2009/11/15 - 2009/11/18
562位(同エリア1062件中)
極楽人さん
チューリッヒはスイスの表玄関です。
金融や商工業の中心であり、文化や芸術、そして観光の拠点でもある
『小さな大都会』です。
地理的には、ヨーロッパのほぼ中央に位置しています。
欧州最大級のハブ空港を持ち、鉄道や高速道路網が縦横に伸びて
各国の主要都市とは緊密に結ばれています。
チューリッヒ自体も『湖畔の美しい観光都市』なのですが、
なまじアクセスが良いために『中継点』にして通り過ぎてしまう旅行者も
多いようです。
私自身、最近も『何処かへ行くために』何度か立ち寄っていますが、
街をゆっくり見て歩くことはありませんでした。
今回はアンダルシア~モロッコ旅行の帰りがけ、
スイス航空の『ストップオーバー』を利用しての3日間の滞在です。
チューリッヒを起点に、近郊の町をいくつか訪れる予定にしています。
スペインからスイスへ。風景も気分もガラリと変わって、
「2回、旅行をした」ような“得した気分”を味わいました。
- 同行者
- 一人旅
- 航空会社
- スイスインターナショナルエアラインズ
-
マドリッド・バラハス空港から 9:50 発のスイス航空でチューリッヒに向かいます。
朝の便に備えて、前夜はバラハス空港近くのホテルに宿泊したので、早めに空港へ到着してしまいました。 -
そうなると、行き先は「喫煙ルーム」です。
いい具合に、乗り場に近い C-37搭乗口の横に立派なのがありました。
チューリッヒまでは約2時間のフライト、しばらく禁煙です。 -
どういう訳か、座席は若いスイス人カップルの真ん中です。ひとつズレればいいだけの話ですが、
男がドイツ語で「ああ、来ちゃったよゥ」と困り顔。
女がドイツ語で「私にまかせてッ」と引き取り、
私に満面の笑みを浮かべて英語で「あの、私たち一緒にいたいんで、窓際の席でもいいから代わってくれません?」
もちろん何の問題もなく、通路側に着席しました。
そのあとドイツ語に戻った二人、
女「どう、上手くやったでしょ」
男「案外、素直に従ったね」
私は、少なくとも英語よりはドイツ語の方が“得意”です。「イヤです!」と言った方が面白かったような。
でも気が弱いので、この後の機内ではずっと“苦手な英語”で通しました。「ティー・プリーズ!」 -
チューリッヒ空港に到着後、まず両替をします。
スペイン同様、宿泊やレストラン、交通費はカード決済できます。
"現金"はちょっとした買い物くらいなので、手持ちの60ユーロをスイスフラン(CHF)にチェンジ。
節約すれば何とかこれで、と思いましたが、あとから考えると"甘い話"でした。
因みに、1CHFは約90円です。
構内の案内にしたがって、地下の鉄道駅に降ります。
切符の自販機に、もらったばかりのコインを挿入。
市内の中央駅までは SBB(スイス国鉄)で約10分、
6.5CHFです。 -
チューリッヒ中央駅。外見は荘厳な建築ですが、内部は地下3階までリフォームされて、ショッピングセンターやレストラン、清潔な有料洗面所(トイレ)などが入っています。
因みにトイレ、個室は2CHF、小は1CHF。駅周辺には無料のトイレは見当たらず、カフェテリア内も同様の有料システムでした。水のとりすぎは禁物です。
中型ロッカーに荷物を預けて6CHF。立ち喰いの白ソーセージが一本6.5CHF、缶ビールが3.5CHF。トイレに寄って、水を買って・・・小銭とはいえ、手持ちのコインがあっという間に消えてゆきます。
旅行者泣かせの物価高、モロッコから直接来ていたらショック死していたでしょう。 -
街歩きの順路は、ガイドブックに従います。
市電が走る駅前通り(Bahnhofstrasse)を、中央駅に背を向けて歩きます。
目抜き通りには、デパートや銀行、有名ブティックが並んでいます。『自動車保険のチューリッヒ』の看板もありました。
今日は日曜日なので、ほとんどがお休みです。
(駅構内のショッピングセンターは開いています) -
少し歩くと、右側に小さな『ペスタロッチ公園』
黄葉が進み、芝生の上も“黄色のじゅうたん”です。 -
Bally本店の横から左前方に伸びるRennwegへ進んで、
リンデンホフの丘をめざします。
空を覆う線は、クリスマスデコレーションの電飾用でしょうか。 -
少し進んで左の脇道へ、さらに突き当りを右側の小高い丘へ登ってゆきます。
行き着いた高台が、チューリッヒ発祥の地とされるリンデンホフ(Lindenhof)です。
古代、ローマ軍が駐留したことから発展し、街の名も駐屯地を表す『トゥリクム(Turicum)』が原型になったといいます。 -
リマト川の畔に、落ち着いた配色の美しい家並み。
大聖堂(右端)の彼方には、薄っすらと雪を載せたアルプスの峰々が見えます。 -
こちらは旧市街、プレディガー教会の97mの尖塔が覗いています。
河畔を、いい色のトラムが走り過ぎます。
地元の女子学生と思しきカメラマニアが、一眼レフでバシャバシャ撮っていました。
チャンスなので頼んで、写し写されて数枚。
ひとり旅では『自分の写った写真』に困ります。道行く人に頼んでも、ほとんどはピンボケです。
(帰国後、このときの写真もピンボケと判明しました) -
リンデンホフの丘を、反対側に下ります。
『聖ペーター教会』と『聖母教会』が。
青い尖塔は、街のあちこちから何度も目にすることになります。 -
市電の路線が交錯する広場は
『パラーデプラッツ(Paradeplatz)」です。
ここまで来たら、「湖はもうすぐ」とガイドブック。 -
河口に近い川岸に出ました。
大きな金融機関の本店が建ち並ぶこのあたりにも、色濃い初冬の気配が。
リーマンショックから立ち直れないまま、欧州はまもなく二度目の冬将軍を迎えます。 -
ミュンスター橋を渡って、
対岸から見た聖母教会(左)と聖ペーター教(右)。 -
横位置で、もう一枚。
写真の橋は『ルドルフ・ブルン橋』、道は対岸の大聖堂へと繋がっています。 -
『ケー橋』を越えれば、チューリッヒ湖です。
定期遊覧船は9月末で終っている筈ですが、観光船らしき船がときどき行き過ぎます。
対岸も晩秋、ひんやりした風が吹き抜けますが寒いほどではありません。 -
湖畔の名物カフェはギャラリーにもなっています。
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人出が少ない時期なので、パフォーマーも芸を披露するチャンスがありません。
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ケー橋のたもとから、旧市街の細道へ入ります。
ここで、今回の旅行で初めての雨に遭いました。
旅行の荷物を絞りきったせいか、ここまでの行程で、持参したモノはほとんど全て使いました。
傘だけは未使用のままかナと、思っていましたが、とうと出番が来てしまいました。
雨は、濡れるほどの勢いはありません。 -
横路の急坂。
チューリッヒの街は、いくつかの丘をまたがって広がっているようで、意外なところに意外にきつい傾斜があります。 -
狭い通りの両側は、
小さなレストラン、カフェ、劇場、ネットカフェ、お土産物屋などが並んでいます。
ときどき観光客が覗いてゆきますが、中には入らないようです。 -
大聖堂(グロスミュンスター)も、この道筋にあります。
この教会を基盤に宗教改革を進めた『ツヴィングリ』の名は、はるか昔の高校時代に覚えたか。
かすかに記憶があります。 -
小道はまだまだ続きます。
このあたりは、カフェやレストランが多く集まっています。 -
ときどき、カラフルな広場。
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今度は左折して、対岸に戻ります。
橋の向こうに聖母教会、手前は大聖堂がある一角です。 -
ルドルフ・ブルン橋の上から、聖母教会と聖ペーター教会を望みます。
少し角度が変わるだけで、ついシャッターに手がかかります。 -
ルドルフ・ブルン橋を渡りきり、大聖堂を一枚。
リンデンホフの丘から、最初に眺めたのがこのあたりです。 -
すこし離れて、こんな大聖堂も。
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さて、中央駅を目指して新市街を戻ります。
中世の『見張り塔』のアーチをくぐってゆきます。 -
弱い雨は、振ったりやんだり。
黄みを帯びた木々は、この雨ですこし生き返るでしょう。
アーチの向こうは、もう中央駅のすぐ前です。 -
駅のすぐそば、新市街の河岸には市場ができています。
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八百屋に花屋・・・
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クリスマス用の、
ポインセチアや色とりどりの蝋燭・・・ -
こっちのお店にも・・・
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こちらは甘栗屋さん、冬の定番スタンドです。
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お店を構える雑貨屋さんは、もう準備完了。
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本屋さんの前では、トナカイがサンタを待っています。
所要時間、約3時間。チューリッヒの街を“だいたい”ひと回りしました。
『湖畔の風景』を残していますが、これは別な機会にまとめてみたいと考えています。 -
中央駅のコインロッカーで荷物を出し、水を買って駅前通りの停留所へ。7番の市電で宿に向かいます。
切符は停留所脇の自販機、なんと片道4CHF(\360)。
さっき見た街中を抜け、湖畔に沿って南下し、ゆるい坂を上がって15分くらい。11個目の停留が、目的のモルゲンタール(Morgental)です。 -
宿は、チューリッヒ・ユースホステル。
ベッド数281の、ピンク色した大きな建物です。
一泊42CHFで3泊 お願いしました。朝食付きです。
支払ったとたん、後悔しました。
すぐ横に『全館禁煙』と書いてあります。
スペインでは同室者の了解で自由に吸えたのに・・・ -
居室は、寝室部分(写真)と洗面所/ロッカー部分がドアで仕切られています。
寝室は2段ベッド×2の4人一室、寝るだけのスペースです。ただ、ベッド脇に読書灯とコンセントがあり、ここで充電が出来るのは便利です。
コインロッカーは、使用時に2CHFコインを挿入、取り出す時にコインが戻り、納得できます。
トイレとシャワーはフロアー共同で、建物の両端にまとめられ、いつでも利用できます。
このユースでは、国も年齢も関係なく、来訪した順で機械的に部屋を埋めてゆくようです。あるのは「男女別」だけ。ブラジルから来た仲の良い5人家族もバラバラにされて、不便だと嘆いていました。
私の部屋の先客は、
ベッド①が"ポーランドの労働者〟、ベッド②が"イランのモトクロス・レーサー"、③が私で④は毎日入れ替わっていました。でも、ずっと満室です。
"ポーランド"と"イラン"は長期逗留者、ここを仮住まいにして市内で働いています。ポーランドは公園の清掃、イランは絨毯の輸入販売だそうです。
二人は夜遅く疲れて帰ってくるので、一緒にビールを飲むくらいが精一杯の付き合いでした。 -
一階(地階)はだだっ広く、ロビー、サロン、売店、食堂、バーなどが、明確な仕切りなしに続いています。
部屋にくつろげるスペースがないので、夜は皆ここで過ごすことになります。
お国柄か、大きい規模のせいか、アルバイトが多いためか、スタッフはそれぞれの責任範囲が狭く、時として官僚的で融通の利かない対応になります。
帰国後メールで送られてきた『利用後アンケート』には、"改善点"をしっかり記入しておきました。 -
夕食は午後7時から9時まで、予約なしに食べられます。
『日替わりメニュー』はエレベータに張リ出され、名物チーズホンデューの日も。値段は17〜20CHFです。
「SUPPERを」と頼んだら「DINNERだ!」と訂正されましたが、味も見かけもC級グルメの"SUPPER"でした。
そのかわり、6:30からの朝食は文句ありません。
バーではお酒も飲めます。ビール大(0.5l)は5CHF、小(0.3l)は3CHF、ワインもウイスキーも、何でも揃っています。
ここには貢献しすぎたかもしれません。 -
レセプション横の『インターネットコーナー』、利用はもちろん有料です。
夜、日本の学生が使っていました。卒業旅行中で、次の訪問地を調べているようでした。当然の成り行きとして、横のBARで互いの旅を称えあい(?)ました。
最初は色々不満がありましたが、3日も居ると馴れも手伝って、なかなか居心地が良くなってしまいます。
特に、最終日に出合った"とことん陽気なブラジル家族”とは妙に気が合って別れ難くなったくらいです。観光旅行とも思えず、難しい事情もあるのでしょうが・・・ -
『街歩き』のスナップ、最後は夜景です。
大聖堂。
由緒ある建築物はことごとくライトアップされて、昼間とは違う顔を見せます。
もともと早寝の性質で、夜の外出は苦手です。
でも11月中旬のこの時期は夕方6時には真っ暗になり、街は、イヤでも『夜景』になってしまいます。
三脚がないので、ちょっと心配な撮影です。 -
聖ペーター教会。
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聖ペータ教会と周辺の町並み。
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青い尖塔の『聖母教会』が加わります。
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湖畔からの『遊覧船』、「ユーレイ船」ではありません。
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チューリッヒ湖畔の全景です。
『街歩き』篇はこれで終わり、
次の『湖畔のアルバム』篇で、チューリッヒ湖畔の風景だけを別途、記載する予定です。(完)
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