2009/11/01 - 2009/11/01
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ippuniさん
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パリへ引っ越してきてちょうど1年が経ちました。
その記念に6年前から温め続けてきたルーマニア旅行をついに決行すべく10月の終わりに残った2週間の休暇を取り、全ての日程&予約を終了し、後は行くだけ!といった矢先に、心配していたフランスの滞在許可証の延長に妙に時間がかかって、出発の日までに間に合わず、またしても今回のルーマニア旅行は全てキャンセル(涙)一体私はこの6年間、ルーマニアにいくらのキャンセル料を献金してきたのだろうか・・・。
結局休暇のうち、少しは旦那に働かせ(有給中なのに・・・)10月24日(土)〜11月1日(日)までの9日間だけお休みすることにしました。
***
この日は秋のヴァカンスの最終日。
どこへ行こうか?何をしようか?
悩んだ末、3年前道に迷ってたどり着けなかった藤田嗣治のアトリエに行くことにしました。
土曜日の午後と日曜日は開いているとのこと、なので何のためらいもなく朝出発したのですが・・・なんと!!「11月1日はお休みします」との張り紙が門のところに付いていました(涙)
日本で藤田展のお仕事もしたのに、奥さんの君代さんにもお会いしたのに・・・縁が無かったのか・・・それともまた来なさいということなのか。
こうして秋のヴァカンスは終わり、11月が始まりました。
***今回の日程***
10月24日(土) パリで静かに過ごす(←何もしていない^^)
10月25日(日) 友人とマレ地区散策
10月26日(月) ヴェルサイユ庭園散策
10月27日(火) ベルギー、ゲントへ小旅行
10月28日(水) ベルギー、ゲントへ小旅行
10月29日(木) パリで一休み
10月30日(金) オーヴェル・シュル・オワーズ
10月31日(土) フォンテーヌブローの森
11月1日 (日) 藤田嗣治のアトリエ
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三年前、ナビゲーションなしで、地図もなしでここに来ようとして迷いに迷った挙句、飛行機の出発時間が迫ってしまって諦めて空港へ行ったこと。
今まで常にその悔しさが頭の片隅に残っていました。
そして三年後の今、秋のヴァカンスの最終日にリベンジすべく、朝いそいそと準備をして出かけました。
今回はナビがあるから大丈夫・・・。 -
黄葉が綺麗なヴィリエ・ル・バクルの町役場の前。
車を止めて念願の藤田嗣治の住居兼アトリエに向かいます。
住所は、7 et 9 route de Gif。
もうもったいぶらずまっすぐ向かいます。 -
ヴィリエ・ル・バクルの町役場
藤田嗣治氏も君代氏もフランスに再訪した時、きっとこの町役場に何度か足を運んだことでしょう。
そう思うと感慨深いです。 -
町役場のすぐ横に藤田の住んでいた家へ向かう道、“route de Gif”はあります。
かなりドキドキします。
三年前、Grez-sur-Loingにある黒田清輝通りに向った時のあの気持ちと同じ気分です。
*Grez-sur-Loingの旅行記はこちらです(↓)*
http://4travel.jp/traveler/ippuni-gm/album/10114828/ -
恐る恐るゆっくりとGif通りを進んで行くと、いくらも経たないうちにレオナール・フジタのアトリエの看板がありました。
住居兼アトリエはこのすぐまん前です! -
そして、ありました!!!
Maison-Atelier Foujita
(フジタの住居兼アトリエ)
フジタが最後に暮らしたアトリエ。
1991年に藤田君代氏により
エッソンヌ県に寄贈されました。
来て良かった・・・感無量です。 -
固く閉ざされております。
入り口はこちらの扉ではないようです。 -
早く中へ入りたい。
ランスにある藤田の礼拝堂の下絵が見たい・・・
逸る気持ちを抑えつつ・・・ -
枯葉の舞う小道をゆっくりと進みます。
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こちらが入り口です!!
門の中は自然がいっぱいの小さな公園のようになっています。 -
木造の門にはポストが付いていました。
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もう一度、住所を確認します!!!
間違いありません。ここです。
藤田氏も毎日この門を通ったことでしょう。
で、どこから中に入るのでしょうか??? -
と、その時、旦那が張り紙を発見!
なんと!!!
11月1日はお休み・・・
電話して確認すれば良かった・・・
でもきっと電話してお休みだと分かったら来なかったことでしょう、まずは藤田氏の住んだ村を見れただけでも満足します。きっと藤田ご夫妻はそんな私を見て「また出直して来なさい。」と天国で微笑んでいるはず。 -
せめて、木造の門の隙間からお庭の様子を拝見させて頂きました。
素敵なお庭ですね。
藤田ご夫妻もあのベンチに座っていたのでしょうね。 -
こちらはアトリエの向かい側の家です。
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ぐずぐずしていても、中へは入れないのでアトリエは次回また来ることにします!
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藤田嗣治、「つぐじ」と読む方が多いようですが、正式には「つぐはる」です。
1950年にフランスに再訪してから1968年に亡くなられるまで、この村に住んでいました。
今はこのヴィリエ・ル・バクルの村にある小さな墓地に眠っています。 -
アトリエから見える風景
藤田ご夫妻も毎日この風景を見ていたのでしょう -
後ろを振り返りつつ、アトリエを後にしました。
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アトリエから町役場に続く道より
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町役場のお隣
右側に小〜さくアトリエがあります。
見えますか?? -
町役場の裏に回ってみました。
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もしかしたら、藤田ご夫妻が歩いたかもしれない、そんなことを思いながらゆっくり町の中を歩いてみました。
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所々に家が建っているとても小さな町
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長閑な風景です。
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小さな女の子が、おじいちゃんと一緒にお散歩していました。
地元のおじいちゃん。
もしかしたら藤田ご夫妻を知っているかもしれませんね。 -
パリの中心地から車で30分位しか離れていない場所なのに、とても静かで枯葉が散る音まで聞こえてきそうな小さな町。
そして、ある一人の日本人画家が住んでいた町。 -
黄色に紛れて赤く紅葉している木が一つありました。
とても綺麗でした。 -
町を隈なく一周しても1時間もかかりません。
何度も言うようですが、とても小さな町です。 -
そろそろ駐車場に戻ります。
名残惜しいけど、私には次回また訪れる理由があるのでパリに戻る足取りはそれほど重くありませんでした。 -
最後に走る車の中から・・・
数秒走っただけで町から出てしまいます。 -
藤田嗣治展の時にお目にかかった君代氏は、今年四月に藤田氏のもとへ行かれました。
今はランスにあるフジタ礼拝堂で、藤田氏の作品を守り続けていることでしょう。 -
イル・ド・フランスをじっくり周った今回の旅。
ippuni夫婦にとって、とても貴重な時間でした。
オリジナルなフランスのメンタリティに少しだけ、触れられた気がします。
パリでは理解不能な出来事が起きるとみな両手を挙げて「C'est la France(これがフランス)」と言います。でもパリ郊外の町ではこの言葉は不要な気がします。
あえて言うならば「C'est Paris」かもしれません。
今回はあまり写真が無いので旅行記を作りませんでしたが、フォンテーヌブローの森は黄色一色でとても素敵でした。馬に乗って狩を楽しむ当時の王たちの姿が目に浮かぶような光景でした。 -
お昼過ぎにはパリに戻ってきました。
なんとなく日本の甘しょっぱいたれの味が恋しくなって、滅多に行かない日本食屋に行きました。
2009年秋のヴァカンスはこうして幕を閉じました。
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この旅行記へのコメント (12)
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- パリ好きおばさん 2013/07/09 00:07:36
- ippuniさん、またまた投票 ありがとうございます
- フランスにお住まいなんですね。
来年は、フランス周遊しようといろいろと旅行を物色中です。
(自分の行きたい所があるツアーをチェック中)
その中で、シャンボール城で夏の間ライトアップをしていて、他のライトアップより良さそうに思えるので、何とかこれを観たい…
けっこう難しそうなのです!どう計画を練り直すか、思案中です〜
ツアーの途中で逸れて行くのはいいけれど、ホテルに戻るのにかかる時間が読めない、とか。
ついでにシャルトルのライトアップも見れるといいな、とか。
欲望はきりがありません。
そういうツアーを作ってほしいとお願いしてるのですけどね。実現は??でしょう〜
まだ時間はあるので、何とか実現させたいと思っています。
- ippuniさん からの返信 2013/07/09 01:28:06
- RE: ippuniさん、またまた投票 ありがとうございます
- パリ好きおばさんさん、こんにちは。
こちらこそ、いつも見て下さってありがとうございます。
来年はフランスにいらっしゃるご予定なんですね。
夏だと、夜景を見るには夜11時頃にならないと暗くなりませんが、
そういった夜景ツアーのようなものがあるのでしょうか?
フランスのパリ以外の都市は夜は交通の便が不便なので、
そういうツアーがあるのならツアーを利用したほうが楽だと思います。
シャルトルはパリから日帰りも出来る場所なのでアクセス良好です。
でもやはり夜景を見るには夏は夜かなり遅く(23時頃)なり、終電も無くなると思うので、
シャルトルの夜景を見られる時はシャルトルに宿を取った方が良いかもしれません。
来年まではまだ時間があるので、ご希望に叶った良いツアーが見つかるといいですね。
私はツアーの事は良くわかりませんが、現地の情報なら少なからず分かるものもありますので、
何かありましたらなんなりと聞いて下さいね。
ippuni
-
- waterlilyさん 2009/11/11 16:40:29
- 画家が住んだ街は
- ippuniさん、こんにちは♪
藤田嗣治が住んだ街、なんて静かな美しさに満ちた街なのでしょう!
好きな画家が住んだ街を歩くのは、何とも感無量になりますよね。
今も、画材を手にその人が歩いているような気がして……
昔も今も変わらずその佇まいがあるのは素晴らしいことですね。
素敵なお写真の連続にわくわくと楽しみに拝見していましたら、住居&アトリエはお休みだったのですね。
でも、また訪れてね、という約束を頂かれたわけですから、次の楽しみが出来ましたね。
私もippuniさんが再訪される日を楽しみにしています♪
2000年素敵なippuniさんご夫妻の秋のヴァカンス、どれも皆うっとりととても楽しませて頂きました。
- ippuniさん からの返信 2009/11/11 23:55:26
- RE: 画家が住んだ街は
- waterlilyさん
こんばんは!
藤田嗣治が最後に住んだ町、
とても静かな素敵な場所でした。
特にその家からの景色は森で、
パリから車で30分ほどしか離れていないことが
嘘のようでした。
日本から数千キロ離れた場所で、
小さな日本(故郷)を発見した感じで、
私は一人じゃないんだという気分になりました。
中で写真が撮れるかどうか分かりませんが、
また次回訪れたらレポートしますね!
ippuni
-
- 夏への扉さん 2009/11/07 13:16:47
- 秋田で見ました。
- ippuniさん、ルーマニア残念でしたね。
ところで、藤田嗣治の作品、今年の3月に秋田で見ました。
秋田で3時間だけ観光できるので、どこへ行こうかと思い、
秋田県立美術館へ行ったら、2階が平野政吉美術館で藤田嗣治の作品が
主でした!
秋田の行事(縦3.65m、横20.5m)という巨大な絵があって、
回りに油彩がありました。その中では、1900年っていう作品が私は好きです。
’タイタニック’を連想しました。
東京での作品展の時は行きそびれたのが残念です。
フランスでは、こんなに素敵な村に住んでいたんですか。
画家としては理想的だったんでしょう。
ippuniさん、藤田展のお仕事したなんて素晴らしいですね!
- ippuniさん からの返信 2009/11/07 20:07:03
- RE: 秋田で見ました。
- なつさんへ
藤田嗣治展に行かれたのですね。
作品の点数などの面では、大手マスコミが共催である
東京展や京都展など比較的大規模な企画展に劣るものの
地方の展示ではあまりごみごみしておらず静かな環境で
ゆっくりと一つ一つの作品を見れるのでその方が私も好きです。
藤田氏は独自の画風を持つ素晴らしい画家だと思います。
フランスは「芸術の国」として知られているように、
今でも芸術に関してはかなり寛容的です。
きっと藤田氏もその環境が好きで、絵を描くことに
思う存分専念できる環境であったことと思います。
多くの有名な画家がフランスに集まってきていたのも
刺激になっていたのではないかと思います。
小さな「町」というよりは「村」といった感じの場所ですが、
とても静かで素敵なところでした。
ippuni
- 夏への扉さん からの返信 2009/11/07 20:19:02
- RE: 秋田で見ました。
- お気に入りの承認、ありがとうございました。
今、同じ時間にパリのippuniさんと東京の私、4トラでつながっていたんですね!
- ippuniさん からの返信 2009/11/08 08:24:01
- RE: RE: 秋田で見ました。
- こちらこそ、どうもありがとうございます。
こんなに遠く離れているのに、リアルタイムで交信できるってなんだか嬉しいです♪
ippuni
-
- Maiさん 2009/11/06 10:51:40
- レオナールフジタ
- ippuniさん、こんにちは。
レオナールフジタのアトリエへの旅行記にお邪魔しています。
一緒にドキドキしながら旅行記を読んでいました。
中には入れず残念でしたが町の雰囲気が藤田氏の絵に
シンクロしていて、私も胸が熱くなりました。
今年初めに、日本に来たレオナールフジタ展を見に行きました。
久しぶりに母を車いすで連れ出しました。
ランスの教会が会場に再現されており、小一時間そこで母と過ごしました。
母もとっても嬉しそうで・・・。
その直後、3度目の脳梗塞の発作で、母は体のほとんどの機能を失い、
今、病院にいます。
ランスの教会(実際には再現されたものですが)は、
私にとって、母と過ごしがかけがえのない思い出の教会となりました。
いつか、レオナールフジタの絵を見たい。
いつか、ランスの教会を訪れたい。
母との暖かい思い出を確認しに・・・。
藤田氏の絵は、人の心の底にず〜んと入ってくる何かがありますね。
彼自身が、悩み苦しんだ事があるからでしょうか。
自分のことばかり書いてゴメンナサイ。
胸が熱くなったので。。
Mai
追伸;幼馴染が、レオナールフジタ展の企画関係のお仕事をしてました。
ippuniさんとどこかでつながっているのかもと感じ
再び暖かい気持ちになりました。
- Maiさん からの返信 2009/11/06 10:56:34
- 話は変わって・・・
車がお好きとのこと・・・。
プジョーのこんな車がヨーロッパをツアー中とのこと。
可愛い〜。
パリって、こういう生活に入り込んだ車が似合いますよね、
http://wiredvision.jp/news/200911/2009110420.html
Mai
- ippuniさん からの返信 2009/11/06 21:05:24
- RE: レオナールフジタ
- Maiさん
こんにちは!
藤田氏のアトリエに行ったのはこれが2日目。
やっぱり3度目の正直ということで、きっと次回3度目には
中に入れてもらえることと信じています^^
多分事前に連絡をしていれば、週末じゃなくても
入れてもらえたと思うんですけど、仕方が無いです。
お母様のご様態はその後いかがですか?
藤田展でお母様と過ごされた大切な時間・・・。
いつかランスの教会に行けるといいですね。
きっとランスの教会で眠っていらっしゃる君代さんが
Maiさんを暖かく歓迎してくれることと思います。
美術館には色々な方がいらっしゃいます。
中には殆ど目が見えないけどかすかに見える絵の色彩を
楽しんでいる方もいらっしゃいました。
みんなそれぞれ心に秘めた思いを持っていらっしゃるのでしょうね。
藤田氏の作品を見ていると、「才能」は無視できないと感じます。
どの分野でも人の真似をして人と同じことをしていたら
有名になんてなれないんですよね。
そして何より、自分の才能を自分が信じることが大切だと思いました。
誰でも、「失敗すかもしれない」という恐れを持っていて、
そのせいで、一歩先に踏み出せないでいることが多いけど、
勇気を持ってその一歩を踏み出した者だけが得ることの出来る
新しい世界があるということを忘れてはいけない気がしました。
スイスにいた頃、オペラ歌手をしているある知人が私に
「門は叩いた人にのみ開かれる」と言った言葉が忘れられません。
Maiさんの幼馴染の方が藤田展のお仕事をしていらっしゃったとは。
私が藤田展に携わったのは2006年春に行われた時でした。
いずれにしろ、私もなんだか嬉しいです^^
Maiさんもお体には気を付けてお仕事頑張ってくださいね。
お母様に元気を与えるにはMaiさんが健康でないと!!!
ippuni
- ippuniさん からの返信 2009/11/06 21:14:57
- RE: 話は変わって・・・
- プジョーのBB1ですか?!
可愛いですね♪
町を走っている姿はまだ見たこと無いのですが、
あれで4人乗りとはびっくりです。
町の路上に電気自動車用の充電可能な駐車スペースがあって
いつもどんな車が来るんだろう?って思いつつも
まだ充電している車を見たことがありません。
ヨーロッパは道が細くて都市では駐車スペースが少ないので
小さな車が重宝しているようです。
全ての車が小さくて可愛くて電気自動車になったら、
高速道路を走っている車が全部BB1のような小さな車だったら、
どんなに可愛いか、想像しただけで楽しくなってしまいます^^*
ippuni
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