2005/01/20 - 2005/01/27
241位(同エリア415件中)
マッパさん
アスワン
【イシス神殿】
↓
アブシンベル
【アブシンベル大神殿】
天候に恵まれ、砂漠をひた走ります~。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 観光バス
- 航空会社
- エジプト航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
-
良い天気です。
ホテルから船に乗って、イシス神殿へ。
川の中の島の中に建てられています。
写真、奥に見える建物。
昔はフィラエ島という隣の島にあったのですが、
アスワンハイダムの建設後、
水面が上昇し半分ほど沈んでしまって…。
その後、近くの島に移築したんだって。 -
ちょっとここらで神話を一つ。
昔、3人の兄弟妹がいました。
兄オシリス神と弟セト神は仲が悪く、
ある日セトはオシリスをだまし、
生きたまま石棺に閉じ込めて、
ナイル川に流してしまいました。
いっぽう妹のイシス女神は兄の行方を追い、
遠くまで捜し求め、
ついに発見しましたが…
既にオシリスは息絶えていました。
しかしなんとイシスは魔法を使える女神だったので、
オシリスを復活させることができたのです。
つづく -
生き返ったオシリスの姿を見て喜ぶイシス。
やがて二人は深く愛し合うようになり、ホルスが生まれました。
(あれ?ホルスのお母さんってハトホルじゃなかったっけ?…と、私の旅行記?を読んで気づいた方、あなたは素晴らしい。ほんとよく読んでくださいました。あとで解説します〜。)
親子3人で再びセトのいる地へ赴き、地位奪還を目指しますが、
セトは先回りしてまたオシリスを切り刻んで殺害してしまいます。
イシスは再び魔法で復活させようとしましたが、
創造神アメン神は、また同じことを繰り返すだけだと言い…
セトをこの世の神とし、
死んだオシリスを冥府の神にして、
二度と復活させないようにしました。
**********
以上、私がガイドさんから聞いた話。
なんかこの手の伝説は諸説あって、どれも面白いんですよ〜。たとえば…バラバラに殺されたオシリスを復活させようと、パーツを集めたイシス。どうしてもアソコの部分だけ見つけられなかったので粘土で作った…なんてエピソードも(笑) -
ホルスにおっぱいを上げるハトホル。
顔をえぐられてるのは、キリスト教徒の仕業。
ここでもか!って、ほんとあきれてしまいます。
なぜこれがハトホルとわかるのかというと、
頭に牛の角がついてるからだそうですよ。
子供はホルス神。
先ほどの伝説からいくと、
両親はオシリスとイシスのはずですが、
のちに母性の象徴としてハトホルが崇められるようになり、
結果ホルスの母はイシス=ハトホルになったみたいです。
伝説って…
二つ三つの話がくっついて語られたり、
もっと面白くなるように脚色がつけられたり、
時代背景を反映させて白黒反転したり、
まったくもって1つじゃないんですよね。
その変遷を追うのも楽しい〜♪
だから時代によっては、
ハトホルがホルスの妻として描かれているし、
また母親として描かれているものもあるんだそうです。
ややこしいけど、そういうことなのさ。 -
イシス神殿に別れを告げて…。
川から眺める神殿も素敵ですよね。 -
アスワンのオールドダムが見えます。
アスワンハイダムができるまでは、これが活躍してたわけ。
このあと、船から下りてバスに乗り換えました。 -
アブシンベルに向かう途中。
バスから見た風景です。
サハラ砂漠だ〜!見渡す限り、砂。
「サハラ」ってアラビア語で「砂漠」の意味なんですって。
ってことは…サハラ砂漠=さばくさばく。ふふふ。
あちこちに「逃げ水」(蜃気楼)が見えました。
晴れた暑い日にアスファルトの道路などで遠くに水があるように見える、あれです。
日本でもよくアスファルトや土手なんかで見かけますが、
エジプトの逃げ水は規模が違う!
広い湖ほどの大きさなんです。
こりゃ隊商がオアシスと間違うわ…。 -
大地の上は、空なんですよ!
空!
今、私は空にいるんです〜!
ってことをアピールしている私。
とにかくテンションあがりますよ〜。
…砂漠の真ん中でトイレ休憩中に。 -
アブシンベル大神殿!!!
想像以上です。
すべてが想像以上なんです。
【ユネスコの遺跡移転計画】
もともとアブシンベル大神殿と小神殿は、
アスワンハイダムを作る際、
位置的にナセル湖(人造湖)に沈む場所にあったのです。
それがユニセフのおかげで3000個の石に分割されて、今の場所に移築されたのです。
世界一の重たい困難なパズルだったでしょうね〜。
本当は岩盤をくり抜いて作られていたもの。
それにメスを入れる瞬間って…緊張しただろうなぁ。
とにかく、この神殿を目の前にすると、
いろんなことを考えてしまって、とまりません! -
ラムセス2世が作らせたというこの遺跡。
4体の像は、年齢別のラムセス2世です。
なんてナルシスト(笑)
年齢別に顔が違います。左から若い順。
口角がキリっとあがっているのが若い証拠。
形だけでなく、石の色も違うんです。
右端の老齢の像は色黒なんです。細かい!
1体、落雷で崩れてしまったそうです…。
顔からゴツンと落ちてます。
なんとなく痛そう。 -
ね、表情が違うのがわかるでしょ?
92歳まで生きたラムセス2世。
昔にしたら、かなり長生きだっただろうな。
40人も奥さんがいたらしい…すげー。
子供も100人以上。
スケールが違う。 -
足元に、一番愛した奥さんと、子供の姿が彫られています。
奥さんの名前はネフェルタリ。
美しい人という意味なんですって〜☆
素敵。
ネフェルタリっていう語呂も素敵。
3000年ずーっと一緒。これからもずっと。
なんか、愛を感じません?
でも40人も奥さんがいたんです。この人。 -
大神殿の右手に、小神殿があります。
これもラムセス2世が作らせたもの。
最愛の妻ネフェルタリの為に作ったそうです。
ここは巨人の国?
人の大きさと比べたらわかるけど、本当に大きい。
これが砂に埋もれていたとは…。
この遺跡が発見されたとき、一番上の部分のヒヒの像が、砂の中から見えていただけだったそうです。
掘り起こした人は、毎日が驚きだったでしょうね。
あれ、なんかあるぞ?
掘ってみよう!
おぉ顔が出てきた!
やっと肩が出てきた…でかいよ…足はまだか…。
うわ、右にも左にもまた人の形が〜!
すげ〜神殿の入り口が出てきたー!
(想像)
私なら、嬉しすぎて面白すぎて、
毎日笑いが止まらないと思います(笑)。 -
もちろん中にも入れました。
写真は不可だったのでありませんが…。
この遺跡、
ギザのピラミッドと同じくらい、
必見の価値ありです! -
神殿を背にすると、ナセル湖が見渡せます。
アスワンハイダムの建設にともなってできた、
世界一広い人造の湖。 -
ナセル湖に沈む夕日。
夕日を眺めた後は、
一旦ホテルにチェックインして、
荷物を置き、
また外出します〜♪ -
本日のホテルは、
アブシンベル ネフェルタリホテルです♪
ちょっと古臭い感じですけど、
ここはエジプトだと思えば、すべてが許せてしまう。
早速、事件発生。
【トカゲ?ワニ?】
部屋の前まで案内してくれたポーターさんが去り、
私が部屋に入ったとたん、物音が…する。
その方向を見ると…手のひらよりも大きいトカゲが!
ギャー!結構、恐い顔してまっせ〜!
まだその辺にいるであろうポーターさんに向かって、「助けて〜!戻ってきて〜!」と叫んでみました。
血相を変えて慌てて飛んできてくれた〜!優しいね!
彼は半泣きの私を見て、そしてトカゲを確認し、ほっと一息。そして一言。「オー、ノープロブレム」と笑顔になった。
そして出て行こうとした。
ええ!?なんでやねん!待って待ってよ!
こんな同居人は要りません。
頼むからどうにかしてくれ!と懇願すると、
やっとわかってくれた。
部屋にあったハンガーを使って、壁から床へと叩き落し、くねくねと頭と尻尾を奇妙に振りながら猛スピードで逃げていくトカゲの頭を、なんと靴底で踏みつけた!
ギャー!
「やめて!殺さないで!」再び叫ぶ私。
そんな後味の悪い展開は嫌だ〜!!!
どうやら力の加減はしていたみたいで、なんとか無事生きたままトカゲ確保。
安眠も確保できた…。
小さなワニみたいな顔だったよ、まじで。 -
殺風景な部屋でしたが、
パピルスに描かれた小さな絵がかけてありました。
このホテルはアメニティはほとんどなかったなぁ。
そうそう、水道水が茶色く濁ってました!
こういうのを見ると、エジプトに来た実感がわきます☆
絶対飲んじゃイケない色でしたので、
コンタクトを洗うのも、歯磨きのときも、
ミネラルウォーターを大量に消費しました。
アブシンベルでは水に注意!と聞いていたので、
アスワンで多めに買っておいた水が役立ちました♪
お湯はタンクに溜めた分しか使えないので、もしシャワー中にお水に変わったらどうしよう!と、不安になりながらでした〜。 -
アブシンベル大神殿名物、音と光のライトアップショー♪
砂漠の夜は冷える〜!
ホテルからロングダウンコートに着替えて正解でした。
かさばるかな〜と思ったけど、道中、バスの中でクッション代わりにもなるし・・・と思って持っていってたんです。ほんと、備えあれば憂いナシ。
これまた冷たい石造りのベンチに座りました。
ほんと「ロング」ダウンコートで助かった!
自分で自分を褒めてあげたい♪ -
遠いし暗いし大きいし、
写真はあんまり撮りませんでしたが、
実際はもっともっと素敵なショーです。
内容は、ファラオの偉大さと、エジプトのナイルの豊かさと、神殿の移築に関すること。
真面目にお勉強って感じでした。
遺跡をスクリーン代わりにして、音楽とライトアップと映写機で壮大に演出。今日は日本人観光客が200人以上いたので、日本語で上映。セリフ棒読みで笑えた〜。
他の国の観光客は、イヤホンを渡されていました。
どこからわいて出てきたの?っていうくらい、日本人観光客だらけ。しかも年齢層が高い!まぁ1月の平日ですし、リタイア後の人が多くて当たり前か。
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