2008/04/02 - 2008/04/02
263位(同エリア294件中)
スキピオさん
みかの原
わきて流るる
いづみ川
いつみきとてか
恋しかるらむ 中納言兼輔
【写真はこの和歌にある「みかの原」にあった聖武帝の夢の都・恭仁の宮の跡地】
京都は南の果て、かぎりなく奈良に近い「木津市」という町に、大学時代の友人が住んでいます。このN氏、ずっと埼玉のほうで役所勤めをしていたのですが、めくるめく変化する今という時代に愛想が尽きたのでしょうか、それとも熟年の恋に血道をあげた末、失恋に至り、人生の無常を痛感したのでしょうか、退職を機に、西行法師さながら、大和の茅屋(ぼうおく)にひとりわび住まいをするに至りました・・・
すみません。ついキーを叩きすぎました。「茅屋」と「ひとりわび住まい」は嘘です。N氏のお宅は我が家よりも大きい近代住宅ですし、かいがいしい奥方様もいらっしゃいます。
できれば、西行や鴨長明風のほうが話としては面白いのですが・・・
おっと、いま鴨長明の名を思わず、口走ってしまいましたが、このN氏のお宅はこの鴨一族の地名の持つ、「加茂町」にあります。
さて、我が春の旅は、夜行バスで京都駅に降り立ったところから始めましょうか。それとも、京都駅から約50分、JR線に揺られて、木津駅でN氏と、再会したところから始めましょうか。
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【木津駅】
結局、旅行記は木津駅から始めることにしました。
この近代的な駅で、キャップに眼鏡にマスクという出で立ちで、N氏は待っていました。
そのN氏が、愛車の軽四輪に我ら夫婦を招じ入れ、最初に向かったのは、平重衡の首の落ちたる地点。木津駅のすぐ近くだと、N氏のたまう。どうやら今度の旅は、血なまぐさい話から始まるようです。 -
【不法侵入すれすれの我々】
まあ、梶井基次郎の短編ではありませんが、桜の木の下には死体が埋められているらしいから、これもまたよいか、と妙に納得しながら、単なる民家のあいだに入って行きます。すると・・・ -
【重衡の首を洗ったと言われている池に立つ説明書き】
そこに柿の木を植えたがついに実を付けることがなかったので、「不成柿(ならずのかき)」と呼ばれているそうな。 -
【平重衡の墓】
武運拙く、はやばや一の谷で俘囚の憂き目となり、鎌倉へ送られた平重衡は、東大寺を焼いた咎により、宗門たちにこの地で首を切られ、般若寺にさらされました。
満開の桜の下、重衡は静かに眠っていました。 -
【安福寺】
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【桜咲く安福寺】
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【福寿園】
重衡の墓を詣でた後、車はしなしなと狭い道を曲がりくねり、茶の福寿園に向かいます。山城は、なんと言っても茶の名産地です(山城宇治茶)。 -
【資料館の鍵】
古いかんぬきなので写真を撮ったが、驚くべきことに bulldog と英語が書かれていた。 -
【福寿園の工場】
モッ君と宮沢りえさんの「伊右衛門」はここでつくられています。 -
【旧家、福寿園の雨樋】
「伊右衛門」の「イ」の文字が・・・ -
【福寿園】
車の中で、モッ君は行田だか、桶川だかの市長か町長の孫で云々云々と、蘊蓄を傾けるN氏にいちいち頷いていました(「だかだか」は僕の記憶のなせる業、N氏の記憶の曖昧さではありません)。
そうか、加茂町と埼玉の町がモッ君で繋がっているのか・・・変に納得。そうしながらも、車は次のポイント、高麗寺跡にと向かいます。 -
【高麗寺跡】
右手に、ペンギンスタイルのN氏
この高麗寺は、飛鳥寺とほぼ同じ時代の創建らしく、最も古いお寺で、帰化人高麗一族の勢力圏を示すものです。するとここでもまた、埼玉との関連性が浮上して来ます。武蔵の国では、高麗川から東京都の狛江まで、帰化人高麗一族の足跡は、地名調布(帰化人の織物の集積地)とともに色濃く残っているのです。 -
高麗寺は、その礎石だけでかつての栄華を示しているに過ぎませんが、この地の、ひいては大和の発展に寄与した帰化人たちの足跡でもあるのです。
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【恭仁(くに)の宮跡】
我々が、次に向かったのは、たった3年余の、聖武帝夢の都だった恭仁の宮跡でした。 -
【恭仁の宮の跡】
宮跡にある十三重のの塔と不思議な木。 -
【恭仁の都跡の説明書き】
紫式部の曾祖父は、平安の都にありて、加茂川の堤に屋敷を構え、堤中納言として優雅に暮らしていたそうな。
みかの原 わきて・・・をよみながら・・・ -
【みかの原拡大】
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【山城国分寺跡の碑】
現在は礎石だけ残っている。左手の公園で、ゲートボールが盛んに行われていました。 -
【賀茂駅近くのカフェ・レストラン「Ryu」】
恭仁の都を見学したあとは、腹ごしらえ・・・
N氏は賀茂駅近くのカフェ・レストランに向かいました。N氏はどうやらオーナー・シェフと昵懇らしく、親しげに話をしておりました。 -
【今日のメニュー】
このメニューをご覧下さい。超安のセットメニューです。味ですか? もちろん、おいしいですよ。
ちなみに、陶器の小皿など、超安で販売しておりました。僕たちは、小皿4枚を200円なりで、買いました。今、重宝しています。
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