2008/07/27 - 2008/07/30
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yukibxさん
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オーベルニュ地方には、11世紀に建立されたロマネスク式教会が散らばっているので有名。山岳地方なので、こんなところに!と思うくらいの人里離れた村にあったりする。
しかし、9〜11世紀にかけて、フランスではオーベルニュ地方ほど
ロマネスク教会が盛んな地方は他になかったらしい。
残念ならが、今回はほぼ駆け足旅行だったので、比較的ゆっくりと
見学することができたのは、2カ所だけ。
(1)クレルモン・フェランの街はずれにある
ノートル・ダム・デュ・ポール(Notre Dame du POrt)
(2) クレルモンから20キロ南西にあるオルシバル(Orcival)の
ノートルダム・ドルシバル(Notre Dame d'Orcival)
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ロマネスク教会の地図。これは一部でしかない。
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まず、クレルモンの高台から降りきったところにある
ノートルダム・デユ・ポールに行く。
歩いていって驚いたことには、住宅が数メートルあるか
ないかのところに接近していることだ。だから教会の全体が見える写真をとるのは不可能。
12世紀に建てられた。 -
しかしなんと工事中。観光のハイシーズンなのに?!
でも2年以来続いている修復工事だというから仕方がない。内部は見学不可能。外側のみをみる。しかし美しくて可愛いロマネスク教会だ。 -
写真では3つしかみえないが、4つのチャペルがある。
さまざまな色の石でモザイク的装飾がされている。こんなに外壁が装飾的な教会は初めて。
この教会の建物のバランスのとれた美しさは黄金比率に
よる、とものの本に書いてあったが、詳しいことはわからない。 -
中が見れないのはとても残念だった。写真でみるかぎり
すごく美しいので、特に。
下記のサイトで内部の写真がある。
http://architecture.relig.free.fr/clermont_port.htm
上記のページの左下の小さな枠内に、VISITE INTERIEUREという項目があるので、ここをクリックすると内部の写真が見られる。 -
コンポステル巡礼の一拠点としてユネスコの世界遺産に指定されている。
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私たちはオルシバルに向かう。滞在していたオルシーヌから道はまっすぐ、最近舗装したらしく、快適なドライブだった。
こんな風景が目を楽しませてくれた。 -
やがてロマネスク独特の形をした屋根の教会が目に入ってきた。ひっそりとした山の中にある村、オルシバル。
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村は観光化していてお土産屋やレストランが軒を並べていたが、規模が小さいので、全体がとても静か。それにお天気がぐずついていたからか、そんな人出もなかった。
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オルシバルのノートルダムも外装の工事中だった!幸い内部へは入れる。
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やはり火山岩でつくられているから、灰色の外壁だ。村の住宅もすべて同じ岩でつくられているので、村全体が調和している。
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では門から中に入ろう。
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はいるときれいなポスターがあった。秋に撮ったのだろうか?それにしても、冬はかなり厳しいんだろうな、と思う。
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祭壇。真ん中に威厳ある聖母子座像が置かれている。
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1170年頃に制作された。オーベルニュの聖マリア像で、銀箔と銀細工がきちんと残っている。この保存状態の良さはオーベルニュでは他を見ない。
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私の写真がピンぼけなので、観光局のサイトの写真をアップする。
高さは73センチ。味わいの深い聖像だとおもう。
オルシバルの聖母マリアは多くの囚人を解放したことで、
解放された囚人達は、御礼につながれていた鎖などを
ささげたという。 -
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地下のクリプト(礼拝堂、納骨堂)に下りる。薄暗い石の階段をおりるとこじんまりとしていて静かな空間があった。
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写真に見えるように、照明はろうそくのみ。
祭壇にあったのが、表紙に使ったキリスト像。色づけがされている。可愛い。表情が生き生きしている。
この日は曇っていたので、ステンドグラスからの自然光は中を明るくするとまではいかない。 -
ステンドグラスは、現代風なものが使われていた。現代風とはいうものの、11世紀にたてられたこの空間ととても調和していた。
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クリプトから階段を上がるところに、ショーケースがあり、数世紀まえの枢機卿だったか、その衣装や持ち物が展示されていた。
その内のひとつに写真のようなオブジェがあった。
なるほど、また、ここにもナチの傷跡がある。これは高さ50センチ位のミニュアチュアだが、ナチの強制収容所のあの有名な見晴らし台だ。強制収容所から生還したもと囚人達が、このノートルダムの聖母のおかげだといって、奉納したものであった。 -
そしてオルシバルをあとにして、クレルモンに戻る。
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