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さて、午前中恭仁の都を見学したあとは、いよいよ岩船寺から浄瑠璃寺まで、石仏探訪の山歩きです。心強いことに、地元に移り住んだN氏が道案内兼ガイドをつとめてくれました。<br />N氏は、こちらの方で「歩こう会」を主催し、お仲間と色々歩き回り、石仏以外にも、野鳥、野草、樹木を観察しておられるようです。この度も、石仏の本、植物図鑑を携えていました。<br /><br />写真は、浄瑠璃寺の石灯籠の中におさまった、三重塔

岩船寺から浄瑠璃寺

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2008/04/02 - 2008/04/02

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スキピオ

スキピオさん

さて、午前中恭仁の都を見学したあとは、いよいよ岩船寺から浄瑠璃寺まで、石仏探訪の山歩きです。心強いことに、地元に移り住んだN氏が道案内兼ガイドをつとめてくれました。
N氏は、こちらの方で「歩こう会」を主催し、お仲間と色々歩き回り、石仏以外にも、野鳥、野草、樹木を観察しておられるようです。この度も、石仏の本、植物図鑑を携えていました。

写真は、浄瑠璃寺の石灯籠の中におさまった、三重塔

  • 【岩船寺の地蔵菩薩】<br /><br />岩船寺まではN氏の愛車でやって来ました。車を寺近くの、焼き芋、漬け物などを売り、食堂も営む茶店(風の店)の駐車場にあずけて、<br />「おばちゃん、あとで寄るからな」<br />と、N氏は一人で店番をしているおばあちゃんに声をかけました。<br />「ああ、ええとも、ええとも」<br />スキピオはこのおばあちゃんがとっても気に入りました。<br />というのは、

    【岩船寺の地蔵菩薩】

    岩船寺まではN氏の愛車でやって来ました。車を寺近くの、焼き芋、漬け物などを売り、食堂も営む茶店(風の店)の駐車場にあずけて、
    「おばちゃん、あとで寄るからな」
    と、N氏は一人で店番をしているおばあちゃんに声をかけました。
    「ああ、ええとも、ええとも」
    スキピオはこのおばあちゃんがとっても気に入りました。
    というのは、

  • 【岩船寺・不動明王】<br /><br />というのは、この店に帰りに寄って、軒先に吊るした「おかき(関東ではせんべい)」を買おうとしたところ、<br />「これより、あっちのほうがうまいでよ」<br />と、斜め向かいにたっている店の方を指差すではありませんか。見ると、やはり軒先に漬け物やら、野菜やらと一緒に「おかき」がぶら下がっています。<br />おばあちゃんは僕をその店まで導いて、おかきの袋をとりながら、<br />「これのほうがうまいでよ」と、おっしゃいます。<br />そこで僕はその袋を受け取り、二百円なりを箱に入れました(店には人はいませんでした)。<br /><br />自分の店の物よりも、向かいの店の方がうまいと言って、客を差し向けるおばあちゃん。「もうけ」のことは、二の次でしょうか。<br />そんなおばあちゃんがいる、岩船寺前の店。いつまでもお元気で。

    【岩船寺・不動明王】

    というのは、この店に帰りに寄って、軒先に吊るした「おかき(関東ではせんべい)」を買おうとしたところ、
    「これより、あっちのほうがうまいでよ」
    と、斜め向かいにたっている店の方を指差すではありませんか。見ると、やはり軒先に漬け物やら、野菜やらと一緒に「おかき」がぶら下がっています。
    おばあちゃんは僕をその店まで導いて、おかきの袋をとりながら、
    「これのほうがうまいでよ」と、おっしゃいます。
    そこで僕はその袋を受け取り、二百円なりを箱に入れました(店には人はいませんでした)。

    自分の店の物よりも、向かいの店の方がうまいと言って、客を差し向けるおばあちゃん。「もうけ」のことは、二の次でしょうか。
    そんなおばあちゃんがいる、岩船寺前の店。いつまでもお元気で。

  • 【岩船寺・五輪塔】<br /><br />また、おばあちゃんの話です。<br /><br />帰りしな、N氏がおばあちゃんに「近くに住んでいるからよ」と言うと、おばあちゃんは、<br />「ああ、そうけえ」と言って、商品の漬け物袋をやおら手にとり、N氏に手渡しました。<br />「いいよ、いいよ、ばあちゃん」<br />N氏の遠慮なぞなんのその、おばあちゃんはひきません。

    【岩船寺・五輪塔】

    また、おばあちゃんの話です。

    帰りしな、N氏がおばあちゃんに「近くに住んでいるからよ」と言うと、おばあちゃんは、
    「ああ、そうけえ」と言って、商品の漬け物袋をやおら手にとり、N氏に手渡しました。
    「いいよ、いいよ、ばあちゃん」
    N氏の遠慮なぞなんのその、おばあちゃんはひきません。

  • 【岩船寺・不動明王】<br /><br />おばあちゃんに根負けしたN氏は、奥方にいいお土産ができました。<br /><br />退職をして、世知辛い関東を逃れてここに、終焉の地を求めてやって来たN氏。もしかすると、こんな人情に惹かれて来たのかもしれません。

    【岩船寺・不動明王】

    おばあちゃんに根負けしたN氏は、奥方にいいお土産ができました。

    退職をして、世知辛い関東を逃れてここに、終焉の地を求めてやって来たN氏。もしかすると、こんな人情に惹かれて来たのかもしれません。

  • 【岩船寺・十三重の塔】

    【岩船寺・十三重の塔】

  • 【岩船寺・三重塔】

    【岩船寺・三重塔】

  • 【岩船寺・お地蔵様】

    【岩船寺・お地蔵様】

  • 【岩船寺・三重塔】

    【岩船寺・三重塔】

  • 【岩船寺の裏山を登るN氏とスキピオ妻】<br /><br />N氏のリュツクには、野鳥や草花、樹木の本が詰め込まれています。

    【岩船寺の裏山を登るN氏とスキピオ妻】

    N氏のリュツクには、野鳥や草花、樹木の本が詰め込まれています。

  • 【岩船寺境内の二体仏】<br /><br />あるいは、夫婦(めおと)の仏様でしょうか。ありえないことでしょうが、いかにもです。

    【岩船寺境内の二体仏】

    あるいは、夫婦(めおと)の仏様でしょうか。ありえないことでしょうが、いかにもです。

  • 【岩船寺境内の石仏】<br /><br />前掛けをつけた地蔵菩薩。

    【岩船寺境内の石仏】

    前掛けをつけた地蔵菩薩。

  • 【岩船寺境内の三体仏】<br /><br />何世紀も雨風にさらされて、摩滅しても、それでも人に道を教えて下さるようなそんな仏様です。

    【岩船寺境内の三体仏】

    何世紀も雨風にさらされて、摩滅しても、それでも人に道を教えて下さるようなそんな仏様です。

  • 【不動明王立像】<br /><br /> 当尾の山道を行くと、次々と石仏が現れました。信仰心の厚かった、往時が偲ばれます。

    【不動明王立像】

     当尾の山道を行くと、次々と石仏が現れました。信仰心の厚かった、往時が偲ばれます。

  • 【不動明王立像の拡大】<br /><br /> 風化の中にも味わい深いお顔が、うかがえる。

    【不動明王立像の拡大】

     風化の中にも味わい深いお顔が、うかがえる。

  • 【眠り仏】<br /><br /> 本当は眠っているわけでもないでしょうが、土に埋もれた石仏。

    【眠り仏】

     本当は眠っているわけでもないでしょうが、土に埋もれた石仏。

  • 【笑い仏】<br /><br /> にこやかな笑みを浮かべているような仏様。<br /> しかし、「近くで見ると、笑ってないよ」と、N氏。ほるほど、ほるほど・・・

    【笑い仏】

     にこやかな笑みを浮かべているような仏様。
     しかし、「近くで見ると、笑ってないよ」と、N氏。ほるほど、ほるほど・・・

  • 【笑い仏】<br /><br /> 仏の笑みはいかが。

    【笑い仏】

     仏の笑みはいかが。

  • 【唐臼の壷】

    【唐臼の壷】

  • 【からすの壷二尊を掃除する、女性】<br /><br /> 野仏を大事に掃除する女性と出会いました。まるで仏のようないい笑顔の方でした。

    【からすの壷二尊を掃除する、女性】

     野仏を大事に掃除する女性と出会いました。まるで仏のようないい笑顔の方でした。

  • 【からすの壷の仏】

    【からすの壷の仏】

  • お近くで拝顔すると、すべて許して下さるような、そんなお顔でした。<br />無名の彫刻家の、心のあり方が伝わってくるようです。

    お近くで拝顔すると、すべて許して下さるような、そんなお顔でした。
    無名の彫刻家の、心のあり方が伝わってくるようです。

  • 【やぶの中三尊】<br /><br />右から<br />十一面観音立像、地蔵菩薩立像、阿弥陀如来坐像<br /><br />弘長二年(1262年)<br />当尾の在銘仏で、首切り地蔵と並び、最も古いそうです。

    【やぶの中三尊】

    右から
    十一面観音立像、地蔵菩薩立像、阿弥陀如来坐像

    弘長二年(1262年)
    当尾の在銘仏で、首切り地蔵と並び、最も古いそうです。

  • 【三尊】<br /><br />左側の阿弥陀如来坐像

    【三尊】

    左側の阿弥陀如来坐像

  • 【やぶの中三尊中の地蔵菩薩立像頭部】<br /><br />白毫には貴石が嵌め込まれていたのでしょうか。その石は誰か貧しい人を救ったのかもしれません。

    【やぶの中三尊中の地蔵菩薩立像頭部】

    白毫には貴石が嵌め込まれていたのでしょうか。その石は誰か貧しい人を救ったのかもしれません。

  • 【道端の商品】<br /><br />漬け物一袋、百円なりでした。このような性善説に基づく売り方は、すばらしい。<br />(翌日、葛城古道を歩いていた時に見た店には「監視カメラが設置されている」という注意書きがありました。確かに商品はもっと高額のものでしたが、人の心を踏みにじる、こんな注意書きにはうんざりです・・・たぶん後出)

    【道端の商品】

    漬け物一袋、百円なりでした。このような性善説に基づく売り方は、すばらしい。
    (翌日、葛城古道を歩いていた時に見た店には「監視カメラが設置されている」という注意書きがありました。確かに商品はもっと高額のものでしたが、人の心を踏みにじる、こんな注意書きにはうんざりです・・・たぶん後出)

  • 【首切り地蔵】<br /><br />阿弥陀石仏<br /><br />弘長二年(1262年)<br /><br />当尾の在銘石仏では最古のものだそうです。首の部分が切られたように見えることから「首切り地蔵」と呼ばれているそうですが、近くに処刑場があったからとも言われています。

    【首切り地蔵】

    阿弥陀石仏

    弘長二年(1262年)

    当尾の在銘石仏では最古のものだそうです。首の部分が切られたように見えることから「首切り地蔵」と呼ばれているそうですが、近くに処刑場があったからとも言われています。

  • 【大門石仏群】

    【大門石仏群】

  • 【大門石仏群の二体】

    【大門石仏群の二体】

  • 【土筆と唐辛子】<br /><br />おいしそうな土筆をもう少しで買いそうになりました。が、今日は旅行第一日目、当分料理ができません。残念・・・

    【土筆と唐辛子】

    おいしそうな土筆をもう少しで買いそうになりました。が、今日は旅行第一日目、当分料理ができません。残念・・・

  • 【浄瑠璃寺の入り口にある食堂】<br /><br />やっと浄瑠璃寺に到着しました。食堂の写真を撮りましたが、昼食は岩船寺に戻り、近くの茶店で取りました。<br />参道は桜が満開でした。

    【浄瑠璃寺の入り口にある食堂】

    やっと浄瑠璃寺に到着しました。食堂の写真を撮りましたが、昼食は岩船寺に戻り、近くの茶店で取りました。
    参道は桜が満開でした。

  • 【浄瑠璃寺の参道】<br /><br />満開の桜

    【浄瑠璃寺の参道】

    満開の桜

  • 【参道の馬酔木】<br /><br />桜と馬酔木の競演でした。

    【参道の馬酔木】

    桜と馬酔木の競演でした。

  • 【浄瑠璃寺山門】

    【浄瑠璃寺山門】

  • 【浄瑠璃寺苑池】

    【浄瑠璃寺苑池】

  • 【国宝・三重塔】<br /><br />苑池を挟んで、九体阿弥陀堂と三重塔が向き合う絶景。

    【国宝・三重塔】

    苑池を挟んで、九体阿弥陀堂と三重塔が向き合う絶景。

  • 【浄瑠璃寺】<br /><br />ピンク色の馬酔木の花の上に三重塔。

    【浄瑠璃寺】

    ピンク色の馬酔木の花の上に三重塔。

  • 【浄瑠璃寺】<br /><br />苑池と石灯籠と三重塔

    【浄瑠璃寺】

    苑池と石灯籠と三重塔

  • 【九体阿弥陀堂】<br /><br />廊下を行くN氏。

    【九体阿弥陀堂】

    廊下を行くN氏。

  • 【浄瑠璃寺・西方九体阿弥陀如来像】<br /><br /> 西に位置し、未熟な私たちを極楽に導いてくれるという、如来たち。<br /><br />* 写真は堂内撮影禁止のため、パンフレットから転載しました。

    【浄瑠璃寺・西方九体阿弥陀如来像】

     西に位置し、未熟な私たちを極楽に導いてくれるという、如来たち。

    * 写真は堂内撮影禁止のため、パンフレットから転載しました。

  • 【浄瑠璃寺・九体阿弥陀堂】<br /><br />苑池の向こうに立つ阿弥陀堂(国宝)

    【浄瑠璃寺・九体阿弥陀堂】

    苑池の向こうに立つ阿弥陀堂(国宝)

  • 【石灯籠の中の阿弥陀堂】

    【石灯籠の中の阿弥陀堂】

  • 【浄瑠璃寺・三重塔】

    【浄瑠璃寺・三重塔】

  • 【西小(にしこ)石仏群】<br /><br />車でN氏の家に向かう途中、石仏群がありました。

    【西小(にしこ)石仏群】

    車でN氏の家に向かう途中、石仏群がありました。

  • 【西小石仏群の二体像】

    【西小石仏群の二体像】

  • 【西小の石仏】<br /><br />このあたりには、無縁仏が多い、とN氏は説明する。

    【西小の石仏】

    このあたりには、無縁仏が多い、とN氏は説明する。

  • 【レンギョウと花桃】<br /><br />N氏のお宅近くに見事な花の競演が見られました。この花桃、実がならないと、N氏が説明。

    【レンギョウと花桃】

    N氏のお宅近くに見事な花の競演が見られました。この花桃、実がならないと、N氏が説明。

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