2008/01/11 - 2008/01/27
108位(同エリア154件中)
tomoさん
構想1年、念願のイエメンに初1人旅!
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昨晩は悶々と色々なことを考える。
中東やイスラム教というと、皆一概に危険だという。旅に出る前、ほとんどの人はそんな危ない所に行くのはやめろといった。
確かに一部の過激派が昨日のような悲惨で許されない事件を起こしていることは確かである。でも、一般の人はとても親切だし、泥棒なんてまずいない。街を歩けばみんなが「アッサラーム」「welcom」と声をかけてくれるし、迷子になっていれば、みんながどうしたどうしたと集まってくれる。英語が喋れなければ、誰か英語のわかる人はいないかと探してくれるし、お店まで連れて行ってくれて私の代わりに値引き交渉までしてくれる。お店のおじさんなら近くで遊んでいる子供を捕まえて、私を目的地まで連れて行くよう言ってくれる。子供だって嫌な顔一つしない。レストランでは隣の席の人が食べてみるかと自分たちの料理を分けてくれるし、小銭がなければ代わりに払ってくれる。ダッバーブなんて自分で払ったことない。女性は女性部屋に招待してくれる。大方の人はいい人なのだ。
実際に住んでいる日本人からすると不満も随分あるようだが、私からしてみると、お金をねだってくる人はいるものの、今まで行った国に比べたらしつこくないし、頻度も少ない。人の親切や温かさが本当に身にしみることが多い。
だから一括りにイスラム教が悪いというのは間違っていると思う。
それでも私はイエメンが好きだ。みんなを信じたい―これが長時間悶々と考えて出した私の答えだった。 -
朝からカマルと明日からの予定について打ち合わせをすることに。ともさんとホテルのレストランで待っていると、ホテルのオーナーのムハンマドからイエメン最大手新聞のインタビューを受けてほしいと頼まれる。もちろんテーマは昨日の事件について。記者は英語が喋れないので、ムハンマドが英語通訳として活躍してくれた。昨日の事件のこと、中東についてのこと、私の素直な気持ちを述べた。中東について、一般的に皆がものすごく危ないところだと思っているのは、マスコミが悪いニュースしか流さないのが原因の一つではないか、そして私はそれをとても残念に思うと。
この記事は来週の木曜日、写真付きで掲載されるとのこと。まさかイエメンに来て新聞に載るとは思わなかった。
カマルと相談し、明日から3日間、シャハラへ行くことにした。ともさんと、相談していた時にたまたまホテルに現れたはるこさんの日本人3人で。 -
今日は1日サナアで過ごす。
今日は砂漠で砂まみれになった洋服を全て洗濯する。
そんなわけでアバヤの下は上下ジャージ。
だからアバヤはとっても便利。
4時からはるこさんとハンマーム(トルコ風温泉)に行く約束をし、それまでの間はサナアを自由散策。
すでにサナアに慣れすぎて、ツアーから戻ってくると、あー帰ってきたなあと安心するようになっている。
サナアは敵が攻めにくいように、わざと迷路のようにわかにくい街になっている。そして地図はない(あっても役に立たない)。今日こそは、自力で目的地まで行って、ホテルまでちゃんと帰れるようになろうと目標を決める。
何度歩いてもサナアは楽しい。迷うのもまた楽しい。 -
昨日ウーク達とレストランを探していた時に通りかかったお店。気になっていたが、自分では全然たどりつけない。ホテルからそれほど遠くないのに、たどり着くまで3時間かかった。
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昨日すごく気になってたお店。シーシャ屋さん。飾り用のシーシャが売ってたら、旅行客に大人気だろうなあと思うが、実用的なものしか売っていない。残念。
オールドサナアにはちょっとカフェで休憩という制度はない。休憩するようなお店がないのだ。男性陣はそのあたりに座ってカートをかんだりしゃべったりでしているのだが、外国人女性の私にはハードルが高い。女性が一人でレストランに入るのも困難な国だし。そんなわけでさんざん道に迷ってへとへとになったら、ホテルのレストランか、ホテル近くのジュース屋さんに行くしか選択肢がない。
迷わずジュース屋さんに行く。へとへとの体にはライムーン(レモン)が一番!すると、そこでまたもやmikipomさんの生徒に会う。彼とジュースを飲みながら話していると、ある人から手紙を預かっているとお店のお兄さんから封筒を渡される。そういえば昨日、マーリブから戻ってきた時にも、ホテルの受付で同じ封筒に入った手紙をもらったけど、例の事件で混乱していたので、しっかり見てなかったっけ。早速手紙を見てみると、おそらく隣のシーシャ屋で買ったと思われるポストカードに書かれた恋文であった。しかもきちんとした封筒に入れて。
「あなたのことをジュース屋で見ました。話しかけたかったけど友達といたから話しかけられませんでした。ぜひ話がしたい。」こんな感じの内容。こういうのがホテルに1通、ジュース屋に1通預けられていた。
のちにmikipomさんから聞いたのだが、これがイエメンでは正式な恋の手続きらしい。街で見初めたら、恋文を書いて、女の子の跡をつけて、女の子があらこの人かしらと気に入れば、恋文のやりとりをするそうだ。私もホテルまで跡をつけられていたらしい。
皆に話すと、たまたまイエメンに遊びに来てた石油王かもしれないから連絡してみたらと言われたが、バタバタしているうちにとうとう連絡できなかった。石油王なら直接声をかけてきそうだし(笑)。 -
はるこさんとハンマームへ行く。地球の歩き方に「体を隠す布がいる」と書いてあったので、日本でバスタオルにホックをつけてきた。本に従って、お湯をすくうためにペットボトルを切ったし。ムハンマドが貴重品はすべておいていけと言うので、700リヤルだけ持って出かける。こんなこと初めてかも。用意は完ぺきよ。
ムハンマドによると、ハンマームは曜日によって女性用/男性用と変わるそうだ。今日はいちばん大きくてきれいなハンマームが女性用の日だから、是非そこに行けと教えてくれた。ありがとう。
迷いに迷ってたどりついたハンマーム。よく考えたらシステムが全く分からない。はるこさんと二人、挙動不審。きょろきょろしてると、親切なお姉さんが、ここで服を脱ぐのだと教えてくれる。日本人の脱衣所のイメージから大きくかけ離れるだだっ広い広場で。しかもロッカーなどはない。壁際にみな自分のビニール袋を置いておく。イエメンでは泥棒がまずいないので安心だが、これが他の国だったらこんなこと怖くてできないな。貴重品はないけど、服を取られたら、もう笑うしかない。
日本から持参したホック付きタオルを巻きつけ、ふと思う。他の人を見ると体に巻いた布が濡れてるけど、私、これ以外にはフェイスタオルしかないよ。はるこさんにいたってはフェイスタオルもない。基本的に2人とも間違っているようだ。まあなんとかなるよと、いよいよハンマームデビュー。
湯船につかったりするのではなく、体を洗うだけらしい。蛇口から出てきたお湯は、直径40センチくらいの超ミニ岩風呂みたいな容器にためられて、そこから自分でお湯をすくって体を洗う。この容器は全部で30くらいあるのだろうか?たくさんの小部屋に分かれているのでよくわからない。
しかも洗い方にも決まりがあるらしく、さっさと洗い終わった私とはるこさんはやり直しになり、結局地元の親切な人に体を洗ってもらった。
なんだかよくわからないまま、ハンマーム体験は終了。ディナーはともさんも交えて、昨日と同じレストランでとった。領事がおいしいと言っていたポテト入りのパンを食べた。
写真はケバブを焼いているお兄さん。 -
ホテルに戻ると、ムハンマドがホテルの屋上からの夜景が素晴らしいよと教えてくれる。早速上がってみると、それはそれはきれいな眺めだった。
ムハンマドもいろいろと気遣ってくれてありがたい。自分の中で結論を出した後も迷いがあったが、今日一日で吹っ切れた。やっぱり私はイエメンが好きだ。
夜風に当たりながら、うっとりするような夜景を、いつもいつまでも眺めていた。明日からもいい旅になるといいな。
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