雲南省・南ルートの旅 　（37） 昆明・西山森林公園

2008/08/22 - 2009/08/31

昆明の市街地から西へ約15ｋｍ離れた所にある、美しいテン池西畔に聳える鬱蒼とした西山中の森林公園。
西山は昆明の西に位置する碧鶏山、華亭山、太華山、羅漢山、観音山などの峰からなり、昆明西山森林公園東西へ数十km走る山群です。
最高峰が2353ｍで、遠望すると起伏ある山容は湖畔に眠る妖しい女性のように見えることから睡美人山ともいいます。
昆明西山森林公園には歴代の古刹、寺社が多く、中国雲南有名な仏教勝地として大勢の観光客を集めています。
毎年の春、昆明人は“3月3日”には西山へ行く習俗があり、その日は中国昆明市民が西山を登ったり、山で山歌を歌い踊りをしたり、野外で食事をしたりして大いに賑わうそうです。

エリア 昆明(中国)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 航空会社: 上海航空

2008年8月30日
昆明市の西南に位置する面積約0.5ヘクタールの庭園式公園、市内から６キロの所にある観光名所大観公園前からタクシーに乗り昆明の市街地から西へ約15ｋｍ離れた所にある西山森林公園へと移動します。

タクシー（タクシー料金は14.3元）は公園の入口で５元（車の通行料）を支払い奥へと進み２０分程で西山森林公園に到着した。
西山中腹まで自動車道が整備されています。

西山森林公園の入口（望海亭付近）から名所（龍門への登山道）への道を電動自動車（料金：5元）に乗り移動します。

中国人の観光客で満席になった電動自動車は森林の中をゆっくりと進みます・・・

昆明市の西に位置し、15k?のところにある森林公園。

広大な西山森林公園は、ゆっくりと1日かけて観光する所ですが、時間がないので名所へと急ぎます。

昆明湖畔では最も美しいところとされ、1781年から1853年の間72年間もかかって造りあげられた絶壁の上の有名な龍門石窟への入口（入場料金１０元）です。

登山道の入口前の、お土産屋。

昆明西山森林公園には歴代の古刹、寺社が多く、中国雲南有名な仏教勝地として大勢の観光客を集めています。

さて山登りしましょう。

険し羅漢崖山門から登ると七十二地締めくくります星を象徴する七十二級の石階段が険しい絶壁に掘られており、霊宮殿から西に行くと険しい三十六天を象徴する三十六級の石階段もあります。

湖畔に延びる山々に見所が沢山あります。

華亭寺、太華寺、三清閣など古刹、殿宇、楼閣が木々に隠れている。

西山の山並みを遠望すると、あたかも湖畔に横たわる妖しい女性のように見える。
彼女の顔、胸、腹、腿から水中に垂れた長い髪まで本物によく似ている。

少し歩き疲れました、このお寺で休憩しよう。
三清閣は険しい中国雲南昆明西山森林公園断崖絶壁に沿いに作られた木造の9重12閣の道教の寺院群です。

もとは元代には中国雲南王の梁王の行宮として創建、明の時代に拡建してから道教の寺院となりました。

三清閣は険しい断崖に建造されました建築群です。“三清”というのは道教の大?天に次ぐ最高の理想形といわれます。
寺院は三清閣を中心、霊宮殿、純陽楼、玄帝殿、玉皇閣など十二ヶの亭閣からなりました。
三清閣内には道教の天宝君、太上道君、太上老君を奉られております。

お寺の奥に茶店がありました。

お茶をいただきましょうか。

森林に囲まれた古びた建築、苔生した石畳が静かな佇まいを見せ心を安らげてくれます。

10元のプーアル茶にて至福のひと時を得る。

ポットのお湯を何度もお替りしました。
１時間はこの席にいただろう、時間がゆっくりと過ぎていきました。

書籍に夢中になっている茶店のマネージャー。
彼女はお茶を飲みながら、ひまわりの種をゆっくりと食べて読書していました。

断崖を掘削して造られた龍門石窟を目指して階段を登ります。

三清閣から慈雲洞まで桟道は清代に呉来清という 1人の貧しい道士が14年（1781〜1795年）余りを費やし開削した、後、楊汝蘭らが工人を組織して慈雲洞から龍門石窟までの桟道を開削し、13年間（1840〜1853年）かけて完成したと言われています。

ようやく龍門石窟の入口に到着しました。

竜門石窟は、昆明西山では最も壮観な険しい絶壁上で達天閣ーいわゆる竜門石窟群です。

テン池に臨みの懸崖絶壁に沿いに掘られた石階段、石道、石坊、石窟、石彫、などの洞窟群です。北の閣から南の達天閣まで、 “奇、絶、険、幽”などの特色もつ中国雲南最大、最完美の石窟群と褒められている。

竜門は清朝に開削されたもので、規模がは広大で、気力がみなぎっている。

外人ツアー客がいました。
昆明を訪問したら此処へ訪問しなければと言われる名所です。

三清閣から急崖に掘られた桟道を沿いに行けば西山羅漢崖の絶壁上には竜門石窟があり、窟の奥には文曲星、文昌帝君と関聖帝君（関 羽）が彫刻されており、周壁に馬、竜ばど、頂上には祥雲、仙鶴、仙桃などを生き生きと浮彫している。

昆明湖の面積が318ｋ?，最深10m。昆明湖に沿うように華亭山、太華山、羅漢山などの山々が南北140ｋ?に渡って連なっており昆明湖の面積全体が森林公園となっている。
その姿は絵のように美しく「睡美人」と例えられている。

竜門石窟中、真ん中に彫刻された文曲星は手にした筆の先がないです、実はその筆先については、伝承があります。
その昔、ある工人が皆と協力で数十年を費やし文曲星を彫刻していて、完成前に其の筆の先を折られてしまいました。
工人が絶望のあまり竜門からテン池に身を投げました、文曲星の彫像は手にした筆先がないままに残されています。

石窟前の展望台からの展望が素晴らしい。

眼下に広がる昆明湖の眺めは絶景。
昆明に来てここを訪れない人はないと言われるほど。

昆明湖（テン池）西岸の西山は唐代に碧鶏山と称されたが、元代以来、太華山と称されるようになる。
城西にあるから、地元の人には西山とも呼ばれている。

入口の石門には龍門の文字が大書されており、精巧な彫りこみと色鮮やかな着色が特徴。

登龍門”の語源である龍門は、門の一部を触ると科挙に合格するとか、出世すると言われている。

断崖を掘削して造られた道教石窟。

それにしても大きな池というより湖である。

森林の空気はとても新鮮である。

山頂を目指して登ります・・・

山頂近くの展望台からは、昆明湖（テン池）と昆明市の全体を眺めることができる。

山頂の出口です。