2007年イギリス・エジプト・ヨルダン・シリア旅行　26日目前編　クラック・デ・シュバリエ　-CRAC DES CHEVALIERS-

2007/02/15 - 2007/03/16

”クラック・デ・シュバリエ”とは”騎士の砦”と言う意味。
噂では天空の城のラピュタのモデルになったとか・・・元はアレッポの領主が1030年位に建てた砦だったそうですが、それを十字軍が奪いさらに堅牢な砦として改造。その後難攻不落の砦として戦闘では落城したことは無かったそうですが、イスラム軍のバイバルスと言う人の計略によって開城・攻略されてしまいます。

今日はその”クラック・デ・シュバリエ”を観光してからハマと言う町に向かいます。

エリア クラック・デ・シュバリエ(シリア)

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 高速・路線バス タクシー

5日間滞在したダマスカスをついに離れることに・・・少し寂しい気もするけど、仕方ない・・・

と、言うわけで次の目的地ハマへ向かいます。
途中、”クラック・デ・シュバリエ”と言う世界遺産に登録されたお城があると言うので、そこに寄って行く事にしました。

ホテル近くからセルビスに乗り、ホムス行きのバスが出発する”ガラージュ・ハラスター”へ。

時計は6時10分。時間が早いせいか人も少ない。

乗る予定のバスは6時半発。
最初はがらがらだったけど、出発時間が近づくにつれほぼ満員に。昨日のうちにチケットを買っておいてよかったぁ〜
そしてバスは定刻どおり出発。
お腹が減ってきたので昨日買ったパンで朝食をとる事に。

バスは2時間15分で”ホムス”のバスターミナルに到着。
ここホムスはシリアで3番目の都市。シリアを南北に移動する中継地点になっているためか、ここのバスターミナルは結構大きめ。バスとセルビスとで乗り場が完全に分けられていた。
私たちの向かう”クラック・デ・シュバリエ”へはセルビスで行くために、一回外に出てセルビス乗り場へ。便利なんだか不便なんだか・・・

数あるセルビスの中からクラック・デ・シュバリエ行きのセルビスを何とか発見。
しかし、そこはセルビス。客が集まるまで出発しない。
でも、15分で人が集まった。早くて良かったぁ。

セルビスに乗ること約50分。
それまで平原を走っていた車が坂を上り始めた。
そして山の上には大きなお城が！！

クラック・デ・シュバリエでは荷物を預かってくれます。って言っても、入り口の横に置いておくだけなんですけどね　^^；
ホムスのバスターミナルに預けることも出来るのですが、私たちはここで預けました。
ホムスでの預け代がいくらか分かりませんが、ここは無料。しかし、セルビスで荷物代として一人分(30SP)取られたので、どちらがお徳かは不明です。

これがお城の内部。状態は結構きれい。
それよりでかい！写真では伝わらないかもしれませんが、かなり広いです。

お城からふもとを見た風景。少し曇っているのが残念だけど、遠くまで見渡せます。
これなら敵が攻めてくるのも一目瞭然！？

このお城、山城なのにお堀が作ってあって、しかもちゃんと水が張ってありました。

お城の中にレストランが！
お客さんは入っていませんでしたが、雰囲気はよさそう。

これは中庭。黄色い花が一面に広がっていてのどかな雰囲気。

これは城内への明かり窓。
柵も何も無いのでよそ見してたら落ちるかもｗ
落ちたら痛そ〜

これはたぶん教会跡。でも、中にはイスラム教の祭壇らしき物が置いてありました。

これは、お城の一番高いところからお城を見た景色。

端のほうに水道橋がついていました。
こんな山の上に建ってるのに、どこから水を引いているんだろ？

お城から出てきたら、丁度セルビスが出て行ってしまった。助手席にはダマスカスで何回か顔をあわせた女の子が乗っていた。話は出来なかったので手だけ振っておいた。

セルビスも行ったばかりなので「お城の全景が見える場所まで行こう」と妻に言ったらあっさり拒否・・・仕方ないので一人ですこし離れた所まで行って来ました。
お城は中から見るより、こうやって少し遠くから見る姿が一番きれいな気がします。

20分くらい散歩してお城の入り口に戻ってみると、妻が物売りの子と何か話していた。
最初はしつこく物を売ってきたそうだが、飴をあげたとたん商売っ気を無くして、世間話をしていたそうだ。なにをやってるんだｗ

少し待っているとセルビスがやってきた。
助手席にはさっきの女の子が乗っている・・・不思議に思いながら乗り込み、話を聞いてみると、どうやら人が集まらないので、満席になるまで麓と頂上のお城とを往復しているらしい・・・なんて迷惑なｗ

このセルビス、私達が乗ってからもさらに麓と頂上を1往復し、それであきらめたのかやっとホムスに向かいました。商魂たくましい・・・


後編へ続く