ロング・シュ・メールの要塞跡(La Batterie de Longues sur Mer)　パート９

2009/11/14 - 2009/11/24

ロング・シュ・メールの要塞(La Batterie de Longues sur Mer)は現在でも、トーチカと150ｍｍ大砲が残るノルマンディ上陸作戦跡です。要塞跡は各所に残っていますが、アロマンシュ・レ・バン博物館、アメリカ人墓地、ドイツ人墓地等を効率良く見学するため、この場所を選択しました。映画「史上最大の作戦」「プライベート・ライアン」を見ると感慨深い場所でもあります。上陸博物館（Musee de Debarquement、The D-Day Museum in Arromanches）より西側へ6Km、コルビィル（Colleville）のアメリカ軍墓地より東側約12Kmにあります。

エリア フランス

ホームスティ先の家を朝６時半出発、カン（Caen)を無事通過して道に迷いました。クッスル（Courseulles)の町へ向かっているはずですが、どうも海と平行してバイユー（Bayeux)へ向かってしまいました。どうしてなんだろう？

レンタカーを道端に止めて地図とにらめっこ。誰も歩いていません。後ろから車が来ましたが、止めるのも悪いので、家並みのある場所まで、もう少々走りました。

小さな村に入っても誰も居ません。通過する車を止めて聞きましたら、「バックして左折しろ！」てなことを言われて、やっとこの標識まで辿り着きました。

左Caen２８Km、右Bayeux１１Km。

センターラインの無い、農道みたいな道路でした。堂々と車を止めて写真撮影。右側通行ですので、きちんと右側に寄せて･･･

こんな案内版の説明もありました。有名な屋敷でしょうか。

ロング・シュ・メールの要塞(La Batterie de Longues sur Mer)の地図です。４個の砲台が大きな点の標識です。

駐車場

「Office de Tourisme」建物、不在でした。

見学者はだーれも居ませんでした。

東側から砲台を見る。

東側から一番目の砲台

砲身が吹き飛ばされていました。

東側から二番目の砲台。こんな場所を見学する“物好き”はしんちゃんだけかと思いましたが、後から見学者が現れました。

６５年も経過しているとは思えませんでした。

名札

砲台の後ろ側の部屋、砲弾置き場とか休憩室だったんでしょうね。

東側から三番目の砲台

一番西側の砲台

大砲、砲口のライフリング（rifling）

大砲のトーチカ上に乗りました。英仏海峡(English Channel)或はドーバー海峡( Strait of Dover)が目の前に広がっています。

海岸の方へ探索に出かけました。

道端にコンクリートの部屋「倉庫」でした。

倉庫

トーチカ

この上に機関銃等を載せて使用したようです。

トーチカ内部

大型トーチカ

大型トーチカ、前側より

大型トーチカ内部から

大型トーチカ内部から外を見る

重そうな上部は、錆びた鉄の柱の４ヶ所だけでささえています。

遠く東側にはアロマンシュ・レ・バン（Arromanches les Bains)の海岸に６５年前の人工の港が見えました。町には上陸記念博物館（Musee du Debarquement)があります。

畑の中のトーチカ

中はゴミで一杯でした。

崖に海岸へ下る道路がありましたので、下りてみました。ノルマンディの海岸の崖には、白亜紀と第三紀との間のイリジウムの入った地層が見えると聞いた事があるので見てみましたが簡単には判りませんでした。

恐竜が絶滅した、白亜紀と第三紀との間のイリジウムの入った地層を探したが判らず。

記念に色違いの小石をお土産に持って帰りました。

砲台の南側にも草むらに隠れて倉庫がありました。

現在は畑の中ですが当時はどんな様子だったのでしょうか？

赤：駐車場、オレンジ：砲台、水色：倉庫、イエロー：大きなトーチカ、海岸へ下りた道路も写っています。上側が海です。Googleマップからコピーです。