スイス乗物紀行[4] ダヴォス会議---ケーブルカー　Schatzalp, Davos

2008/05/26 - 2008/05/29

スイスに行って列車に乗ったら
こんな写真が撮りたいと
思い描いていた構図、
まさに。
赤い列車と緑の草原、
遠くに雪を抱いた山々。
Klosters〜Davos間にて

エリア ダボス(スイス)

• 同行者: その他
• 交通手段: 鉄道
• 航空会社: スイスインターナショナルエアラインズ
• 旅行の手配内容: その他

この旅行から数か月前のこと。
グループリーダーのY'n氏、
（ワイン氏と読んでください）
突然こう聞いてきた。
「スイスで会議があるんだけど、
　春風さんも行きたい？」
「はい！」
思わず即答。

「でも、いいんですか？
　この部署から二人も留守にして。。。
　その間の仕事は。。。」
「じゃ、プレゼンは任せたから」
「えっ？　え、英語、ですよね。。。？」
「T先生も一緒に行くって言ってるし。
　旅行の計画は立てとくから、心配しないで」
「はい？」

しばらくして、
旅行会社へ相談に行ってきたという Y'n氏。
「ギャラクシー・エクスプレスと、
ベルリナ急行に乗るルートにしたから」
「へっ？
。。。銀河鉄道ですか？
ベルリナって？
あの、鼓笛隊の。。。？

グレイシャー・エクスプレス（氷河急行）と、
ベルニナ特急ですっ！

会議の開催地はダヴォス。

ダヴォスといえば有名なのは
各国首脳が参加する世界経済会議。

しかし私達が
首相や大統領と同じ会議に出席するはずはなく。

ダヴォスには
会議場や設備の整ったホテルがたくさんあって
私達が参加するのはもっとずっと小さな会議。

会議は朝９時から始まる。
ここまで来てずっとホテルにいるだけなんて
つまんないよね？
だから、
ひとりでホテルを抜け出して
早朝の散歩♪

早朝６時半。
誰もいない犬の散歩道。

この橋は、馬、進入禁止。
ってことは、馬がいるんだ。。。

お店はまだ開いていないし、
どこに行くあてもないけれど
地図にある教会のマークを目指して
歩いてみよう。

早朝の教会は静かで清々しい。

誰もいないから早すぎたのかと帰ろうとしたら、
掃除に来た人が鍵を開けてくれた。

Morgen! モーグン　おはよう
Gruezi!　グリエッツィ こんにちは

お掃除のおじさんに挨拶したら
ドイツ語で挨拶が返ってきた。

覚えたのがやっと役に立った。
ホテルでも駅でも英語が通じるから
いままで使うチャンスがなかったの。

小川のそばの茂みへ
黒く小さな生き物が
すごいスピードで駆け抜けていった。
何だったんだろう？
ちょうどネズミくらいの大きさだったが。

少し歩くと、もうひとつの教会が。

古くて由緒ありそうな建物。

早朝の街にいるのは、
掃除のおじさんと
出勤するホテルの従業員と
荷物を運んでいる人たちと。

トラックの運転手さんらしい人たちが
朝食を取っているカフェがあった。

私、こういうとこ好きなの。
ホテルが朝食付きでなかったら
ここで食べるんだけどな。

こっちの教会は大きくて立派だ。

建物に飾られている旗は何だろう。
どんな意味があるのだろう。

1kmほど歩く間に、教会が４つあった。
観光名所でもなんでもなく、
人々が普段使っている教会。

日が昇ってきた。
さあ、今日も一日がんばろー

会議は毎日夕方５時〜６時頃には終わる。
夕食は７時半ですね。
じゃあ、それまで自由時間！

会議が終わってから急いで街に出ても
ダヴォスのメインストリートの店は
もう閉店しはじめている。

道端でやってる大きなチェスにも
心惹かれるが、

ケーブルカーは7時までやっているって？
よし、乗ろう！
旅先では即断即決。
またあとで、またあしたなんて、
チャンスは二度とないかもしれないのだ。

どこまで行くのか、
何分かかるのか、
知らないけれど。
なんとかなるだろ。

ケーブルカー登る登る登る。

ケーブルカーの屋根の
大きなガラス窓から
ダヴォスの街が見える。

ケーブルカーの前に付いているのは
スキーを運ぶ箱だろうか。

たった５分で頂上まで着いた。

ここは標高1861m

Schatzalp　1861m

30分で別の峰まで歩けるらしいけど、
もし行ったら
夕食の時間に間に合わなくなるな。。。

向こうの山が見える。

駅まで35分だって。
帰りは歩いて降りよう。

よく整備された気持のよい山道。

リスがいますの看板。
今朝出会った小動物は
リスだったのね。

道はケーブルカーの線路に
近づいたり離れたりしながら
なだらかに下ってゆく。

教会が見えてきた。
あ、あの教会、
今朝、行ったとこだ。

よくここまで来られたなぁ。

辛いときもあったけど。

たとえゆっくりでも
歩き続けていれば。
たとえ立ち止まっても
進むことをあきらめなければ。

さあ、次はどこを目指そうか。