2009/10/14 - 2009/10/14
39953位(同エリア44082件中)
ソフィさん
間もなく京都・大阪でも、ギド・ミシュラン(英語はミシュラン・ガイド)が発行される。
「味というものは各人々々の好みで善し悪しが決まるもので、客観評価なんておこがましい」なんて反対意見も盛んだが、私は「それもそうだが、評価を世に問うのも良いではないか」と考える。
現にフランスでもミシュランの評価に異を唱え、価値観を変えたレストランガイド「ゴー・エ・ミヨ」が出ている。
ミシュラン東京が発行されたのは、2007年のことだった。
「外国人に日本の味が判るのか?」
賛否の意見が渦巻いたが、私はこの発行が刺激になり、食堂の味もサービスも向上したように感じている。
東京にとどまらず、余波は千里(大阪府)に住む私の周辺にさえ届いているように思う。
たしかに、食堂の経営者にとどまらず、働いている人にまで、何らかのモチベーションがプラスされた。
私が初めてギドミシュラン「フランス」を買ったのは、パリのセーヌ左岸の本屋で、1961年8月1日だった。
辞書ほどの厚さ(4センチ)もある固い表紙の本だが、縦20センチ弱、横10センチ強と、持ち易く作られている。
パリに到着して一カ月後だったが、フランスを旅するに当たっての必需書と考えた。
しかしミシュランに載っているホテルやレストランは高級過ぎて、給費150ドルの書生には参考にならない。
参考になったのは、すべての地方都市の地図と名所が網羅されている内容だった。
名所にはミシュランなりの価値基準だったが、重要さによって三つまでの★が付いていた。
その他、都市の人口や標高、主要都市からの距離、ガレージの番地や連絡先まで、旅行者に必要なデータが漏れなく記載されていて、このように便利で完全な資料が簡単に手に入るフランスの文明度に、脱帽したものだ。
しかし大きな声では言えないが、1968年から71年にかけてパリに滞在したとき、パリには★★★のレストランが五つあったが、それほど感心しなかった。
美味しかったのは★★の「ターユヴァン」で、ここはその後三つ星になっている。
何故三つ星レストランが、感心できないのだろうか。
ひとつは慢心、気の緩みだろう。
二つ星レストランが美味しいのは、向上心に満ちているからと考える。
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