★ポーランド旅（４）　旧市街地からサスキ公園へ夜の散策

2007/09/03 - 2007/09/03

遠出のドライブは止めて、ワルシャワ蜂起博物館や文化科学宮殿の周辺を歩いて回った後の夕暮れ。

ワルシャワの街は旧市街地に石畳の道があるけれど、坂や階段は無いせいか、昨日今日は旦那も珍しくよく歩く。
いつも一緒に歩いてくれるともっとうれしいなあ。(*^。^*)

暗くなったら今度は旧市街地あたりの夜景を見てみるつもりで、宿になったウェスティン・ワルシャワで一休み。
街にも灯りが点り始めたな、そろそろ行ってみようかと窓の外を見れば、いつの間にか冷たい雨交じりの風が吹くワルシャワの街。

う〜ん、カメラを持ち歩くのはちょっとどうかな〜…。
それでも旅先ではカメラを手放せないSUR SHANGHAIは、バッグを二重にした中にカメラを入れてお出かけ。
雨の夜景も風情あるかも、と旧市街地からサスキ公園を抜けて二人で歩いてみた雨のワルシャワ。

表紙の画像は、サスキ公園内にある噴水と彫像

エリア ワルシャワ(ポーランド)

さあ、夜のワルシャワも見てみよう、とホテルの傘を借りて出かけた雨の街。

前日の昼に通ってみた道とは別の道を通っていこう、と行ってみたら、珍しく道に迷ってしまった。
道を聞くにも人通りの無い道。

地図を片手にああでもない、こうでもない、と彷徨っていたら、ワープしたかのように旧市街地に入り込んでいた。

ん？　(・・?　狐につままれたような気分…。

前日は昼に来てみた旧市街。
雨交じりの風が出て来て寒いくらいの午後７時前。

その天候のせいなのかどうか、道行く人も少ないし、旧市街の市場広場あたりの灯りも思っていたほど点いていなかった。
昼はカフェもたくさん出ていたのに、どこももう店じまいしてるし…。
ちょっと寂しい。

いい感じのレストランがあったらこの辺で夕食と思っていたのに、活気が無いとどこも入る気がしない…。


で、これは市場広場にある噴水。
その上の彫像は、前編でもご紹介したワルシャワの象徴である人魚の像。

「ちょっとがっかりだね〜。　雨も降って寒いし、もうホテル方向に向きを変えちゃおうか〜。」と前日と同じように旧市街を突っ切って行くことに。

向こうに見えるライト・アップされた建物は、前日に内部見学した旧王宮。

上の画像に出ている、旧市街の市場広場と旧王宮を結ぶ道にあるのは聖ヤン大聖堂。

これがその道に面した部分の外壁。
聖ヤン大聖堂は、１４世紀に造られたと言うワルシャワで一番古い教会。

代々の国王の戴冠式もここで行われたと聞いて、広い敷地にある豪勢な聖堂を想像して行くと外れます。

前日、この同じ道筋を通った時には、この結構地味な建物が聖ヤン大聖堂だとは気付かなかったSUR SHANGHAIは素通りしてしまったのでご注意を。

この聖ヤン大聖堂は、ワルシャワで最初にパイプ・オルガンを作ったことでも有名なのだそう。

オルガン・コンサートも随時行われるようなので、興味のある方は要チェック。


この日はもう夜に入っているので、内部の見学は出来ず。

前日は内部を見学した旧王宮が目の前に迫ってきた。
さすがにここはライト・アップしてある。

この画像で見えている四角い塔の上にはタマネギのような形の屋根＋尖塔が乗っているんですが、そこにはライトが当たらないようで、昼に見た旧王宮とは別の建物のよう。

昼に見ると、赤褐色と言った色合いの外壁を持つ旧王宮。

ライトアップされると、古代の金製品のような色合いに変化。

旧王宮を背にした木のシルエットもいい感じ。

昼にはカフェが出ていた旧王宮そばの建物。

夜にはなんか侘しくなるような灯りがポツポツ…。

旧王宮前の広場を行過ぎる人の影がポツリと浮かぶ。

夜の闇の中に浮かび上がる旧王宮。

内部見学についての説明は、昼のワルシャワ編でご紹介する事にして、この場は素通り。


この０７年９月上旬には、この王宮広場からル・ロイヤル・メリディアン・ブリストル方面に延びるクラクフ郊外通りのあちこちが工事中のように掘り返してあったので、足元も悪くてちょっと残念な眺めだった。

旧王宮のあとはクラクフ郊外通りから新世界通り沿いに抜けて、夜の散歩をもっと楽しもうと思っていたのに、雨風も止まないし、道沿いの夜景がSUR SHANGHAIたちにとってはちょっと期待はずれだった。

「う〜ん、じゃあ、サスキ公園を突っ切って、マルシャウコフスカ通りに出ちゃおうか。その方がウェスティン・ワルシャワには近道だし…。」と、国立オペラ劇場そばのサスキ公園東端に出たSUR SHANGHAIとその旦那。

あ、遠くに見えるのは、この日の午後に行った文化科学宮殿だ。

サスキ公園の東端のあたりは、画像のように囲い回して工事中なのかと思ったら、これは大戦中に破壊されてしまったサスキ宮殿の基礎を掘り起こしているのだそう。
そのうちに整備されて、新しい名所になるのかも？

サスキ公園は国立オペラ劇場のそばにある広大な公園。
西端は、ワルシャワの南北のメイン・ストリートのマルシャウコフスカ通りに面しています。

東端の入口付近にあるのは、無名戦士の墓。
これは軍国主義やファシズムとの戦いで倒れた無名戦士たちの慰霊の為に建てられた場所。
画像のように、廟のような建物の中に入っています。

う〜ん、雨に濡れた石畳にその廟の倒影が映って幻想的な眺め。

よく見ると、その廟の中に衛兵が二人、墓を守って立っている。
画像をクリックして元画像で見てみると、その姿も見えます。

その無名戦士の墓を守る二人の衛兵。
墓の周囲には花が捧げられ、中央には平和を願う炎が風に揺れる…。


サスキ公園の東端にあるこの無名戦士の墓では、毎時に行われる衛兵交替式が見られます。

この時はちょっと暗すぎたし、フラッシュを使うのは失礼かと思ったので、その画像はありません。
昼に行ってみるといいのでは？

無名戦士の墓を通り抜け、サスキ公園に入ると真っ暗。

雨風がある平日の夜のせいか人通りもないし、街灯も見当たらない。

一人の時は、日が暮れたあとはちょっと気を付けた方がいいかもです。


闇に浮かぶ噴水が幻想的だけど、「早く通り過ぎてしまおう！」と、いつに無くスタスタと足早になった旦那。

ライトアップされた噴水を背景に立つこの彫像の姿が気に入って、ちょっと立ち止まる。

噴出す水が彫像のヴェールのように見える位置。

雨を含んだ風が吹いて、噴出す水や水盤から落ちる水が斜めになる。

う〜ん、もう一枚、もう一枚…と撮るSUR SHANGHAIに、旦那は「早く、早く！」

雨風のある夜で、だ〜れも通らない公園内が暗くて不安なことは確かなので、心引かれながら立ち去る事に。

あとで旦那に聞いてみたら、この時の真っ暗なサスキ公園の雰囲気がすごく怖かったんだそう。

「お前、今まで一人であちこち歩いていて、よく事件とか巻き込まれなかったなあ。写真が好きなのは知ってるけどさ、さっきはすごく無防備に見えた。」

「それって心配してくれてるの？　(◎o◎)」
「当たり前じゃないか！　(^^ゞ」

はい、これから気を付けます。　m(__)m

無事にマルシャウコフスカ通りに出て、ウェスティン・ワルシャワへ向かったSUR SHANGHAIとその旦那。

ホテルも間近、という所で見つけたのは≪紅橘子　RED ORANGE≫という点心のお店。
ワルシャワで食べる点心はどうかな。

餃子や春巻などの点心や麺類、ちょっとした一品料理もあってお値段も数ズウォティ程度から。
お試しみた焼餃子、野菜春巻の類に限って言うとなかなかの味でお勧め。
中華味が懐かしくなったら来てみては？

所在地：ul.Grzybowska 9　
ヨハネ・パウロ２世通りとの交差点近くで、ウェスティン・ワルシャワやラディソンSASがすぐそばにあります。

思いがけなく点心の食事の後は、もう街歩きはやめてウェスティン・ワルシャワへ。
せっかくスイート・ルームにしたんだから、その部屋も楽しまなくちゃ。(*^。^*)


上記の≪紅橘子　RED ORANGE≫からすぐそこのヨハネ・パウロ２世通り向こうがウェスティン・ワルシャワ。

正面の半円筒形のガラス・チューブにエレベーターが入っています。

ウェスティン・ワルシャワ玄関前。


近くのビルの壁には、到着した初日にも見た００７ジェームス・ボンド５代目、ピアース・ブロズナン氏の大看板が。

ボンドさん、今日はワルシャワで何か事件でも？　と聞いてみたくなる。映画だとワクワク。

う〜ん、いつ見ても渋い。
無精ひげも似合う男っていいなあ。
旦那だと…、(^^ゞ ごめんね。

ウェスティン・ワルシャワのロビー階から続く螺旋階段部分。

巻貝の断面図のよう。

夜に見ると、その照明がきれい。

エレベーターに乗って、ウェスティン・ワルシャワ上階へ。

タイム・トンネルのようなそのエレベーターを昇り降りしてこの街の歴史を垣間見た２日間。

見残した部分も多いけど、それはそれで将来の再訪のきっかけにもなるはず…。


さあ、明日はポーランド南部にある古都クラクフへ。

この旅行記へのコメント （5）

• バートンさん 2008/04/14 21:16:48

  ワルシャワの夜景

  SUR SHANGHAIさん、お久しぶりです。
  
  相変わらず素晴らしいお写真ですね。いつみても感動です。
  
  雨に濡れた石畳がきらきら光り、まるで自然の街灯みたい。
  雨はいやだけど思わぬ美しさで
  ワルシャワの旧市街がより一層美しくみえますね。
  旧共産圏ってあまり良いイメージを持っていなかったのですが、
  行ってみたくなりました。
  
  バートン

  SUR SHANGHAIさん からの返信 2008/04/16 10:08:11

  RE: ワルシャワの夜景

  おひさしぶりです。(*^０^*)
  
  旧共産圏に対する私のイメージが古いままだったせいか、出かける前のちょっとした不安のような物はありました。
  国際的な五つ星ホテルもどの程度の設備とサービスなのかとか、ワルシャワからクラクフへ向かう道の状態はどうなのかとか。
  でも、結果としてはハード面ソフト面とも予想以上によかったです。(*^。^*)
  
  歴史上、重い影の部分を忘れてはいけない場所も多数ありますが、観光資源となりうる場所も多いので、以前のイメージを変える観光宣伝も力を入れていけばいいのでは、と思いました。

  バートンさん からの返信 2008/04/17 20:08:14

  お礼

  ＞ハード面ソフト面とも予想以上によかったです
  
  ポーランドへは行ったことがないですが、
  お隣のチェコ、スロバキア、ハンガリーへ十数年前に行った時の印象は、
  綺麗な街だけど暗い、サービス悪い。
  やはり時間が経つと変わるのもなのでしょうね。
  昔と今を比較しに行ってみたいです。
  
  ところで、お気に入りの承認有難うございました。
  私のような若輩者まで加えていただきとっても光栄です。
  とっても嬉しいですぅ♪
  これからも宜しくお願いします。
  
  バートン
  

• デコさん 2008/03/06 05:50:45

  きれいな夜景♪

  SUR SHANGHAIさん、とってもきれいな夜景に1票！
  一人旅の私は、夜の町に繰り出して夜景を楽しむのが
  ちょっとコワかったので、
  SUR SHANGHAIさんのおかげで、見ることが出来ました♪
  ありがとう！！です。
  それにしても、いい雰囲気ですね〜

  SUR SHANGHAIさん からの返信 2008/03/06 11:43:07

  RE: きれいな夜景♪

  確かに一人旅だと、様子がよく分からない街での夜のお出かけはちょっと怖いですよね。
  私はお酒は全くダメ、と言うタイプなので、一人旅の夕ご飯の後はほとんど宿に直行してしまいます。
  
  この時は旦那が一緒だったので歩いてみましたが、ワルシャワの夜は灯りが少なくて、旦那も緊張気味でした〜。