'07 ＧＷ北陸ウォーキング（8日目後編　輪島の七尾）

2007/04/28 - 2007/05/06

“石川県七尾市出身花篭部屋チーン”。七尾と言えば、私のイメージの中では横綱輪島。大相撲が面白かったころ、貴ノ花と大関に同時昇進し貴輪時代、その後、横綱となって北の湖と“輪湖時代”を築いた黄金の左。その輪島が育ったところが、どんな所なのか、ちょっと立ち寄ってみようというくらいの感覚でこの街を訪れた、車で七尾市内に入るとやたら道路が規制されていた。大きな祭りがあるようで、祭りのために小学校が臨時の駐車場になっていたので、そこに駐車をし、たいした期待もせず、祭りのメイン会場に歩いて向かった。会場に行く途中、街に貼られている祭りのポスターには飾り付けされた大きな山車の写真が記載されていて、国の重要無形民族文化財に指定されているということがわかった。実際に見てみると、実物は想像以上に大きく、飾り付けも豪華でスゴイ。また、街の中には、所々に古い家屋（商家）があるし、この地方独特の嫁入りの時の風習である“花嫁のれん”展も開催されていて、来てトクしたという感じ。もともと、横綱輪島の出身地ということで知ってる程度で、何か輪島の面影があるのかと思って訪れた街だった。唯一、それを感じたのは、七尾港にある“能登食祭市場”の中で（横綱時代ではない）今のちょっとお笑い系が入ったタレント輪島が、能登の魚持ってＰＲしているポスターが掲出されたのを見た時だけだった。

表紙：青柏祭の山車

エリア 七尾(石川)

• 交通手段: 自家用車

偶然にこの地方の有名な祭りの青柏祭の最終日に七尾を訪れた。

山車は３台。“でか山”と呼ばれる。でか山がある川沿いには人がびっしり。

“でか山”は社会生活の上で大切な心の持ち方を教えている古い芝居の名場面を飾り、その年の心掛けのひとつとしてる。この“でか山”は｢先代萩御殿場の場｣で歌舞伎の一場面。

この“でか山”は｢川中島の合戦の場｣

これは｢奥州安達原｣という人形浄瑠璃の一場面

でか山を曳いているところ

でか山。車輪の直径でも大人の背より高い。

でか山が運行されてない間、国の登録有形文化財がたくさんある“一本杉通り”を散策してみた。この建物は関係ないようだが、看板がなんとなく老舗っぽい。

“一本杉通り”の商店には“語り部”がいて話を聞けるところが多い。この高澤勇吉商店でもお話をきける。

“一本杉通り”ではまた｢花嫁のれん展｣が開催されていた。この地方では、嫁入りの時に｢花嫁のれん」を持参し、花婿の家の仏間の入口に掛けるという独特の風習があるそうです。これは、高澤勇吉商店の花嫁のれん。

国の登録有形文化財である高澤ろうそく店

高澤ろうそく店の花嫁のれん。この店のおばあさんが持ってきたもんかなぁ。もっと古いかも。

一本杉通り。

鳥居醤油店（国の登録有形文化財）。

鳥居醤油店の花嫁のれん。

鳥居醤油店の花嫁のれん。

一本杉通り

和菓子屋の花嫁のれん。ここで饅頭を休憩しながら店の奥さんに花嫁のれんの話を教えてもらった。

饅頭を食べていたら、でか山がやってきた。

一本杉通りをでか山が占領した。　　

でか山

北島屋茶店（国の登録有形文化財）。

花嫁のれん。

花嫁のれん。ショーウィンドーに飾っている家もある。

花嫁のれん

普通の住宅に飾られていた花嫁のれん。

横綱輪島の故郷ということで単純に訪ねたが、青柏祭、古い建物、花嫁のれんなど見所があった。さらに駅にいけば何かあるだろうし、情報も仕入れることができると思いＪＲ七尾駅まできた。

ＪＲ七尾駅前の風景

ＪＲ七尾駅近くの商店街

ＪＲ七尾駅から港までやってきた。

七尾港の近くにある能登食祭市場に展示されていたのは、能登を代表する祭り“キリコ”の山車。

七尾にある有名な温泉“和倉温泉”に車で行った。日本海に面して大型の温泉旅館が建っている。

和倉温泉の温泉街。

和倉温泉の足湯。

和倉温泉は白鷺が海中に湧く湯で傷をいやしていたのを漁師が発見したことからはじまる。その伝説を表現した像。