東欧縦断弾丸ツアー⑩　～ルーマニア・ブカレスト編～

2009/08/07 - 2009/08/17

ブカレストは、古い教会や歴史的な建造物が独裁を続けた共産党の手によってことごとく破壊されたせいで、ほとんど見所がなさそう。

でも、ブルガリアに移動するためには、ブカレストを拠点にするのがよさそうということで1泊することにしました。

それにしても、ルーマニアとブルガリアはお隣さんなのに交通の便が異常に悪い(-_-;)ブカレスト⇔ソフィアなんてバスも電車もガンガンあってよさそうなものなのに…

ルーマニアと言えば、中学生のころ見たチャウシェスク元大統領の公開処刑の映像が印象的。初めて人が射殺される瞬間を見たような。たしかクリスマスのころで、すごいニュースだ！と思った記憶があります。

治安悪い、見所なしと前評判はさんざんなブカレスト、実際はどんな街なのかしら！？またまたキリリモードで、街中へ！！

エリア ブカレスト(ルーマニア)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 25万円 - 30万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス レンタカー
• 航空会社: ルフトハンザドイツ航空

予定より1時間半遅れの20:30ころようやくブカレストに到着。明るいうちに到着する予定が、すでに薄暗くなってる…やっぱり1本早い電車に乗ってよかった。

7時間の電車の旅は、にぎやかなルーマニア人に囲まれて、全く退屈しませんでした。言葉通じないのにガンガン話しかけられるし、ルーマニア人はかなり社交性が高いらしい。

隣の席のおばちゃんがけっこう英語話せる人だったので、コンパートメント内でのみんなの会話を通訳してくれました。

しっかし、6時間半しゃべりっぱなしってすごい(笑)さすがラテン系！！

東京で働いてるおばちゃんの息子が結婚するらしく、今年の秋におばちゃんは初来日するとのこと。京都に行ってみたいけど東京からは遠そうだねと言うので、たしかに遠いけど電車で2時間半くらいだよと教えあげると、コンパートメント中のみんなが「そんなに早い電車があるのか！」と驚いていました。

たしかにこの電車に乗りなれてたら、新幹線の存在にさぞかし驚くことでしょう。

ルーマニアの電車は全然時刻表通りじゃないねってムーランが言うと、「20年前は正確だったんだけどねぇ。。。ここ2〜3年は特にひどい。」とおばちゃんが言ってました。う〜む、共産主義時代のほうがちゃんとしてたのか…なぜ！？

ブカレスト・ノルド駅からは地下鉄を乗り継いでUniversitate駅へ。地下鉄のチケットはなぜか一番安くて2回！！回数券がお得なのは世の常だけど、1回券が存在しないって珍しい。

本日のお泊りは、このUniversitate駅から徒歩10分弱の“Central”

【Central】 \9,000/シングル素泊まり(バウチャー)
http://www.ab-road.net/europe/romania/bucharest/hotel/search/00087011/

ホテルの1階がマックなので見つけやすかったです(^o^)

この辺りは夜遅くまで開いてるファーストフードもいっぱいあって、危ない雰囲気は全くなし。治安悪い情報はいったい…

ホテルに荷物を置いた後、ヴィクトリア通りを散策。こちらは旧共産党本部。たしかに巨大な建築物だわ。いつの時代も、権力者とは箱物を建てて権力を示したいのねぇ。。。

クレツレスク教会(Biserica Cretulescu)

革命広場に建つ18世紀に建造された教会。典型的なルーマニア正教の教会だそう。

近代建築だらけのブカレストでは珍しい歴史的建造物。

側面から見ると…塔がふたつ！！

ルーマニア独自の建築様式だそう。

入り口の天井には、善と悪を裁く神の姿が描かれたフレスコ画。18世紀に描かれたもの。

国立軍事クラブ宮殿(Cercul Militar National)？？？

綺麗な建物だったので、思わず写真に撮ったものの…何の建物なのかよく分からず。

ウィキペディアの説明を読むかぎりでは、芸術関係のホールのような気がしますが…軍事とどうゆう関係が？？？

国民の館(Casa Poporului)

故チャウシェスク大統領が、日本円にして約1500億円を投じて造らせた巨大な宮殿。

贅沢極まりない宮殿として有名なので、是非見学したかったのですが…ソフィアへの移動時間がいまひとつ見積もれないため断念。

それにしても大きな建物だ！！

統一大通り(Bd. Unirii)を歩いて、ルセ行きのバス停へ。

国民の館は大きすぎて、いつまでも見えています。

地球の歩き方に記されたルセ行きバス乗り場に行ってもバス停らしきものがありません。周辺をうろうろしてみたものの見つからず。何人かの人に聞いても誰も知らず。今回の旅、最大の難関がやってきたみたい。。。

最悪の場合、しばらく極貧生活を送るつもりで飛行機に乗ることを決めて、バス停捜索開始！！もともと飛行機に乗りたかったのに、チケットが高すぎて断念したけれど、ほかに移動手段がないとなればしかたないものね。

バスのドライバーならルセ行きバスについて知ってるかも！と思ってテキトーなバスに近づいていっても、バスドライバーに英語が通じる確率はとっても低くて情報得られず…(-_-;)途方に暮れかけたころ、英語が通じるバスドライバーに遭遇！！

地球の歩き方に記されてるバス乗り場はビミョーに間違ってましたが…ホテル・ホロスコープ前だということは正しいみたい。教えてもらった場所に行ってみると、やはりバス停はなく…っていうか、単なる駐車場しかありません。

半ばあきらめつつ、駐車場でスーツケースを持ってるおばちゃんに聞いてみると…なんと、おばちゃんの目の前に停まってるワンボックスカーがルセ行きバスだとのこと。そして、おばちゃんの横にいるギリシャ彫刻のようなおじさんがドライバーらしい。

えっ〜！信じられずに怪訝そうな顔をするムーラン。すると、ギリシャ彫刻さんがフロントガラスに貼られたブカレスト⇔ルセの表示とライセンスを見せてくれました。

やった〜(^o^)v
これで、ブルガリアに行ける！！
ところで、何時に出発するの？と聞いてみると…5人集まったらだそうです。現在おばちゃん夫婦とムーランの3人。

おばちゃんは英語よりもフランス語の方が得意らしく、ムーランがルーマニア語もフランス語もわからないと言うと残念がってました。が、超社交的なルーマニア人、言葉が通じないなんてことは大した問題じゃないようです。

筆談と英単語会話をしながら、まだ見ぬ同乗者2人を待ちます。みんな写真いっぱいの地球の歩き方を気に入ってくれた様子。

1時間ほど待って、ギリシャ彫刻さんもそろそろあきらめたのか、定員に達しなくても出発する気になったころ、中東風3人組みがとんでもなく大きな袋を抱えて登場。

1人定員オーバーな上に、大荷物 ^^;

それにしても、みんなどうやってこのバス停を見つけているのかしら？口コミ？？？

ちなみに、ルセまでは€10または44RON。