晩秋のスイス　格安１等・鉄道パスで巡る旅　【その６】 ルツェルン湖と世界遺産の街ベリンツォーナ

2008/11/15 - 2008/11/24

晩秋のスイスを訪れ、ベルン、ベルナーオーバーランド、ゴールデンパスライン、そしてルツェルンを満喫しました。
スイスパスの１等車用が、シーズンオフのキャンペーンで２等車用の料金で手に入り、これを目一杯活用したゆったりとした旅です。
　　　　　　　　　　　　　
　【１】チューリッヒ・ベルン　　　　　　　
　【２】ゴールデンパスラインでモントルーへ
　【３】ラウターブルネンと　　　　　　　　
　　　　　雪のグリンデルワルト　　　　　　
　【４】ゴールデンパスでルツェルンへ　　　
　【５】ピラトゥス山、　　　　　　　　　　
　　　　　ゴールデンパスライン再び　　　　
＞【６】ルツェルン湖と　　　　　　　　　　
　　　　　世界遺産の街ベリンツォーナ　　　
　【７】エンゲルベルグ、ルツェルン市内　　
　【８】リギ山　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
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【６】今回は第７日目。
フィーアバルトシュテッテ湖（四森州湖／ルツェルン湖）を１等船室で優雅に船旅します。
その後スイスパスを活用して南の方、イタリアに近い世界遺産の街、ベリンツォーナまで出かけてみます。　　　　　
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　【１】11/15　成田＝ミュンヘン　　　　　
　　　　　＝チューリッヒ（泊）　　　　　　
　　　　11/16　チューリッヒ＝ベルン　　　
　　　　　＝グリンデルワルト（泊）　　　　
　【２】11/17　ゴールデンパスライン　　　
　　　　　モントルー往復　　　　　　　　　
　【３】11/18　ラウターブルンネン　　　　
　　　　　＝ミューレン　　　　　　　　　　
　　　　　＝クライネシャイデック　　　　　
　【４】11/19　ゴールデンパスライン　　　
　　　　　グリンデルワルト　　　　　　　　
　　　　　＝ルツェルン（泊）　　　　　　　
　【５】11/20　ピラトゥス山、　　　　　　
　　　　　ゴールデンパスライン再び　　　　
＞【６】11/21　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　フィーアバルトシュテッテ湖、　　
　　　　　ベリンツォーナ往復　　　　　　　
　【７】11/22　エンゲルベルグ、　　　　　
　　　　　ルツェルン市内　　　　　　　　　
　【８】11/23　リギ山　　　　　　　　　　
　　　　　ルツェルン＝チューリッヒ　　　　
　　　　　＝フランクフルト＝　　　　　　　
　　　　11/24　成田

エリア スイス

• 交通手段: 鉄道
• 航空会社: ルフトハンザドイツ航空

あいにくの小雨模様。もちろんリギ山も雲の中です。
とりあえずリギ山方面に向かう船に乗ってみることにします。
乗船場は駅のすぐ側。９：２１発、ブルンネン行きです。

１等船室は２階です。
出発するとすぐに注文を取りに来ました。
ホットチョコをすすりながらの船旅はとても贅沢な気分になります。

船はちょこちょこと街に立ち寄りながら行きます。
ここはヴェッギスの街です。

１０：１３、リギ山への登山電車が出るフィッツナウに着きましたが、相変わらず雲が低くたれ込めています。
リギ山はあきらめて、このまま船旅を続けることにします。
終点のブルンネンから列車に乗り換えるのもいいかもしれません。

ますます雲が濃くなる寒々とした眺めの中を行きます。
１等船室は眺めがとても良くて快適です。

１０：２８、ベッケンリードに寄ります。

１０：３０、ベッケンリードを出発します。
乗船場には別の小さな船が到着しています。
ふと気付くと船は左へ左へ曲がり、もと来た方向に帰って行くようです。
どうもブルンネンに行くためには後ろから来た小さな船に乗り換えなければ行けなかったようです。そういえば到着前に船内放送で何かいろいろ言っていたのを思い出しました。

先を急ぐ旅でもないので、ここは慌てず騒がず、このままルツェルンまでゆっくり船旅を楽しむことにします。

船旅を堪能し、１１：３８、ルツェルンに戻ってきました。

駅でもらった時刻表を見ていたら、もうすぐミラノ行きの列車が出発です。
せっかくの１等パスを大いに活用することにして、この列車に乗ってスイス南部、ベリンツォーナという街まで行ってみることにします。

全く予定外の、初耳の街です。
ガイドブックによると世界遺産とのこと。楽しみになってきました。

１２：２１、ルツェルンを出発です。

この列車はドイツ国境のバーゼルからイタリアのミラノまで行く国際列車です。車内は空いていて、ボックス席の半分は空です。

ルツェルンを出るとトンネルに入ってアーレ川を渡り、フィーアバルトシュテッテ湖のずっと北の方を回ってツーガー湖畔を南下します。
対岸にチューリッヒから来た列車が同じく南下しているのが見えました。
リギ山の北の登り口であるアルトゴルダウで、チューリッヒから来た列車と接続し、こちらが先に出発します。
この後フィーアバルトシュテッテ湖の東岸を走り、船で行くつもりだったブルンネンを通り過ぎてひたすら南へ向かいます。

ヴァッセンのループを通過しました。
車窓から、教会を最初は右上に見上げて通り過ぎ、しばらくすると今度は右下に見下ろし、最後にこの写真のように高い位置から左下に見下ろします。
左の川の下流からやってきて、２回も１８０度向きを変えて斜面を登って行くのです。

ゲッシェネンを猛スピードで通過し、ゴッダルドトンネルに突入しました。

晴れていたらここ降りてアンデルマットにでも行ってみようかと思っていたのですが、アルトゴルダウからベリンツォーナまでノンストップでした。
天気が良かったら後悔するところでした。

１４：３６、ベリンツォーナに到着です。
国際列車のＥＣ（ユーロシティー）はルツェルンからここまで２：２５と、さすが早いです。
近い将来ゴッタルドベーストンネルができると更に早くなるはずです。

通りを歩いて１５分ほどのところにあるカステルグランデにやってきました。
丘の上までエレベーターで登れます。
要塞という感じです。

ヨーロッパを南北に結ぶ交通の要衝だけあって、ローマ帝国時代から要塞があったそうですが、今の城壁ができたのは１５世紀、ミラノ公国の領地だった時代とのこと。
スイスだけれどイタリアの要塞だったのですね。

かつて要塞が建っていた中庭には芝生が広がっています。

風が強くて息ができません。

東側の街並の向こうにはモンテベッロ城と、更にその右上にサッソ・コルバロ城が見えます。
ここカステルグランデとともに街を守る要塞です。

再びエレベーターを下り、駅に戻ってきました。

１５：２３発の列車に乗ってルツェルンまで戻ります。
帰りもミラノからのＥＣです。今度は来たときよりは混んでいて、各ボックス席に最低１人はいる程度。

途中で日が暮れ、１７：３７ルツェルンに戻ってきました。