊穣(ほうじょう)や無病息災などを祈るものです。
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朝の7時頃。
市場・四本松町内(旧市場村)の「吉兆さん」の出発風景です。
僕の友人が四本松町内会長をしているので頼み込んで付いて歩くはずでしたが、車の駐車場を探している間にどこに行ったか分からなくなってしまいました。(汗) -
これは赤塚・小土地町内(旧赤塚村)の吉兆さん行列。
ここにも僕の友人がいました。
暫し付いてあるくことにしました。
市場・四本松町内(旧市場村)の吉兆さんはどうやら違った経路を行ったようです。
悪魔を払う霊力を持つ「番内(ばんない)」さんを先頭に町内を練り歩きます。 -
経路は各吉兆さんごとにちがいますが、10mもある「吉兆幡(ばん)」を担いで歩くので、狭い路地では曲がるのに大変です。
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このような太鼓や笛の囃子も一緒です。
左端に友人が写っています。
コートの下には礼服を着ているので何か役が付いているかもしれません。 -
出雲大社の正門前に着きました。
大学3大駅伝の1つで、10月に行われる出雲駅伝はここからスタートします。 -
「勢溜(せいだまり)」から「下り参道」には露天が出ています。
朝が早いからまだ参拝客は少ないですが正月らしい風景です。 -
下り参道から「祓(はらい)橋」にやってきました。 -
「松の参道」を進んで行きます。 -
「銅の鳥居」の前には、もう先着の「吉兆さん」が順番待ちをしていました。 -
御本殿は「平成の大遷宮」のため修復中のため、仮本殿の前でもう立てている町内がありました。
「出雲の阿国」の誕生地である中村町内(旧中村)でした。 -
「歳徳神」と記した赤い錦ののぼり旗「吉兆幡(ばん)」です。 -
幡(ばん)を立てた後、厳かに祝い歌「大社神謡(たいしゃしんよう)」を謡い大神様に奉納します。
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赤塚村も仮本殿前で・・・。
こちらはハンドスピーカーで大社神謡を・・・。
正面からは絶対に写してはいけません。 -
反対側から見るとこのように。
神官でさえ正面に立ちません。 -
続いて中村町内は東側にある「北島国造館」に向かいました。
ここでは終わったのとこれから始めるのと、2つ立っていました。 -
北島国造館「御神殿」でも「吉兆幡(ばん)」をたて「大社神謡(たいしゃしんよう)」を謡います。
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それを受けていらっしゃるのは、天穂日命(あめのほひのみこと=天照大神の第二子)から第80代国造北島建孝(たけのり)様です。
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大土地町内の吉兆幡も立ちました。 -
同じく大社神謡を。
この神謡は北前船の寄港地として栄えていた頃の舟歌からきた祝歌だそうです。 -
北島建孝(たけのり)国造のことを地元の人は、気安く、今でも「殿様(とのさん)」と呼びます。
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氏子達が身につけている裃には「二重亀甲に剣花角」の国造家の御神紋が付いています。 -
各「吉兆さん」の代表はこのような受付帳に記帳をします。
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「杵築」以外の旧「修理免(しゅりめん)」村からも吉兆さんが2本出ていました。
その内、原町保存会の会長が友人なので、記帳をするのを写させてもらいました。 -
会長さん大きな「御幣」を持ち立っています。
その手前でひざまずいている人が神謡を謡っています。
神謡のことを地元の人は、「め〜で〜た〜」で始まる出だしをとって単に「めでたい」と言っています。
「めでたい」は結婚とか新築など一般的な祝い事でも歌われ、僕も結婚披露宴に友人に歌ってもらいましたが、その時の友人の内5人が今日の「吉兆さん」に出ていました。
それにそのような祝い事の時,この「めでたい」が出ると何となく格が上がったような気がします。 -
旧赤塚村の記念撮影です。 -
旧大土地村の記念撮影です。
ここにも真ん中辺りに黒い礼服を着て友人がいました。
普段見せる顔つきと違って大変立派でした。 -
市場・四本松町内の記念撮影。
これだけの人が1つの幡を立てるのです。 -
天神社と亀の尾の滝。
ここら辺はパワースポットかもしれません。
不思議な霊力を感じます。 -
各町内のご婦人方はこのような準備を・・・。
昔は公会堂かどこかで本格的に炊き出しをしていましたが、今は簡単な惣菜物で済ませます。 -
記念撮影が終わるとそれらで簡単な昼食を。
しかしここからもまだ続きます。
今度は町内の有力者の家の前にも幡を立てます。
どこよりも優先するのが出雲大社と千家・北島両国造家なのです。 -
「番内さん」面を外して休息をとっています。
お酒を飲んで面をかぶると、自分の吐く息で酔いが速く回ります。 -
親子番内です。
20年位前から正月の元日から3ヶ日間、境内で無料で貸すようになってから多くなりました。
昔は、3日(さんがんち)だけ町内の厄男が厄払いのために番内衣装を着て出雲大社の参拝後、親戚・知人宅を悪魔払いのため回りました。
「番内さん」に来て頂いた家は大変光栄です。
祝儀やお神酒を出すのが当たり前でした。
また何をしても無礼講で、飲食やバス・タクシーも無料とされていましたが、今はどうでしょうか? -
元旦から三日間は出雲大社の境内において番内衣装を無料で借りることができます。
番内面は桐で作っていて軽くていいのですが、落としたりすると真っ二つに割れます。
シャグマは本来は馬の尻尾で作りますが・・・、今はナイロンか何かでしょうね。
衣装は神楽の衣装とは違います。
番内特有の衣装です。 -
同級生に会いました。
孫に衣装を着せています(笑) -
こちらは千家国造館の様子です。 -
こちらでも「吉兆幡」を立て「大社神揺」を奉納していました。 -
白い袴のお方が出雲大社の宮司で84代国造千家尊祐(せんげたかまさ)様です。
出雲国造はその代替わりの時「火継式」という儀式を経て就任し、国造はその時の御神火で調理をしたものを毎日食べるしきたりで,国造以外はたとえ家族であってもこれを食べることは許されないそうです。 -
日本一の大しめ縄で有名な神楽殿に行ってみました。
幡を立てている最中です。 -
旧修理免村の本郷町内の吉兆幡です。 -
出雲大社に隣接する島根県立歴史博物館。
通称「歴博」です。
ここでは15地区23本の昔使われていた伝統のある吉兆幡を展示しています。
今日実際に立った吉兆幡は新しく新調したものです。 -
「歴博」は館中の展示物も然ることながら、外の広々とした芝生の庭も素敵です。
パワースポットを歩いた後の癒しの空間としてもってこいの所です。
外人の女の子が「ハネツキ」をしていました。 -
お母さんはそれを笑顔で見守っていました。 -
午後になると旧越峠(こえど)村の大鳥居(おーどり)町内が、番内を先頭に「シャギリ太鼓」を叩きながら勇んで松の参道をやってきました。
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仮本殿前で「悪魔払い(あくまんばらい)!!」と叫び青竹を地面に叩きつけています。
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その後「シャギリ」と言う大きな太鼓を笛の囃子とともに勇壮に叩きます。 -
それから町内に帰り、主だった所で「悪魔払い」と「シャギリ」を行います。
ぼくが小さい頃は夕刻になると酔いどれ番内がいて怖かったものです。
かぞえの19の時(高校3年)、学校では当然禁止されていますが、初めて番内に出ました。
急に大人になった様な気がしました。
そういえば今日吉兆さんに出ていた5人も一緒でした。
あの頃から現在に至るまで毎月1回は集まり飲んでいます(笑)。
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この旅行記へのコメント (6)
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- Belle Neigeさん 2010/01/08 08:30:50
- 懐かしく拝見しました
- はじめまして りょしゅうさん。
子供の時から、お正月は母の実家のある大社町で過ごしていました。
3日、家に「あくまんばらい!」と大声で言ってくる酔っ払った番内が恐くて恐くて…
祖母も亡くなってからは、お正月を大社で迎えることも殆どなくなり、また、母も2007年に急逝してから余計に足が遠のいてしまいました。
番内さんへのお酒も規制されたとかで、元旦くらいから観光用なのか、年々昔の雰囲気がかわってきたように思います。また、昔はこの頃 雪深かった記憶があり、地球温暖化なにでしょうか…
千家尊祐さんは、亡くなった叔父の親友で、私の巫女のアルバイトのときにもお世話になりました。
非常に懐かしく拝見しました。ありがとうございました。
Belle Neige
- りょしゅうさん からの返信 2010/01/08 15:59:29
- RE: 懐かしく拝見しました
- Belle Neigeさん 書き込み投票ありがとうございます。
何だか自分の知らない親戚から思わぬ便りがあった感じで不思議な気がいたします。
ご承知のように大社の町は狭いので、Belle Neigeさんのお母様の実家はどこだろうか?
ぼくの知りあいの家ではないだろうか?などと失礼ながら思いを巡らせてしまいました。
正月行事の方も交通事情もあるようですが、昔のように各家に門松が立つではなく、番内もほとんどが観光客で、町内の人が個人で通りを練り歩く姿も見かけなくなりました。
仰るとおり、昔の雰囲気を知っている方にとっては今昔の感がすると思います。
それでも神々の首都「大社(杵築)」は、暦を500年も1000年もタイムスリップさせたような慣わしがまだまだ人々の間に息づいています。
そこがまた大社の魅力ではないでしょうか?
この地に住む者として、できる限り「大社」、「出雲」の紹介をしていきたいと思います。
Belle Neigeさんも時々は大社に帰ってください。新しい発見もあるかも知れません。
≪だんだん≫
- Belle Neigeさん からの返信 2010/01/08 20:27:36
- RE: RE: 懐かしく拝見しました
- お返事ありがとうございます。
りょしゅうさんは大社在住でいらっしゃいますか?
祖母宅は杵築東です。既に旅行記でお読みいただいているとは思いますが、母の3年祭のためにこの10月も大社に行きました。
従兄弟は、今年も吉兆さんで大変だと話しをしておりました。
大変といいつつも大社の文化を継承してくれる人がいて、少し安心している次第です。
1/2の夜中には福迎えに行って、福引して… 本当に懐かしいです。
ずっと、大社の文化が継承されることを祈っています!いいですよね♪
Belle
- りょしゅうさん からの返信 2010/01/09 10:08:22
- RE: RE: RE: 懐かしく拝見しました
- 杵築東のように出雲大社の直近ではないですが、生まれてから今に至るまで大社町内に住んでいます。
そういえば今回のブログの後半部分に杵築東の大鳥居町内の吉兆さんやシャギリを載せていますが、どなたか御知り合いの方が写っていませんか?
ぼくも従兄弟が出ていましたが、この町内は毎年のことで、それに参加者がだんだんと少なくなり将来が危ぶまれるとこぼしていました。
時代の流れでしょうね。少子高齢化がここにも影響しています。
「だんだん」 りょしゅう
- Belle Neigeさん からの返信 2010/01/09 20:34:14
- RE: 懐かしく拝見しました
- 知っている人がいないかなァ〜と、中村にも親戚がいるので、よくよく見たのですが、残念ながら私がわかるのは千家尊祐さんだけでした。
きっと、母がいたならばもっと知っている方がおられるとは思うのですが…
(うちの母は、千家達彦さんとも一緒に麻雀をしたこともあるとか言っておりました。)
もう1つ懐かしく思ったのが、野焼と赤板かまぼこ! やっぱ、大社と言えばこれですよね。私としては「てんぷら」も大好きなのですが…
お菓子は、高田屋のようかんと俵まんじゅう!三種の神器ではないですが…
この旅行記を見て、大社の文化を多くの方が知ってくださったら、非常に嬉しく思います。これからもよろしくお願い致します。
Belle Neige
- りょしゅうさん からの返信 2010/01/10 16:18:40
- RE: RE: 懐かしく拝見しました
- 千家達彦(出雲大社教官長)様・・・とっても庶民的なお方と聞いていますが、それでもこの方とマージャンとはよほどの人でないと相手にしてもらえません。
ぼくなど年に1度、いなさ会(大社高校の同窓生会)の総会でご尊顔を拝するくらいのものです。
最近は顎ひげをたくわえられ、そのお姿は勢溜りに立っています初代官長尊福(たかとみ)公の銅像にそっくりになられました。
野焼きは、昔は70cmくらいの長さで焼いてそのまま売っていましたが、今はほとんど短く切って販売しています。
また、揚げたての熱々のてんぷらの旨さは食べた者でないと分かりませんね(ゴクリ!)
「高田屋」「俵まんじゅう」は素朴であっても上品な味。大社の代表的銘菓です。
それにしてもそこまで知っておられるとは・・・こちらからもよろしくお願い致します「だんだん」。
りょしゅう
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