2009/12 - 2009/12
202位(同エリア253件中)
やまさん
ローマ帝国の国境線として世界遺産に登録されているドイツ側の国境線「リーメス」を訪れた。
ライン川とドナウ川の間に位置するリーメスのローマ帝国の安全保障としての重要度はイギリスのそれより遥かに高かったであろう。故に先に世界遺産として登録されていたハドリアヌスの長城におまけとして付け加えられたみたいな登録のされ方はローマ人が知ったら怒るんじゃないかと思う。
私が訪れたのはザールブルク砦というかつての近代ドイツ帝国皇帝が復元した砦で、砦近くにはリーメス(壁)が今でも残っている。
このリーメスはドミティアヌス帝により建設が開始され(その後、ドミティアヌスは暗殺され、元老院軽視の政治を行っていた為、死後に記録抹殺刑に処せられた)、次の五賢帝時代アントニウス・ピウス帝の治世に完成した。
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正面入口のアントニウス・ピウス帝の像。
彼の治世は全く争い事の無い、まさにパクス・ロマーナであり、彼は前任者ハドリアヌス帝が手を加えた建設計画をそのまま継続されるだけで実質何もしていなかったと思う。
だから、正面入口で彼の像を見た時は「なんで?」という感じであった。 -
ハドリアヌス帝。
彼はその治世の大半を費やし、自分の目で領内を見て回り帝国の安全保障の強化に努めた。このザールブルクにもきっと足を運んだに違いなく、アントニウス・ピウス帝よりもこの人の像のほうが正面に相応しいと思う。 -
ハドリアヌス帝の横にあったアレクサンデル・セヴェルス帝の像。
この人が何をやったのか良く知らない(まだローマ人の物語を読んでる途中なので)。 -
砦の中庭。
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砦を囲む城壁(内側からの写真)
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砦のレイアウト。
石垣の壁を二重の空壕が囲む。 -
砦の外側の様子。
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砦の外側の様子。
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これがリメス。砦から数100mの距離にある。
確かに石垣の壁が延々と続くイギリスのハドリアヌス長城のほうが見応えがあるだろう。知らなきゃただの土だ。 -
リメスから見た砦。
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