![アウシュビッツ、ビルケナウをほっつき歩いてきました。<br />旅行全体からみると旅の半ばです。<br /><br />でも暢気な旅の始まりから日付どおり進むとここを載せる気力がなくなりそうで、旅程どおりではありませんがここから始めます。<br />私はここで恐怖感は湧きませんでした。<br />また「可哀想」などというセンチメンタルな感情も湧きませんでした。<br />でもあっちこっちパシャパシャと図々しくカメラを向けている私は「ここで殺された人々に赦されてここにいる」と強く感じました。](https://cdn.4travel.jp/img/thumbnails/imk/travelogue_album/10/25/34/650x_10253478.jpg?updated_at=1216446724)
2008/06/16 - 2008/06/16
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utamiumiuさん
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アウシュビッツ、ビルケナウをほっつき歩いてきました。
旅行全体からみると旅の半ばです。
でも暢気な旅の始まりから日付どおり進むとここを載せる気力がなくなりそうで、旅程どおりではありませんがここから始めます。
私はここで恐怖感は湧きませんでした。
また「可哀想」などというセンチメンタルな感情も湧きませんでした。
でもあっちこっちパシャパシャと図々しくカメラを向けている私は「ここで殺された人々に赦されてここにいる」と強く感じました。
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アウシュビッツ、ビルケナウのあるオシフィエンチムはのどかで小さな町です。
駅舎は最近新しくしたようです。
アウシュビッツ、ビルケナウへ行くにあたって、
まずこの有名な町がいかに長閑で何の変哲もない小さな町であるか見ていただきたく載せました。 -
その名も「ピラミッド」というピラミッド型の前面ガラス張りのホテル。
周りの景色とそぐわなくてもなんのその、忽然と建っていました。 -
電車で行くには言葉の問題(読むことも話すこともできないポーランド語)があり
素晴らしく美しい狩猟館ホテルからタクシーを頼んでもらいました。
アウシュビッツ第一収容所博物館の入り口を入ったところにある元収容所の正門です。
『働けば自由になる』の恐怖の名文句!ありました。 -
暑い日ざしに木陰を作る道はどこかの学校の正門から続く道のようにもみえます。
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しかし、この道では毎日、このような地獄が行われていました。
囚人達の点呼は毎日数時間から長い時は19時間も直立のまま、あるいは膝をついて両腕をあげたまま、あるいは四つん這いになったままなどして行われました。 -
収容者の中には絵を描くことに秀でていた人も多く、その人たちは命がけでここで何が行われているか描き残しています。
そのパネル写真が随所に置かれそこで何が行われていたかを今に伝えています -
元バラック(収容者建物)の前にはいくつもの各国語のガイド付きツアーが出発します。
私は数ユーロでかった日本語ガイドパンフレットを元にトボトボ一人で出発です。 -
数ユーロで買った案内パンフレットです。
握り締めながら歩いたのでボロボロになりました。
約8時間歩き回って靴底に穴があくほどでした。
でもこんな短い時間や上手くない言葉や写真では表現できないことを知りつつ、また旅行記を書くのはおこがましいと知りつつ載せています。
百聞は一見にしかずという言葉がぴったりです。
是非、訪れて感じてみてほしいです。
ガイド付きツアーではなく一人で歩いて感じてほしいです。
この美しいところで何が起きたのか、今も世界のどこかで同じことがおきているのかを。 -
旅人に優しい木陰を提供してくれるこの道の先は・・
-
死の壁です。1941年から1943年にかけて抵抗組織指導者やその参加者、逃亡計画者やそれを援助した者など数千人が、主にポーランド人が射殺されました。
ここで射殺される前に右手の建物の中で人々は素裸にされました。
2万人以上の人々の血潮がしみこんでいる壁です。 -
死の壁に向かって左側の10号棟。
壁で何が行われているか隠すため窓は全部塞がれています。
ここでは断種実験が行われていた。 -
死の壁に向かって右側の建物の地下にはたくさんの囚人が詰め込まれ空気の出入り口はこんなに小さく多くの人が窒息して殺されました。
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第一収容所に現存しているガス室です。
私達も入れます。 -
そしてこのように出てくることができます。
中は死者への尊厳のため撮影できません。
「私語は控えてください」と言われるまでもなく皆、寡黙です。 -
ガス室内。
とても手のとどきそうもない天井まで爪の引っかき傷がついていました。
生爪がはがれてどんなにか血が壁に天井にしみこんだことでしょう。
ここに居合わせた人々は全員言葉が出ずにいました。
*後で絵葉書や写真集を売っている売店で買った冊子の写しです。 -
クレマトリウムと言われる焼却炉。
一日に340体ここで焼却できたと説明書にありました。
一つの炉に何体押し込んだのでしょう?
しかもガス室に直結していてとても合理的、能率的に焼却まで進むように設計されていました。
*この写真も冊子からの借り物です。たとえ撮影可だったとしても私にはカメラを向ける勇気は無かったと思います。 -
恐ろしい高圧電気の通った鉄条網と監視塔の向こうには静かな森が広がり小鳥のさえずりだけが聞こえます。
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集団絞首台。
再現されたものです。
後ろにどのように吊るされたか、収容者の画家が描いた絵のパネル写真がありました。 -
二重三重に張り巡らされた高圧電気の通った鉄条網
-
収容建物と建物の間にも高圧鉄線が・・
特に思想犯や共産主義の収容者の棟の間はきびしかったようです。 -
多くの人々、特に旧ソ連軍の捕虜や共産主義思想犯の人々が吊るされた絞首刑台。
解放後、収容所所長をしていたルドルフ・ヘスもここで絞首刑になりました。
この絞首刑台のすぐそばにヘスは家族と共に日常生活を送っていたそうです。
今、考えると信じがたいですが、今日では非日常的狂気としか考えられない中で極めて家庭的な平和な日々を家族と過ごしていたそうです。 -
第一収容所内の集団トイレ。
不潔でプライバシーはないもののまだトイレの形をしています。 -
ビルケナウ第二収容所のトイレ
言葉がありません。
*ビルケナウへと続く
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この旅行記へのコメント (5)
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- Gruss Gott さん 2008/07/13 11:52:09
- こんにちは
- utamiumiuさん、こんにちは。
旅行に出ていらっしゃったのですね!
アウシェビッツの旅行記、見させていただきました。
たくさんの写真展示もあって、とても感じることの多い場所ですね。
旅の半ばとのこと、これからのアップを楽しみにしています。
チェコの方はいかれましたか?
実はこの夏、チェコに行こうかなと思っています。
のんてぃーあらため「あさっちょ」でした。
- utamiumiuさん からの返信 2008/07/17 14:53:44
- こんにちは あさっちょさん
- お名前を変更されたのですね。
お返事が遅くなってごめんなさい。
25日間主婦がいないと帰ってから家中大変なことになっていおり、
アウシュビッツのところをアップするのも心が重くお返事が遅れてしまいました。
さて、チェコはプラハだけ行ったことがあります。
とっても観光地で美しいところでした。
が、なにしろウィーンから2泊3日でしか行っていないので詳しくは周っていません。
ガイドブックの一番初めに載っているところばかりです。
カレル橋やプラハ城に徒歩でいける範囲の宿はどこも高くてリーズナブルな
ホテルを探すのに苦労しました。
あさっちょさんはどこにでも車で行くことができるのですから郊外の安くてこざっぱりしたB&Bなどに宿泊できますね。
羨ましいです。
-
- shinesuniさん 2008/07/09 21:13:10
- ホテル ピラミド
- おぉ!! あのホテル見に行かれたのですねww
タクシーでですか?それともバス..まさか徒歩?
- utamiumiuさん からの返信 2008/07/09 22:24:10
- RE: ホテル ピラミド
- ホテルピラミッドはタクシーで通り過ぎました。
ノーマレジデンツからアウシュビッツまで公共の交通手段を使う勇気がなくホテルで手配してもらったタクシーでティヒのカントールへ寄ってもらった時に見た光景です。
あまりに突飛な建物に驚き、運転手さんに思わず「あれは何?」と聞いたら
「ホテルだ」とお答え。
「△のピラミッドみたい」と言ったらたどたどしい英語で「名前もピラミッドだ」と答えてくれました。
EUになったとは言えホテル以外ではまだ全くといっていいほどユーロは使えませんでした。
ユーロを使わないはずのスイスの方がよほどユーロが使えます。
言葉も観光地やお土産やホテル以外ではすぐ通じなくなりました。
結局移動手段は全てホテル手配のとりあえず英語が通じるドライバーのタクシーでした。
帰国してさらにびっくりは1ズロチは50円以上の円換算だったことです。
- shinesuniさん からの返信 2008/07/10 05:49:47
- RE: ホテル ピラミド
- 今 51円になっているので
恐らく カード決済でも52円前後のはずですw
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