JOSANの「微笑みの国」　ウドンだより　２１回目　「日本の皆さん、暑中お見舞い申し上げます。」

2009/08/09 - 2009/08/09

日本では今、お盆の休みで皆さんご家族と楽しい時を、お過ごしでしょう。

タイに住んでいると、日本の習慣や年中行事に疎くなり日本のカレンダーを見ていないと、祭日も違うので時々詰まらない失敗をする事が有ります。

タイのＪＯＳＡＮが住むウドンの村は、今は田植えと稲刈りの間のお休みの様な静かな時です。

田植えで疲れた体を休め、趣味の釣りや狩り、手芸や小旅行などを楽しんで居ます。

農家の人は田んぼには２日にー回ほど見回りに行き、水の状態や稲の発育を確認しています、村には静かな時が流れて居ます。。

エリア ウドーン・ターニー(タイ)

今日は久しぶりの晴天で、陽子も幼稚園がお休みなので家族でバイクに乗り気持ち良い、風を切ってお出かけです。

久しぶりのバイクでのお出かけなので、陽子は日焼け対策で長袖のフード付きのユニクロの上着で出発です。

気温は３２度と余り暑くなく湿度も低いので、快適なツーリングでした。

家から１０キロの国道２号沿いに在る海老の専門店「クンパオカラシン」に向かいました。（祝）

途中の村の田んぼもほぼ田植えが終わっていて、村人の姿は有りませんでした。

澄みわたる青空が何処までも続いて居て、稲穂が緑色に輝き、地平線まで延びていてとても綺麗でした。

都会では見ることの出来ない、田舎の自然の美しい景色が続いていました。

このお店はいつも夜に来るので、昼間は初めてでした。

池の周りには５０戸ほどの竹製の小屋が在ります、１０人位までならば車座になり食事が楽しめます。

店の入り口近くには、水槽が有り、海老や魚を実物を見てオーダー出来ます。

また生きたまま持ち帰り、自宅で料理する事も可能です。

流石に晴天の日曜日のお昼時です、ほぼ満席でした。

今ピムの叔母さんやいとこ達がこのお店で働いています、田舎は都会と違い中々働く場所が少なく、困ります。

ピムも時々暇な時期ここで働きたいとＪＯＳＡＮに、言いますが陽子の世話をしなければ行けないので、断っています。（汗）

ー日働いても６００円にも成らないので、考えてしまいます、それより家の仕事を頑張って下さい。（涙）

陽子はこのお店が大好きです、何故ならば食べ物でー番海老が好きだからです。

そしてまた最後に大好きなアイスクリームのパフェが別メニューで出て来るからです。（涙）

今日はお昼なのでピムがあまり贅沢は駄目との事で、海老のチヤーハン、海老の野菜炒め、魚のフライのシーフード餡かけ、とトムヤンクン、で軽めのメニューでした。（ケチ）

魚のフライのシーフード餡かけがとても美味しいので、お母さん達へのお土産にお持ち帰りにしました。

陽子は最後のパフェを食べたら、もう直ぐに遊びに行きたくて、ピムを急かしています。

この店には子供の為の遊ぶ施設が、池の向こうに有るのです、陽子とピムは歩いて先に行きました。

ＪＩＯＳＡＮはー人小屋で支払いをして、お持ち帰りの料理を待っていました。

ＪＯＳＡＮがバイクで遊び場に行くと陽子がー人で遊んでいました。

ピムは裏方で働いている親戚の叔母さん達に挨拶に行ったそうです。

今日の料理の値段は、叔母さん達の日当の２日分でした料理が高いのでは無く、日当が安過ぎるのです。

家に帰る道で、ゴザを織るのに使う草（プー）を取っている親戚に会いました。

川の辺に幾らでも生えて居るので、暇な時に取りに来て居るそうです。

皮を剥いて中の白い部分を干して、色を付けて織ります、農閑期の女性の楽しみだそうです。

ＪＯＳＡＮの村に帰る途中の村に在る、縫製工場に寄りました。

此処にはピムのいとこのラットちゃんが先週から見習いで、働いて居ます。

田んぼが暇に為ったので、花嫁修業も兼ねて働きに来ているのです。

丁度昼休みが終わりラットちゃんが、食事から帰って来ました。

照れ屋の彼女は写真を撮ると緊張するみたいです、顔が固まって居ます。（笑）

タイの民族衣装の上着をー着縫うと５０バーツもらえるらしいです、慣れればー日で４〜５着は縫えるそうです。

稲刈りの始まる時期までは、ここで頑張る予定だと言う事でした。

村に帰るとお母さんの家に行き、魚料理のお土産を渡して、−週間前から始めた、ラットちゃんのお母さんのお店に行きました。

お母さんはピムのお母さんのー番下の妹です、自分の畑の前にお父さんが、ー日掛で小屋を建てて商売開始です。

昼間は果物や野菜を中心に販売しています、そして夕方からはルクチン（ブタや牛のつくね）の串焼きを販売しています。

お店の品は殆ど叔母さんの畑で取れた物が中心です、でも旬の物は、市場から仕入れる事も有ります。

このゲーオマンコン（ドラゴンフルーツ）は市場から仕入れた物だそうです、あまり甘くなくてサッパリした味です、別名「ドラゴンの宝石」と呼ばれています。

中の果肉は白い物や赤い物が有り、ゴマの様な黒い小さな粒が無数に有ります、低カロリーでビタミンが豊富です。

この果物はラムヤイ（竜眼）です大きな木に鈴なりに生っています、ＪＯＳＡＮがー番好きな果物です。

イサーンが本場で８月が過ぎると市場から消えてしまいます。

実は半透明で黒い種が有ります、タイ人も良く食べる果物です。

これはファラン（グアバ、バンジロー）です外皮は凸凹で硬いですが、熟すと酸味のある甘みがサッパリして美味しいです。

ＪＯＳＡＮの庭にも３本あり毎年美味しく食べています。

これはノイナー（釈迦頭）と言う果物です、見た目は悪いですが、とても甘くシュガーフルーツと言う感じです。

表面に凸凹があり釈迦の頭の様な感じに見えます、手で簡単に剥けて食べられます甘いですよ〜。

勿論ＪＯＳＡＮの庭にも有ります。

手前がマラコー（パパイヤ）で後ろがファクトーン（カボチャ）ですマラコーは青いままサラダ（ソムタム）に使います。

果物と言うより野菜感覚で使います、たまに木で熟した甘い物を食べますが殆どが青い物を使います。

ファクトーンは辛いスープに入れて甘みを出して使います、あとお菓子に使う事もよく有ります。

手前がテンモー（スイカ）奥の黄色いのがテン（メロン、瓜）です、どちらもー年中取れて値段も安くノドの渇きを癒してくれる、オヤツ代わりの果物です。

田植えの時に持って行き、休憩の時に良く食べる皆の好物です、毎日でも飽きないのが良いですね。

これはタイではクワイ（バナナ）と呼ばれています、タイ人は生で食べるより、焼いたり、フライにして加熱して食べる方が多いです。

木で熟したクワイは日本人は殆ど食べられ無いので、タイに来たら試して下さい。

大きいサイズのクワイより小型の方が美味しいですよ。

勿論ＪＯＳＡＮの家にも有ります。

これがＪＯＳＡＮの庭の木に生って居る、まだ若いノイナー（釈迦頭）です、緑の色がとても綺麗です。

表面もまだ硬く有りません、３年位から実を付けて楽しめます。

中の種を植えれば直ぐに育ちます、簡単ですよ。

クワイ（バナナ）の木も殆どの家に有るので、余りお店では売れません。（笑）

冠婚葬祭が有ると、もち米とココナツとクワイを使い伝統的な蒸し餅の、食後のデザートを作るので、大量にクワイを使うので、たまに売れる位です。

後はクワイの葉を使い祭り事の飾りを作ったり、殺菌作用が有るので料理を包むのに使います。

これはソムオーと言うザボンの様な果物です、まだ小さいですが大きくなると２０ｃｍ位になりとても美味しいです。

あと少しでソムオーの美味しい季節に成ります、冷やして食べるとより美味しいです、またサラダに入れても良いですよ。

これは木に生って居るマラコー（パパイヤ）です、とても成長が早くー年で実が生ります。

しかし３年もすると自然と倒れてしまい寿命は短いです。

でも簡単に種を植えれば直ぐに育つのでＪＯＳＡＮの家には５０本以上植えて有ります。

木で熟したマラコーはとても甘くよく冷やしてレモンをかけて食べると美味しいですよ。

これはスープに入れて食べるフゥア（冬瓜）です、余りに安いので売る気にならないそうです、料理の量を増やすには最適な素材で、よく使われるそうです。

ゲーオマンコン（ドラゴン　フルーツ）はサボテンの様な感じで生長します。

支えの木を取り付けて這わせて育てます、果実は２年目位から生って、５月から１０月位の間に収穫されます。

実は最初は緑色ですが成長と共に赤く生ります、少しグロテスクですね。

この叔母さんのお店は近所の女性達の憩いの場所で、別に何を買うでもなく集まり、おしゃべりをして過ごします。

都会ならカフェやファミレスが有りますが、田舎には何も有りません、ピムも陽子を連れてお喋りに通うー人です。

殆どの品物が自分の家に帰れば庭に有るので、商売に成るのか心配でしたが、何とか為っているようです。（笑）

夕方からはルクチン（ブタや牛のつくね）の串焼きが始まり、近所の子供や主婦がオヤツ代わりに買いに来ます。

これは市場に行かないと買えないので、良く売れています、娘のプイちゃんが学校から帰ると、担当しています。

今年の２月にお父さんとラヨーンに出稼ぎに行つた時に、ルクチンの屋台で働いて辛くて美味しい付け汁の作り方覚えた、プイちゃんの担当です。

ルクチンは何処でもメーカーから買うので味は同じなので付け汁の味が勝負なのです、激辛で美味しいです。

値段もウドンの街の半値位で、１本１〜１０バーツと子供でも買える値段なので、良く売れています。

この売り上げがプイちゃんの学費に為るので、プイちゃんも気合が入っています。（笑）

ＪＯＳＡＮの家の犬のハナとハルもこの店のルクチンの大ファンです。

最近はプイちゃんの売り上げ貢献の為に、焼き鳥からルクチンに犬のオヤツを変えました。

夕方になると散歩を兼ねて、毎日ＪＯＳＡＮは犬達とお店に通っています。

ピムもルクチンが大好きなので、夜のおかずに時々顔を出しています。

村の外れに住むお婆ちゃんが、お寺の帰りにお店を覗いて居ます、タイの年寄りの女性の定番のスタイルで、竹の棒に籠を下げて歩いて居ます。

籠の中にはビンロウを噛む為のセットが入っており、タイのお年寄りの女性の嗜みです。

このお婆ちゃんの家の隣に住むタイ人は、田舎の村では珍しい嫌われ者です。

では夏なので少し怖いお話しを話しますね。（笑）

何故嫌われて居るかと言うと、そのタイ人の夫婦の奥さんがファラン（欧州系の白人）の恋人を２人持ち、彼らには夫の事を兄だと言って騙し、結婚したいと言いお金をせびり、２人から毎月送金させて、家を２軒も建てているからです。

２人のファランが家に来る時は時期をずらして貰い、家にある彼ら２人の写真や服を取り替えて居るそうです。

タイ語が判らないファランを騙し、生活している田舎では珍しい悪いタイ人です、怖い話ですね。（笑）

ＪＯＳＡＮが何時も朝散歩する、農業用水路です今年は雨が多くて満水です。

農家にはこの水が命の綱です、水が無ければお米を作る事は出来ません。

この写真は今年の５月中頃の農業用水路の写真です、水が無くて底が見えそうなので魚が死んでしまう前に、皆で魚を捕まえて居る所です。

此のままでは、田植えは出来ないので、皆頭を痛めて居ました。

いつもは禁漁なので、とても大きな魚が沢山投網にかかり、方々で歓声が上がっていました。

暫し、嫌な事を忘れて皆楽しんで居ました。

この魚が本日のー番の大物です、体長１ｍ以上あるこの用水路の主です。

皮肉な事にこの次の日から雨が降り始め、２０日以上降り続き、田植えが出来る様に為りました。

あとー日雨が降るのが早く為れば、魚達も捕まえられずに済んだのに、可哀想な事をしました。

この牛はＪＯＳＡＮが毎朝散歩の時に挨拶する、花子です、子牛の時からの付き合いで、村ー番の美人の牛で２歳に成ります。

勿論、ＪＯＳＡＮが名付け親です、でも飼い主には言っていません。（笑）

ＪＯＳＡＮが頭を撫ぜると、喜んで目を細める可愛い牝牛です、今花子は妊娠しています。

子牛が生まれたらどんな名前を付けようか今からＪＯＳＡＮは楽しみです。（笑）

家の前で近所のヘラさんが孫を連れてお散歩です。

乳母車など無いのでリヤカーでお散歩です、ＪＯＳＡＮはヘラさんの本名は知りません。

６５歳とわ思えないヘラクレスの様な体をしているので、ＪＯＳＡＮがそう呼んでいるだけです。（笑）

いつもニコニコ笑顔で、普段でも上半身裸で暮らしています、ピムのお父さんの大親友です。

これから２ヶ月間稲刈りの時期まで、ＪＯＳＡＮの村は静かな日々が続きます。

ウドンよりＪＯＳＡＮ。

この旅行記へのコメント （7）

• モエさん 2009/08/14 12:15:21

  憧れのウドン生活。

  Josanのお家では沢山の果物が取れるんですね〜。
  私の大好きなマンゴスチンはありますか？
  ドラゴンフルーツも大好き！
  
  今回の旅行記もウドンの田舎らしさがわかるすごくいい旅行記でした。
  よいな、よいな。やっぱり遊びに行って見たい。
  
  モエモエ
  

  josanさん からの返信 2009/08/14 13:11:58

  RE: 憧れのウドン生活。

  > Josanのお家では沢山の果物が取れるんですね〜。
  > 私の大好きなマンゴスチンはありますか？
  > ドラゴンフルーツも大好き！
  
  今日はモエさん、マンゴスチンは育てるのが大変難しく、実を採るまでに１２年も係り２０ｍ以上の大木に成るので素人では難しくて、普通の家では育てるのが難しいので余り育てていません。（涙）
  
  ドラゴンフルーツもサボテンみたいで見た目が気持ち悪いので、敬遠されています、やはり美味しいものは意外と難しい物ですね。（笑）
  
  > 今回の旅行記もウドンの田舎らしさがわかるすごくいい旅行記でした。
  > よいな、よいな。やっぱり遊びに行って見たい。
  
  モエさん早くイサーンに遊びに来て下さいお待ちしています。
  
  ウドンよりJOSAN。
  

• ginさん 2009/08/13 12:36:54

  憩いのひととき。

  JOSANこんにちは。
  
  良いですねぇ〜、田舎のしずかな人情味あふれる生活が伝わってきます。
  
  バイクに乗って遊びに行きたくなります（笑）。
  
  Gin。

  josanさん からの返信 2009/08/13 14:58:02

  RE: 憩いのひととき。

  > JOSANこんにちは。
  >
  > 良いですねぇ〜、田舎のしずかな人情味あふれる生活が伝わってきます。
  >
  > バイクに乗って遊びに行きたくなります（笑）。
  
  今日はGINさん、チェンマイの田舎の田植えのブログ拝見しました、余り違いは無いみたいですね、でもこちらの田んぼはまだ木が残り森のような田んぼが多いです。
  
  バイクでツーリングがてら御出で下さい、我が家に泊まり田舎の景色でも見物して下さい。
  
  雨季を過ぎると１２月からかなり涼しくなり良い季節に成ります、バイクには雨はチョット辛いかも知れませんので、時期を選んでお越し下さい、いつでも大歓迎です。
  
  ウドンよりJOSAN。

• densonshugenさん 2009/08/12 13:25:49

  ファラン

  JOSANさん、デンでっす。
  
  グロいお話、あじがどうございました（笑）。
  
  しかし、実際にそんなあくどいことが起こる――起こってる――なんて、ウドン恐るべしでっす。
  
  ……ってか、だれかそのファランに教えてあげれば……（笑）。
  
  ルクチンの写真もいいですねェ〜。
  アユタヤを散歩しながら、ほお張った記憶が走馬灯のようによみがえってきます。
  酒のつまみにもいいっスね、ルクチン♪
  プイちゃんのために、さっぽろからも注文できませんか（笑）。
  ピムさんのいとこでしたよネ!?
  
  去年の用水路の魚は、食したのでしょうか？
  今年は、水がたっぷりでよかったですネ。
  
  たわわな果物も、とても興味深かったです。
  あ゛〜、アツそうですが、いい雰囲気ですネ♪
  
  風がこちらにまで、かおってきそうです。
  
  ラットちゃんも、ガンバレ、ガンバレー!!
  
  では、お約束で「マッタネ〜」。

  josanさん からの返信 2009/08/12 13:59:39

  RE: ファラン

  > JOSANさん、デンでっす。
  >
  > グロいお話、あじがどうございました（笑）。
  >
  > しかし、実際にそんなあくどいことが起こる――起こってる――なんて、ウドン恐るべしでっす。
  >
  > ……ってか、だれかそのファランに教えてあげれば……（笑）。
  
  今日はデンさん、この話は田舎では珍しいですが、パタヤやバンコクでは当たり前の様に聞く話です、タイ人恐るべしです。
  
  旅行で訪れるファランや日本人は良いカモらしいですよ、くれぐれも気をつけて下さい、（本国でモテナイ人はタイでもモテませんよ、笑。）
  
  > ルクチンの写真もいいですねェ〜。
  > アユタヤを散歩しながら、ほお張った記憶が走馬灯のようによみがえってきます。
  > 酒のつまみにもいいっスね、ルクチン♪
  > プイちゃんのために、さっぽろからも注文できませんか（笑）。
  > ピムさんのいとこでしたよネ!?
  
  いとこのラット＆プイちゃんも毎日頑張っています。
  
  > 去年の用水路の魚は、食したのでしょうか？
  > 今年は、水がたっぷりでよかったですネ。
  
  この魚の写真は今年の５月中旬の写真です、わずかの間でこんなに水量が違うのですよ驚きますね、魚は激辛のスープになり皆で食べました。（祝）
  
  > たわわな果物も、とても興味深かったです。
  > あ゛〜、アツそうですが、いい雰囲気ですネ♪
  >
  > 風がこちらにまで、かおってきそうです。
  >
  > ラットちゃんも、ガンバレ、ガンバレー!!
  >
  > では、お約束で「マッタネ〜」。
  
  タイはフルーツ天国です、また遊びに来て下さい、「マッタネ〜　デンさん」
  
  うどんよりＪＯＳＡＮ。
  
  
  
  

  densonshugenさん からの返信 2009/08/14 00:36:59

  RE: RE: ファラン

  > 旅行で訪れるファランや日本人は良いカモらしいですよ、くれぐれも気をつけて下さい、（本国でモテナイ人はタイでもモテませんよ、笑。）
  
  号泣（笑）。
  
  北の猩猩♪