子連れで１８きっぷ・１８日間の旅　１１日目

2008/07/30 - 2008/08/16

１１日目：楽しみにしていた釧路〜網走・道東ドライブ！

　旅は１１日目、釧路にいます。今日はいよいよレンタカーでドライブをする日です。
　娘にトドワラを見せてやりたくて、今日にレンタカーを持ってきました。
　電車も大好きですが、運転も大好き！
　この日のためだけに、ＢＧＭ用のＣＤをたんまり持ってきています。
　今日は朝８時に釧路駅でレンタカーを借り、夜８時に網走駅で返却予定です。
　昨晩ドライブマップを見ていたら、ここも行きたい、あそこも行きたい・・・。
　今日も心のままに動くことになりそうです。
　とりあえず、事故のないように！
　そして、夜８時に網走駅にいてますように！
　

エリア 北海道

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 高速・路線バス レンタカー JRローカル

おはようございます。
釧路湿原とうろＹＨでの目覚めです。
ＹＨから朝の釧路湿原を眺めます。
ちょっと曇ってるなあ・・・。
同室者の台湾人・Ｒさんは朝のお散歩のようで、部屋にはいません。

ああっ、虹がかかってる！

６：３４　網走行きの普通電車が塘路駅に入ってきました。
（ちなみに次の網走行きの電車は９：３６。）

昨日晩ごはんをご一緒したバイクのご夫婦がＹＨを出発していかれました。

私達は、７：２６塘路駅発釧路行きの電車に乗ります。
釧路まで、同室者のＲさんと一緒。仲良くなった娘は喜んでいます。
ＹＨでは昨日晩ごはんをご一緒した自転車青年が見送ってくれます。彼は今日は阿寒湖のほうに行くそうです。神の子池を見たいんだと言っていました。頑張って！

０７：２６　釧路行普通　塘路駅より乗車
　　｜
０７：５７　釧路駅着

電車は意外に混んでいて、Ｒさんと席が離れてしまいました。
釧路駅でＲさんとお別れ。Ｒさんが「楽しかったです」とカードを渡してくれました。
それは台湾の絵葉書で、裏には「ＹＨで一緒の部屋になれて楽しかった」というメッセージとＲさんのメールアドレスが書いてありました。
きっと本当の旅上手って、Ｒさんみたいな人を言うんだと思います。
きっと本当の旅って、Ｒさんがしている旅みたいなことを言うんだと思います。

Ｒさんはこの後札幌をまわって、小樽でまたヘルパーをして過ごすそうです。
お互い、よい旅を！

０８：００　釧路駅の駅レンタカーの開店と同時にレンタカーを借ります。
今日の相棒は白いマーチちゃん。よろしくお願いします。

まずは釧路駅前を通り、国道４４号線を厚岸（あっけし）に向かいます。
厚岸に牡蠣を食べに行きたいのじゃ〜。
牡蠣は私と娘の大好物なのじゃ〜。

雨が降っていましたが、青空も覗き、厚岸湾が美しく見えます。
ちょっと寒い。

見える町並みが厚岸の町です。
あそこに、あそこに牡蠣が！！

まず、道の駅厚岸グルメパークに行きます。ここには「牡蠣天丼」なるものがあるとのことで、いざ出陣！
が、私達が到着したのは９：３０。
レストラン開いてません・・・。
とりあえず、お土産に「牡蠣の燻製」を買ったものの、諦めきれず涙に暮れておりました。

私「ここまで来て牡蠣ないねんて・・・。厚岸って牡蠣で有名やねん・・・。」
娘「・・・。」
私→店員さん「このへんで牡蠣食べられるところ、ありませんかあああああ」

じゃん！

じゃん！

じゃん！
これが、厚岸の牡蠣です！！

店員さんが教えて下さったのは、道の駅から車で２分、厚岸駅・厚岸港に近い「厚岸漁業協同組合直売店」です。
一番大きい牡蠣は「ナガえもん　ＬＬ」さん。
それでもなんとお一つ１２０円・・・。
厚岸ばんざい！厚岸ありがとう！

水槽からお好みのサイズの牡蠣を選ぶと、紙皿にのせてくれます。
それをテーブルが並ぶコーナーに持って行きます。
「おいしい牡蠣の食べ方」なるものに従い、紙皿にラップをかけ、なんと電子レンジへ・・・。
「蒸し牡蠣」。
まー、これがですね、生でいただくよりも甘みが増し、大変おいしゅうございました。人生でナンバー１の牡蠣をいただきました。

あまりのおいしさに実家に牡蠣を送りましたが、あまりの牡蠣の安さに、送料のほうが高くついておりました。

楽しいおいしい厚岸を後にし、再び国道４４号線に戻ります。
国道４４号線は根室まで続きます。ここまで来たら根室にも行きたいところですが、いつか電車でまた来ることにしました。
バイクや自転車が本当に多い！
娘が自転車を見かけると窓を開けて「がんばって〜！」と大きな声で叫んでいます。

途中、酪農展望台に上り（国道沿いにででーんと高いやぐら？みたいなのがあり、ひたすら階段を上る。無料）、その近くのラーメン屋へ・・・。
なにかアイスクリームか飲み物が欲しかったのです。

ここのカルピス、最高です！
カルピスのギフトセットにしか入っていない「北海道カルピス」というのがあるそうです。ここ浜中町の牛乳を使ったリッチなカルピス。
なにげないラーメン屋さんで、この「北海道カルピス」を浜中町の牛乳で割った「カルピス牛乳」を売っているのです・・・。
はあ〜、今思い出しても涙が出ます。
本当においしかった。
浜中町でしか味わうことのできない味でしょう。
１杯２５０円。

次から次へとトラックが入ってきて、運転手さんがみんなソフトクリーム片手に出て行く、不思議なラーメン屋さんでした。

国道４４号線を浜中町で左折し、道道１２３号線に入ります。
中標津を通り、やっぱり開陽台に行くことにしました。
トドワラへ向かうのに、遠回りです。
でも、娘にあの景色を見せてやりたいんです。
「地球は丸い！」と。
今、行くと決めました。

広大な根釧台地にはたくさん牧場があります。
たくさんのミルクが育まれていることでしょう・・・。

着きました！
開陽台です。
やっぱり来てよかった・・・。
北海道の広大さがよくわかるのは、やはり開陽台だと思います。
娘が小さく見える牛を見つけて「ごましおみたい・・・」と言っています。
確かにごましおだねぇ。

ここで、思わぬ人に出会いました。

車を停め、開陽台の階段を上っていると、下ってくる女の人が「きゃあああ」と叫んでいます。
どうしたんやとよく見ると、なんと、富良野で時刻表をお貸しし、釧路湿原の塘路駅でもすれ違った、あのお姉さん！
お姉さんと娘がにこにこして握手しています。
お姉さんは知床斜里のＹＨに泊まり、たまたまそこで同室になった方の車で開陽台まで来たそうです。
こんなことってあるんですねえ・・・。
お互いあと何分かずれていたら会えなかったと思います。
「きっとものすごく縁があるんだと思います」と、お姉さんは私とも握手して下さいました。
この方とは連絡先を交換しなかったんですよね・・・今になって悔やまれます。
やっぱり、「よい旅を！」と言って別れました。

人の縁って不思議だなあ
旅っていいなあ
と、今まで会った人たちのことを考えながら走った道です。

バイク乗りの人たちの憧れの北１９号です。

国道２７２号線で標津に出て、そこから道道９５０号線で野付半島・尾岱沼に入ります。

トドワラの駐車場に１４：００到着。

お腹空きました〜。
「食堂トドワラ」で生の北海しまえび、いただきます！

生・き・て・ま・す！！！

こちらは「大漁ラーメン」。
毛蟹にしまえびにいかに・・・大漁です！
しょうゆ味のラーメンで、おいしくいただきました。

娘に見せたかったトドワラに来ました。
私は高校の修学旅行で訪れた以来です。
トドワラは荒涼としていて、さみしくて、怖い印象として私の記憶に残っていました。
なぜ、娘にそんなところを見せたかったのでしょうか？

娘はトドワラではなく、観光馬車の馬を写真におさめようとしています。

どうしても馬が撮りたいようです。

馬さんがえさを食べている隙を狙いましたね。

なぜ、そんなに馬・・・。

娘にはトドワラ＝馬、として記憶に残ることでしょう。

１５：３０　トドワラ出発

国後島がひっそり見えています。

私はやっぱりさみしい北の海に惹かれます（馬ではなく）。

曇りでよかった。

こちらはナナワラ。

トドワラはトドマツが海水に浸食され風化したところ。
ナナワラはミズナラが海水に侵食され立ち枯れしたところ。

再び標津まで行き、今度は国道３３５号線を北上、羅臼に向かいます。

あの知床半島を目指しています。

今日２回目の虹！
見つけて下さい。

羅臼に着きました。
こちらは「北の国から」に出てきた純の番屋です。
これは羅臼に再現されたものだそうで、ロケに使われた番屋は相泊の車ではいけない場所にあるそうです。
中ではロケのときの写真が飾ってあったり、海鮮丼等ご飯を食べたりできます。

羅臼港。
純くんと結ちゃんの出会いの場所。

ひかりごけの洞窟。
この日は落石で立入禁止になっていました。
純くんと結ちゃんがデートしていた場所です。
（そうです、「北の国から」が好きなんです）

羅臼は、北の港町です。
曇り空がよく似合う町です。
なぜだかさみしくなってきます。北海道の果てにある町だからでしょうか？
ドラマでは純が富良野から姿を隠すためにたどり着いた町です。

ここ羅臼町では観光協会の事務局長を一般公募し、現在２７歳の女性が頑張っておられます。この方のブログもおもしろいです。

今回は通るだけになってしまいましたが、ぜひいつか再び訪れたい町になりました。

１７：００　羅臼発

さて、羅臼を後にし、知床横断道路からウトロに向かいます。
途中、ぜひ入ってみたかった熊の湯を見つけました。知床半島にはいくつかの無料露天風呂があります。
熊の湯もその一つ。が、外は雨。時間も１７時。でも、入って入れないことはないような・・・。

優柔不断な母「どう思う？」
娘「もういいやん。先、行こう」
母「じゃ、じゃあ、また来よな・・・。」

実はこの娘の決断に、後で大いに助けられることになります。
しばらく走ると、鹿発見。わー鹿だー、とここまではよかったのですが・・・。
この鹿発見直後より、道路は霧で真っ白！！
知床峠や羅臼岳はおろか、２メートル先も見えません！！
こんな霧、経験したことない！こわーーーい！
ほんまに怖かったんです。
約２７キロの横断道路、１時間もかかりました。

知床峠からは羅臼岳がきれいに見えるそうです。
横断道路って、羅臼岳を見ながらの快適ドライビングコースだそうです。
また来なさい、ってことですね・・・。

こわごわ峠を越えて、たどり着いたウトロの町は、すっかり夕方でした。
緊張でがちがちになった首や肩をほぐそうと、とりあえず道の駅うとろ・シリエトクに入りました。
トイレを済ませ、あんまり時間もないので、車に戻ろうとした時です。
横で娘が「あー、あー」と指差し叫んでいます。
指差した先には、男性が３人、こちらを指差して「あー、あー」と言っています。
彼らは釧路・和商市場で出会った関西の大学生３人組でした。お互い名前を知らないので、あーあー言うしかないのですが・・・。
彼らは今日はウトロに泊まり、明日女満別から大阪に帰るとのこと。まさか、ここでこんな時間にばったり会うなんて・・・。
写真を撮ったのですが、ここに載せられないのが残念。
彼らとも、どこかで何分かずれていたら巡り会えなかったと思います。「よい旅を！」「大阪で会ったら声かけてや！」と言って別れました。
温かい出会いで、怖い霧から生き返った心地がしました。

オシンコシンの滝に着くと、もう日が暮れています。

いくら夏といえ、北の夕暮れは早いです。
ここから一生懸命車を走らせることになります。
景色を見る余裕はすでにありません。
北の道は街灯がないところも多く、真っ暗な道を走っていきます。
国道３３４号線（知床国道）を走り、斜里へ。
斜里からは国道２４４号線をひた走ります。
昨日は「海に一番近い北浜駅も見られるなあ」なんて考えていましたが、そんな余裕もなく、横を通ったはずなのですが、まったく覚えていません。

網走市街に入り、ガソリンを満タンにし、なんとか２０時に網走駅前に到着しました。

レンタカー代　１１２８０円
ガソリン代　　　４６１１円（１８０円：２５．６L)
走行距離　　　　　４００?（くらい）

マーチちゃん、今日一日本当にありがとう！
おつかれさまでした。

網走駅の待合室で荷物を整理します。
今夜は深夜バスなので・・・。
待合室のテレビでは北京オリンピックが流れています。

さあ、ご飯食べますよ〜。

網走駅からバスターミナルまで、タクシーに乗ります。
タクシーの運転手さんに、おいしいお店、聞いちゃいましたよ〜。

バスターミナルから道をはさんだ「クリオネ通り」に
目指すお店はあるようです。

はい、どうでしょう！

こちら、網走市の居酒屋「きた鳥」さんの花咲ガニです。
１パイ１０００円でございます〜。
安い！プリップリでした。

花咲ガニ、ホヤ、手造りハンバーグ、お茶漬け、シーチキンサラダ、生ビールに青い地ビール・・・。

ハンバーグ、とってもおいしかったです。味も大きさも、娘が「今までで食べたハンバーグの中で一番おいしい」と言っていました。
後日、この旅でおいしかったものベスト３をお互い挙げたのですが、娘のベスト３にこのハンバーグが入っておりました。

カウンターの横にある小さなテレビのオリンピックを見ながら、今日一日の盛りだくさんな行程・出会った人たち・自分の気持ちなどを思い出した、たいへんおいしいお酒でした。

「網走駅」という文字を見た時、そしてお酒を飲んでこの夜のとばりを見た時、ああ、果てに来たんだなあ、とひしひしと感じました。
そして、明日の朝は札幌。この街とも、道東ともお別れなんだとさびしくなりました。
ここまで無事に来れたこと、旅を続けてこれたことに感謝。

２２：４０　網走バスターミナル発　札幌行き
　　　　　　　大人６２１０円/小人３１１０円
　　｜
０５：５５　札幌駅バスターミナル

明日の朝は札幌です。
ずっと行きたかった、水曜どうでしょうの聖地へ行きます。
夜は、札幌に転校した娘の友達とそのお母さんと久しぶりに会います。

おやすみなさーい。