陸路　アンコールワットへ２

2005/10/07 - 2005/10/16

お湯の出ないシャワーのカジノ付属ホテルを後にして、バイクタクシーを拾う。１ｋｍ　１０バーツ。拾うのは簡単、ホテルとかカジノとかのちょっとした人が集まる場所には必ず客待ちのバイクがいる。ポイペトはリエルよりもタイバーツが通用している。

前日知人を通して、シェムリアップまでタクシーを頼んでおいた。最初８０ドル、二番目が６０ドル、いろいろ探してくれて往復８０ドルに決めた。イミグレの横を通りビシュヌ神像のサークルが乗り場、１０時出発。人のよさそうな親父がドライバー。
市場の横を通り田舎のでこぼこ道をすっ飛ばす。ガソリンを探していたようだ。結局思ったより安くなく、空港予定地をぐるっと大回りして国道６号線へ出た。道端の木陰でガソリンをビンに入れて売っている。満タンにしたら金が無く１０００バーツ貸してくれと言われ貸す。ガソリンを車に入れるのに、脚立を持ってきてタンクの口にジョウゴを差込みポリタンクを持ち上げタンクを傾けて給油する。何とものんびりしている。ポイペトには一軒もガススタンドがなかった。

ところどころ大穴の空いた国道を時には８０ｋｍで飛ばす。左に岩山（プノンスパイ）が見えてくるとシソポンの町。ドライバーはここに住んでいるという。英語がうまい、聞けば観光客に教わったと言う、何百回と会話していればうまくなるはず。英語の苦手な人は兎に角外国人と沢山会話すれば自然と身につくと思う。

国道５号線を右に分け、町を出ると舗装も無くなり大穴の空いた道になる。穴の底に乗用車が完全に入ると路面が屋根の上になってしまう。もぐったり上ったり、時速は２０ｋｍを切る。地雷のせいかと聞くと、大型トラックが掘ってしまうと言う。何台もソ連製のトラクターの牽く２０〜３０ｔトレーラーとすれ違う。屋根まで人で一杯のピックアップトラックやバイクとすれ違う。バックパッカー満載のツアーマイクロバスを抜く。悪路に酔ってしまった金髪女性がげんなりしている。赤い砂埃もひどくエアコンがないと地獄。間違ってもピックアップトラックでシェムまで行こうと計画しないことを忠告しておく。

周りの景色はずっと地平線まで続く田んぼ。ところどころにやしの木が見える。時々現れる丘陵地に集落があり、５〜１０ｋｍ間隔で現れる集落と集落の間は低地で田んぼ、左右に家は一軒も見えない。雨季には水没してしまうせいだ。そのせいで１０ｋｍ先まで見通しがきく。集落には携帯電話の中継塔あって、赤茶けたでこぼこ道が一直線に塔をめざす。石屋の村プリア・ネット・プリアを過ぎてちょっと大きな町で昼食。地名を聞いたが忘れてしまった。観光客相手の食堂でトイレもある。二人で４ドル払った。

いくつかのクリークに架かる木製の橋を渡り、（こんな橋でトレーラーが支えられるのか心配）スコールでドロドロになった悪路を４時間、舗装道路が現れるとシェムリアップまであと少し。左に空港からの道と合流すると、バイクの牽くトクトクが増えやっとホテルに到着。今回ちょっとおごってツインで一泊７千円、まだ新しい、シェムはホテルの建設ラッシュで、バンコクならこのクラスで１万円は越える。明日も移動に乗ってきたタクシーを２０ドルで雇うことにした。彼は副業で頼まれた荷物を届けるとかでスコールで泥が落ちた車を開放した。

さて、晩飯は予約していないので、オールドマーケットへ派手な飾りの付いたトクトクで行くことに。ナ、ナンとマーケットまで２ｋｍぐらいなのに８ドルと言う。びっくり。交渉して往復５ドルに値切る。夕立の後の生暖かい風を受けてマーケットへ。お土産やがいっぱい。観光地値段である。食堂も料理が写真と値段が付いたメニューを持ってくる。一皿３〜１０ドル。カンボジア人もいるが彼らの値段は３分の１の二重値段。二人でアンコールビールつきで１５ドル払った。日暮れた町をホテルへ向かう。

明日はアンコールワットへ。

続く。

エリア シェムリアップ(カンボジア)

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: タクシー
• 航空会社: JAL

空から見たカンボジア

トクトク

これはプノンペンのもの。シェムより物価が安く２ｋｍぐらいまでＵＳ＄１．