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12月23日(月)     フェルメールの光を探して──オランダ10日間の旅(4)<br /><br /><br />オランダといえばハイネケンだが、オランダ料理って・・・?<br /><br />ゴーダチーズで知られるように、酪農は盛んだろう。かつての海洋国家は、魚介<br />類も豊富だ。ムール貝、それにニシンを塩漬けにした「ハーリング」という料理<br />はどのガイドブックでも紹介されている。かつて植民地だったインドネシアのス<br />パイシーな料理も楽しめる。ジンの起源となったというジェネバーという強い酒<br />もある。<br /><br />総じて旨い。予想外、と言ったら失礼だろうか。<br /><br />ただ、円安ユーロ高のせいもあって、思いのほか食費がかかる。外食ばかりでは<br />つらいのでスーパーマーケットに行ってみる。サンドウィッチ&#8364;3、エヴィアン<br />の500mlペットボトルが&#8364;1.60。これだけで700円を超える。ドリンクサーバー<br />で売られている紙コップのコーヒーでさえ&#8364;1.80もする。<br /><br />いつものように“毎晩がディナー”だったら、たいへんなことになっていただろう。<br /><br />安くあげるには中華レストランがお勧め。ただし、量は3人前。注文の際はご注<br />意を──。いずれにしても、スープはどこでもボリュームたっぷりでとくに美味<br />だった。寒さのせいばかりではないだろう。<br /><br />写真はアムステルダム、「アンネ・フランク・ハウス」に近い「カフェ・カルク<br />ホーフェン」の〈本日のスープ〉──豆のスープだ。創業1670年! 重厚感の<br />あるインテリアが歴史を雄弁に語る。

歴史と紫煙が降り積もるブラウンカフェで、スープを味わう。

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2007/12/20 - 2007/12/29

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四月の旅人

四月の旅人さん

12月23日(月)     フェルメールの光を探して──オランダ10日間の旅(4)


オランダといえばハイネケンだが、オランダ料理って・・・?

ゴーダチーズで知られるように、酪農は盛んだろう。かつての海洋国家は、魚介
類も豊富だ。ムール貝、それにニシンを塩漬けにした「ハーリング」という料理
はどのガイドブックでも紹介されている。かつて植民地だったインドネシアのス
パイシーな料理も楽しめる。ジンの起源となったというジェネバーという強い酒
もある。

総じて旨い。予想外、と言ったら失礼だろうか。

ただ、円安ユーロ高のせいもあって、思いのほか食費がかかる。外食ばかりでは
つらいのでスーパーマーケットに行ってみる。サンドウィッチ€3、エヴィアン
の500mlペットボトルが€1.60。これだけで700円を超える。ドリンクサーバー
で売られている紙コップのコーヒーでさえ€1.80もする。

いつものように“毎晩がディナー”だったら、たいへんなことになっていただろう。

安くあげるには中華レストランがお勧め。ただし、量は3人前。注文の際はご注
意を──。いずれにしても、スープはどこでもボリュームたっぷりでとくに美味
だった。寒さのせいばかりではないだろう。

写真はアムステルダム、「アンネ・フランク・ハウス」に近い「カフェ・カルク
ホーフェン」の〈本日のスープ〉──豆のスープだ。創業1670年! 重厚感の
あるインテリアが歴史を雄弁に語る。

同行者
カップル・夫婦
交通手段
高速・路線バス

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  • Caf&#233; Hoppe @ Amsterdam<br /><br /><br />アムステルダムで最も知られたカフェ。滞在先のホテルからは、<br />裏のシンゲル沿いを歩いて数分のところにあった。<br /><br />創業1670年、この街には同じころから営業をつづけている店が<br />たくさんある。スペインの無敵艦隊が英国に敗れ,産業革命まで<br />はまだしばらくあるこの時期、世界を席巻したのはオランダだっ<br />た。ヤン・ヨーステンやウィリアム・アダムスが乗船したデ・リ<br />ーフデ号が九州東岸に漂着するのは1600年──日本ではちょう<br />ど、関ヶ原の戦いの年だ。<br /><br />300年以上にわたってタバコの煙にさらされた壁や天井、カウン<br />ターなどは、深く味わいのある茶に変色している。そこで“ブラウ<br />ンカフェ”と呼び慣わされ,一般のカフェとは一線を画す。日本で<br />なら“喫茶店”より“バー”に近い。<br /><br />カウンターやテーブル席で、地元ではハイネケンより人気のある<br />アムステルビールやジェネバー片手に思い思いに時を過ごす。も<br />ちろん、今なお喫煙も自由。卓上にはロゴの入った紙製コースタ<br />ーとアルマイト製の灰皿が無造作に置かれている。写真右側の店<br />はスタンドバーだ。<br /><br />また、オランダで“コーヒーショップ”といえば、自治体公認のマ<br />リファナショップである。cannabisに寛大なカナダに留学して<br />いた妻は町中ではしばしば、ホテルの廊下でもときに、香りがす<br />ると指摘していた。<br /><br />トラムで Spui 下車。

    Café Hoppe @ Amsterdam


    アムステルダムで最も知られたカフェ。滞在先のホテルからは、
    裏のシンゲル沿いを歩いて数分のところにあった。

    創業1670年、この街には同じころから営業をつづけている店が
    たくさんある。スペインの無敵艦隊が英国に敗れ,産業革命まで
    はまだしばらくあるこの時期、世界を席巻したのはオランダだっ
    た。ヤン・ヨーステンやウィリアム・アダムスが乗船したデ・リ
    ーフデ号が九州東岸に漂着するのは1600年──日本ではちょう
    ど、関ヶ原の戦いの年だ。

    300年以上にわたってタバコの煙にさらされた壁や天井、カウン
    ターなどは、深く味わいのある茶に変色している。そこで“ブラウ
    ンカフェ”と呼び慣わされ,一般のカフェとは一線を画す。日本で
    なら“喫茶店”より“バー”に近い。

    カウンターやテーブル席で、地元ではハイネケンより人気のある
    アムステルビールやジェネバー片手に思い思いに時を過ごす。も
    ちろん、今なお喫煙も自由。卓上にはロゴの入った紙製コースタ
    ーとアルマイト製の灰皿が無造作に置かれている。写真右側の店
    はスタンドバーだ。

    また、オランダで“コーヒーショップ”といえば、自治体公認のマ
    リファナショップである。cannabisに寛大なカナダに留学して
    いた妻は町中ではしばしば、ホテルの廊下でもときに、香りがす
    ると指摘していた。

    トラムで Spui 下車。

  • Kaashandel ARXHOEK @ Amsterdam<br /><br /><br />オランダは“チーズ王国”として知られる。12世紀にまでさかの<br />ぼるというその歴史は、各都市の中心部にある「チーズ計量所」<br />なる建物が語りかけてくる。<br /><br />最も有名なゴーダチーズは、南ホラント州ゴーダ近郊でつくら<br />れている。円盤形のチーズがショップの棚の大半を占める。マ<br />イルドでクリーミー──日本には、おもにプロセスチーズの原<br />材料として輸入されている。<br /><br />もうひとつのエダムチーズも、生産地の地名から。干拓によっ<br />てアイセル“湖”となった湖に面したかつての港町だ。ゴーダに<br />比べ、ややハード。球形のチーズは赤いワックスで仕上げられ<br />るので、日本では通称“赤玉”と呼ばれる。フランスのミモレッ<br />トは、このチーズに起源をもつ。<br /><br />スーパーでも品揃えは豊富だが、スーベニアを選ぶなら専門店<br />に行ったほうがよい。ラッピングがきれいだし、土産用のセッ<br />ト商品などもある。もちろん、試食もできる。<br /><br />ダム広場のそばにある「Kaashandel ARXHOEK」を訊ねる。<br />Kaasはオランダ語でチーズの意。次の写真は、レトロなチーズ<br />店をかたどった陶製のフォトスタンドとゴーダチーズのセット。<br />贈り物としては、かなり重い。

    Kaashandel ARXHOEK @ Amsterdam


    オランダは“チーズ王国”として知られる。12世紀にまでさかの
    ぼるというその歴史は、各都市の中心部にある「チーズ計量所」
    なる建物が語りかけてくる。

    最も有名なゴーダチーズは、南ホラント州ゴーダ近郊でつくら
    れている。円盤形のチーズがショップの棚の大半を占める。マ
    イルドでクリーミー──日本には、おもにプロセスチーズの原
    材料として輸入されている。

    もうひとつのエダムチーズも、生産地の地名から。干拓によっ
    てアイセル“湖”となった湖に面したかつての港町だ。ゴーダに
    比べ、ややハード。球形のチーズは赤いワックスで仕上げられ
    るので、日本では通称“赤玉”と呼ばれる。フランスのミモレッ
    トは、このチーズに起源をもつ。

    スーパーでも品揃えは豊富だが、スーベニアを選ぶなら専門店
    に行ったほうがよい。ラッピングがきれいだし、土産用のセッ
    ト商品などもある。もちろん、試食もできる。

    ダム広場のそばにある「Kaashandel ARXHOEK」を訊ねる。
    Kaasはオランダ語でチーズの意。次の写真は、レトロなチーズ
    店をかたどった陶製のフォトスタンドとゴーダチーズのセット。
    贈り物としては、かなり重い。

  • BRASSERIJ Babbaelen @ Den Haag

    BRASSERIJ Babbaelen @ Den Haag

  • SING KEE @ Den Haag

    SING KEE @ Den Haag

  • Cafe Kalkhoven @ Amsterdam

    Cafe Kalkhoven @ Amsterdam

  • DRAGON CITY @ Amsterdam

    DRAGON CITY @ Amsterdam

  • Gemeentemuseum @ Den Haag

    Gemeentemuseum @ Den Haag

  • PASSAGE @ Den Haag

    PASSAGE @ Den Haag

  • Den Haag

    Den Haag

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