2007/05/11 - 2007/05/12
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josanさん
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この話は、嫁のピムの弟で現在村のお寺で僧侶の修行をしているスラチャイ君の出家の儀式の時の模様をブログにした物です。
出家から2年が過ぎ、厳しい僧侶の修行に耐え、悟りを開く為、日夜修行に励んでいる彼の、目出度い出家式の2日間の記録の模様です。
タイの男性はー生でー度、出家して仏門に入る(ー時僧制度)、慣わしが今も続いています。
成人してもこの慣わしを遣って居ない男性は、ー人前とは見なされず(未熟者、コン、ディップ)、社会的に認められ無いのがタイの社会です。
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[2007年5月11日」
「トントントントントン」JOSANはお母さんの家の台所から聞こえる、ラープを作る音で目が覚めました。
まだ午前04時です、辺りは真暗です、台所ではピムの親戚の男衆が皆でラープ(肉の叩き)を大きな包丁で叩いています。
この料理は昔から男が作る習慣が有ります、今日は200人以上の来客が来るので、牛60キロを午前02時にタラー(市場)に行き、潰したての新鮮な肉を買って来ました。
田舎では生で食べる人が多いので新鮮な肉で無いといけません、大量の唐辛子と香草を入れて殺菌をしますが、食べなれている田舎の人でも、時々お腹を壊して仕舞います。
冠婚葬祭、タンブン、祝い事にはこの料理が欠かせません、予算により肉がブタや鳥、アヒルに変わります、これとラープに使った肉の余りでスープを作ります。 -
台所の外では、親戚の女性達がスープを作ったり、野菜を切ったり、カアニィアオ(もち米)を蒸して居ます。
名物のソムタム(青パパイヤの激辛サラダ)は作り置きが出来ないので、料理が出される直前に作ります。
後は魚の煮物が出る位で質素な物です、何処の家に行ってもメニューは変わりません、何百年も続く習慣です。 -
このウドン地方の名物料理ラープは、タイ料理と言う依り、ラオス料理と言う方が正しいです。
このウドン地方は、昔戦争でラオス族の人が多く連れてこられ住み着いた地区だからです。
ラオスに旅すると、ウドン地方と同じ料理に出会います、そして言葉もタイ語と差ほど変わりません。
JOSANはラオスに行った時、ウドン地方とお寺の形まで同じなので、JOSAんは外国に行った気がしませんでした。(笑) -
ピムも皆とー緒に働いて居ました、お手伝いの親戚の人達は皆ボランテアで働いてくれます。
田舎は助け合わないと暮らして行けません、勿論頼まれれば、手伝いに行かなければ成りません、
皆嫌な顔も見せずニコニコして手伝いに来てくれます、有り難い事ですね。 -
今回の出家式ではピムのお母さんは、招待状を200枚作り、各家を手渡しで、お父さんとー緒に廻りました。
タイ人の母親としては息子を出家させる事は、大変名誉な事で、最大のタンブン(良い行い、徳を積む)なのです。
タイの女性は不浄な者と、タイの小乗仏教で教えられているので、昔から出家も出来ませんので、男の子供を生み、お坊さんにするのが、最大のタンブンだと教えられて居ます。
今日はバンコクで働いている、長男も帰って来て受付を任されて居ます。 -
田舎の祝事は朝早く、06時過ぎにはもう来客が訪れ始めます。
皆、招待状にお金を入れて受付に渡します、誰も余り高額な祝金は包みません、100バーツ位です、兄弟親戚でも500バーツから1000バーツ位です。
出来るだけ大勢の人に祝って貰いたいので、金額は気にしません、これもタンブンの1つです。 -
田舎の農家の人は素朴で人を疑う様な事は余りしません、今日も皆家の鍵など掛けずに出かけて来ています。
田舎ではよそ者は直ぐ判ってしまうので、村に来ても皆が見ているので泥棒は出来ません。(笑)
手土産に手作りの枕やゴザを持ち、祝いに来ます、これも昔からの習慣です。 -
朝の07時過ぎにはかなりの人達が集まって来ました。
みんなそれぞれに、知り合いとグループになり楽しそうに話しをして、変わり映えのしない食事を食べています。
話題は農業の事が多く、後はダメ息子の事や嫁の悪口が中心です。(笑) -
この様な祝いの席で、息子や娘の結婚の相手を探す事もしばしば見かけます。
農家は子供が遊び癖がつく前に、結婚させて農業を継がせたいので、都会よりとても早く16−18歳で式を挙げる家が多いです。
農家では大抵はマスオさん状態の家庭が多く、大黒柱は母親と決って居ます、タイの男の理想は仕事をせず、御酒を飲みバクチをして暮らす事だそうです。
ですから時々家を叩き出されて、畑で泣いている男の人を村で見かけます、タイの女性は強いですよー。(マジ) -
来客も殆んど見えたので、世話役の指示に従い断髪式が始まりました、最初はお世話に成った両親から断髪式が始まります。
弟はこの日の為に髪をー年前から切らずに伸ばして居ました、出来るだけ多くの人に断髪式に参加して貰う為です。 -
後は叔父叔母、兄弟姉妹が続き断髪式が進みます。
成人前に出家するのは「ネーン」呼ばれます、そして彼のように成人して正式に僧侶になる事を「プラ」と呼び区別しています。
ー度仏門に入ると僧侶の衣は、如何なる事が有ろうとも脱ぐ事は許されません。 -
彼がこれから出家して修行をするタイの仏教は小乗仏教と呼ばれ日本の大乗仏教とは大分教義が違います。
元々は同じインドで釈迦族のシッタールダ王子が苦行の末に悟りを開き、仏陀になった日から始まった、宗教です。
大乗仏教は既存の仏教では大多数の大衆は救えないと、革新進歩派となり、既存の戒律の厳しい選ばれた者だけが厳しい修行の末に、悟りを開き涅槃に入る事が出来る、小乗仏教(保守正統派)と袂を分かち出来た宗教です。
その伝来の経路により大乗仏教(北伝仏教)、小乗仏教(南伝仏教)と呼ばれています。 -
この小父さん達は彼の僧侶になるのに欠かせない托鉢の鉢や身支度の準備をしています。
北伝仏教(大乗)は、チベットから中国を伝い日本に伝来しました、南伝仏教(小乗)はセイロンからミャンマーを伝いタイに伝来しました。
教義の根幹は大乗は大多数の大衆の救済(大人数が乗れる良い物)で小乗は選ばれたー人の人間が苦行の末悟りを開き救済される(−人乗りの物)と言う意味が有ります。
これは大乗側からの侮蔑の意味を込めた言い方(小乗)です。 -
断髪式の後はケム小父さんが綺麗に剃刀で頭と眉毛を剃って終了です。
バンコクなどの都会で時々スキンへッドで眉毛の無い背広姿の変な奴を見かけますが、ヤクザじゃ有りませんよ、−時僧制度で短期に修行していた人ですよ。(笑)
眉毛が無いとチョット怖いですね。 -
これから世話人の指示で、家族と別れ仏門に入る息子とのお別れの儀式の始まりです。
僧侶となり衣を身に着けたならば、僧侶を止める時まで衣以外は着ることは許されません。
衣を脱ぐ時は僧侶を止める時です。 -
今彼は皆から祝福の紐を手に巻いて貰っています、明日からは彼が訪れる信者にお守りの紐を巻きます。
彼の此れから出家する教団は「サンガ」と呼ばれ厳しい227条もの戒律の有る、厳しい団体で解脱を求めて精進しなければ成りません。 -
ピムのお母さんにとっても今日は生涯でー番幸せな日であると思います、息子を僧侶にすると言う、タイの女性の最大の望みが叶ったのですからね。
ピムも少し涙目でお母さんの事を見ていました、家族も大きなタンブンが出来て大喜びです。 -
お父さんも今日は、神妙な顔をしています。
普段はタイ人とは思えないほど、JOSANと同じく不信心者なので、普段はお寺にも余り行きません。
普段お父さんが、お寺に関係あるのはバクチの時の寺賎位な物です。(笑) -
明日から彼は仏陀の教え通り乞食になり、人の捨てたボロをまとい、托鉢により食を得、世俗のー切を捨て、悟りを開かなければ成らないのです。
サンガ(タイの小乗仏教・教団組織)では毎年昇級試験があり、常に精進しなければ上の位には上がる事は出来ません。 -
お寺から先輩僧侶が挨拶に来ました、明日の出家式の打ち合わせと、家族への申し送りをしにきたのです。
例え家族と言えども規律在る態度で接しなければ修行の妨げに為るからです。
227条にも及ぶ厳しい戒律の在るサンガの修行はとても厳しいのです。 -
みんなで僧侶の話を真剣に聞き、お経をー緒に挙げます。
在宅の信者にはサンガは5条の戒律を課します。
(1)性交 (2)窃盗(3)殺生(4)悟りを開いたと嘘を言う(5)禁酒
どれもタイ人で無くても守れない様な戒律です、女性を不浄の者とするのは(1)が原因なのでしょう。
ー時僧制度で短期に出家した者にはこれにあと5条加えて10条の戒律を課します。
モエさん(5)守れますか?。 -
ピムが陽子と外でオヤツに作る椰子の実を取って居ます。
陽子女の子で良かったね、出家なんて嫌だよねー。
陽子はこの時1歳3ヶ月でした、漸くー人で歩く事が出来る様に為ったばかりです。 -
お婆ちゃん達がもち米のお菓子を作っています、中にバナナとココナツ、大豆が入って居ます。
これも何百年前から同じ作り方で、味も同じだそうです。
このお菓子作りもお婆ちゃん達の楽しみのーつです。
後は祭事に使うバナナの葉で作る花飾りもお婆ちゃん達が居ないと出来ません。
都会と違い、お年寄り達は田舎の村の宝です。 -
お兄さんもー時僧制度で短期に出家した時の事を弟に話して居ました。
御酒が好きなお兄さんは夜とても辛い思いをしたそうです。
弟は痩せの癖に大飯食らいなので、−日2回それも午前中だけしか食事が許されて居ないサンガの戒律が悩みだと話していました。
食べる事も煩悩のーつなのですから、JOSANにはサンガの修行はとてもムリですね。(笑) -
この青年達は弟の友達です、まだー時僧制度で出家をしていません、大変お金が掛かるので2−3人合同で出家式を行う家庭も少なく有りません。
大体は成人してからの出家は、3週間から3ヶ月間位です、大企業や官庁は有給でこの期間休ませてくれる制度が有るそうです。 -
父方の美人お婆ちゃんが、お祝いに来てくれました、ピムの大好きな美人お婆ちゃんです。
みんなとても信心深い女性信者なのに、不浄の者とはサンガも酷いですよね。
サンガの偉い人達は、自分が誰から生まれて来たと、思って居るのですかね。(ム) -
親戚の人達からのプレゼントの枕(モン)とゴザ、そしてお婆ちゃん達の作ったバナナの葉の花飾り。
そして長老達の作った、托鉢の鉢を白い布で巻いて、出来た白鳥の飾り、これらを全部持って、明日の朝お寺に皆でパレードしながら向います。(ヨシ)
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この旅行記へのコメント (2)
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- モエさん 2009/07/01 21:18:41
- 出来ません・・・。
- 禁酒かぁ、出来ないなぁ。
それにやっぱりお夕飯はちゃんと食べたいし・・・。
煩悩だらけです。
解脱は出来そうにもありません。
生肉ラープ、食べてみたい!!
お店で食べるラープは火が通っているから、
きっと全然違うよね。
あえて言うと、韓国料理のユッケみたいな感じかしら?
モエモエ
- josanさん からの返信 2009/07/01 22:25:24
- RE: 出来ません・・・。
- > 禁酒かぁ、出来ないなぁ。
> それにやっぱりお夕飯はちゃんと食べたいし・・・。
> 煩悩だらけです。
> 解脱は出来そうにもありません。
今晩はモエさん、タイの男性に生まれ無くて良かったねーー。(笑)
タイでは女性は不浄の者だそうです、酷いですよね!!、出家も出来ないので解脱は必要無いですよモエさん。(笑)
> 生肉ラープ、食べてみたい!!
> お店で食べるラープは火が通っているから、
> きっと全然違うよね。
>
> あえて言うと、韓国料理のユッケみたいな感じかしら?
生肉ラープ、旅行者には、とても危険です、多分最初はお腹を壊します、そうですねユッケを辛くして香草を入れた感じです、新鮮でないと危ないのでお店では出しません。
生肉ラープには牛、ブタ、鳥、アヒル、が有りますがどれも美味しいですが、JOSANは牛がー番美味しいと思います、しかし殺菌のためハンパじゃ無く激唐です気をつけて下さい。
ウドンよりJOSAN。
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