2008/04/02 - 2008/04/02
244位(同エリア294件中)
スキピオさん
さて、午前中恭仁の都を見学したあとは、いよいよ岩船寺から浄瑠璃寺まで、石仏探訪の山歩きです。心強いことに、地元に移り住んだN氏が道案内兼ガイドをつとめてくれました。
N氏は、こちらの方で「歩こう会」を主催し、お仲間と色々歩き回り、石仏以外にも、野鳥、野草、樹木を観察しておられるようです。この度も、石仏の本、植物図鑑を携えていました。
写真は、浄瑠璃寺の石灯籠の中におさまった、三重塔
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【岩船寺の地蔵菩薩】
岩船寺まではN氏の愛車でやって来ました。車を寺近くの、焼き芋、漬け物などを売り、食堂も営む茶店(風の店)の駐車場にあずけて、
「おばちゃん、あとで寄るからな」
と、N氏は一人で店番をしているおばあちゃんに声をかけました。
「ああ、ええとも、ええとも」
スキピオはこのおばあちゃんがとっても気に入りました。
というのは、 -
【岩船寺・不動明王】
というのは、この店に帰りに寄って、軒先に吊るした「おかき(関東ではせんべい)」を買おうとしたところ、
「これより、あっちのほうがうまいでよ」
と、斜め向かいにたっている店の方を指差すではありませんか。見ると、やはり軒先に漬け物やら、野菜やらと一緒に「おかき」がぶら下がっています。
おばあちゃんは僕をその店まで導いて、おかきの袋をとりながら、
「これのほうがうまいでよ」と、おっしゃいます。
そこで僕はその袋を受け取り、二百円なりを箱に入れました(店には人はいませんでした)。
自分の店の物よりも、向かいの店の方がうまいと言って、客を差し向けるおばあちゃん。「もうけ」のことは、二の次でしょうか。
そんなおばあちゃんがいる、岩船寺前の店。いつまでもお元気で。 -
【岩船寺・五輪塔】
また、おばあちゃんの話です。
帰りしな、N氏がおばあちゃんに「近くに住んでいるからよ」と言うと、おばあちゃんは、
「ああ、そうけえ」と言って、商品の漬け物袋をやおら手にとり、N氏に手渡しました。
「いいよ、いいよ、ばあちゃん」
N氏の遠慮なぞなんのその、おばあちゃんはひきません。 -
【岩船寺・不動明王】
おばあちゃんに根負けしたN氏は、奥方にいいお土産ができました。
退職をして、世知辛い関東を逃れてここに、終焉の地を求めてやって来たN氏。もしかすると、こんな人情に惹かれて来たのかもしれません。 -
【岩船寺・十三重の塔】
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【岩船寺・三重塔】
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【岩船寺・お地蔵様】
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【岩船寺・三重塔】
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【岩船寺の裏山を登るN氏とスキピオ妻】
N氏のリュツクには、野鳥や草花、樹木の本が詰め込まれています。 -
【岩船寺境内の二体仏】
あるいは、夫婦(めおと)の仏様でしょうか。ありえないことでしょうが、いかにもです。 -
【岩船寺境内の石仏】
前掛けをつけた地蔵菩薩。 -
【岩船寺境内の三体仏】
何世紀も雨風にさらされて、摩滅しても、それでも人に道を教えて下さるようなそんな仏様です。 -
【不動明王立像】
当尾の山道を行くと、次々と石仏が現れました。信仰心の厚かった、往時が偲ばれます。 -
【不動明王立像の拡大】
風化の中にも味わい深いお顔が、うかがえる。 -
【眠り仏】
本当は眠っているわけでもないでしょうが、土に埋もれた石仏。 -
【笑い仏】
にこやかな笑みを浮かべているような仏様。
しかし、「近くで見ると、笑ってないよ」と、N氏。ほるほど、ほるほど・・・ -
【笑い仏】
仏の笑みはいかが。 -
【唐臼の壷】
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【からすの壷二尊を掃除する、女性】
野仏を大事に掃除する女性と出会いました。まるで仏のようないい笑顔の方でした。 -
【からすの壷の仏】
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お近くで拝顔すると、すべて許して下さるような、そんなお顔でした。
無名の彫刻家の、心のあり方が伝わってくるようです。 -
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【やぶの中三尊】
右から
十一面観音立像、地蔵菩薩立像、阿弥陀如来坐像
弘長二年(1262年)
当尾の在銘仏で、首切り地蔵と並び、最も古いそうです。 -
【三尊】
左側の阿弥陀如来坐像 -
【やぶの中三尊中の地蔵菩薩立像頭部】
白毫には貴石が嵌め込まれていたのでしょうか。その石は誰か貧しい人を救ったのかもしれません。 -
【道端の商品】
漬け物一袋、百円なりでした。このような性善説に基づく売り方は、すばらしい。
(翌日、葛城古道を歩いていた時に見た店には「監視カメラが設置されている」という注意書きがありました。確かに商品はもっと高額のものでしたが、人の心を踏みにじる、こんな注意書きにはうんざりです・・・たぶん後出) -
【首切り地蔵】
阿弥陀石仏
弘長二年(1262年)
当尾の在銘石仏では最古のものだそうです。首の部分が切られたように見えることから「首切り地蔵」と呼ばれているそうですが、近くに処刑場があったからとも言われています。 -
【大門石仏群】
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【大門石仏群の二体】
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【土筆と唐辛子】
おいしそうな土筆をもう少しで買いそうになりました。が、今日は旅行第一日目、当分料理ができません。残念・・・ -
【浄瑠璃寺の入り口にある食堂】
やっと浄瑠璃寺に到着しました。食堂の写真を撮りましたが、昼食は岩船寺に戻り、近くの茶店で取りました。
参道は桜が満開でした。 -
【浄瑠璃寺の参道】
満開の桜 -
【参道の馬酔木】
桜と馬酔木の競演でした。 -
【浄瑠璃寺山門】
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【浄瑠璃寺苑池】
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【国宝・三重塔】
苑池を挟んで、九体阿弥陀堂と三重塔が向き合う絶景。 -
【浄瑠璃寺】
ピンク色の馬酔木の花の上に三重塔。 -
【浄瑠璃寺】
苑池と石灯籠と三重塔 -
【九体阿弥陀堂】
廊下を行くN氏。 -
【浄瑠璃寺・西方九体阿弥陀如来像】
西に位置し、未熟な私たちを極楽に導いてくれるという、如来たち。
* 写真は堂内撮影禁止のため、パンフレットから転載しました。 -
【浄瑠璃寺・九体阿弥陀堂】
苑池の向こうに立つ阿弥陀堂(国宝) -
【石灯籠の中の阿弥陀堂】
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【浄瑠璃寺・三重塔】
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【西小(にしこ)石仏群】
車でN氏の家に向かう途中、石仏群がありました。 -
【西小石仏群の二体像】
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【西小の石仏】
このあたりには、無縁仏が多い、とN氏は説明する。 -
【レンギョウと花桃】
N氏のお宅近くに見事な花の競演が見られました。この花桃、実がならないと、N氏が説明。
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