2008/10/11 - 2008/10/11
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A・イリーさん
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パリもすでに3日目。たった3日かもしれないが、ぼんやりとしていた風景も頭の中でくっきりとした輪郭を描き始め、ホテルの周辺であれば目的地まで考えずに歩くことが出来るようになっている。新鮮さは徐々に失われ、以前なら気にしていたささいなもの、例えば見慣れない植物やゴミ箱の形、公共トイレや妙な看板など、そういった生活の中に存在する小さなものが目に留まらなくなる。
この見えているものが見えなくなる境目というのはどこにあるのだろうか。たんなる慣れなのか、時間が過ぎてしまったからなのか、それとも私自身の感覚が鈍くなってきているのか。
境目をこえる時には自分ではわからない。そして、ずっとあとになってから気がつくのだ。私はもう見えなくなってしまっている、と。
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ブーランジェリー モンジュ
今日の朝食はブーランジェリーモンジュのクロワッサン。つれによると日本でも人気のあるパン屋らしい。
パリジャンは毎朝パンを購入するのだろうか。昨日のカイザーもそうだったが、パン屋には次から次へと地元の人がやってきて、クロワッサンをひとつだけ、バケットを一本だけ買って帰る。
これが日本だったらどんな感じだろう。毎朝おにぎりを店で買ってから職場に向かう、といったところか。しかし、おにぎり専門店というのはなかなかないし、コンビニで買う人は多いかもしれないがそれでは味気ない。
旅行前、パリジャンは冷たいという噂をさんざん聞いていた。英語で話しかけても無視されるとか、とにかく不親切だとか。しかし、実際はそういうこともなかった。むしろ思っていたよりもいい人ではないかと思うことがあった。
それというのも、つれはかなりの優柔不断で特に食べ物に関してはすぐに決められない性格である。当然パン屋でもずっとガラスケースを覗き込みながら、どのパンを食べればいいのか10分ぐらい悩むことになった。
こういった優柔不断な客は迷惑なだけで、東京だったら後からきたお客さんは「こいつはまだ決められないな」と判断し、勝手に先にレジに行くのだが、パリ人たちは「先に入っていた客だから」という感じで決めるまでずっと待っていてくれるのだ。朝の忙しい時にかなり迷惑だと思うのだが、特に文句を言うわけでもない。おかげで「お先にどうぞ」と声をかけ「あら、いいんですか?」というやりとりを何度もやることになった。
パリ人って順番も守るし、意外とやさしいなあとその時は思ったのだが、今改めて思い返してみれば、時間の感覚が違うからなのかもしれない。東京はとにかく時間が短くて、つねに忙しく、たとえば電車の数分の遅れさえ許せない街である。しかし、パリは違う。とにかく何でも時間がかかる街なのだ。食事をするのも、誰かに何かを頼むのも。最初はあまりに時間がかかるのでいらいらしたり、心配になったりしたが、そんなもんだとわかってくるとこれがこの国なのかとゆったり構えるようになる。朝のパン屋でもたもたしていてもキレるような人がいないのもあたりまえのことなのかもしれない。 -
公衆電話
公衆電話の扉のドアノブ -
バス停
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ノートルダム大聖堂
シテ島にあり、ホテルから中心部にいく途中で通るので何度となく外観を見ていたがやっと入ることができた。つれは「ドラクエみたいだなー」という感想。そうではなくドラクエが真似ているのである。同様にヨーロッパに行くと「ディズニーランドみたいだなー」という感想もよく耳にする。 -
ノートルダム大聖堂
ステンドグラスの窓はこうやって開くらしい。開かないのかと思っていた。 -
ノートルダム大聖堂
出口にあった彫刻。聖人だろうか。
長蛇の列ができていたので結局塔には上らなかった。 -
サントシャペル
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サントシャペル
外から見たらわからないがその壁は内部から見るとステンドグラスになっている。晴れていたらここは光のシャワーになっていたのかもしれないが、この日は曇り。想像していたものよりも暗かった。しかし、そのおかげで光がさしたときの変化がよくわかる。
ステンドグラスの絵は聖書の話をモチーフにしている。雲の切れ間から太陽が光を投げてきたのだろう。ある逸話を描いたステンドグラスだけが突如もえるように明るく輝きはじめた。まるでこの話はあなたのためのものですよ、と指し示しているかのように。 -
サントシャペル
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サントシャペル
お土産屋に並べられた人形。教会でこういった物が売られているなんて、なんとなく変な感じがする。ディズニーショップみたいだな、と。 -
パレ・ロワイヤル
レンタサイクルでパレ・ロワイヤルに行く。ここはつれがなにかの小説で登場したらしく見たいというので訪問する。私にとってはよくわからない場所…。もともと宮殿らしい。
欧米人(白人)の着飾ったど派手な中年カップルがやたらと写真を撮っていたというのが印象に残った程度。 -
パレ・ロワイヤル
天気が良いのでベンチに座って朝購入したバゲットサンドを食べる。・・・が、かたくて歯列矯正治療中の私には無理だった。食いちぎったら矯正器具がこわれてしまうのではないか。こんなかたい食べ物が主食とは、フランス人は年寄りも歯が丈夫なんだろうか。 -
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衣類のごみ箱
ここに入った衣類はリサイクルされるのだろうか。街にこういった衣類専用のごみ箱があるとは……。 -
オルセー美術館
もともと近現代の美術作品が好きなのだからルーブルよりもオルセーに自分好みの作品がたくさんあるというのに疲れていてやる気がでない。ルーブルというビックネームに惑わされるのではなく、こちらを先に行くべきだったと思う。
ゴッホ・ゴーギャン・ドガ・セザンヌなどおなじみの有名作品を見て回る。 -
戦争
以前、オルセー美術館展で東京にもきていたが見逃していた作品。やっと見れた。
ルソーの作品は世田谷美術館やMOMAなど結構いろんな場所で見ている。先日訪問したオーランジェリーにも作品が展示されていた。正面を見据えた直立不動の人間など牧歌的な一見ほのぼのとした作品が多いのだが、たまにこういった強烈なインパクトを残す大作がある。
無表情な顔、躍動感のない人物、生々しくない人形のような死体。この作品においてもルソーならではのユーモアがある。しかし、それは日曜画家であった彼が意図したことではないのかもしれない。つまり、彼の狙いは全く違ったところにあるのかもしれないのだ。
だが、そういった受け手と発信者の差異を感じさせられるところや、彼のある意味不器用な滑稽さがじつは彼の魅力となっているのだと思う。 -
オルセー美術館
しろくま。コカコーラかなんかのPRの置物みたいだ。 -
オルセー美術館
人目につかないところにあるが影絵芝居の道具も美術品として展示してある。切り絵や切り紙といったシルエットアートが大好きなのでうれしい。 -
オルセー美術館
アールヌーボー様式の家具なども展示されている。こういった家具で生活できたら、と妄想が膨らむが、使い勝手がよいのかは不明。 -
コンシェルジュリー
マリー・アントワネットが処刑されるまえに過ごしていた牢獄跡があるコンシェルジュリー。
撮影したこの写真の場所からさらに奥に進んだ場所にその牢獄はあるのだが、この日はこのピロティーで子どもたちのためのイベントが開催されていたため、そんな暗い場所があるとは思えない感じだった。 -
マリーアントワネットの監獄
わかりにくい場所にあったので、囚人の人形が置いてある牢獄を何度も行き来してやっと発見。
暗くて寒い汚い部屋。堅そうなベッド。黒い布をまとったマネキンがマリーアントワネット。この後ろにはトランプ遊びをしながら彼女をつねに監視する男性がいる。
この場所にたっているとさすがに胸に迫るものがある。 -
オペラ・ガルニエ
オペラ座の公演。この日はスメタナの「売られた花嫁」の初日だった。
パリ・オペラ座のHPから事前にチケットは購入済み。プリントアウトした予約票を受付で見せて入場する。 -
オペラ・ガルニエ
入って正面にある階段の踊り場。ドレスアップしている人もいる。映画のワンシーンのよう。 -
オペラ・ガルニエ
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オペラ・ガルニエ
いつもは姿勢の悪い私だが、さすがにこの場になると背を伸ばして、優雅に振る舞いたい気持ちになってくる。 -
ボックスシートの入り口
鍵がかかっているため、係りの人に言わないと中には入れない。あこがれのボックスシートから舞台を見てみると・・・ -
オペラ・ガルニエ
赤と金で彩られた舞台にシャガールの天井画。
真ん中より左寄りの席だったが、ほかのボックスシートにいる人たちの顔もよく見える。
ここがかつて貴族だけに解放されていた時代。あの遊び好きなマリー・アントワネットも何度もここに来たことだろう。しかし、単なる観劇の場所ではなく、自分の立場を決定づける社交場としても重要な意味があったわけで、今の私たちのように浮かれ気分で観賞していたわけではない。
今ではお金を出せば普通に入れるが、オペラ座にいる貴族の亡霊たちはなげいているかもしれない。極東のアジア人がこの席に座っているなんて、と。 -
カーテンコール
オペラのセリフはすべてチェコ語だった。フランス語で字幕表示がでるので、知っているわずかな単語でストーリーを把握する。事前にあらすじだけ予習して行ったので助かった。
喜劇なのでテンポもよく、ダンスもあったりなど楽しい舞台だったが、ハイライトというべき長いオペラの独唱がはじまると、眠気に襲われてつらかった。正直、このときは早く終わればいいのに、と思ってしまった。せっかくの舞台なのに価値のわからない人間である。
カーテンコールでは大きなブラボーの声がとんだ。
演者たちも何度も何度も挨拶していた。 -
オペラ・ガルニエ
観劇終了後。
またここに来ることはあるんだろうか。
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