2008/04 - 2008/05
129位(同エリア477件中)
わさわささん
ゴールデンウィークにシッキム州のgangtok,yumthang,pellin,yoksumなどに行きました。情報が少なかったので少々不安でしたが、非常に楽しい旅でした。まだまだ日本人観光客が少ないので、少しでも役立ちそうな情報を記します。特に、貴重なゴールデンウィーク休暇の行き先にシッキムみたいなマイナーな場所を選んでいいのかと、お迷いの方々のご参考になれば幸いです。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 航空会社
- エアインディア
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<シッキムへの行き方>
日本からオンライン予約して、デリーから格安航空会社のAir Deccanでバグドグラ空港へ(日本円で1万円弱)。空港にプリペイドタクシーカウンターがあります。ガントクまでタクシーで1500Rp(早く着きたかったので奮発しました)。乗り合いでいく場合でも、シリグリまではタクシーに乗る必要があります。3時間半くらいでガントクに着きました。乗り合いだと、シリグリでの乗り換えも考慮して4,5時間は見ておいたほうがいいと思います。 -
<入域許可証(パーミット)>
シッキムに入域する場合は入域許可証が必要です。ビザ申請と同時にとれると聞いてたのですが(HPにも書いてあった)、ビザ申請を外注化したためか、受け付けてもらえませんでした。で、シッキム州政府のHPを信じてRanpoの州境まで行ったら、あっさりとれました。なお、申請は無料ですが、顔写真が必要です。(写真はRanpoのチェックポスト)パーミットはあちこちで確認されます。シッキム州政府(http://sikkim.gov.in) -
<ゴールデンウィーク時の気候・服装>
デリーなどは灼熱地獄の時期ですが、標高が高いシッキムは非常にすごしやすいです。日本とほぼ同じくらいですが、夜に雨が降ると寒くなるので、薄いセーターとウィンドブレーカーがあると重宝します。天気は、朝晴れて、だんだん雲が出てきて夕方〜夜に雨というパターンでした。晴れといっても日本の初夏のような、薄いもやがかかったような晴れなので、あまり景色はクリアになりません。9日間いましたが、カンチェンジュンガが見えたのは1日だけでした。(写真は北シッキム・ラチュン) -
<移動手段>
バスもありますが、現実的には乗り合いジープを使うほうが早くて便利です。ガントクは「地球の歩き方」の地図で正しいです(しょっちゅう場所が変わるらしい)。なお、この乗り場の中に前売券売場もありますので、早めに手配したほうがよいでしょう。私は前日にヨクサム、ペリン行きを買おうとしたら、どちらも売り切れでした。なので、ゲイジンで乗り換えることにしました。なお、ジープは普通、一番前に2人、真ん中と後ろの席に4人ずつ乗せますが、一番前と一番後ろの席には眺め、乗り心地ともに雲泥の差があります。 -
<見どころ>
いくつかチベット寺院(ゴンパ)がありますが、新しく建て直されたものが多いせいか、チベットやラダックのそれよりは感心しませんでした。むしろ、トレッキングやハイキング、あるいはジープでの移動中の風景こそがシッキムの醍醐味だと思います。冬ならカンチェンジュンガを初めとするヒマラヤの山々がそれに加わるのでしょうが。したがって、後述するように北シッキムへ行かれることを強く強くお勧めします。 -
<ガントク Gangtok>
シッキム州の州都です。急峻な尾根の斜面に、ビルが張り付くように建っています。箱根の強羅などに、もっとびっちりと建物が建っている様をイメージするといいかもしれません。したがって、荷物を持って移動することは極力避けたほうがいいです。「地球の歩き方」等の地図は、この急斜面があるため、慣れるまで感覚的に掴みにくいと思います。慣れると居心地のいい町だと思うようになりました。MG Marg.という中心街は整備された歩行者天国になっており、ジープスタンドも近いのでとても便利です。ただし、オンシーズンということもあって、宿はどこも高めでした。 -
<ヨクサム yoksam,yukam>
カンチェンジュンガが間近に見える峠へのトレッキング基地となる村です(トレッキングをするには現地の代理店を通す必要)。シッキムの他の村と違って、尾根ではなく、台地状に広がった比較的平坦な場所に広がっています。極めてのんびりした場所です。 -
<ヨクサムの地図>
よくまとまっていると思います。なお、外人にはヨクサムーケチェパリ湖(地図左側の湖)ーペリン、あるいはヨクサムからタシディン(地図右側)までのトレッキングが人気らしいです(ロンプラにも紹介されている)が、このあたりの森の植生は日本の山と似ており(私は登山も少々やります)、時間がかかるわりには少々刺激に乏しいと感じました。もちろん、景色はすばらいいです。 -
つまらない写真が続きますが、役立つことを主眼としてますのでご容赦ください。いまのところホテルはこの地図に載っているだけですが、インドの旅行ブームを反映してか、建設中のものも多く、今後さらに増えると思います。なお、ヨクサムからのジープは、ガントク、ジョレタン、ペリン経由ゲイジンへ出ていますが、いずれも6:30発のみです。(運がよければ昼間にもつかまるかも知れませんが、あくまで運だのみです)
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<ペリン Pellin>
ペリンは世界で3番目に高いカンチェンジュンガが眺められる町として急速に観光地化された町です。カンチェンジュンガに向いた斜面にホテルが立ち並んでおり、一番高い場所からUpper pellin,Middle Pellin, Lower Pellinと呼んでいます。有名なホテルガルーダはUpperにあり、インド人はMiddleやLowerに泊まる人が多いようです。なお、ガルーダは眺めもよくないので、バックパッカーと情報交換することが目的でなければお勧めしません。もっといいホテルはたくさんあります。 -
<ペリンの観光>
ホテルのテラスで絶景を楽しむのが一番だと思いますが、ペマヤンツェ寺院、シッキム2番目の古都・ラブランツェ遺跡、サンガチュリン寺院が見どころです。いずれも歩いて行けます。ラブランツェはちょっと遠い(ゲイジンまで6キロポストのちょっと先)ですが、徒歩圏ですし、意外に立派なので、ペマヤンツェと一緒に回ることをお勧めします。サンガチュリン(写真)は高台にあり、眺めがすばらしいので、天気がいい時に訪れてください。ケチェパリ(ケチャパリ)湖まで乗り合いジープもあります。 -
<ダージリンへの道>
ペリンにはたくさん旅行代理店があって、看板にダージリンまでのジープの手配をすると書いてあるのですが、結局どこも運行してませんでした。で、ジョレタンまで行って、乗り換えることになります。ジョレタンまで1時間半強、ジョレタンから2時間くらいかかります。ダージリンに着いて、ジープスタンド周辺の、あまりの喧騒ぶりに驚きましたが、逆に言うと、いかにシッキムが静かな田舎町だったかということでしょう。(写真はダージリンの町角。線路は世界遺産・ダージリン鉄道の線路) -
<北シッキムへ行こう!>
中国国境に近い北シッキム地方はまだ入域が制限されており、旅行代理店を通してジープなどを手配しないと訪れることができません(パーミットが出ない)。したがって、インド旅行としてはかなりのカネがかかりますが、声を大にして言いたい。「その価値はあります!!」。迫力ある山岳風景、色とりどりの花々、美しい村。シッキムの旅行は心癒されるのですが、日本の風景と似ていなくもないので、少々刺激に欠けます。それを補って余りあるのが、北シッキムです。(写真はラチュン村の朝) -
<北シッキムのツアーについて>
ガントクにはたくさんの旅行代理店があります。いくつかの代理店とメールのやりとりをして、最終的にBlue Sky Tours & Travelsを選びました。だいたい、どこも同じくらいの値段を提示していました。ユムタン渓谷(写真)までの2泊3日のツアーが多いのですが、ここまで来たらぜひともその先のゼロポイント(4400メートル地点)まで行ったほうがいいです。素晴らしい山岳風景が続き、圧巻です。なお、我々は2人で16,000Rp(宿泊、食事や水なども含む)でした。ジープのチャーター代がかなりを占めるので、人数が増えればかなり安くなります。代理店に他の人とシェアしたい旨を伝えれば、相手を探してくれます。 -
<北シッキムの見どころ>
迫力ある山岳風景(スイスを思い出しました)、愛らしいラチュンの村です。できればもう一泊したかったです。ユムタンには温泉もありますので(硫黄泉で気持ちいい)、水着をお忘れなく!また、ラチュンまでの道も、西シッキムとはまた違った、より険しい景色を楽しめます。また、ゴールデンウィークの時期はしゃくなげが咲き誇っています。標高が高いので、フリースなどがあったほうがいいでしょう。 -
<シッキム旅行に役立つHP>
ホテルや代理店など役立つ情報がたくさん。必見です。
http://www.sikkiminfo.net/index.html
私が北シッキムに行くのに使った代理店です
http://www.himalayantourismonline.com/home.html
最新情報が分かって役立ちました
http://www.indiamike.com/india/sikkim-f34/
ヘタな市販のガイドブックよりも参考になりました
http://www.vegetarian-restaurants.net/India-Guide/IndianStates/Sikkim/Gantok.htm -
<シッキムのよいところ>
・人がいい(うるさくないし、とても素朴で親切。よく「シッキムはいいが、インドの他の場所は危ないし騙す奴は多いし、注意しろ」と真顔でアドバイスされました)
・普通に酒が飲める(シッキムビールは酒屋で36Rp、食堂で50〜60Rpで飲める。チベタン食堂にはたいてい置いてある。シッキム製のラム、ジンなどもあり、安い)
・涼しい(特にGW期間中のデリーやバラナシの灼熱地獄を考えると天国!)
・景色がきれい(日本の山村や棚田の風景が好きな人は大好きになると思う。険しい山岳美を楽しみたければ北シッキムへどうぞ) -
<シッキムのいまいち?なところ>
・インドっぽくない(いわゆる「インド体験」を味わいたければ他の地域の方がお勧めです。初インドの方よりも、2回目以降の人向けかなと。インドに疲れた人には特にお勧めします)
・チベットっぽくもない(じゃあチベットかというと、そういう感じでもないような・・チベットを味わいたければラダックへ是非!)
・ちょっと地味(他の項目でも書いた通り。でもツマは非常に気に入っていました)
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