スイス乗物紀行[1]赤い列車に乗って---スイス連邦鉄道 Zurich～Zermatt

2008/05/23 - 2008/05/24

午後5時10分前。教会の鐘が鳴り始めた。
周囲に迫る山々にこだまし、
話し声が聞こえなくなるほどの
大音響が空から降ってきた。
ぐぉ～ん、ぐぁ～ん........
鐘は10分間、鳴り響き続けた。

Zermatt

エリア ツェルマット(スイス)

• 同行者: その他
• 交通手段: 鉄道
• 航空会社: スイスインターナショナルエアラインズ

天井が高く広い。改札がない。
典型的なヨーロッパの駅。
Zurich Hauptbahnhof
（チューリッヒ中央駅）

どの列車に乗ればいいのか、
みんなよく間違わないなあ。

特急IC816。
私たちが乗る予定の列車が
ホームに滑り込んで来た。

チューリッヒを出発し、
約1時間でBern(ベルン)に到着。
ベルンを出るとだんだん建物が少なくなり、
窓の外はのどかな田園風景。
教会が見える。

Thun（トゥーン）。
スイスの中央アルプス、
ユングフラウ地域への乗り換え駅。

「ユングフラウへは前に行ったことがあってね。
僕はマッターホルンが見たいんだよね。」
プロフェッサーT氏の一言で
旅行ルートが決まったのでした。

スイスの最高峰、
ユングフラウへ今回は行きません。
（私は行ったことないんですけど）
私たちを乗せた列車は
一路、南へと向かいます。

Visp（ヴィスプ）で乗換。
ここからは観光列車。
列車内の机には路線案内図。
すっかり観光気分。
いいですねぇ。

ほどなくガタガタと音がして
線路が歯車式に切り替わった。
いよいよ山岳地帯に入る。
わくわく。

窓の上に小窓がある。
見えるのは
山の上の方までブドウ畑。

窓の外の風景は山。
緑いっぱいの山。

スイスの山道を走る赤い列車♪

途中の駅も山小屋風でかわいらしい。

お花畑♪

そして列車は、終着駅の
Zermatt（ツェルマット）に着いた。

線路はここでおしまい。

ツェルマット駅。

ツェルマットはアルペン・リゾートという雰囲気の
こぢんまりとしたかわいらしい街です。

ツェルマットの街中は車の乗入れ禁止。
電気自動車しか走ってはいけないのだそうだ。

さて、さっそく腹ごしらえを。。。

屋台の仔牛肉の白いソーセージ
CHF 6
このあとあちこちでお目にかかった
ソーセージだが、
外で立ったままかぶりつくのは
やっぱりおいしいね。

ツェルマットの中央通り

ツェルマットの街を歩くT氏。
スイス10日余りの旅で
荷物はこの小さなキャリングバックひとつですか？
「以前、ロスト・バッゲージに遭ってね、
それ以来、荷物は機内持込にしているんだ」
なかなか旅慣れた方とお見受けしました...

ツェルマットは
マッターホルン観光の拠点として有名だけれど
山の中の小さな村。
昔から人が住んでいて生活をしている。

中心の通りから一本路地を入ると、
住民の息遣いが感じられるのが
楽しい。

ネズミ返しのついた高床式の穀物倉庫。

木製の噴水。
水は澄んでいて冷たい。

墓地は明るい雰囲気で、
まるで公園のようだ。
もちろん、他所者が
失礼な振舞いをしてはいけないので、
静かに見て歩く。
この土地に代々住んでいた人、
アルプスに憧れてこの地に住み着いた人、
マッターホルンで遭難した人、、、

山で遭難した人々の慰霊碑。

ツェルマットの教会にて。

午後5時10分前に教会の前にいたら、
突然鐘が鳴りだしたのでびっくり。
ツェルマットの街は山に囲まれた谷にある。
鐘の音は四方の山にこだまして大音響！
しかも10分間鳴り響いていた。

この向こうにマッターホルンが見える
はず。
なんだけど。
見えないねぇ。。。

泊まったホテル。
ツェルマット駅から徒歩すぐです。

ホテルの鍵はこんな重たいキーホルダーに
付いていました。なくさなくてよい？
持ち歩くのには邪魔です。。。

招き猫さんの真似して記念撮影〜
山小屋風のホテルで、
濡れた服を乾かす設備が重宝しました。
スキー板を置く場所があり、
濡れた衣類をかける場所もあって、
なによりも深いバスタブがあったのが
嬉しかった。

翌朝、マッターホルンが見られることを期待して
眠りについたのでありました。