2008/08/11 - 2008/08/14
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harihariさん
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何年ぶりかの東京です。
東京国立博物館で開催していた「対決 巨匠たちの日本美術」と東京都立美術館の「フェルメール展 光の天才画家とデルフトの巨匠たち」を観覧するのが目的だったのですが、この際なので、前から泊まってみたかった本郷の鳳明館に泊まって、上野から本郷にかけてを、時間をかけてゆっくりと散策してきました。
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 高速・路線バス
-
前日の晩、9時30分頃に難波発の夜行バスに乗って、翌日の早朝に東京駅八重洲口に到着。
お盆直前の東京駅は、通勤ラッシュもなく、ゴロゴロとトランクを引く観光客にとっては、とても歩きやすいです。
ただ一つ驚いたのは、東京駅にはゴミ箱がない...。いや、この後気づくのですが、東京の駅にはゴミ箱が見当たらないのです。それなのに...ゴミらしきものが落ちてる風もない。大阪生まれ大阪育ちの私には考えられないことの一つ。
で...八重洲口から反対側の丸の内までやってきて、東京駅の外観をしばし鑑賞。辰野金吾設計の駅舎は、空襲で外壁以外の大部分を失ってはいますが、一度は見ておきたかった建物なので、ちょっと感動。改修工事が終わったら、絶対に東京ステーションホテルに泊まろう。 -
一晩のバス旅の疲れは、朝風呂で取ります。
JR御徒町駅から徒歩3分、朝6時から開店している「燕湯」。
登録有形文化財の銭湯です。
古くからある東京の銭湯らしく、お湯は熱め。身体を洗った後は、サッと浸かってサッと上がりました。 -
お風呂に入ってサッパリした後は、御徒町からアメ横を通って上野方面へ。
-
朝食は上野駅構内のドトール。
ここで今日の予定を検討。事前の予定では明日にしようと考えていた東京国立博物館ですが、せっかく上野にいることだし、急遽変更して今から行くことにしました。 -
日本最古の博物館、東京国立博物館。
写真の本館は1937年に完成。建物自体が重要文化財。
普段はどうなのか分かりませんが、この日は開館前にもかかわらず、大勢の人が上野公園を博物館方面へと向かっていました。 -
目的の特別展は、本館ではなく平成館の開催。
開館時、数百人程度の行列ができていたので、入場制限のために20分ぐらい待ちました。
永徳や等伯、長次郎や宗達などの、国宝や重要文化財が目白押しの特別展は、場所によっては人ごみを掻き分けたり並んだりしながらの観覧でしたが、それだけの価値はあるものばかり。ほんと、楽しかった。 -
結局、3時間ほど博物館の中をあっち行ったりこっち行ったり...。
午後1時ごろ、博物館を退出。
本館では「六波羅蜜寺の仏像」を開催中。本館の中にも入ってみたかったけど、六波羅蜜寺ならいつでも行けるので、今回は断念。 -
本館の隣にある表慶館。これも博物館の一部。重要文化財に指定されています。
現在は特別展示会場となっている表慶館は、1909年に国内初の本格的な美術館として完成。
設計は片山東熊。奈良国立博物館や京都国立博物館を設計した人でもあります。 -
よく見ると壁のレリーフ、全部違うデザインなんですね。博物学に関連のある品々が彫られています。
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少し遅めの昼食です。
上野精養軒。ここでも20分ぐらい並びました。
せっかく上野に来たので、昼食はここ以外考えてませんでした。 -
上野精養軒は、1876年に開業。明治の初めから東京の人に親しまれてきた洋食屋さん。今は、地元のお客さんより、我々のような観光客の方が多いのかもしれませんが...。
二人ともハヤシライスを注文。
さすが、美味しかったです。近所にあると、たまに行きたくなるだろうな。 -
昼食のあと、今度は東京都美術館へ。
「フェルメール展 光の天才画家とデルフトの巨匠たち」を開催中。
ここでもたくさんのお客さんがいましたが、午前中の東博ほどではなく、並ばずに中に入れました。
17世紀に活躍したフェルメールは、30〜40作品ほどしか現存を確認されていないので、そのうちの7点が集うというのは、大変貴重な機会です。
結局ここでは、フェルメールの作品を中心に1時間ぐらいかけて観て回りました。
観終わって美術館を出ようとすると、入口に行列ができていて入場制限までしてたのには驚きでした...。 -
上野公園の裏門、旧因州池田屋敷表門。
江戸時代に作成されて移築したものだそう。
これも重要文化財です。 -
上野公園内、明治23年に建築された旧東京音楽大学校奏楽堂。重要文化財。
2階には、日本最古の木造の洋式音楽ホールがあります。 -
滝廉太郎も通った学び舎。
すぐ横の美術館や博物館とはうってかわって、まるで独占状態での見学になりました。 -
2階は日本最古の洋式音楽ホール。
ステージ中央に設置されているパイプオルガンは、昭和3年に寄贈されたもの。 -
もちろん塗装は改修されてはいるのですが、それを差し引いてもきれいな外観ですね。バルコニーなんかも、とても100年以上前のデザインとは思えないくらい洒落ています。
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上野公園を出たところにある、なにやら古めかしい石造りの建物。
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近くに寄ってみると、京成電鉄の「博物館動物園駅跡」の看板。
そもそも関西人には京成電鉄自体に馴染みがないので、まったく知らなかったのですが、ここは平成9年に老朽化や乗降客数の減少に伴って営業休止、平成16年に廃止となった駅だそうです。
鉄道にはあまり興味のない僕が、ひと目見ていい雰囲気の建物だなって思ったぐらいだから、中を見学できたらファンはきっと喜ぶんだろうな... -
すぐそばにあるこの建物は、黒田記念館。
明治大正期の日本を代表する画家、黒田清輝の記念館です。 -
このままパリにあっても全然違和感のない感じ。この建物は登録有形文化財です。
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国際子ども図書館。
旧帝国図書館であった建物です。1908年に完成したもので、こちらは東京都選定歴史的建造物に選ばれています。 -
明治期に建てられたルネサンス様式の代表作。
東京のことはあまり分からないですが、明治大正期の洋館や歴史的建造物がこれだけ多く集中しているのは、このあたりだけなんでしょうか。 -
現役の図書館なので、自由に入館することができます。
1階から4階ぐらいまでの吹き抜け階段は、モダンなデザインの窓から入り込む陽光があるために人工的な灯りが控えめに配置されているので、適度に明るく、そして落ち着いた雰囲気を演出しているように感じます。 -
図書館内部。
アカデミックな雰囲気を醸し出すアーチ状の柱。 -
室内はトスカナ式の柱。
書架には各国の絵本や児童文学の研究雑誌などがたくさんあって、熱心に研究されている人も何人かいました。 -
再び上野公園に戻ってきて、動物園近くの売店。
冷やしそばと冷やしうどんと、冷やし中華とういろうと、カレーライスと親子丼とラムネとラーメンとおでんと氷とアイスキャンデーと焼きそばを食べさしてくれるお店。 -
あと、カレーそうめんと。
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上野公園内の東照宮。
ここでは、むしろ外国人観光客の方をたくさん見かけました。 -
瓦には葵の紋。
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銅燈籠。重要文化財。
参道には五十基の銅燈籠が並んでいます。
江戸時代初期に、諸国大名が東照大権現(徳川家康)霊前に奉納した物だそうです。 -
唐門。重要文化財。
左甚五郎作の昇竜、降竜が左右の柱に彫られています。 -
慶安4年築の本殿。重要文化財。
内部には、家康や吉宗など江戸幕府の将軍の遺品も展示されています。 -
上野彰義隊の墓。
ここで行われた上野戦争により、義に殉じてほぼ全滅してしまったサムライ達の墓標です。考えてみると、わずか140年前のできごとなんですよね... -
上野公園を出て、蓮の葉に覆われた不忍池の傍らを歩きながら、本日の夕食に向かいます。
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江戸中期創業の伊豆栄。
森鷗外や谷崎潤一郎など明治の文豪も通ったといわれる鰻の老舗。
東京にきたんだから、鰻は食べとかなきゃ。 -
うな重特上。鰻のやわらかさとタレの味、最高です。
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夕食を食べ終えた後、地下鉄上野広小路駅から乗り継いで春日駅へ。
本郷方面へ歩くこと約10分。今回の東京でのお宿「鳳明館」が見えてきました。 -
明治時代に建てられた鳳明館本館。国の登録有形文化財の旅館です。
ちなみに、団体以外の宿泊客は、自分たち以外は全員外国人観光客でした。
外国人の方は、ビジネスホテルよりもこういった日本旅館の方が好まれるようですね。 -
部屋に入ると、人形焼が置いてあります。東京の下町名物なので、こういったものはやっぱり嬉しい。
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宿で一息ついてから、少しあたりを散策してみると、わりと遅くまで開いている喫茶店があったので、入ってみることに。
水出しのアイスコーヒーが美味しかった。
PM9:00 明日も朝が早いので、店を出て宿に帰って就寝。
上野・東京国立博物館と本郷界隈散策 その2に続く。
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