2008/04/24 - 2008/05/08
25位(同エリア37件中)
ちゃおさん
スラタニからクラビまでは、マレー半島を横断するだけだから、僅かな距離。バスで2時間程度のもの。スラタニクラスの大きな町になるとバスセンターも2−3ヶ所あり、クラビ行き(パイクラビ)と聞けば、道行く人は誰でも知っていて、教えてくれる。
ここでも又民間業者が2−3社競合していて、バスセンターまで行くと、こっちのバスへ乗れ、と引っ張りだこ。タイはこのように、バスの方から、こっちへ乗れと、引っ張ってくれるので、どこへ行くにも困らない。クラビまでは大体1時間に1本は出ているので、いつ行っても困ることはない。
バスは郊外の小さな町の幾つかを通り過ぎ、市の右手西方に雄姿を見せているタペット山を巻くように高原地帯を走る。山間の広大な裾野には、ゴムの木の植林、プランテーションが果てしなく広がっている。ゴムの木を見るのは初めてだ。最初は白樺のような細い木が整然と並んで植えられていて、こんな南方にどうして白樺?と疑問に思ったが、木を良く見ると、白樺とは少し違っている。車掌に聞くと、ヤーン、ヤーン(ยาง)と言っている。ああなんだこれがゴムの木か、とその時初めて理解した。
又道路の横を単線の鉄道が真っ直ぐ先の方まで伸びている。これがバンコクーシンガポール間を結ぶ国際列車、マレー鉄道のレールに違いない。
バスの中からゴム林を見ていると、太平洋戦争の頃、山下軍団の銀輪部隊がこのゴム林を走り抜け、シンガポールまで一気に到達した戦史を思い出す。又、当時昭南市と呼ばれていた現在のシンガポールより、南方総軍司令部の高級士官がこの鉄道に乗って、当時建設中の泰緬鉄道を往復していた史実も昨日のことのように思い出される。
そんな戦争中の騒動を他所に、今はゴムとヤシの林が交互に樹林帯を作っていて、緑一面の平原になっている。60数年前、そんなことがあったなんてどこ吹く風の南国の風景だった。
敏感な人だったらタイランド湾とアンダマン海の風の匂いの違いに気が付くかも知れない。クラビも又、スラタニ同様に広い市域、郊外を持っていて、いつの間にか賑やかな通りに入り、バスターミナルに到着する。ほんの2時間の短いバス旅行はあっと言うも間に終わってしまった。
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スラタニの古い住宅の上にもランのようなガーデニングが行われている。
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店の看板にはタイ語で「สูนย์ยาเภส้ชกร」(スーンヤー・パセットコン)と書いてあり、日本語に直訳すると「薬剤師のいる薬本舗」と言ったような意味。「สูนย์」(スーン)は元々数字の「ゼロ」であるが、インド思想より、「ゼロ」は世の中の中心というような意味もあり、「センター」の意味も有している。中国語の「中宇」「無」などもこのインド思想から来ていると思われる。
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タイ人の愉快さは、このように卵にまで色を付けて売っている。ゆで卵だから、中身は白い。
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近海で獲れたアジのような小魚。
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ここではセブンイレブンの代わりに、この「เฟรชมาร์ท」(プレスマート)の看板がよく目についた。
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はて、これは何でしょう? タイ語で「กดน้ำแช็ง ที่นี่」(コトナヌケン テイーニー」と書かれています。「กด」(コト)が「押す」「น้ำแช็ง」(ナムケン)が「氷」、「ที่นี่」(テイーニー)が「ここ」。要は「ここを押せば氷が出ます」という意味だが、日本語とは語順が違っていますね。直訳すると「押せば氷はここから出るよ」と言うことですね。
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もう一つ。お菓子屋の店先で見た看板です。最初の文字は「ขนมเปี๊ยะ」(カノム・ビヤ)で、次が「เกรคA」(グレードA)。ビヤお菓子(カノム)がどんなお菓子か分らないが、グレードAの一番良いものでしょう。その下に「ของฝากจาก สุราษฎร์ฯ」(コーンファーク・ジャーク スラーッタ」とあり、「スラタニからの取って置きのお土産」とあります。箱もいかにも美味しそうですね。
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バスセンターには又、「ลีโผ」(リポ)、リポビタンの宣伝もありますね。
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このようなバスが市と郊外の町村を回ります。
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これがゴムの木。地表1m位の高さの位置に空き缶を置き、そこにゴムの樹液を集めます。
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タペット山の麓は広大な高原になっていて、ゴム林、ヤシ林のプランテーションが続いている。
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タペット山の雄姿。標高は1000mを越えている。
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途中の中継所。土は赤土。
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