甦った三宅島　森づくり 。その１

2009/05/21 - 2009/05/24

　2000年６月に始まった三宅島雄山の山頂噴火は、8月29日の噴火の際には、噴煙が8000m上空に達すると共に、南西側と北東側に弱い火砕流が発生しました。同年９月全島民は島外へ強制避難。そして２００５年２月、４年５ヶ月ぶりに避難指示は解除され島外での避難生活も一応の終止符を打たれました。未だ出続ける火山性ガスと共存しながら島民の方々の生活は始まっておりました。
マグマ水蒸気爆発噴火のすさまじさの惨状、爪あとの残る三宅島を訪れました。雄山からは未だに、二酸化硫黄を含む多量の火山ガスが放出されています(2006年記）
　
今回、森づくりのボランティアとして３年ぶりに島を訪れまし　た。３年の歳月の間に雄山の噴火活動も鎮静化しつつあります。
　
　私の見てきた三宅島の現状を見て頂きたくてマイページを
　使わせていただきました。

　
　生命力を感じた木々の緑の甦りです。

エリア 三宅島(東京)

竹芝桟橋を22：00の
　船で三宅島の阿古地区に向かいました。
　風もなく穏やかな海が幸いです。

　森づくりの仲間28名の大所帯
　作業の鋸、手鎌、ヘルメット持参です。

　夜景に送られながら出航。

到着。
　こちらの港は初めてです。

伊豆四島をめぐる東海汽船
　錆ケ浜に到着。

阿古地区の錆ケ浜港に到着。
こちらの港は初めてです。雄山の噴火による
被害が少なかった地区です。
　　　−資料より掲載ー

三宅島は海釣りのメッカです。

いまは
　アカイカ、めじな　しまあじが釣れるそうです。

三宅島は富士火山帯に含まれる活火山です。2000年の噴火を初めさかのぼると
１９８３年阿古地区、
１９６２年坪田地区と約２０年周期で噴火を繰り返しています。繰り返しおこっている噴火の後は島内各所で見ることができる島全体が火山博物館のようでもあります。　　　　　　　　−資料より掲載ー

　雄山の噴火。

テトラポットの背景には
縞枯れ現象の風景が気になります。
緑が増えました。
木々の生命力を感じます。

三宅島 雄山の噴火の足跡

　1643年3月　雄山より噴火　阿古村は消失
　1643年〜1690年　この間火山活動は続く
　1712年2月　桑木平より噴火
　1763年8月　雄山より噴火　6年間噴火は続く
　1777年　　 雄山より噴火
　1811年1月　雄山八丁平より噴火
　1835年9月　笠地より噴火　阿古村で温泉湧く
　1874年7月　神着東郷より噴火　45戸埋没
　1940年7月　坪田百人山噴火　赤場暁港埋まる
　1962年8月　ひょうたん山噴火　三七山できる
　1983年10月　二男山噴火　阿古地区400戸埋没
　2000年6月　雄山山頂噴火　カルデラができる
　　　　　　　　　　−資料よりー

　今回の作業地は写真の左中頃の円形の窪地
　すり鉢状になった所で1643年の噴火の跡地。

木イチゴを見つけました。
　五月のプレゼント。
　見つけながら口にするのも楽しいものです。
　
　

三宅島森林ボランティアとして３回目の
作業となります。
　三宅島阿古「古式」の
　旧噴火口跡地の」森林整備と緑化再生に
　28名の力を結集です。

二酸化硫黄ガスにより枯れ木の状態になった木々にも
緑の再生が見られます。
　

静かな村の風景です。
村人の姿を見ることはありません。

今日の作業の現場です。
古式地域の450年たった噴火口の後です。
足を踏み入れるのも躊躇するような竹林です。

まずは地図を広げて
作業分担地域の確認。

1643年3月　雄山より噴火　阿古村は消失

　この当時は生活の場がここにもあったと聞きます。
　果実の木が、民家が、長い年月が流れています。
　時間が止まったような擂り鉢状の中の作業です。

流れ作業のように分担で
切られた竹はまとめられました。

お鉢の廻り（外輪尾根）に散歩道があります。
整備も仕事です。下草刈りに汗を流しました。

擂り鉢状の噴火口の急斜面に道づくり。
土止めをして階段状に道ができました。

新道の両脇、外輪路に200本の
　育ってくれることを願いながら
　アジサイの植樹です。
　縦横無尽にはびこる根に鍬づかいも大変でした。

　
　夢があります。アジサイの花咲く
　古式の「島民の憩いの森」に。

作られた道も(外輪路）見晴らし台につながりました。
眺める景色は、初夏の感じさえするほど穏やかな海です。

蔓性の樹木の新芽は緑一色の
山肌を飾ってくれます。

2日間の作業は
　森に光と空気を運んでくれました。
　ジャングルのような竹林から森林整備と
　緑化再生に向かって作業を。
　良い汗をかきながら仲間と過ごした作業は
　貴重な時間となりました。

　　　
　　小鳥の声を聞きながら集える古式の
　　「島民の憩いの森」の行く末が楽しみです。
　

枯れ木が島の風景の中に
　溶け込めるような現状ですが、
　緑の再生は素晴らしいものです。
　

この旅行記へのコメント （2）

• 唐辛子婆さん 2009/05/30 13:40:30

  素晴らしい活動に

  拍手です！！
  
  kyokosa-n　おひさしぶりです。
  
  島の甦り作業、大変でしたでしょう？お疲れ様でした！
  
  きっとモイヤーさんも喜んでいらっしゃると思います。
  
  　　〜唐辛子婆〜
  
  

  kyokosa-nさん からの返信 2009/06/04 10:48:52

  RE: 素晴らしい活動に

  > 拍手です！！
  有難うございます。
  >
  >　おひさしぶりです。お元気ですか。
  　　日本におられることが多いのですか。
  >
  > 島の甦り作業、大変でしたでしょう？お疲れ様でした！
  > 　自分自身、生きていることを感じます。
  　　いい汗かいて頑張られる幸せを。
  
  > きっとモイヤーさんも喜んでいらっしゃると思います。
  　　これからも前向き人生を歩みたいです。
  　　やっと結びのブログが完成です。
  　　お返事が遅くなってご免なさい。
  　　ブログに遊びに行かせていただきます。>
  > 　　 〜kyo-ko〜
  >
  >