2008/09/13 - 2008/09/15
869位(同エリア956件中)
瑞樹さん
じゃじゃ麺の朝食を頂き盛岡公園を散策した後は、盛岡市内をぐんぐん歩いていきます。
岩手銀行中ノ橋支店 → 紺屋町番屋 → ござ九 →
老舗白沢せんべい店 → 上の橋擬宝珠 → 鬼の手形
→ 東願寺 → 清養院 → 龍谷寺
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公園を出て、市街を歩いて行きます。
川がそばにある街って、いいですね〜。 -
盛岡って、洋風建築が結構残っているんですね。
岩手銀行中ノ橋支店です。
盛岡タウンのシンボル的な存在だというのも頷ける姿。
そして、明治44(1911)念の竣工以来、この赤レンガの壁と緑のドームそのままで営業し続けているのがすごい!
もっと有名になっていいと思います。
こちらは国の重要文化財。
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そんな銀行の前には、ちゃんと丸型ポストがあって嬉しいです♪
いつまでも、この風景を保って欲しいです。 -
う〜ん、横から見上げても素敵!
青空とよく合います。 -
再び川沿いを歩いていると、
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これまたレトロな消火栓!
古いものが沢山残っていて、盛岡って、いいところですね〜! -
古いものが残っている街は大好きです。
おおっ、もしかしてこれはあの建物の裏側かな〜? -
そして、紺屋町番屋。
この昔ながらの望楼残る番屋は、 1913年(大正2)に盛岡消防分団として建てられました。
そしてこちらも現役で、盛岡消防団第五分団の番屋として使用されています。素晴らしい!
大正年間の木造洋風事務所建築の典型だそうで、このハイカラな感じがなんとも云えません。
望楼へは、屋根裏の螺旋階段で登って行けるそうです。 -
紺屋町番屋を左に見て、その辻を右に曲がること数十メートル。
1816年(文化13年)創業の商家で、地元では「ござくさん」と呼ばれている「ござ九」さんです。
屋号そのままに、ござや畳、わら細工品や荒物を扱っています。
この建物は江戸末期から明治まで増改築したもので、間口は20間もあります。
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やっぱり川沿いから見えたあの土塀はござ九さんだったんですね。
江戸後期から明治にかけては燈明用の燈心売や藁工品などを扱っていたそうです。
こちらもまだまだ現役。すごいな〜。 -
道を戻り、先ほどの辻へ戻るとなんともアンティークな店先がありました。
同行のIさんが「ここ入ってもいい?」
うんうん、私も気になっていましたー!
入ってみると、 -
これまたアンティーク!
昔の冷蔵庫や白黒テレビ、氷を入れたであろう冷蔵庫などがあります。
そう、ここは -
老舗白沢せんべい店。
盛岡名物・南部せんべいのお店です。 -
にこやかなお出迎えの店員さん。
直ぐにお茶を出してくれました。丁度一服したかったところなんです、うれし〜い♪
この辺はかつて飢餓の多い地方で、乾物や練り製品と共に南部せんべいが保存食のひとつだったようです。
昔はどこの家でもお手前で作っていたんだとか。 -
本当に沢山の種類があって迷ってしまいます。
結局21種類入ったものを購入。おまけに駄菓子まで頂いてしまいました。
お店でも味見してみましたが、本当に美味しいです。定番のごまをはじめ、唐辛子やクッキータイプのもの、そしておススメは流石盛岡ならではの冷麺味。
もっと買って帰ればよかったと思いました。 -
再び中津川沿いを歩いて行きます。
盛岡を象徴する中津川は、市内中央部を南西に流れる北上川の支流で、約22.8kmの長さ。
夏は鮎、秋には鮭が見られるそうです。
市内中心部にこんな川があるとは、なんと豊かなところなんでしょう!
そしてこの橋は、 -
上の橋。
1597年(慶長2年)南部27代利直の時に、盛岡城下建設の際に、架けられた橋です。
この青銅製の擬宝珠は、1609年(慶長14年)の銘があるものが8個、慶長10年の銘があるものが10個もあり、これだけ数多く残っているのは珍しく、国の重要美術品になっています。 -
古いものが残っている街は、やっぱりいいなぁ。
このお店も、素敵。 -
さて上の橋から歩くこと12分。
東顕寺の裏手、「岩手」の地名の由来にもなったと云われる「鬼の手形」へとやって来ました。 -
石の高さは約6m、周囲は約9m。
これらの石は、岩手山が噴火した時に飛んできた石といわれ、いつの頃からか「三ツ石様」と呼ばれ近郊の人々の信仰を集めていたそうです。
ある時羅刹と呼ばれる鬼が現れ、村を散々な悪さをして荒らし回り、それに困った人たちはこの三ツ石様に鬼退治を祈願しました。 -
三ツ石の神様はその願いを聞き入れて悪鬼を捕らえて、二度と悪さをしないよう、鬼に誓いの証として大きな三つの石に手形を押させたのだそうです。
お社の壁には、こんな手形もありました。 -
さてその東願寺へやってくると、賑やかな音が聞こえます。
太鼓の音、笛の音…、 -
今日は9月13日、丁度八幡さんの秋まつりでした!
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付いて行ってみると、地面にはこんな印が書いてあって、ここで山車は向きを変え止まりました。
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ラッキー☆
やっぱりお祭りはいいですねぇ。
でも見物客は余りいないんですね。ちょっと寂しい気がします。 -
大泉寺さんをちょっと覗いてみます。
かわいらしいお地蔵様が出迎えて下さいます。 -
この山門を見るだけでも、由緒ある風格が伝わってきます。
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小さな神社もありました。
神仏融合した姿というのは、日本独特で面白いですよね。 -
おお、入ってみて良かった!
宝形式反り屋根の木造平屋建の本堂だそうです。
以前は瓦葺だったそうですが現在は銅板一文字葺。
車寄せ屋根は起り(むくり)破風、垂木は一本曲。
威風堂々とした姿です。 -
そして、「おかんの墓」があります。
私は知らなかった話なのですが…
天正19年(1591)の九戸の乱に於いて、南部氏25代晴継が暗殺され、その跡目の相続の争いに破れた九戸政実は、主家の信直に抗し反乱を起こしました。おかんは、その政実の家臣畠山重勝の一人娘でした。
秀吉は直ちに蒲生氏郷等に命じて仕置軍を向けました。運命を悟った重勝は、家僕の三平に遺命しておかんを城から抜け出させ、その後自刃します。おかん19歳の時でした。
九戸城は天然の要塞で難攻不落、政実の軍勢は勇猛に応戦して打撃を与えました。仕置軍は一計を案じ、助命を条件に城を明け渡させますが、開城と同時に一族郎党及び女子供までも虐殺してしまいます。
この大泉寺も、当時専立庵悟真寺と号し城下にありましたが、この戦乱で全焼してしまったそうです。
おかんと三平は、しばらく秋田あたりに身を潜めておりましたが、やがて夫婦となり、一子重太郎も生れました。そして慶長2年(1597)、盛岡城の築城が始まり、石積み人夫の職を求めて、一家は城下に移り住みました。三平は働き者で、一家の明るさが戻りましたが、不運な事故が三平を襲います。大石の下敷となり、両足を切断することになったのです。おかんは、夫に代り、工事現場の炊き出しや針仕事等健気に働きました。
落ちぶれたはいえ、武家の出であるおかんは美しく気品がありました。組頭の軍太が、おかんに横恋慕し、一家の窮状につけこんで露骨に不義を要求するようになりました。
おかんは「夫を殺したならば添いましょう」と、偽りの約束をし、当日暁馬に乗って桂清水観音に向いました。三平の装束をした人影に向け、軍太は鉄砲を打ち放しました。確かな手応えを感じて近寄ると、朱に染まり倒れていたのは、おかんでした。時に慶長5年8月18日、おかん28歳でした。
慌ておののいた軍太は、三平の許で不義を告白し、おかんを死に至らしめた罪を詫びました。軍太は、三平の諭しに従い、後の大泉寺12世南佐和尚の下で出家し、名も浄覚と改めます。それから日々おかんの霊を弔い、三平の一家の暮らしも支えました。
ある夜、浄覚の夢枕に、おかんが喜色をもって現われ「自分もやっと成仏出来ました。その証しにお墓を叩くとかんかんと応えます」と告げました。
翌日三平を伴った浄覚は、おかんの墓を詣で、感涙をもってその声に聞き入りました。
今も墓前には手頃な石が添えてあり、叩くと「かんかん」と音を響かせ人々に親しまれているそうです。
…こんな風に親しまれている墓って、珍しいですね。 -
歩いている私たちの前に、不思議な木が登場。
私は初めて見ましたが…豆でも入っていそうなさやのようなものが沢山ぶら下がっていました。
この辺りでは珍しくないのかな? -
更に進んで行くと、「塩の道」の碑が建っていました。
三陸沿岸はリアス式海岸で平地の少ない土地。
穀物を育てることが難しかった為、三陸の海水から「直煮法」で製塩し、それを内陸の盛岡や雫石、そして秋田の鹿角方面まで運び、米や穀物と交換していたそうです。
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やがて趣のある街並みが。
この辺りは本当にお寺さんが多いですね。 -
立派な山門の清養院さん。
奥では作業していた人たちが一休み中です。 -
龍谷寺には、明治4年から明治28年まで石川啄木の母方の伯父・葛原対月が住職として仕えていました。
対月の弟子であった啄木の父・一禎と対月の妹であった啄木の母カツが結ばれたのもこの寺だったそうです。
少年時代の啄木はしばしばこの寺を訪れ、伯父の対月から詩歌の手ほどきを受けたと云われています。 -
入ってみると、年月の経っていそうな像がありました。
人の形をしていますが…どういう謂れがあるのでしょうか。
真ん中の石は? -
並んだお地蔵様。
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維新の志士、蛇口安太郎の碑がありました。
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しっかりとした造りの本堂。
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外から龍谷寺を伺っていたら、作業していた地元の方にお声を掛けて頂き知った金田一京助氏のお墓。
岩手の人はとても親切ですねー。
沢山お話して頂きました。ありがとうございました!
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