2000/08 - 2000/08
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みどりのくつしたさん
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泊まっていたバンコクセンターホテルから、ラーマ四世通りを渡って、反対側にあるホアランポーン駅へ歩いてみる。
ずいぶんと明るく近代的に変わっていた。
ガイドブックを持ってきてないので、駅の本屋で、適当なバンコクの地図を購入する。
これは、バンコクのバスのルートが書いてあるはずで、旅行者はバンコクをバスを利用して移動するのが基本になっている。
列車の切符は窓口で販売している雰囲気だ。
ノンカーイへの切符を買う前に、切符販売窓口の向かって右側にあるインフォメーションで、ちょっと列車のことを調べてみる。
何かを買う前には、別の所でその値段をチェックしておいた方がいい。
これは、海外に出た場合の鉄則で、鉄道の切符でも、例外ではない。
ラオスとの国境の町、ノンカーイまで、毎晩午後8時半発の夜行寝台が走っている。
二等エアコンが618B、一等エアコンが1077B(一等エアコンは二人用個室)だとのこと。
個人旅行の場合、二等寝台と一等寝台を比較すると、絶対に二等寝台の方がいい。
というのは、一等寝台は普通は二人用の個室。
つまり見も知らない人と一晩、同じ部屋で過ごさなければならないのだ。
これはキモチヨクない。
寝台列車で思い出すのが、ケニアのナイロビからモンバサへ、これも一等寝台で旅したときのこと。
この時も二人部屋だったが、いっしょになったのが、ケニア政府役人の黒人だった。
僕はたいていの人間とは、話を合わせられる。
が、彼はさすがに政府役人らしく、自慢話が多くて閉口して、話が続かず、とても気まずくなった。
気持ち良く眠れなかった。
そのせいで、モンバサに到着したとたん、つい60ドルもする豪華ホテルに泊って、寝直したものだ。
窓口で明日のノンカーイ行き二等寝台を予約しようとする。
と、「二等寝台は売り切れだが、一等寝台が一つだけ空いている」との答えが戻る。
僕は、ははーんと、わかった。
一等寝台が一つだけ空いているのなら、それは神が僕のために、特別に用意しておいてくれたものだ。
国境まで一等寝台に乗るのが、僕の定めになっているのだろう。
とにかく翌日の夜行寝台の切符が1枚あるのならそれをゲットする。
一等寝台とはいっても、1077バーツ。
この時期、1バーツを3円と考えるので、3千2百円程度だからね。
ホアランポーン駅を出る。
駅を後ろにして左側の、小さな食堂が並んでいる所で、焼き豚ライス(20B)を食べてシンハビール(60B)を飲む。
冷えたビールをグイッと飲んで、今日1日のことを振り返る。
東京を発って、バンコクに無事着いて、ホテルには今夜寝るベッドがある。
明日の夜、国境の町へ行く夜行寝台列車の切符を手にしている。
バンコクの夜の中に、一人でここにいて、目の前には冷えたビールがある。
これって、とても、キモチイイよね。
http://www.midokutsu.com/laos/buy_train_ticket.htm
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