2007/07/23 - 2007/07/23
438位(同エリア473件中)
まみさん
2007/07/23(月)第16日目:ヤシ1日目
【宿泊:Hotel Moldova(ヤシ)】
8:07発の急行列車でヤシ着10:02(ほぼ時刻どおり)
聖ニコライ・ドムネスク教会、三聖人教会、シュテファン大公通りのカトリック教会、正教聖堂(大聖堂)、聖サヴァ教会、アルメニア教会、使徒ペテロ・パウロ教会、ゴリア修道院、要塞修道院(タクシーで往復。見学中に待機していてもらった)、モルドヴァ正教聖堂
※月曜日で博物館は休みなので教会めぐり計10か所
ヤシの教会めぐりの旅行記その2は、ヤシ観光で4番目に楽しみにしていた大聖堂と、当初はあきらめていた要塞修道院です。
まずは大聖堂。
目抜き通りであるシュテファン大公大通り(Bd. Stefan cel Mare si Sfant)から近付くと、また、建物に修復中の足場が組まれていました。
三聖人教会に続き、2度目のがっかりです。
外観の写真が撮れません。
悲しいことに、中にも入れませんでした。大聖堂なのに。
ただし、大聖堂の正面は、目抜き通りの方ではなく、裏道のようなひっそりとしたクリシャン通り(Str. Crisan)に面していました。
この正面から見上げたときの、ヤシ大聖堂の、巨大なこと、巨大なこと!
さすが、ルーマニアで1番大きな大聖堂です。
これまでのルーマニア旅行では、ずっと、どちらかというとアット・ホームなサイズの教会ばかり訪れていたので、久しぶりのこの巨大さは壮観かつ爽快です@
中に入れれば、その巨大さをもっと実感できたろうに、本当に残念です。
でも、ギリシャ風の柱を構え、半円形のくぼみにラピスラズリのような青と黄金がまぶしい美しいモザイクのある正面を見上げることができただけでも感動的でした。
中に入れないかと、往生際悪くうろうろしていなかったら、気付かなかったと思います。
まるで西欧の大聖堂のようでちょっぴり違和感もあり、これがルーマニア正教会の大聖堂とは信じられない気がしましたが───あいにく、中に入って確認することはできません。
しかし大聖堂ですから、修復中でも信者のためにミサをする必要はありますよね。
同じ敷地内に、本体ほど巨大ではないですが、プロナオス(第一前室)、ナオス(第二前室)、そしてイコノスタシスの奥の内陣……と、ルーマニア正教会に必要な構造がきちんとそろった、バジリカ風の建物がありました。
どうやらプロナオスに、本来なら大聖堂に安置されていたと思われる聖人の棺がありました。
棺のすぐ傍らで司祭が小さな声で聖書を読み、人々がその前にひれ伏していました。
すぐ入口のところで、狭い上にぎゅうぎゅうで窮屈そうでしたが、そんなことは信者にとって二の次なのでしょう。
中は正教会の教会らしく、期待どおりの豪華さでした。
イコノスタシスの手前のナオスは、壁一面にイエスの生涯をはじめとするフレスコ画がぎっしり。
世界遺産のヴォロネツ修道院の外壁をモデルにしたと思われる「最後の審判」のフレスコ画もありました。
いや、ほとんど模写だったかもしれませんが、正教会の美術はオリジナリティを追及しないんですものね。
イコノスタシスは豪華なバロック様式でした。
大聖堂が見学できずにがっかりしましたが、こちらはこちらで見ごたえありました。
大聖堂内に入れなかったかわりに、パンフレットを売っていたので買うことにしました。
ところが、売店の修道女のおばあさんは、とても気難しそうで、ものすごーくマイペースでした。
私の前にも一人待っている女性がいて、そのことに気付いているはずなのに、延々と片付けをしていました。
私もですが、その女性もだんだんいらいらしていましたよ。
やっと顔をあげたときも、おばさんはとても嫌そうな顔をしていました。
女性は十字架だったかロウソクだったか、そういった教会グッズを買おうとしていましたが、おばあさんは彼女に対してとても不機嫌そうに応対していました。
なので私はちょっとびくびくでしたが……私がパンフレットを買おうとすると、おばあさんはすごくいい笑顔を返してくれました。
ほっとしました。
でも、信者らしき女性に対してああも不機嫌だったのは一体……わけ分らん@
そして要塞修道院。
10ヶ所にもなった本日のヤシの教会めぐりで9番目に訪れたところです。
当初、行くつもりがなかったのは、この修道院がセントラルから約5kmも離れていて、徒歩ではとても行けそうになかったからです。
「地球の歩き方」にもLonely Planetにもバスの情報はなく、タクシーを使うしかありません。
しかし、ルーマニアではタクシーは庶民の足です。ボラれさえしなければ、高くありません。
そこで、落ち着かないけれど、往復タクシーを利用して、見学中、待ってもらうことにしました。
といっても、タクシーを使ってまで行った1番の理由は、このままでは時間をもて余すと思ったからですけどね。
歩いて周れる範囲のめぼしいところは、思ったより早く観光し終えてしまったのです。
実は「見学している間、待っていて欲しい」とルーマニア語で運ちゃんに伝える方法が分からなかったため、タクシーを使うのも悩みました。
ブカレストはともかく、タクシーの運ちゃんには基本的に英語は通じないでしょうから。
教会に着いた後、タクシーが帰ってしまった場合、帰りはてくてく歩く覚悟すらしました。
というか、なんとかなるんじゃないかな、と、ほとんど行き当たりばったりの気分でしたね。途中でタクシープールが見つかるかもしれないし、なんてね。
でも、運ちゃんも帰りの分も稼げるかもしれないと思ったのでしょう。
あるいは、こんなひとけのない郊外に、言葉の分からない女一人っきりの外国人観光客を置き去りにしてよいか、心配してくれたのかもしれません。
オフィスの英語を話せる人を携帯で呼び出し、その人を通訳代わりにして、私に見学中に待っていて欲しいか聞いてくれました。
というわけで、ことによったら1時間も2時間もかかるかも、と思った要塞修道院見学ですが、タクシーで片道10分足らずですみ、30分ほどで終わってしまいました。
帰りは、元のタクシープールではなく、夕食をとろうと目をつけていたレストランまで送ってもらいました。
それでタクシー代は、行きは11レウ、待機時間と帰りのレストランまでで12レウの合計23レウ、日本円に換算すると(2007年7月現在、1レウ=約55円で換算)、1,260円でした。
この勘定からすると、待ち時間はほとんどとられていないか、1〜2レウとかなり安いです。
それに、ゆっくりと夕食を楽しみ、その後も街中を散策する時間の余裕ができたことを考えると、そう高いものでもありませんでした。
-
大聖堂も修復中なので塔だけ
離れたところからも、この高い塔が見えてきて、とても期待していたのですが、近付いてみて、がっかり。
ここも建物は修復中。
全体の写真を撮ろうにも、修復用の足場や機材が邪魔です。
もっとも、ヤシ大聖堂の建物は、比較的見慣れた西欧のカトリック教会の大聖堂みたいな建物だったので、写真が撮れなくても三聖人教会ほどはがっかりしませんでした。
でも、訪れた記念に何か撮らないわけにはいかない気分だったので、修復中の足場のかかっていない塔だけを撮りました。 -
大聖堂正面側
大聖堂は、西欧のカトリック教会を見慣れた私でも、威圧されるような巨大な建物でした。
でもどうやら修復中のせいで中に入れないようです。
あきらめきれずにうろうろ奥まで回ってみたら、メインストリートのシュテファン大公通りの方ではなく、裏のもっと狭いクリシャン通り(Str. Crisan)沿いの方が、大聖堂の正面でした。
工事中の機材が置いてある下の方はファインダーの外に追いやりましたが……ヤシ大聖堂の巨大さは、見当つくでしょうか。 -
大聖堂正面のモザイク
鮮やかな青の背景にとにかく魅せられました@
モザイク特有の光の反射と、おそらく金箔がたくさん使われているせいでしょう、ぴかぴか光っていました。 -
正門と大聖堂
-
正面から見た大聖堂
こんな風に正面に2つの塔とギリシャ風の柱のあるカトリックの大聖堂というと……おや、ありそうでいて思い出せません。 -
大聖堂前の泉
水の注ぎ口がやぎの頭@ -
入れなかった代わりに買った大聖堂のパンフレット
頑固そうな修道女のおばあさんから買った件のパンフレットです。
たての長さはA4と同じで三つ折り、ルーマニア語・ロシア語・英語の3ヶ国語。
2レウでした。
(2007年7月現在、1レウ=約55円で換算)
★ヤシ大聖堂の略歴
現在のネオ・クラッシック(新古典)様式の大聖堂は、19世紀の建物です。
着工は1833年で、ベネチアの建築家の設計によるものでしたが、教会は40年も未完成のままでした。というのも、途中で、あまりにも巨大なドームが重量オーバーで支えきれないと分かったためです。
工事は、1880年4月15日にやっと再開されました。
ブカレストの建築家が当初に設計に修正を加えました。ドームを支えるために、教会内部に巨大な列柱を2列並べることにしました。
巨大なクーポラ(半球状)天井はやめ、代わりに2つに分離された横向きのアーチ天井となりました。
献堂式は、1887年4月23日に行われました。
統一ルーマニア初代国王カロル1世は、ミュンヘンで製造されたステンドグラス、銀の燭台、シャンデリア、奉納ろうそく、貴重の文書や祭服を寄付しました。
イコノスタシスはキエフで制作されたものです。
入口モザイクは、1880年代に画家ゲオルゲ・ラドゥカヌ(Gheorghe Raducanu) によって制作されました。
大聖堂には聖パラスケヴェ(Paraskeve)の聖遺物があり、それを収める聖遺物入れは、20世紀初頭に制作された芸術品です。
聖パラスケヴェ(Paraskeve)の聖遺物は、12〜16世紀にギリシャ、ブルガリア、セルビアで拝まれていたものですが、1641年に、コンスタンチノープルの東方教会総大主教から、モルドヴァ公国に対して信仰と寛容さを示すためにヤシに贈られました。
その上、2000年、ギリシャのLivodiaから、聖ゲオルゲの聖遺物の一部が、このヤシの大聖堂に移されました。
そのため、現在、ヤシ大聖堂は、ルーマニア正教会の信者だけでなく、ギリシャ、ブルガリア、セルビアの正教会の巡礼者たちも、聖ゲオルゲの聖遺物を拝みにやって来ます。
(ヤシ大聖堂のパンフレットより抜粋私訳) -
大聖堂のパンフレットの写真から
イコノスタシスの写真、それから左側の小さな写真ですが、天井の様子とシャンデリアが並ぶプロナオス(第一室、イコノスタシスの手前の部屋)が分かるでしょうか。
この写真からも、大聖堂の内部は壮大で豪華なことがうかがえます。
実物が見られなくて、その壮大な空間を体感することができなくて、本当に残念です。
敷地内にあったバジリカ風の建物は、外観の写真を撮ろうにもよいアングルがなかったので、撮りませんでした。
内部は、信者がひっきりなしに出入りしているし、かなり薄暗かったので、写真はあきらめました。 -
要塞修道院の石壁の門の上部
ここからは、タクシーで行った要塞修道院の写真です。
教会を囲む、ものものしい石壁の門の上部。
モルドヴァ公国の紋章、野生の牛オーロックの浮彫が見えます。 -
要塞修道院のメイン教会
敷地内には、わりとゆったりとした空間が広がっていました。
教会のほっそりとしたフォルムは、スチャヴァ郊外のドラゴミルナ修道院を思い出します。
「ヤシには印象深い見所が、もう一ヵ所ある。文化宮殿の南方の丘の上にある要塞修道院である。その名の通り、丘の頂で孤塁を守る。高さ7メートルの厳めしい石垣が巡っていて、軍事拠点と信仰の場が融合した不思議な空間になっている。石垣の上からヤシの市街地が一望の下に見渡せる。
修道院は1669年に、時のモルドヴァ公ゲオルゲ・ドゥカが建てた。その際ゲオルゲは三聖人教会をモデルにした。外壁のレリーフも内部のフレスコ画も、ともにすばらしい仕上がりを見せている。」
(「旅名人ブックス ルーマニア 伝説と素朴な民衆文化と出会う」(日経BP社)より)
関連の旅行記
「2007年ルーマニア旅行第15日目(1)ブコヴィナ地方:ほっそり優雅なドラゴミルナ修道院と牧歌風景」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10216973/
「2007年ルーマニア旅行第16日目(2):月曜のヤシは教会めぐり・その1」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10225614/ -
要塞修道院の教会
表面のくぼみが美しい模様となっています。
★要塞修道院(Manastirea Cetatuia)
「町の南側、市街を一望にできる丘の上にある修道院。三聖人教会をモデルとしてゲオルゲ公(Gheorge Duca)が1672年に建設したもの。高さ7mの石の壁に囲まれていて、軍事拠点として戦争に対する配慮がなされている。」
(’07〜’08年版「地球の歩き方」より) -
要塞修道院の教会の塔、さらにズーム
塔もドラゴミルナ修道院のものによく似ています。あちらの方が浮彫装飾はずっと凝っていて、それに比べるとこちらはだいぶシンプルですけどね。
関連の写真
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/13409676/
関連の旅行記
2007年ルーマニア旅行第15日目(1)ブコヴィナ地方:ほっそり優雅なドラゴミルナ修道院と牧歌風景
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10216973/
残念ながら内部の写真は撮れませんでした。
内部は壁画でぎっしり覆われていて、ここでも正教会見学の醍醐味を味わいました。だいぶすすでだいぶ汚れていましたが、年月の重みと荘厳さが感じられましたし、見事そうなのは感じられました。
とはいえ、すすを洗い流したきれいな姿でフレスコ画をしっかり鑑賞したかったことも確かです。 -
要塞修道院の敷地内の建物
修道士たちの居所でしょうか。 -
要塞修道院の教会、お尻側から
お尻側というより、礼拝堂のある側です@
平面図は、スチャヴァの教会によくあったように、三つ葉型になっています。 -
要塞修道院の敷地内の建物
とても古そうな建物です。
建物の形も、かなり古い時代のキリスト教のバジリカ風@
別棟の礼拝堂かな。 -
要塞修道院の教会、空にカメラの露出を合わせて、シルエットにて
要塞修道院は、公共交通機関で自力で往復したら、とてもアクセスに時間もかかかり、苦労したろうと思いますから、タクシーで往復して良かったと思いますが……しかし、人を待たせていると思うと、落ちつかないのも確かですね。
また、この要塞修道院は、石垣の上からヤシの市街地が見渡せるのもポイントの一つだと楽しみにしてはいたのですが、ざっと回ってみた限り、この教会がある丘陵に阻まれて、町は一望できませんでした。
一体、どのあたりから見渡せば一望できたのかしら。
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