2009/03/20 - 2009/03/24
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warajiさん
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旅もいよいよ佳境に差しかかって来た。札幌から青森へ、そして秋田田沢湖、乳頭温泉へと向かう。この日もドタバタとアクシデント続き。それでもお互いハプニングを笑って乗り越えてこれた。これも信頼関係があっての事。いい旅のうちに終われたことに感謝したい。
会社もうまく休めたし、いい休暇だった。
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 新幹線 JR特急 JRローカル 私鉄
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特急スーパーおおぞらは夕暮れの中を快調に飛ばし、夜8時に無事札幌に到着した。この列車は振り子式ディーゼルで、カーブでもスピードを落とすことなく走ることが出来る。スピードも出るので速い。
ただ、速いと快適は違う。スピードや時間にこだわるJRだが、もっと大切な事を忘れている。早く着くことだけがお客の希望と考えていない事に気が付いて欲しい。まあ裏事情は私も友達から聞いているので現場で働く職員を攻める気にはなれないが・・・・。
国鉄の方が私はいいような気がしてきた。今のJRはハッキリ言って良くない。
アンケートでも取って経営改善に取り組んだ方がいいのではないか?
それでもまあ利用して恩恵を受けているわけで、あれこれ悪口ばかり言ってもしょうがないが。旅行しにくい乗り物になってきてはいるが・・・。
一番の問題は揺れて落ち着かない事。乗っていて疲れるのだ。
車内販売は充実していて、国内ではトップだと思う。今日も車内でパンフレットを見ながらのんびり過ごし、デザートを買って食べた。何故か北海道の車内販売はいい。内容もいい。
札幌で2時間ほど時間が取れた。外で食事してお薦めと言うアイス屋さんに行こうと思ったがあいにくの雨。やめて駅のデパートにあるレストラン街で食事をして時間までぶらついた。
結構いい店が並んでいる。チェーン店だけど美味しいと評判の回転寿司は並んでいたので近くのオムライス専門のチェーン店に入る。ここも安くて美味しかったが、時間もあったしお寿司に並んでも良かったかな?時間になり、ギリギリまでのんびりと汽車を待つ。北海道を発つのは夜行急行はまなす。この列車は大人気だ。18切符では無理だけど、北海道&東北パスには普通自由席なら使える。その他フリー切符なども対象だし、使い勝手が実にいいのだ。無くならないで欲しい汽車である。 -
急行はまなすが入線してドアが開いた。お客はやはりガラガラ。それでもやはりある程度乗ってきて、ほぼ埋まったからすごい!私たちはB寝台を取っていたから余裕だ。これもタダで乗れるのでありがたかった。
友達は一回の旅で二回も寝台に乗った事になる。初めての国内寝台で2度はすごい。
内容は北斗星と同じ。この車内では最高グレードという事になった。 -
雨の札幌を定刻通り出発した。このところ遅れが日常茶飯だったのであまり気にならなくなった。B寝台で少しくつろいでから車内見学に出た。編成はB寝台、ロビー、のびのび座席指定、座席指定、自由席となっていた。全てに格差があって、これも見事!これだとお金を払っていいグレードに乗って良かったと思える。
ロビーは少ないが、知らないのか誰もいない。きれいだし落ち着くからここはいいと思う。
のびのび座席はとても良かった。サンライズよりもいい。ここはお金が無い人には特等席!お薦めしたい。こんなにいい席なのに思ったより空いている。利用すれば快適なのになぁ〜。
座席指定は一杯だった。空間が少しだけど広く設定されていて、足が伸ばせる。足を乗せる台もあるのでありがたい。
自由席はすごい人!人だらけだ。ちょっと可愛そうになるくらいあちこちいろんな人が大変そうに立ったり座ってしゃがみこんだりしていた。昔の自分はこういった中の一人だった。それもいい思い出。
これを見ていて思わず映画「タイタニック」を思い出してしまった。
B寝台はまるで別世界だった。同じ車内でありながら世界がまるで違う。こんな経験は初めてだ。各グレードでさえ世界が変わって見えたからどれだけすごいか想像してみてください。
しばらく余韻を楽しんでからベットにもぐり込んだ。 -
いつの間にか青森駅に朝5時半頃到着。まだ少し雨が降っているようだったが、止みそうな気配だった。
このあと浅虫温泉駅に向かう。時間まで構内の立ち食いそばを食べた。朝食用に買ったおにぎりとそばで丁度いい。ここのおそば、美味しかったなぁ〜♪
一人分は無理というので2人で分けたらおばさんがお皿をもう一つ出してくれた。朝早くからやっているしありがたかった。
浅虫温泉駅から歩いてすぐの所に公衆浴場がある。
7時からやっているというので時間に合わせて来たが、中々空かない。雨は止んだが風が強いし避難場所も無かったのでまだかな?と思って強引に自動ドアを開けたら丁度係りの人がやってきた。
温泉は循環掛け流しみたいで、まあまあよかった。シャンプーとかは別に買う。値段も安いしとにかく景色がよかった。
サッパリした所で再び駅に戻り、時間を待った。
駅にはだるまストーブがあり、周りを囲んで皆であたたまる。いい光景だった。
東北弁が聞けて楽しかった。友達は大いに受けて笑いをこらえていた。東北って本当にいいところ。 -
浅虫温泉から今度は特急で弘前に向かう。いつも貧乏旅行なので違和感がある。
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青森で時間待ちがあったので汽車を撮影。かっこいい最新型だった。
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私たちの乗った車両
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弘前に着いた。ここも何年ぶりだろう?ここでも少し待ちがあったので駅周辺を散策した。
今日は乳頭温泉以外では五所川原からダルマストーブ列車が楽しみだった。 -
ここのルートは複雑なダイヤになっている。起点は弘前だが、五所川原のある五能線は川部から。
私たちは疲れからか軽く寝てしまった。乗った列車は最後まで五所川原に行くのに寝ぼけて川部で乗り換えと勘違いして慌ててしまった。川部はとっくに過ぎてしまった。そして車掌に次の列車は?と聞いてすぐ反対から来るよと言われて降りてしまったのだ。
あ〜、何たる事か・・・・。「。。。」降りた駅で2人でボ〜ゼン。 -
りんご畑にポツンとたたずむ。でものどかな風景。
今更どうしょうも無いのでハプニングを楽しむ事にした。せっかく五所川原で予約限定の駅弁を頼んでおいたのに・・・。違約金まで支払う羽目になった。
まあ雪もないし風情は今ひとつだったからあきらめもつくとするか・・・・。 -
再び弘前に戻ってきた。こうなったらもう秋田まで行くしかない。幸い次の特急が間に合ったのでそれに乗る事にした。
弘前はねぷたの街。ねぷたにはまだ縁が無いのだが、また来たい所だ。観光としても魅力にあふれていて、岩木山をはじめ周辺観光としては起点にするには都合の良い場所だと思う。 -
10時28分発の特急かもしか秋田行きに乗った。平日でもあり、自由席ではあったがガラガラだった。3両編成には驚いた。指定とグリーンが半々にあるのもビックリ。でもほとんどいない。自由席で十分だ。
昔の車両が使われていて懐かしかった。五所川原は残念だったが、その分秋田でゆっくり出来るし乳頭温泉も早いうちに着けるのでかえってよかったかもしれない。 -
ちょうどお昼時。秋田駅着。秋田駅は初めてだった。だいぶ変わってしまったと思うが、初めて来る嬉しさは変わらない。
在来線の普通列車も初めて見た。この時五所川原駅から電話が入った。
駅弁違約金の件だった。売れてしまったのでお金はいいですよ、との事。よかったぁ〜♪お互いまるく収まった。やはり人気があるのかな?残念だったなぁ〜。
買ったお客もラッキーだった。予約しないと手に入らない限定弁当だったし。今頃喜んで食べてるんだろうなぁー。いい事をした。 -
お昼はきりたんぽが食べたいと言うので探すと、駅ビルにお店があり、そこで念願のきりたんぽを食べる。値段はこれで1450円!ちょっと高い気もしたが、まあまあ美味しかった。
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本日の乳頭温泉鶴の湯は田沢湖まで新幹線、そしてバスを乗り継ぐ。1時間半程秋田駅でのんびりした後、新幹線に乗り込んだ。ここでお土産も買う。友達は何もかもが初めてで嬉しいらしく、いつもは控えめなのに珍しく買い物をしていた。
新幹線は本当は自由席(秋田〜盛岡のみ限定)のはずだったが、帰りの踊り子をキャンセルしてこちらを指定にしたので楽だった。踊り子だと一便遅れ、帰りが遅くなるので鈍行にしたいとの事。まあいいけど。 -
この「こまち」のデザインが友達のお気に入り。かわいいとの事。
新幹線はあっという間に田沢湖へ。私も駅は初めてだ。 -
駅前にはこんな像があった。伝説を元に作られたようだ。どんな話しかはわからないが。
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田沢湖駅前にあるターミナルセンターで休憩。時間まで辺りをうろついた。
やがてバス。アルパこまくさまで駅前から出ているバスに乗り込み、そこからは宿の送迎バスに乗った。思ったより客がいた。一人もいる。
鶴の湯は一人でもどんな時期でも値段は一緒。それが人気にもなっている。
再びここに来るとは思ってもみなかった。
雪の鶴の湯に初めて来た。風情があっていい。北海道より雪国だ。やはり少し少ない気がしたが。 -
鶴の湯の受付カウンター。ここで手続きをとった後案内された。一番人気の本陣へ。角の部屋だった。
鶴の湯は6ヶ月前から予約受付が始まり、すぐ予約で一杯になってしまう人気宿だ。今回も5月の連休の時は平日でしかも思ったところが取れなかった。6ヶ月前だったのに何でかな?と思ったら、予約の月初めから可能なのだそうだ。そういう事は今まで全く知らず、例えば6月20日なら正月元旦から予約できるのである。
今回は運良く平日だった事もあってか泊まる事が出来たが。 -
案内された一番人気の本陣の部屋。古い昔の武士長屋本陣を改造して快適に過ごせるようになっていた。その工夫と手間に感激!空調もあるしトイレ(水洗で最新型)・水周りもバッチリだし何より囲炉裏がよかった。囲炉裏の威力はすごく、エアコンの暖房無しで暖かい。友達はエアコンなどがダメなので喜んでいた。
鍵は昔ながらの棒杭で止める。外から部屋が見られてしまうが、日帰り客は3時までなので安心できた。
日帰り客の立場からするとつまらないが、宿泊側からみるとありがたい。不思議なものだ。部屋はもちろん窓は隠せるからいいのだが・・・・。 -
YHや旅人宿と大きく違う点はこのおもてなし。おまんじゅうに鶴が添えられて心憎い演出。気遣いが伺える。
案内の係りもとても親切だった。
そんな時、すごい事件発生!秋田で買ったおまんじゅうが無い!楽しみにしてたのに・・・
これで2度目だ。どこで忘れたんだろう?個人的に買ったのはいいとして二人で買った季節限定の美味しそうな桜餅を失ったのは痛かった。ショック。 -
さっそく入浴を兼ねて館内を見学した。決して豪華とか行き届いた施設というわけではない。でも、味がある。丁寧な対応と行き届いた整理と掃除は見事!
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まずは新館にある内湯へ。趣のある廊下を歩いていく。
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ここが宿泊者専用の新館内湯。源泉はすべて違う所から出ているのだそうだ。
こじんまりしたお風呂だった。東北のひなびた感じの浴槽だった。 -
新館や本館からは渡り廊下で本来の内湯や露天に向かう事が出来る。
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日帰りも含めた趣のある内湯の館。
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部屋に戻ると食事の用意が出来ていた。とてもいい感じ。
友達はお風呂から中々帰ってこないので魚が焼けすぎてしまいそうになり、あわてて火から離した。早く来ないかなぁ〜 -
とても健康そうな食事だった。みんなおいしくて大満足!
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せっかくなのでお酒を注文。私は辛口、友達は甘口を。どっちが辛口だったか忘れたが、どちらも美味しかった。注文したが中々来ないのでどうしたんだろう?と何回か聞きに行ったりしたが、お酒係りがやってきて説明しながら注いでくれた。確か「ひっきり酒」とか言ったかな?コップにあふれてこぼれても受け皿にお酒が溜まるまで入れ続ける。限りなくという東北の方言でひっきりと言うらしい。
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少し飲んでから気が付いてあわててひっきり酒の写真をパチリ。囲炉裏で焼かれた(とっても最初からある程度焼けていたものだが・・・)岩魚(だと思った。)を肴にする。
名物の芋煮も美味しくて食べつくした。2〜3年前、山形天童を旅したときはあまりのボリュームに芋煮に手が回らず残してしまったが・・・。今回は完食! -
再び温泉へ。24時間入り放題なので嬉しい。
内湯もすべて源泉が違うらしい。入ってみたが、差は分からなかった。
こちらが黒湯。 -
すぐ隣りに内湯のメインみたいな感じで白湯。どれもいい湯だ。
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朝、散歩。昨日は夜から大雪になった。みんな驚いていた。昨日までとは打って変わって一面きれいな銀世界!気持ちよかった。
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私たちの泊まった本陣の部屋。最初の角なので皆が撮影すると必ず写る部屋だ。
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雪深さを感じる。北海道でも味わえなかった。これは雪国東北ならではの味かもしれない。
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早朝の鶴の湯の入り口風景
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内湯の館の風景
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女性は内湯から専用の露天風呂があって、気軽に入れるようになっていた。
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御存知日帰りも兼ねた混浴露天風呂。
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雨が降っても大丈夫ようにちゃんと屋根もある。ランプがいい。
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反対側からパチリ。いい感じ。写真の奥が一番源泉が出ていて暖かい。
私が初めて入ったときは汚いイメージがあったが、今日はきれいだった。掃除をしたばかりらしい。 -
奥が女性出入り口。ちょうど岩が置いてあって隠れるようにして出入りできる。男性はそのちょっと手前に出入り口があり、こちらは堂々と出入りする事になる。ここの入り口手前にも別の源泉が流れている。少しぬるいが・・・。
脱衣所にも内湯があってのんびりできるようになっていて、すごい対応だ。
人はまだ数名しかいなくてのんびりと入浴できた。 -
食堂も兼ねた本陣には辛子や凍み豆腐が冷たい空気にさらされていた。風情があるなぁ〜
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炊事場では朝食が作られているようだ。
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心のこもったおもてなしに感動の二日だった。毎日大切に食事を提供してくれる宿の方に感謝。
朝食は本陣の一部を使って出される。結構泊まっていたんだと改めて実感。いろんな人が泊まっていた。ビジネスから一人旅、ファミリーやグループ、カップルまで、実に様々。本当にここはすごい! -
朝食が本当に美味しかった。どれも一級品!手抜きなし。こんな食事は中々出ない。
友達もあとでこっそり教えてくれたが、お通じがよくなったと喜んでいた。
気が付かない所にいろんな工夫とお金をかけていて、これなんだよな、と感心した。豆腐と漬物がよかった。味噌汁も美味しかったなぁ。秋田という事でご飯もおいしい。結局どれもおいしかった。 -
いよいよこの旅ともお別れが近づいてきた。新雪で覆われた雪の中を送迎バスに揺られてアルパこまくさへ。ここで少し間があって路線バスに乗り込む。
なんと、韓国か中国系だと思うがこの宿を楽しんでいたのには驚いた。
正直な所、日本は物価さえクリアすればこれ程楽しい旅行が出来る所はないと思っている。一部問題があるにせよ、安心安全親切(これは最近疑問だが・・・)が日本の観光の売りだとも思っている。
昨日はまったく道に雪が無かったのに今日は雪景色。 -
分岐まで来た。ここから八幡平や田沢湖、町などに分かれる。このちょっと先に美味しくて人気のある「はちみつや」もある。
スキー場はほぼ閉鎖状態だった。街にも活気が無い。暖冬がいろんな形で現れている気がした。 -
田沢湖へ。去年の夏の思い出の地。まさかこんな形で再会するとは。
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田沢湖駅で新幹線を待つ。慌しい旅だったが、今振り返ると懐かしく楽しい想い出しか残らない。
やがて旅の終わりを告げる秋田新幹線が入線してきた。さようなら、いい旅だったよ。
秋田を越えると懐かしの岩手山が見えてきた。網張温泉や小岩井の農場の風景が流れた。
盛岡ではやてと合体し、超高速で東北を駆け抜けた。天気はずっとよくて車内からも写真を撮りまくった。帰りは2人とも無言。ただひたすら眠ったりくつろいだり勝手に過ごす。でも想い出深い旅になった。ありがとう! -
夕食は新幹線で食べた。いろいろドタバタもあったけど、いろんな経験が出来て友達には感謝している。
いろんな想いを乗せて終着の東京へ。ここから鈍行で熱海まで行き、格安切符の旅は終わった。友達は18切符で、私は普通切符でそれぞれの旅。
静岡でお別れになった。少し時間があったから駅前のジュース屋さんで落ち着いてから見送り。
ありがとう、そしてさようなら。旅の終わりはいつも切ない。
〜END〜
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