2008/11/03 - 2008/11/04
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harihariさん
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岐阜・高山の長瀬旅館に泊まってきました。
長瀬旅館は、江戸時代からつづく老舗旅館だったのですが、このたび11月末で廃業することになってしまいました。
280年という長いの歴史の中のわずか一日だけですが、貴重な体験をさせてもらった気になりました。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- JR特急 JRローカル
-
7時59分 大阪駅発の<ワイドビューひだ>
大阪から岐阜までは先頭車両の一番前の座席だったので、見晴らしは最高。
岐阜で、名古屋からの<ワイドビューひだ>と合流しました。 -
車窓から見た風景。長閑な田舎の風景。
いくら眺めていても、決して飽きることはない風景。 -
電車は川に沿うようにして、蛇行しながら北へと向かいます。
華やかに色づいた山の木々が、目を楽しませてくれます。 -
12時過ぎ、JR高山本線・高山駅に到着。
標高の高い土地だけあって、さすがに肌寒い。 -
さすがに中部地方有数の観光地。駅前はたくさんの人で賑わっていました。
そういえば高山市って、大阪府よりも大きいんですね。 -
お昼時だったので、駅前からぶらぶらと歩いてお店を探していると、ちょうどいいところにお蕎麦屋さんがありました。
「手打ちそば 恵比寿」 -
まずまずの混みようでしたが、カウンターが開いていたので、座って注文。
-
山菜そば 1,200円。
思っていたより寒いので、暖かいものが食べたくなっていました。 -
田舎そばの、どちらかといえば濃いだしの味わいがとても美味しかったです。
-
お蕎麦でお腹は満たされたのですが、こういう食べ物やさんを見ると、つい食べたくなるんですよね...
二四三屋(ふじみや)さんのみたらしだんご。1本70円。
香ばしくて、とても美味しい団子でした。 -
高山の町の中心を流れる宮川。小京都に共通する、川のある風景。
この対岸に朝市が立ちます。 -
観光客で賑わう場所から少し外れたところに、ぐっと雰囲気のいい路地。
民家と民家に挟まれたせまい路地に足を踏み入れると、表通りとは空気が変わるのを肌で感じます。
初めて訪れた町で味わうこの感覚も、旅の醍醐味の一つ。 -
高山の町中で、ひときわ異彩を放っていたのが、この「天狗」という精肉店。
昭和11年建築のギリシャ様式の洋館。最上部にしつらえた、店の屋号でもある天狗の面が目を引きます。 -
午後2時半頃、やってきたのが高山陣屋。
目の前の表門は天保3年(1832年)の建築。 -
江戸幕府の直轄地であった頃、江戸から派遣された役人が政治を行っていたところ。
郡代所の建物として残っているのは、国内唯一。 -
御用場。
いわゆる事務室。
この部屋の南半分は、昭和44年まで県事務所として使われていたそうです。 -
居間。
ここは、役所であると同時に、群代官の家族が住まう邸宅でもありました。 -
釘隠しには、家紋「真向きうさぎ」がかたどられています。
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この屋敷の、一番の上段の間には茶室も設けられています。
高山一の権力者が、客人を迎えるに相応しい部屋だったんでしょうね。 -
郡代邸からは、見事な庭園が望めます。
日々激務をこなす中で、自然の移ろいを目にして癒されていたのでしょうか... -
そして御白洲。
郡代所は、役所だけでなく裁判所としての機能もありました。
拷問道具や囚人駕籠もディスプレイされています。まさか実際に使用されていたものではないと思いますが... -
高山陣屋を出て、宮川にかかる朱色の中橋へ。
日曜日の午後、国内外の観光客がたくさん橋を渡っています。 -
次に訪れたのは、高山市制記念館。
明治28年から昭和43年まで、町役場・市役所だった建物です。 -
貸切状態で、かつての町役場の中を見学しました。
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応接室なのか、小さめの会議室なのかよくわかりません。
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2階に上がると、講堂のような大きなスペース。
格天井の柔らかな曲線が目を引きました。 -
2階から見下ろした高山の古い町並み。
見どころが豊富な施設というわけではありませんが、静かに高山の歴史に触れられるいい記念館です。 -
町並み散策は明日に取っておいて、市制記念館を出てから、ほど近くにある長瀬旅館にやってきました。
ここが今回宿泊する旅館です。 -
玄関には年季の入った建具が備えてあります。
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長瀬旅館の創業は宝暦5年(1755年)、今から250年以上前のこと。
明治30年の大火で旅館の全てを消失してしまっているので、現在の建物は高山の別の場所から移築した江戸時代の遊郭を使用しています。
このような日本の宝物のような旅館が廃業するのなんて、残念という言葉以上のものがあります。 -
かつては若山牧水、野口雨情、徳富蘇峰、北原白秋ら多くの文人たち、海外からも陶芸家バーナード・リーチやドイツの建築家ブルーノ・タウトらが宿泊している名旅館。
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後継者問題や建物としての老朽化のため、黒字経営ながらやむをえず廃業するとのことです。
国の重要伝統的建造物の一つであるため、建物は取り壊されずに残るのが、せめてもの救いでしょうか... -
私たちが通されたのは「木蓮」という部屋。
広くはないものの、大小2つの窓から望める庭が開放的な空間に感じさせてくれる部屋です。 -
あとひと月で250年の歴史に幕を下ろすことが分かっているだけに、ただ佇んでいるだけでも感じ入るものがあります。
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少し奥まったところにある、宿泊客の共有スペース。こういうところで楽しめるのが地元新聞。
あと、こちらの旅館は外国人観光客の多さでも知られているため、洋書版の日本ガイドブックなどもたくさん置いてありました。
実際、自分たち以外の観光客はすべて外国人だったような気がします。 -
フロントの内部には、紅く塗られた格子の引き戸。かつての遊郭の面影が残ります。
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夕食までに少し時間があったので、もう一度外に出て行くことにしました。
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古い町並みの中で見つけた、とらや饅頭。天保元年(1830年)創業の老舗。
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まだ店が開いていたので、お饅頭をいくつか買いました。
旅館に帰って、夜中のおやつにでも食べることにしよう。 -
すっかり陽も落ちて、さんまち界隈を歩きながらお土産屋さんを冷やかしたり。
群青色に暮れた町に、煌々とした灯りがとても幻想的。 -
夕食。懐石料理です。
秋茄子の胡麻だれ、手毬寿司、銀杏、いくらの醤油漬け、お造りなど...。 -
松茸の茶碗蒸し。
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鮎の塩焼き。
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煮物。雲丹をのせています。
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飛騨牛の陶板焼き。
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飛騨牛が美味しく焼きあがったところの写真を撮るのを忘れていたので、少し寂しいお肉の量になっていまいました。
柔らかくて旨味が凝縮していて、とても美味しかったです。 -
天ぷら蕎麦。
お蕎麦は風味豊かで上品な味わい。のど越しもよく、するするといただけます。 -
シメは当然ご飯、赤だし、お漬物。
お漬物は名物赤かぶ。 -
デザートは、わらび餅の上にバニラアイスを覆わせたスイーツ。これも、変わった食感も楽しめて美味しかったです。
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食後は貸切状態で、のんびりとお風呂の時間。
温泉ではありませんが、旅の疲れをとるには十分にいいお湯でした。 -
お風呂のあと、夜の高山の町を散策してみました。
ライトアップで浮かび上がった中橋。 -
古い町並みの中にあった、「洲さき」という200年の歴史を持つ老舗料理店。
次に高山に来たときは、是非入ってみたいです。 -
夜の9時前ともなれば、こんな風に人の姿はまったく見えなくなります。
道の真ん中を歩いても、何の問題もないくらい。 -
昼間、あれだけ人で賑わっていたのが嘘のよう。
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旅先での夜の散歩は恒例。
昼間とは違ったものが見えてきたり、その土地特有の空気感を肌で感じたり。 -
夜の散歩を終え、長瀬旅館に帰ってきました。
格子戸からこぼれる灯りが、旅情を誘う旅館です。
このあと、部屋でくつろぎながら、長瀬旅館で過ごす最初で最後の夜を、ゆっくりと噛み締めるように味わいました。
高山・長瀬旅館に泊まる その2(作成予定)につづく。
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この旅行記へのコメント (2)
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- Weiwojingさん 2009/02/22 10:32:29
- 長瀬旅館が廃業ですか(?!)
- はじめまして。tamegaiと申します。
高山の旅行記を拝見して、長瀬旅館が昨年11月に
廃業したとのことを知り、残念でたまりません。
バーナド・リーチやブルーノ・タウト、北原白秋、
若山牧水などが泊まった由緒ある旅館がなくなったのは
残念です。一度泊まってみたいと思っていました。
今月高山に行って来ましたが、この旅館の前も通り
ました。でも、そんなことは全然気がつきませんで
した。
朝の人気のない高山の古い町並みがいいですね。ゆ
っくり朝早く散歩してみたいですね。いつも駆け足の
ように見て回るだけで、じっくり見る機会がありません。
また、harihariさんが行かれたところのブログを
見てみたいと思います。ありがとうございました。
- harihariさん からの返信 2009/02/23 01:03:19
- tamegaiさん RE: 長瀬旅館が廃業ですか(?!)
- はじめまして。
コメント、ありがとうございます。
そうなんですよ。自分も10月にネットのニュースで知って、すぐに宿泊の手配をしたんです。仕方ないとはいえ、残念ですよね。
伝統的建造物群保存地区の一部なので、さすがに取り壊されたりはしないと思うのですが...
高山は、昼間から夕方にかけては、日帰り観光客の方々で賑わっていますし、夜は近くの宿泊客がお土産やさんとかを覗きにやってきますからね。静かな風情を味わうのなら、早朝に限ると思います。(これは、どこの観光地でも同じことでしょうけど...)
tamegaiさんは白川郷へ行かれたようで、自分も是非行ってみたいところなので、楽しみに読ませていただきますね。
これからも、ブログ楽しみにしています。
では。
harihari
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