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いつもなら夕日を観るためにアンコールワットに目指すのだが、今回は違う場所の夕日を観ることにした。<br /><br />向かった場所は、プノン・バゲン。<br />アンコールトム遺跡群の南側に位置し、木々に覆われた小高い山の頂にその遺跡はある。<br /><br />ガイドブックにも記載されているように、サンセットポイントとして人気のある場所らしい。<br /><br />確かに行ってみると観光客が沢山訪れており、山頂に続く道を歩き出している。<br />このプノン・バケンは、象でも山頂に上れるらしく、客待ちしている象も沢山いた。<br /><br />あちきは象を横目に自分の足で登ることにした。<br />山道ではあるが急坂を登るというわけでもなく15分足らずで遺跡に到着した。<br /><br />遺跡の階段を上がると、さえぎるものは何もない360度の素晴らしい景色が広がっている。<br />ここからアンコールワットを見下ろすことができる。<br /><br />日が沈むまで時間があるので、遺跡に腰掛けてアンコールワットを眺めることにした。<br />今日が最後のサンセットである。<br />明日には帰宅の途につく。<br /><br />日本に戻ると、また面倒くさい日常を繰り返すのかと思うとため息が出る。<br />必死に現実逃避を脳内でしていると、現地の小学生くらいの女の子二人が英語で話しかけてきた。<br /><br />「日本人ですか?」<br />「そうですよ」<br /><br />手にはノートと鉛筆を持っている。<br />物売りではなさそうである。<br /><br />「中国人ですか?」<br />「いいえ」<br /><br />いま日本人か聞いて、そうですって言ったじゃん。<br />突っ込もうと思ったが、この子達の目的がすぐにわかったので、突っ込みは入れずに相手をすることにした。<br /><br />この女の子たちは姉妹で、外国人に話しかけて英語の勉強をしているそうだ。<br />あちきも勉強がてら彼女たちの一問一答に協力することにした。<br /><br />質問は、家族のこととか、好きな食べ物とか、何日滞在しているとか、ありきたりのものである。<br />日が沈むまで、女の子たちの相手をする。<br /><br />その合間に携帯電話にメールが来たので確認するとプチ上司からだった。<br /><br />「今日も晩御飯どうですか?」<br /><br />もちろん断る理由もないし、あちきは先に日本に帰るので最後の晩餐になるので了解の返事をしておいた。<br /><br />いよいよ陽が地平線に沈もうとする。<br />カンボジアに来た日で一番夕日らしい夕日を観ることができた。<br /><br />ふと周りの観光客の顔を見渡すと、夕日でみんな同じ肌の色になっている。<br />そして誰もが一番健やかな表情で同じ夕日を観ている。<br />このまま時間が止まってしまえばいいのにと思った。<br /><br />だが時間が止まることはなく、夕日が沈むと空は暗くなり始めた。<br />あちきは腰を上げると女の子たちと別れて下山をした。<br />同じ道を戻ってタケザンさんのトゥクトゥクに乗ってタケオに戻った。<br /><br />宿に戻ってすぐにプチ上司とティーさんとその友人の4人で夕食に出かける。<br />国道6号線を東に1キロ程走って左折したところにあるローカルなレストランに入った。<br /><br />ここであちきはチャーハンと野菜炒めを注文して、焼き鳥をみんなで注文して食べた。<br /><br />このレストランのオーナーは、昔ガイドをしていたとティーさんが話し始める。<br />オーナーは、一生懸命働いてこのレストランを建てたそうだ。<br /><br />アンコールワットの遺跡を目指して世界中から人がやってくる。<br />自国の通貨よりも外貨、特にドルが強く価値が高い。<br />手っ取り早くお金(ドル)を稼ぐなら、やはり観光業なのかもしれないと思った。<br />そしていつかは独立して自分のしたいことをする。<br />そんな夢を持ってがんばっている人もこの国に大勢いる。<br /><br />ティーさんの話に耳を傾けて思った。<br /><br />この食事の席でプチ上司とティーさんにお礼を言った。<br />明日は先に帰国する。<br />いつもなら単なる一人旅で終わるところが、二人のおかげで良い旅になったことは確かである。<br />そんな思いをお礼にして伝えた。<br /><br />食事も済んだので、いつものパターンでバーストリートを目指すところなのだが今日は予定があってこれで解散となった。<br /><br />タケオに戻ると、午後にチェックインした男性が缶ビールを飲んでくつろいでいた。<br />目があったので、こんばんはと挨拶したら好意的に挨拶が返ってきた。<br />あちきも缶ビールを買って彼のななめ前の席に座る。<br /><br />自己紹介すると彼はミツさんと名乗った。<br />30代前半でフォークリフトのドライバーとして派遣会社に登録していて、まとまったお金がたまったので香港から大陸に渡り、中国、ベトナム、そしてカンボジアと旅をしているそうだ。<br /><br />彼の話は、なかなか深いものがあった。<br />一例を挙げると、日本人観光客をだます日本人学生の話とか、偽造学生証の話とか、ドラッグの話とか、謎の感染症の話とか、バックパッカーにつき物のよくある話で盛り上がる。<br /><br />ミツさんは、今回貯めたお金がなくなるまで旅を続けるということで、最終目的地は未定ということで、とてもうらやましかった。<br /><br />そんな話をしている合間に、あちきはしきりに腕時計を確認する。<br />ミツさんが誰かと待ち合わせ?と質問してきた。<br /><br />実は、今日この4トラベルを使っている他のユーザーさんと会う約束をしていたのである。<br />そのユーザーさんとは、一度も会ったことがないとミツさんに説明すると、ちょっと怪訝な表情をされた。<br /><br />そりゃ、会ったこともない人とカンボジアの安宿で普通会うかと尋ねられれば、普通は会わないよな。<br /><br />そんな心配をよそに約束の時間は過ぎてしまっていた。<br />周りには、他の日本人宿泊客が大勢いて、それぞれ輪を作って旅話で盛り上がっている。<br /><br />そういえば目印とか特徴とか何にも説明してなかった。<br />しょうがないかと半ばあきらめるようにして、ミツさんと深夜まで話をして楽しんだ。<br /><br />タケオの正面駐車場に施錠される頃にお開きとなる。<br />レセプションにいたスタッフに、あちき宛てに誰か来なかったかと尋ねると、あっさりこう言われた。<br /><br />「来てましたよ」<br />「!?」<br /><br />スタッフ曰く、誰があちきなのかわからなかったので、その人はあちきがさっきまでいた1階の別のテーブルに友人と座っていたらしい。<br /><br />やれやれである。<br />明日お詫びのメールを送っておこう。<br /><br />ベットに戻って帰り支度の用意をして寝た。

2006 カンボジア旅記 1015-03

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2006/10/10 - 2006/10/17

362位(同エリア377件中)

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morikens

morikensさん

いつもなら夕日を観るためにアンコールワットに目指すのだが、今回は違う場所の夕日を観ることにした。

向かった場所は、プノン・バゲン。
アンコールトム遺跡群の南側に位置し、木々に覆われた小高い山の頂にその遺跡はある。

ガイドブックにも記載されているように、サンセットポイントとして人気のある場所らしい。

確かに行ってみると観光客が沢山訪れており、山頂に続く道を歩き出している。
このプノン・バケンは、象でも山頂に上れるらしく、客待ちしている象も沢山いた。

あちきは象を横目に自分の足で登ることにした。
山道ではあるが急坂を登るというわけでもなく15分足らずで遺跡に到着した。

遺跡の階段を上がると、さえぎるものは何もない360度の素晴らしい景色が広がっている。
ここからアンコールワットを見下ろすことができる。

日が沈むまで時間があるので、遺跡に腰掛けてアンコールワットを眺めることにした。
今日が最後のサンセットである。
明日には帰宅の途につく。

日本に戻ると、また面倒くさい日常を繰り返すのかと思うとため息が出る。
必死に現実逃避を脳内でしていると、現地の小学生くらいの女の子二人が英語で話しかけてきた。

「日本人ですか?」
「そうですよ」

手にはノートと鉛筆を持っている。
物売りではなさそうである。

「中国人ですか?」
「いいえ」

いま日本人か聞いて、そうですって言ったじゃん。
突っ込もうと思ったが、この子達の目的がすぐにわかったので、突っ込みは入れずに相手をすることにした。

この女の子たちは姉妹で、外国人に話しかけて英語の勉強をしているそうだ。
あちきも勉強がてら彼女たちの一問一答に協力することにした。

質問は、家族のこととか、好きな食べ物とか、何日滞在しているとか、ありきたりのものである。
日が沈むまで、女の子たちの相手をする。

その合間に携帯電話にメールが来たので確認するとプチ上司からだった。

「今日も晩御飯どうですか?」

もちろん断る理由もないし、あちきは先に日本に帰るので最後の晩餐になるので了解の返事をしておいた。

いよいよ陽が地平線に沈もうとする。
カンボジアに来た日で一番夕日らしい夕日を観ることができた。

ふと周りの観光客の顔を見渡すと、夕日でみんな同じ肌の色になっている。
そして誰もが一番健やかな表情で同じ夕日を観ている。
このまま時間が止まってしまえばいいのにと思った。

だが時間が止まることはなく、夕日が沈むと空は暗くなり始めた。
あちきは腰を上げると女の子たちと別れて下山をした。
同じ道を戻ってタケザンさんのトゥクトゥクに乗ってタケオに戻った。

宿に戻ってすぐにプチ上司とティーさんとその友人の4人で夕食に出かける。
国道6号線を東に1キロ程走って左折したところにあるローカルなレストランに入った。

ここであちきはチャーハンと野菜炒めを注文して、焼き鳥をみんなで注文して食べた。

このレストランのオーナーは、昔ガイドをしていたとティーさんが話し始める。
オーナーは、一生懸命働いてこのレストランを建てたそうだ。

アンコールワットの遺跡を目指して世界中から人がやってくる。
自国の通貨よりも外貨、特にドルが強く価値が高い。
手っ取り早くお金(ドル)を稼ぐなら、やはり観光業なのかもしれないと思った。
そしていつかは独立して自分のしたいことをする。
そんな夢を持ってがんばっている人もこの国に大勢いる。

ティーさんの話に耳を傾けて思った。

この食事の席でプチ上司とティーさんにお礼を言った。
明日は先に帰国する。
いつもなら単なる一人旅で終わるところが、二人のおかげで良い旅になったことは確かである。
そんな思いをお礼にして伝えた。

食事も済んだので、いつものパターンでバーストリートを目指すところなのだが今日は予定があってこれで解散となった。

タケオに戻ると、午後にチェックインした男性が缶ビールを飲んでくつろいでいた。
目があったので、こんばんはと挨拶したら好意的に挨拶が返ってきた。
あちきも缶ビールを買って彼のななめ前の席に座る。

自己紹介すると彼はミツさんと名乗った。
30代前半でフォークリフトのドライバーとして派遣会社に登録していて、まとまったお金がたまったので香港から大陸に渡り、中国、ベトナム、そしてカンボジアと旅をしているそうだ。

彼の話は、なかなか深いものがあった。
一例を挙げると、日本人観光客をだます日本人学生の話とか、偽造学生証の話とか、ドラッグの話とか、謎の感染症の話とか、バックパッカーにつき物のよくある話で盛り上がる。

ミツさんは、今回貯めたお金がなくなるまで旅を続けるということで、最終目的地は未定ということで、とてもうらやましかった。

そんな話をしている合間に、あちきはしきりに腕時計を確認する。
ミツさんが誰かと待ち合わせ?と質問してきた。

実は、今日この4トラベルを使っている他のユーザーさんと会う約束をしていたのである。
そのユーザーさんとは、一度も会ったことがないとミツさんに説明すると、ちょっと怪訝な表情をされた。

そりゃ、会ったこともない人とカンボジアの安宿で普通会うかと尋ねられれば、普通は会わないよな。

そんな心配をよそに約束の時間は過ぎてしまっていた。
周りには、他の日本人宿泊客が大勢いて、それぞれ輪を作って旅話で盛り上がっている。

そういえば目印とか特徴とか何にも説明してなかった。
しょうがないかと半ばあきらめるようにして、ミツさんと深夜まで話をして楽しんだ。

タケオの正面駐車場に施錠される頃にお開きとなる。
レセプションにいたスタッフに、あちき宛てに誰か来なかったかと尋ねると、あっさりこう言われた。

「来てましたよ」
「!?」

スタッフ曰く、誰があちきなのかわからなかったので、その人はあちきがさっきまでいた1階の別のテーブルに友人と座っていたらしい。

やれやれである。
明日お詫びのメールを送っておこう。

ベットに戻って帰り支度の用意をして寝た。

  • プノン・バケン。

    プノン・バケン。

  • プノン・バケンから望むアンコールワット。

    プノン・バケンから望むアンコールワット。

  • カンボジア最後の晩餐。

    カンボジア最後の晩餐。

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