2008/04/10 - 2008/04/10
308位(同エリア1042件中)
km45さん
すでに、クチコミ情報にて紹介しましたが、改めて詳しく紹介します。2007年4月16日に開館した金沙遺址博物館は、遺跡上に建てられ、この保護と公開を目的としたものです。この点で、すでに知られている成都北郊の三星堆博物館と同趣旨のものです。開館時間は8〜18時で、入場料は80元です。成都中心の天府広場から西北西に約5?の、二環路西二段と西三環路四段の中間に位置します。最寄りのバス停は、南大門前の金沙遺址站(901路)と東大門前の青羊大道北站(7・14・82・83・96・111・502路)です。
さて、本遺跡は2001年2月8日、住宅開発に伴う下水道工事中に、発見されたものです。21世紀最初の中国における考古学的大発見でした。その後の発掘調査により、基本確認部分でも5平方キロに及ぶ大型遺跡です。ここからはすでに金器200余点・青銅器1200余点・玉器2000余点・石器1000余点・漆木器10余点の5000点あまりと、陶器数万点・象牙1トン・動物骨片数千点が発掘されました。これらの調査などにより、ここは、BC1700〜1200年(夏晩期〜商後期)の三星堆文化の後、BC1200〜500年(商後期〜春秋)の十二橋文化の代表遺跡と解明されたのです。突然に消滅した三星堆文化を受け継いだのが本遺跡であり、移転した古蜀王国の中心地と考えられています。これにより、本文化は金沙・十二橋文化と呼ばれるようになりました。以上により、2006年に中国重点文物保護単位(特別史跡に相当)に指定されました。すなわち、三星堆遺跡と並んで、四川省における古蜀文化(長江文明)を体現する遺跡なのです。いにしえの古蜀王国の跡といえます。
本博物館の公式Webサイトは『金沙遺址博物館』(http://www.jinshasitemuseum.com/)です。
なお、古蜀王国に関連して、私のブログ『歴史と中国』(http://kanazawa45.wordpress.com/)に、
「金沙遺址(遺跡)博物館オープン―成都雑感〔39〕―」2007年4月19日付
(http://kanazawa45.wordpress.com/2007/04/19/%E9%87%91%E6%B2%99%E9%81%BA%E5%9D%80%EF%BC%88%E9%81%BA%E8%B7%A1%EF%BC%89%E5%8D%9A%E7%89%A9%E9%A4%A8%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%B3%E2%80%95%E6%88%90%E9%83%BD%E9%9B%91%E6%84%9F%E3%80%9439%E3%80%95/)
「望叢祠―成都雑感〔50〕―」2007年10月28日付
(http://kanazawa45.wordpress.com/2007/10/28/%E6%9C%9B%E5%8F%A2%E7%A5%A0%E2%80%95%E6%88%90%E9%83%BD%E9%9B%91%E6%84%9F%E3%80%9450%E3%80%95%E2%80%95/)
「龍馬古城宝墩遺跡―成都雑感〔59〕―」2008年4月14日付
(http://kanazawa45.wordpress.com/2008/04/14/%E9%BE%8D%E9%A6%AC%E5%8F%A4%E5%9F%8E%E5%AE%9D%E5%A2%A9%E9%81%BA%E8%B7%A1%E2%80%95%E6%88%90%E9%83%BD%E9%9B%91%E6%84%9F%E3%80%9459%E3%80%95%E2%80%95/)
「三星堆博物館―四川雑感〔10〕―」2009年12月30日付
(http://kanazawa45.wordpress.com/2009/12/30/%E4%B8%89%E6%98%9F%E5%A0%86%E5%8D%9A%E7%89%A9%E9%A4%A8%E2%80%95%E5%9B%9B%E5%B7%9D%E9%9B%91%E6%84%9F%E3%80%9410%E3%80%95%E2%80%95/)
の記事がありますので、参考にしてください。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 高速・路線バス
- 旅行の手配内容
- その他
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東大門より入ると、まず遺迹館が目に入ります。これは本遺跡の大型祭祀遺構を保護・公開するために建設されたものです。遺迹館をはじめ博物館の施設はすべて最新のテクノロジーにより遺物の保護と展示を行い、同時にバリアフリー化された設備となっています。
金沙遺址博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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遺迹館内部ので、入口付近から奥を見たものです。このように内部中央に見学用の板張り通路が設けられています。
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本遺跡遺物の白眉、太陽神鳥金箔の出土地を示す掲示です。このように、内部には主要遺物の出土地を写真パネルで掲示しています。
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本館の出口近くある烏木(黒檀)の樹根で100?もある巨大なもので、強化ガラス越しに足下に見ることが出来ます。
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遺迹館を出て、案内に沿って道を行く(北)と、川の向こうに陳列館が見えます。この川の両岸で古の蜀の人たちが暮らしていたのです。
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陳列館を入ると、2階へと向かいます。上ったところが一展庁「遠古家園」です。ここには往事の様子がジオラマ展示されています。この前ではCG動画を見ることも出来ます。
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この展示室には発掘された動物の骨が展示されています。この一例としての黒熊のものです。この他、象・虎・鹿・犬などいろいろや動物の骨が出土しています。
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次いで、二展庁「王国剪影」に入ると、本遺跡のパノラマ展示目に入ります。背景に発掘当時のビデオを流しています。
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パノラマの先、左手に展示してあるのが井戸遺構です。このような井戸の上を大型の陶器の瓶で覆っています。この脇には往事の建物を再現した住居パノラマがあります。
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住居パノラマの逆、右手には大型建物の再現模型コーナーがあり、ここに発掘された建築構造物が展示されています。
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さらに進と、左手に玉器の逸品が展示されています。これは「刻劃同心円円紋的玉璋」で、見事な同心円の線刻がなされています。
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これは「掏雕玉環飾」です。いかにして玉を磨き穴を開けたて数珠繋ぎの輪にしたか不思議なところです。
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これは「鏤空玉璋」です。ここにはこれら以外にも玉器の逸品が展示されており、また、金器・銅器などもあります
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玉器などの展示されている対面、すなわち右側には本遺跡出土の陶器類が時期区分されて展示されています。これは中期のものです。
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さらに進と、右側に墓を遺跡から切り取ってきて幾つか展示してあります。これは成人の墓ですが、子供のもあります。以上で三展庁は終りで、出口です。
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二展庁を出て、エスカレーターで下ると、左手が三展庁「天地不絶」です。入ると、暗い中、正面に弱い照明に照らされて小さな像が見えます。これが「青銅立人」(高19.6cm)です。本遺跡青銅遺物中の秀美とされるものです。
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次に進むと、保存液に浸けられケースに入った象牙の展示があります。このように2mを超す長大なものです。
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次に進むと、左手に金器・青銅器・石器などが展示している雑類のコーナーがあります。これは「金器」です。名称は付けられていませんが、蛇を図案化したものであることは間違いありません。
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同じコーナーにある「石蛇」です。
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続いて「銅虎」です。雑類のコーナーにはこの他、喇叭形金器・三角形金器・跪坐石人像などの逸品が展示されています。
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中央に戻ると、石器類が展示されています。手前にあるのが中国最古の打楽器といわれる「石磬」です。これを吊るして叩いて音を出したようです。後方のは「石璧」です。
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石器類の右側には玉器コーナーがあります。ここは種類別に各種の玉器が展示されいます。小型のものですが数は多いです。これは玉壁です。このように、暗い中、玉器が浮かび上がるように照明されています。
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同じく玉器です。まるでアクセサリーのようで、女性ならば自分にどうかなと思うでしょう。
玉器類を見て中央に戻り、前に進むと、遺跡組として祭祀品類が展示されています。これで、三展庁は終りです。 -
三展庁を出て進むと、四展庁「千年絶唱」です。本遺跡遺物の粋が集められた展示室です。中央に、「太陽神鳥金箔」を展示し、この回りに円形に四つのブースに分けて各種の遺物を展示しています。その一部をお見せします。まず手前右側から逆時計回りに見ていきます。最初のが「緑松石珠」です。
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これは「有領玉壁」です。
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続いて、これは左が「玉凹刃鑿型器」で右が「玉鑿」です。
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手前右側ブースの最後がこの「海貝形玉佩飾」です。
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続いて奥右側ブースです。先のブースが玉器なのに対して、ここは金器・青銅器です。これは「帯柄有領銅璧」です。璧面には精細な紋様が描かれています。
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これは「金面具」(高3.7cm・幅4.9cm)です。小さなものです。本遺跡が三星堆文化を継承したことが分かる遺物です。
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これは「金冠帯」(直径19.9cm・幅2.8cm)です。ご覧になりにくいでしょうが、人頭像・鳥・被矢魚の細刻が施されています。
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本ブースの最後はこれ「鏤空喇叭形金器」です。
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続いて、奥左側ブースです。石器と玉器が展示されいます。これは本遺跡の玉器遺物中の秀美といえる「十節玉」(高22.2cm・幅6.9cm・孔径5.1-5.6cm)です。
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これは「獣面紋玉鉞」です。獣の紋様が上部に見えます。
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本ブースの最後がこれ「玉鉞」です。
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最後が手前左側のブースです。最初はこれ「玉璋」です。
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これは「玉戈」です。
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本ブース最後のこれは「玉矛」です。
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四つのブースを見終えたら、室の一番奥に行きます。ここに展示されいるのがこれ「金面具」です。先のよりは大きく見事なものです。
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最後に室の中央に戻ると、本遺跡遺物中の白眉、これが「太陽神鳥金箔」(外径12.5cm・内径5.29cm・厚さ0.02cm・重量20g)です。暗い中、トップからの照明に金色に輝いて見えます。なお、2005年8月16日に中国文化遺産シンボルマークに「太陽神鳥金箔」が選定されました。また、成都市の新しいシンボルとして各種のもの(例えば、901路観光バスやタクシーなど)に用いられるようになりました。
以上で四展庁での本遺跡の遺物は終りです。なお、室の外周には関連する中国の遺跡のパネル展示があります。
四展庁出ると、エスカレーターで下り、地下に出ます。この階には3D映画館・売店・喫茶室(外面)と五展庁があります。売店には図録や遺物のレプリカ・記念品があります。
五展庁「解読金沙」は、本遺跡に関連して、四川省の古蜀王国に関する、宝墩文化(BC2500〜1700)・三星堆文化(BC1700〜1200)・金沙十二橋文化(BC1200〜500)について関係遺跡についてパネルを主体に展示しています。ですから、古蜀王国(長江文明)を理解するにはここも見逃せません。 -
陳列館を出て道を戻り、遺迹館へと向かわず、そのまま道をまっすぐ進む(南)と、右手に、2005年12月18日に出来た、太陽神鳥金箔が中中国文化遺産シンボルマークに選定されたことを記念する彫塑モニュメントがあります。本旅行記の表紙の写真がそれです。この左手に広がるの烏林です。こうして歩くと、南大門に出ます。
本博物館は敷地も広く展示物も豊富なので、かなりの時間を費やすと思います。まず2時間は見てください。
食事に関しては、館内に喫茶室はありますが、食事類はないので、館外ということになります。現在のところ、南大門前にはありませんが、東大門の外、同済街にレストランや小吃店が並んでいます。
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この旅行記へのコメント (4)
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- きっちーさん 2012/01/27 21:21:42
- 感激です!
- 本当に人が古くから生活していたんだな、とkm45さんが詳しく年代を書かれていた部分を読んで、心が震えました。
想像もつかない昔ですけど、博物館はそういった想像を超えた時間の向こうを垣間見せてくれますね。
若干、何が良いのかわからない美術表現もありますけど〜(汗)。
中国は広いですから、これからさきも発掘が進めばすんごい発見がありそうで楽しみです。
長生きしたい(笑)!
- km45さん からの返信 2012/01/27 22:58:16
- RE: 感激です!
- きっちーさん、こんばんは。
金沙遺跡は三星堆遺跡などを含めて、世界文化遺産への登録を目指しています。ただ、四川省の博物館行政は展示面では最新技術で保護を行っていますが、残念なことに無料化が進まず、入場料が高いのが欠点ですが。
- きっちーさん からの返信 2012/01/27 23:15:02
- あ、まだなってないんですね
- こんばんは!
意外です。
なんだかとっくに世界遺産登録されてそうに思ってました〜(汗)。
まあ、中国は文化遺産をあげたらきりが無い気もしますけど。
大地震あって、喉を痛めながらもプラプラ旅した成都が、あんな姿ニュース映像で流れたときにはギョッとしましたが、博物館も大変だったのかなあ。
古代文明をあつかった博物館の方で集客が見込めれば、地元の復興に役立つかも・・。
ただ、四川省もやっぱり広いので、三星堆博物館も都市部からやたら離れていたし、入場料高くしてるってことは維持費が大変とか、お客さんがあまり来ないとかでしょうか?
あんまし高いと、庶民はおいそれとは行けませんね(涙)。
せっかくスゴイ展示なので、気軽に訪れることができる場所にしていってくれたらいいな、と思いました。
また、素敵な博物館をご紹介くださいv
楽しみにしてマース☆
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- 西部旅情さん 2008/11/04 11:27:17
- 陝西省:4000年前の城址出土
- 宝鶏市麟游県九成宮鎮蔡家河村西北300メートルの杜水河北岸で4000年前の城址遺跡を発見されました。ここの地勢は西北は高く、東南は低く、坂状を呈します。残存している城壁は東西の長さが約100メートル、幅が約6メートル、高さは1.7メートルで、土で夯築したものです。
城址遺跡の西北には直径1.3メートル、高さ1メートルの窯跡が一箇所発見され、窯跡の中では龍山文化の陶器の残片も発見されました。考古専門家により、宝鶏地区で発見された一番早い城址遺跡です。
http://www.westpassion.com/
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