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6月20日<br /><br /> 朝、モンゴルから中国行きの列車の切符を手配してもらうように、代理店の日本人に電話した。日本で手に入れるのが困難ということで、かなり綱渡り的な切符手配である。<br /><br /> 次に、T中さんに連絡する方法を考えなくてはならない。とにかく、日本に連絡して調べてもらい、それを聞いてから連絡するのが、単純明快であると考えた。日本の友人に連絡してその旨を伝えお昼ごろまた連絡することにした。しばらく時間ができたので、せっかくだから街を散策することにした。<br /><br /> ウランバートルは、高原で日差しが強いから、日向にいると肌がチクチクして痛いくらいだ。まず、街の中央にあるモンゴル大学で、モンゴル語の会話集を購入した。これを購入するにも、なかなか言葉が通じず一苦労した。しかし、安いわりには使いやすく小さくて、けっこういい買い物ができた。お昼時、インターネットカフェに入り、メールを打った。日本語のフォントが無く、最初は英語で書いていたが、結局、最後はローマ字で入力した。まあ読みにくいけど、連絡できるだけよしとしよう。<br /><br /> 今度は、インターネットカフェのおばちゃんに、どうやって日本に電話を掛けられるのか聞いてみた。モンゴル語と英語で質問していると、横からイカツイ坊主頭の男が日本語で話しかけてきた。彼の名前はバトフという。日本語を大学で勉強し、何度か日本に留学したことがあるそうだ。<br /><br /> 彼の言うことを鵜呑みにしてはならないが、ほどほど警戒しながら郵便局までつれていてもらい、電話の掛け方を教わった。日本の友人に連絡をして、T中先生の連絡先を聞いた。その連絡先に電話したが、T中先生はいなかった。仕方が無いので、あとで連絡することにして、バトフにお礼として食事をおごった。<br /><br /> 食事をしながらも、彼は日本語で話しかけてくれたため、会話は問題なく進んだ。この後、空港に荷物をとりに行くという話をしたら、彼が送ってくれるということになった。なぜか彼の嫁さんとその友達のツグちゃんも一緒に空港まで行くことになった。<br /><br /> しかし、空港では聞きまわっているうちに5時を過ぎてしまい、「今日はもうおしまい」とまで言われてしまった。中国に負けず劣らずサービス心ゼロである。<br /><br /> 仕方がないので街まで戻り、夕方はバトフたちとウインドウショッピングをした。デパートのお土産コーナーを、あちこち見て回る。せっかくだから、今夜の飲みましょうと誘われる。一瞬迷ったが、今日一日かなり世話になったので、礼をするいい機会として承諾した。<br /><br /> 夜、バトフとその嫁さんと飲みに行く。途中から、ツグちゃんもやってきた。海外での行動は、一歩間違うとトラブル発生の原因になるので慎重さが大切だが、そこは駆け引きである。<br /><br /> 彼のお気に入りの「ジャズクラブ」という小奇麗な飲み屋に行った。初めてのチンギスビールである。大陸特有の味の薄さが飲みやすい。<br /><br /> その後、カラオケに連れて行ってもらう。バトフたちは日本語が上手なので、カラオケも日本の歌を多く歌ってくれた。カラオケの画面は4つもあって、そのうち2つがカラオケ、残りの2つがロシア人と思われる女性の、ストリップの映像が流れていた。おかげで、自分が歌っているときにえらい映像が流れているので、歌に集中できなかった。<br /><br /> 歌い終わって、さてこれで帰ろうかというときに、ツグちゃんの目が輝いていた。「こりゃ次があるな」と思ったらその通り、最後はディスコへ行くことになった。<br /><br /> バトフから、ここでは売春のやり取りがされているという話を聞いた。確かに、怪しいお姉ちゃんがあちこちで悩ましげに踊っていた。ツグちゃんは相場や内容をなかなか細かく話してくれた。なかなかのヤリ手である。余計な気を利かせてくれて「紹介しようか」とまで言ってくれたが、もちろん丁重にお断りをした。結局、ディスコではモンゴルアルヒを3杯飲んで、帰路に付いた。<br /><br /> 海外旅行では信頼と不安が錯綜する。基本的には、警戒心を持ち続けているべきであろう。今日のことは、自分が男だからできることだと思う。しかし、いきなりコアな部分を見ることができた。

モンゴル戦記(その3)

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2002/06/18 - 2002/08/14

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きゃわだ

きゃわださん

6月20日

 朝、モンゴルから中国行きの列車の切符を手配してもらうように、代理店の日本人に電話した。日本で手に入れるのが困難ということで、かなり綱渡り的な切符手配である。

 次に、T中さんに連絡する方法を考えなくてはならない。とにかく、日本に連絡して調べてもらい、それを聞いてから連絡するのが、単純明快であると考えた。日本の友人に連絡してその旨を伝えお昼ごろまた連絡することにした。しばらく時間ができたので、せっかくだから街を散策することにした。

 ウランバートルは、高原で日差しが強いから、日向にいると肌がチクチクして痛いくらいだ。まず、街の中央にあるモンゴル大学で、モンゴル語の会話集を購入した。これを購入するにも、なかなか言葉が通じず一苦労した。しかし、安いわりには使いやすく小さくて、けっこういい買い物ができた。お昼時、インターネットカフェに入り、メールを打った。日本語のフォントが無く、最初は英語で書いていたが、結局、最後はローマ字で入力した。まあ読みにくいけど、連絡できるだけよしとしよう。

 今度は、インターネットカフェのおばちゃんに、どうやって日本に電話を掛けられるのか聞いてみた。モンゴル語と英語で質問していると、横からイカツイ坊主頭の男が日本語で話しかけてきた。彼の名前はバトフという。日本語を大学で勉強し、何度か日本に留学したことがあるそうだ。

 彼の言うことを鵜呑みにしてはならないが、ほどほど警戒しながら郵便局までつれていてもらい、電話の掛け方を教わった。日本の友人に連絡をして、T中先生の連絡先を聞いた。その連絡先に電話したが、T中先生はいなかった。仕方が無いので、あとで連絡することにして、バトフにお礼として食事をおごった。

 食事をしながらも、彼は日本語で話しかけてくれたため、会話は問題なく進んだ。この後、空港に荷物をとりに行くという話をしたら、彼が送ってくれるということになった。なぜか彼の嫁さんとその友達のツグちゃんも一緒に空港まで行くことになった。

 しかし、空港では聞きまわっているうちに5時を過ぎてしまい、「今日はもうおしまい」とまで言われてしまった。中国に負けず劣らずサービス心ゼロである。

 仕方がないので街まで戻り、夕方はバトフたちとウインドウショッピングをした。デパートのお土産コーナーを、あちこち見て回る。せっかくだから、今夜の飲みましょうと誘われる。一瞬迷ったが、今日一日かなり世話になったので、礼をするいい機会として承諾した。

 夜、バトフとその嫁さんと飲みに行く。途中から、ツグちゃんもやってきた。海外での行動は、一歩間違うとトラブル発生の原因になるので慎重さが大切だが、そこは駆け引きである。

 彼のお気に入りの「ジャズクラブ」という小奇麗な飲み屋に行った。初めてのチンギスビールである。大陸特有の味の薄さが飲みやすい。

 その後、カラオケに連れて行ってもらう。バトフたちは日本語が上手なので、カラオケも日本の歌を多く歌ってくれた。カラオケの画面は4つもあって、そのうち2つがカラオケ、残りの2つがロシア人と思われる女性の、ストリップの映像が流れていた。おかげで、自分が歌っているときにえらい映像が流れているので、歌に集中できなかった。

 歌い終わって、さてこれで帰ろうかというときに、ツグちゃんの目が輝いていた。「こりゃ次があるな」と思ったらその通り、最後はディスコへ行くことになった。

 バトフから、ここでは売春のやり取りがされているという話を聞いた。確かに、怪しいお姉ちゃんがあちこちで悩ましげに踊っていた。ツグちゃんは相場や内容をなかなか細かく話してくれた。なかなかのヤリ手である。余計な気を利かせてくれて「紹介しようか」とまで言ってくれたが、もちろん丁重にお断りをした。結局、ディスコではモンゴルアルヒを3杯飲んで、帰路に付いた。

 海外旅行では信頼と不安が錯綜する。基本的には、警戒心を持ち続けているべきであろう。今日のことは、自分が男だからできることだと思う。しかし、いきなりコアな部分を見ることができた。

同行者
一人旅
一人あたり費用
30万円 - 50万円
交通手段
鉄道 タクシー
航空会社
ミアットモンゴル航空

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