2007/12/28 - 2008/01/04
429位(同エリア1042件中)
きっちーさん
翌朝。
1月2日まで、あと2日間。
大晦日の今日は、成都を発ち、黄龍渓へ。
黄龍渓で年越しして、世界遺産『大足石刻』へ、そっから重慶へ戻ろう、というおおまかスケジュールです。
問題は、金だ。
スリに遭ってしまったため、1月2日に銀行が開くまで、なんとか手持ちで凌がねばなりません。
あと2日間ーっ!!
がんばるぞー!
オオーッ!
常日頃ダレていても、遊びのときだけ気合が違います。
あと2日間で1月2日・・・ブツブツ・・。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 高速・路線バス
- 航空会社
- 中国国際航空
-
お世話になった、四川賓館をチェックアウトし、タクシーを拾います。
ツッチーさんと、km45さんから教えて頂いた、黄龍溪行きのバスに乗るために成都旅遊中心站へ。
『成都旅遊集散中心站(新南門)発の黄龍溪行(直通)は以下の5便です。
8時45分 9時15分 10時15分 10時30分 11時00分
運賃13元 中型高級バス(空調)』
教えてもらった通り、新南門バスターミナル窓口で「8:45発、黄龍渓13元」切符を買い、バスに乗り込みます。
けっこう人気のようで、なかは中国のお客さんでぎっしり。
しかし、トランク持って乗ってるのは自分だけで、ちょっと恥ずかしい。
黄龍溪は日帰り観光地のようで、みなさん身軽な格好です。
満員になったせいか、8:30過ぎにはバスが動き出します。 -
いくつかの農村を走りすぎ、何人かが乗り降りし、にぎやかなバスはいつのまにか、ちいさな市内へ入っていきます。
-
9:20。
新南門バスターミナルを出発して、1時間弱。
駐車場に停まると、みんながドヤドヤ降りていきます。
トランクを引っ張り、わたしもバスを降ります。
どこやねん。 -
ぼさ〜っとしているうちに、みなさんサッサと歩いて行ってしまい、慌ててあとを追います。
駐車場の周りは、ごくありふれた風景。
「ホントに黄龍渓?」
とっても不安になりますが、西塘での経験があるので、見た目変わんなくても、ウラ行くと凄いという場合もあるか、と考えたら少し落ちつきます。
駐車場を背に、左へまっすぐ進む一行のあとに続きます。 -
左手の道路は、25メートルも歩くとT字路に突き当り、そこにはどこかで見たような古鎮の風景!
黄龍渓です。 -
西塘に似ていると感じたのは、ほんの一瞬。
水路は造成されたばかりで浅く、対岸は原宿のアクセサリーショップのようなみやげ屋がどこまでも続いています。
うわっ、ガッカリ! -
こりゃ失敗したな。
『古鎮』風のテーマパークかぁ〜。
とりあえず、宿を探そうとあたりを見渡しても、それらしい建物がありません。
みやげ屋と食いもの屋ばっか。
ふと、警察官のような制服姿のお兄さんが、隣にいるのに気づいて声をかけます。
「你好」
「你好」
優しい感じの人で、ひょっとして警官じゃなくて警備員さんかも?
「えーと、チンウェン、イーシア。我探賓館、飯店」
『付近、有没有 賓館?』
発音に自信がないので、紙に書いてみせると、お兄さんはまっすぐ目を見てひと言。
「没有」
なにィー!!
無いのー?!
泊まる予定だったのにーっ。
動揺っぷりが顔に出たのか、お兄さんが少し首をかしげて何か言います。
おっとォ、わかんないぞー。
「あのう、チンシェザイ?」
『ホテルは無いけど、ここをまっすぐ行った右側に、宿泊施設はありますよ』メモで返してくれます。
やりとりに興味を持った、そばで遊んでいたお子チャマたちがワラワラと、取り囲んできます。
筆談を覗き込みながら、「ルィーヴェン?」「ルィーヴェン?」と口々に、お兄さんに取りすがります。
そーさ!
ルィーヴェンさーっ。
ちっちゃい子、苦手〜。
お年よりは大好きだけど。
びみょーにお子様たちをハブリつつ、お兄さんにお礼を言って、トランクを転がして歩き出します。 -
いくらも行かないうちに、なんだか閑散としたホテルがありました。
入口には、お約束の獅子が並んでいるのですが、フロントには誰もおらず、味も素っ気もないコンクリートの壁。
絵画とか、凝った照明なんかは一切なく、唯一ホテルを思わせるのは壁にかかった時計だけ。
えー、どうしよ。
人がいないんですけど。
ホントにここでいーのかな?
つぶれてんじゃない?
「ニーハオ〜!すいませ〜ん?」
ガランとした建物の天井に、声がやけに響きます。
ホテルらしき(?)建物を入ってすぐ見える中庭は、広い駐車場になっています。
そこを通りがかった制服姿のお姉さんが、こちら気がついて目を丸くしています。
「你好。えーと、あのう・・請問一下・・」
「小姐、”#$&%&」
む・・。わかんない。
わかんないけど、「ちょっと待ってくださいね」と言われたようなので、おとなしくしていると、彼女は大声で誰かを呼んでいます。
どうやら、受付係の人を呼んでいるみたい。 -
別棟から声が聞こえ、同様の制服を着た女性が走ってきます。
「你好。あの、アイウォント、ステイ、ワンナイト」
『今晩有没有空房?』
メモをみせると走ってきた彼女はうなずいて、フロントにまわります。
空調付きの部屋で、一泊120元。
あとで戻ってくる保証金、30元。
計150元。
きゃ〜っ、1月2日まであと2日!!
ホテル代がイタイぜ。
宿泊カードにサインし、宿泊代と保証金を預け、パスポートをコピーしてもらうと、手続き完了。
「こちらへどうぞ」
と言う彼女と一緒に、中庭の駐車場に出ます。
あ。
ホテルのパンフがある。
もらっとこ。
駐車場には、驚くほどたくさんの車が停まっています。
「そんな繁盛してるようには思えないけど・・」
奥にレストランが見えて、どうやら車の持ち主達は、そっちが目当てみたい。
もしくは、駐車場だけ借りてる観光客かも。
「ホテルは無い」といっていた、お兄さんのいう通り、案内された建物は団地、といった感じ。
3階建てで、エレベーターはありません。
よいしょっと、トランクを持ち上げ階段をあがりますが、どの階も人の気配は無く、なんだか空家に侵入しているような、落ち着かない気分になります。
無人の建物の3階に着くと、
「どの部屋がいいですか?」
角部屋2つを見せられます。
むー、あんまし違いは無いみたいだけど、こっち。
「カギはこれです。何かありましたら、声をかけてくださいね」
「ども、謝謝」
寝具をセットすると、彼女は階段をおりて行きます。 -
部屋を出て、廊下をキョロキョロしますが、ほんっとーっに、誰もいません。シーン。
こええ〜よぉう。
なんだ、このホテル。
朝には消えてそ。
パンフレットによると、このホテルは「黄龍大酒店」。
宿提供の写真見ると、ベリーゴージャスそうなんだけど・・。
これ違うホテル撮ってんじゃないの(笑)。
まあ、荷物おいて遊びに行くべ。
もういいや、ポジティブにいこう、そうしよ。 -
いままで、引っ張って歩いてたトランクを部屋のすみに置き、いざゆかん窓から外を眺めます。
フツーの町並み。
古鎮って感じじゃないなあ。
ふいに、気道が痛みはじめます。
またか・・!
イテテテッ。
成都に来てから、日に日に呼吸が苦しくなり、咳と痰が止まりません。
大気汚染なのかな、やっぱ。 -
洗面所に駆け込み、ゲホゲホやっていると、ポツンと血の混じった痰が出てきて、ものすごく引きます。
やばいかなー、コレ。
中国の大気汚染がヒドイといわれて久しいですが、何回も行っているわりには、砂埃で鼻の穴を黒くしても、咳とか痰がストップきかないなんて初体験で、どうしたら良いかわかりません。
かぜ薬くらいしか、持ってきてねーしなあ?
そもそも、市販薬でどうこうできる状態なのかしら。 -
「ひー、こわいようー」
ビビリながらトイレを済ませ、鼻をかんで、出発準備完了。
大気汚染がやばくても、観光ひとすじです。 -
宿を出て、先ほどの露店のならぶ小川沿いを歩いていくと、アーチ型の橋が見えてきます。
人につられて橋を渉ると、ようやくそれらしい風景が現われます。 -
映画に出てきそうな建物が続いていて、思わず目が輝いてしまいますが、そこはかとなく新しいんだよな〜(笑)。
ここって、ホントに古鎮なのかな。 -
ひたすらまっすぐ進むと、錦江で行き止まり。
川風がすぅーっと吹き抜けて、咽喉の痛みが少し治まります。
さすがに観光地らしく、そこかしこで写真撮影が行なわれています。
昔の中国服を着て撮ってくれる写真屋さんも人気のようで、若い夫婦が子どもにレトロチャイナ・コスをさせて、ポーズをとっていたりします。
やってみたい・・。
でも、往来だとムリ。 -
川岸の埠頭には、木製の船やデコ遊覧船がかたまっており、また写真のような船着場にそびえる巨大な門なんかもあります。
黄龍渓は、船舶を利用した商売で栄えた町なのかな。 -
川と平行して貫いている通りは、さきほどの新築古屋風物件とはちがい、左右に本当にふるめかしい商店や、寺院がならんでいます。
本来は、この通りが黄龍渓の中心であったように見えます。
川から離れるほど、「観光用に、最近つくっちゃいました」的なんですけどネ。 -
さて、まさに映画のセットのように美しい通りを、奥へ奥へと進むと、つきあたりにうっそりとお寺がたっています。
「古龍寺」
わーい、入ってみよ。
ちなみに手前に見える人力車は、平遥にあったのと同じ、撮影用です。
お大尽気分で、写真におさまることが出来ます。 -
入口で入場料を払って、なかへ入ります。
「寺のくせに有料〜っ。ぶーぶー」
少し納得できませんが、よく考えると京都のお寺も一律500円ずつ搾り取られた事を、思い出します。小銭の思い出は消えないのだ(笑)。
くそー、宗教法人は優遇されてるのにーっ。←中国は法律違うから
(しっかし、天井の低い門やのう・・。ムダに屋根スペース取りすぎ!)
ぶちぶち文句タレながら、くぐりぬけた背後を振り返ると、あんぐり口が開きます。
なにこれーっ!! -
屋根と思っていた部分のほとんどが、ウラから見るとそっくり2階・・・いや、たぶん2〜3階スペースが、舞台のように家屋になっているのです!
比べてみてください。
写真だと、縁の下のようなトコが、くぐってきた門の高さ。
大きいのが、おわかりになるかと思います。 -
すっげー!
すっげー!
初めてみたぁ〜。 -
案の定というか、このもの珍しい門は古龍寺のウリらしく、解説が掲げられています。
お、日本語もある。
ふむふむ。
『古戯台』・・万年台とも称され、清朝の初期に建てられ三百数年の歴史を持つ。
祭りや民間娯楽に使用され、この黄龍渓の万年台は保存状態がとてもよく、四川省でもめずらしい。
だそうです。 -
舞台と門が一体になったみたいな?
気になるのは、大きく「茶」と紙がぶらさがっていて、おまけにテーブルセットもあって、ちょっとした喫茶店みたいになっていること。
すぐ脇にも、お茶屋さんがあるし、ひょっとしてお茶できるのかな?
いーなー、してみたいなー。
こんな高くて開放感のあるトコで、お茶したらウットリだなー。←なんとかと煙は・・・ -
あまりに気に入ってしまい、またしつこく角度を変えて撮り始めます。
いやー、この屋根の感じもイカス。
引いてるから、お寺の人、引いてるから。 -
こじんまりとした町のようすに反比例して、寺の敷地はけっこうあります。
-
コレが本堂かな?
なんかこう、屋根がニョキっと突き出していて、ニャンコの耳みたい。 -
そして、どこかめでたそうな大木が・・。
-
でっかい線香がそなえられて(?)いたり、黄金の龍が寄り添っていたりと・・ひょっとして縁起モノ?縁起モノ?
-
右手に歩くと、また看板。
『三県衙門』?
なんじゃ、また門なの? -
あ?
これか。
ここだけ別料金!
え?
なんかスゴイ門なの?? -
入るべきか、入らざるべきか・・。
別料金というのに、ちょっと躊躇し、とりあえずグルッとまわってみたりして(笑)。
そんなことしたって見えません。 -
入門料は、壹元(16〜17円)。
たいした値段じゃないかもしれませんが、果たしてお金取るような門なのか・・・?
気になってしょうがない、その門には、パネル展示してまで紹介されています。
よくわかんないんですけど、何かの撮影にも使われたよう? -
入っちゃいました!
-
こんだけ煽られたら、入らないわけには(笑)。
そんなにすごい門なのかなー。 -
あ、あれ?
せまっ!
門の奥は、小さな中庭になっているだけで、奥へ続く建物があるとか、そんなのは一切ナシ!
え?
ホントに門だけなのーっ?! -
かわりに、といってはなんですが、左右の壁にはずら〜っと!
いかに有名映画で使われたかというブロマイドが、みっちり掲げられています。 -
いや、知らないから。観たことないから。
そもそも、映画なのかドラマなのかもわかんないや。
りんちぇ(李連杰)とかないのー?
わがままいっても、ありませんでした。 -
お寺自体はそんなにスペース取ってるようでもないのですが、街なかの通りの幅の狭さに目が慣れてしまうと、境内へ足を踏み入れた途端、グラウンドのように大きく感じます。
-
ま、そんな感じで。
地元のお寺さん、て感じでした。 -
観光用に新しく整備された通りをはずれ、古い路地へ入ると歴史ある建物の前には、こうして3ヶ国語の看板がでています。
日本語かいてあるけど、そんな日本から来てんのかなー?
全然、日本語聞こえないんですけど(笑)。 -
古い通りは、歩っているだけで楽しい。
-
川と平行に道がずーっと続いています。
-
なんか、ボランティアっぽい?
そろいのウィンドブレーカーを着た子ども達が、通りを巡回しています。
大晦日なのにえらいなー。 -
お寺から直線に、突き当りまで行くと、そこもお寺さん。
-
古民家は基本的にお店なので、メインは寺なのかも。
迷子にならないように、ポイントごとに地図が掲げられています。
これなら、方向オンチの自分でも、大丈夫! -
『鎮江寺』。
川を鎮める寺ってコトかな。
川沿いの町にふさわしい名前です。 -
阿弥陀サマか。
イスラム寺院は、この辺じゃ無いかな。
お線香のいい香りがします。
肺が痛くて刺激臭は禁物ですが、お線香は不思議と癒されます。 -
奉ってある仏サマは金ぴかで、イマイチなんですけど(笑)。
しかもガラスケース入りなので、なんとなくウィンドディスプレイのように見えちゃいます。 -
それでも、ひきも切らずに見学者が出入りします。
-
平遥を体験しちゃうと古い地区に接しても、ちょっとやそっとじゃときめかないのですが。
黄龍渓は、本当に人気なんだなー。 -
もう、入れる所は・・・。
-
所かまわず入り・・。
-
路地から路地へ。
-
ひたすら歩きつづけます。
-
ふと気がつくと、ずいぶん中心部から離れてしまい、気がつくとまわり誰もいません。
いないんですけど、田舎っぽいのどかな雰囲気なので、ヤバサを感じません。
もうちょい行ってみるか。 -
商店が途切れ、宿の看板も見えなくなると、通りはシャッター街というか「木戸が閉まった街」みたいな・・・。
うーん。
シャッターは無いんですけど、入口を木で封じた真新しいレトロテイスト建物が軒を連ねます。 -
なかには、作りかけの古家もあったりして。
黄龍渓はどんどん拡大中のようです。 -
はしっこあたりまで歩いて、なにも無さそうなので取って返します。
-
やっぱ、人がいる所が落ち着くな。
-
黄龍渓は、これから行く重慶と似ていて、2本の川に挟まれ、中州のように突き出た先端です。
錦江に平行した通りを見てきましたが、こんどはちっちゃい川沿いへ行ってみましょう。 -
端を背に川沿いを行きます。
対岸には、屋台や露店で賑わっています。
あっちのほうが、楽しそうだな。 -
川が合流しているようで、小さな滝になっています。
そこを!
人が渡っています!! -
やっぱり、渡ってる!
橋もないのに、なんだアレっ。
もう、他にはなにも見えてません。 -
おおっ!
川にニョキニョキと太鼓のような石が突き出ています。
踏まれ続けて、磨耗していますが、なんか漢字が彫ってあります。
みんなが渡っていたのは、これのよう。
やばい!
私も渡るっ。
一方通行ではなく、どちらの岸からでも渡って良いみたい。石のうえで譲り合いながら、人々が行き来しています。
さっそく、順番を待って恐る恐る足を踏み出します。
川自体は浅く、流れもゆるやかですが、けっこう歩幅があるのと思ったより川幅があるので、渡りだすとそれなりにスリリング(泣)。
カメラを落とさないように(←やりかねない)、注意を払いながらシャッターを押していると、前にも後ろにも中国の観光客の人が、撮り終わるのを待っていてくれていた!
うわっ。
また夢中になって、まわり見てないし!
「ドイブーチィー!」
あわてて、つぎの石へ飛び移ります。 -
子どもには、ちょっとあぶないかな。
大人の遊びです(笑)。
さて、対岸の繁華街を露店を冷やかしながら、先を行くと、川が合流する錦江に今度はおおきなつり橋が架かっています。
地図で見ると、これが索橋。
車は×ですが、オートバイや自転車、人の歩行は可。
地図を見ると対岸には、観光名所である古榕樹(ガジュマル)があります。
一応見とく?
ほかにも、向こう側の河川敷では、フリマや即席の屋外遊技場が見えています。
行こ
行っとこ。 -
飛び石渡りをした後だっただけに、えらく立派に見えたつり橋ですが、足を踏み出した途端・・・。
「こえっ!!」
ありえないくらい揺れます。
そもそも、足元は薄い瓦棒(トタン)。
ベコベコして不安定なのに、吊られているせいで、風にあおられて橋はぐらぐら、原チャがガスを撒き散らして走ると、さらに振動が起こり、みんな一斉に手すりに掴まります。
こ、こわすぎる・・!
自転車の人なんか、もっと不安定で揺れるたびにペダルから足を下ろしています。
いやー、こんだけ観光地なんだから、盧溝橋みたいに石造りの橋にしたほうが良いよ。
その方が中国っぽいし。
これじゃいつ壊れても・・・。
やめよう。コワイ想像は。 -
橋の上から黄龍渓を振り返ると、古い町並みが河岸に張り付いています。
うしっしっしっ。
いい眺め☆ -
おぉ〜っ。
あの木、建物よか高いんだ。
すげーなー。 -
さらに、錦江に落ちるあの滝は。
-
さきほどの飛び石です。
こっちから見ると、人が滝のうえを滑っていくような不思議な光景です。 -
落ちそうなつり橋を渉って、河川敷を行くと、周囲ではフリーマーケットやポニーの試乗なんかもやっていて、なんだかお祭りムード。
スリに気をつけなきゃ(笑)。
華やかな露店を抜けて外れまで歩くと、古榕樹が見えてきました。 -
この木か。
『歩き方』に載ってるのは。 -
そんな大した物には見えんが。
一応、写真撮っとこ。 -
中英日ハングルの注意書き。
『古い町が情と愛があり、命を大切にして、安全を注意する――水火無情、安全第一』
????
文章がヘンだよ。
ようするに、『情緒ある古鎮で、危険なまねはせず、節度を持って見学しましょう』みたいな?
たぶん、そーいうことが書きたいのだろうな。
まかせて!
落書きとかしないし。 -
古榕樹側は、あまり古民家も無いようすなので、ふたたびこわ〜い橋をとってかえします。
古い風景が残ってるのは、あそこだけかー。 -
あてもなく、黄龍渓をそぞろ歩いているうちに、バスを降りて最初に立ったT字路へ辿り着きます。
歩いてきた右側から、こんどは左側のほうへ直進!
コチラは、ゆるやかな階段が続いています。
うえに何かあるかな。 -
登りきると、中国チックな石門と、観光バスの駐車場が(笑)。
-
そして門のすぐ脇には、このような黄龍渓のガイドか掲げられていました。
-
日本語もあります。
なるほどー。 -
これが全体図。
本来は、観光バスでここの駐車場に乗り付けて、石門をくぐり、石段をくだって古民家を見てまわる、みたいな流れなんでしょう。
市バスみたいなので来たからな。
駐車場が違ったんだな。
観光バスで来れば、黄龍渓は迷いようのない観光地です。
ん〜?
しかし、この地図をみると主要な所はもう全部まわれちゃってんじゃない? -
肺が痛み始めたので、「ちょっとひとやすみ」と黄龍大酒店へ戻ります。
無人の建物の、剥がれかけた壁紙を眺めているうちに、
「なんか、見るトコぜんぶ見ちゃったしなー。西塘ほどスゴクないし、一泊せずにもうこのまま大足へ行っちゃおうかなー。どーしようかなー」
考えがムクムクと頭をもたげます。
もう止りません。
「世界遺産『大足石刻』に今日中につければ、あした1日まるまる見学できる!」
矢も盾もたまらず、トランクから事前に作っておいた『きっちー大足への行き方』メモを取り出します。
「行っちまうか!」 -
我ながら、せっかちだよな。
トランクを転がして、フロントへ行き「退房」と告げると、チェックインをしてくれた小姐が驚いた顔で、
「なにか失礼がありましたでしょうか?」
とたずねられます。
いや、思ったより早く見終わっちゃったから、次の町へ行きたいだけなんですけど・・。
失礼の無いよう説明したいのですが、そんな高度な中国語は使用不可なので、
「すんませんー。急な仕事が入っちゃってー。ホントは泊りたいんですけどー」
と、しどろもどろに訴え、なんとか納得してもらいます。
「お客様、一度お手続きを完了いたしておりますので、宿泊代は保証金の30元しかお返しできませんが、本当に宜しいのですか?」
小姐が、心配そうに言います。
うっ。
120元まる投げか。
スリにやられて、ひっ迫財政再建困難なお財布的には、まことに遺憾で厳しい状況でありますが・・。
ま。
時は金なり、思い立ったが吉日、今夜は大晦日だしね。
やりたいことは済ませて、新年を迎えたいじゃん。
いいです。行きます!
そんなワケで、黄龍渓のホテルをチェックアウト。 -
ホテルをあとにし、往きに降りたバスターミナルへやってきます。
はあ〜。
えらく高い、荷物預けになっちゃったな。
まあ、はじめて来た所だし、状況がわかんないのは仕方ありません。
大足に向かうにしても、いったん成都へ戻らなきゃだな。
黄龍渓から大足への、直行バスは無いだろうし。
往きは良いのですが、成都への帰りはどうするのか不明なので、とりあえず先ほどのバスターミナルで聞いてみようか。
「ニーハオ!」
停留所の休憩室で食事している、おじさん達に声をかけ、
『我想去成都。有没有、到成都(新南門)』
と、メモで尋ねます。
「小姐、成都へ行きたいなら、こっからバスがでるよ。時刻表が待合室にあるから、確認して」
ありがとうございますー。
よっし!
同じ駐車場から帰れるんだな。
時刻表、時刻表。 -
おじさん達が食事をとっていた建物の端っこが、ドアの無い吹き抜けの待合室となっており、ご覧のような時刻表が掲げてあります。
あ!
日本語でも書いてある!!
親切だなー。
あんま、来る人いて無さそうなのに。
どらどら。成都行きは、どこじゃ?
あれだ。
うえから2番目。『新南門』
なんで往きは13元なのに、帰りは10元なのー??
観光地の不思議。
えーと。
上午(午前中)は、6時、7時、10:50、11:25、11:50、12:20、12:30でー・・・。 -
下午(午後)は、13時、13:30、16:20、16:50、17時、17:20で、最終便が17:50か。
ほーんと、日帰り用のタイムテーブルだな。 -
意外なことに、黄龍渓⇔成都よりも、ほかの路線の方が便が多いのです。
つっても、地名読めても何処なのか分かんないんですけど。 -
路線図もあった。
へえええ〜。
途中でわかれんだ。 -
待合室のベンチに腰掛け、ぽやんとバスが来るのを待ちます。
ほどなく、駐車場の石砂利をけってミニバスが到着。
フロントに『新南門』のカードが無造作に置かれています。
あれだ、あれだ。 -
バスが乗ってきた乗客をすべて降ろしてしまうと、車掌の女性が呼び込みをはじめます。
私のほかにも何人か、成都へ帰る観光客らしきグループが、タラップをあがっていきます。
あっれー?
あの車掌さん・・。
彼女もこっちを見ています。
やっぱ、そうかな。
「あなた、往きにも乗ってたでしょ!」 -
軽装の人たちの中で、ひとりだけトランクなんか持って乗ったから、そうとう目立ってたし・・。
「いつも、そんな荷物抱えてるの?」
お姉さんが微笑みます。
イヤー、これは・・その、旅行者なもんで・・。
今日はここに泊る予定だったんですけど、やっぱそのまま大足へ行っちゃおうかと・・。
私だって、日帰りになるんだったら、四川賓館のチェックアウトのときに、午前中だけ荷物預かってクダサーイとかしてもらってたサー。
と、伝えたいが伝えられず、「なははは・・」と一緒に笑うのが精一杯でした。
まさか、往きも帰りも同じバスになるとは! -
12:27。
適当な人数があつまると、バスは発車し、一路『成都・新南門バスターミナル』をめざします。
道路も混まず、しばらく走るとおなじみの高層建築が見え始め、あっという間に「終点です!」と、車掌の小姐が宣言します。
あれれ?終点?
ここ、バスターミナルじゃないんだけど。
ただの歩道なんですけど。
「小姐〜。ワタシハ新南門ヘ行キタイネ」
怪しい発音で訴えると、
「お客さん、あそこだよ」
と、道路の向こうを指差します。
ホントだ。バスターミナルあった。
どうやら、往きは駐車場から出ますが、戻りは混んでいる駐車場に入らず、付近のすいてる道路で降ろしちゃうようです。
平遥とおんなしか!
まあ、通りわたって目の前なので、トランク転がしてターミナルの中へ入ります。
大足へは荷花池汽車站(荷花池バスターミナル)と教えてもらっていますが、ひょっとして新南門からも出てないかどうか、インフォメで確認。
『我想去「大足」。在(?)里(?)票?』
「荷花池」
やっぱり、荷花池汽車站からじゃないと、ダメだって。
じゃあ、しょうがない。
タクシーで行くか。
新南門バスターミナル前は、客引きタクシーがたむろしておりまして、出てくるお客さんをマークして声をかけてきます。
トランクなんぞ転がしていようものなら、腕をとられます。
こええ〜っ!
「ブーヤオ!ブ、不要ぉ!!」
ビビリまくって、おじさんたちを振り切り、通りの向こうの角へ逃げ込み、流してるタクシーを拾います。
ひー、怖かった。
「到、荷花池汽車站」
成都→大足への行き方については、『教えてトラベラー』でkm45さん、牛街さん、ツッチーさん、服務員さん、arfaさんにアドバイス頂きました。
いつも、お世話になっております。
ありがとうございますー。
『荷花池汽車站→大足(竜水)間のバスは次の通りです。
8時00分 8時40分 10時40分 11時20分 12時
13時50分 15時20分 16時40分
走行距離303キロ、運賃74元・65元(+保険料1元 運賃は運行バスの程度による)、所要時間3時間強、です』
上記の回答を参考に、G-SHOCKに目を落とします。
ただいま13:28・・・。
「13:50のに乗れるかなー」
タクシーで時間をはかりますが、道路が渋滞して、荷花池汽車站についたときが、ジャスト13:50!
「あ〜、ちょうど行っちゃったなァ」
ターミナル内も、ご覧の混雑。
次のは、15:20?
だいぶ時間があるけど、まずは、チケット買うか。 -
しっかし、中国は田舎へ行くと、みんなきちんと順番待ちするのに、こういった都会では横入りする人から身体を張って、立ち位置を守らねばならぬのが苦痛です。
ええ〜いっ!つぎは私なんじゃあ〜っ!
どけどけどけぇぇいっ!
バーゲン、バーゲン!←違います
トランクを盾に、横入りズを遠ざけつつ、窓口にマイスペースを確保します。
ニンゲン、もまれて強くなるのだ。
「小姐、到 大足。イージャン票!」
みたか、横入りズめ。ほほほ。
無事チケット購入。
あれ?
14:50発だ。
この時間の便もあるんだな。
大足まで3時間チョイなら、3時、4時、5時・・つくのが6時くらい?
ひょっとして明るいうちにつけるかも?
なんだか、せわしなく成都を発つことになりましたが、スリに遭っちゃったとはいえ、楽しい思い出となった成都滞在でした。
14:55。
時間を少し押して、バスが出発します。
――震災後のいまにして思うと、このときの風景は存在していないのかも知れません。
親切にしてくれた成都で暮らしていた人たちがどうなったのかも不明です。
手紙を送った李娟小姐も返事は来ず、無事を確認するすべはありません。
倒壊した学校の映像を見るたびに、彼女が通っていると教えてくれた学校じゃあるまいな、とドキッとしてしまいます。
当初、流れていたニュースも刻々と変わっていき、最初に新聞やニュースで見聞きしたものより、被害がずっと深刻だったことわかりました。
いままで、身の周りで直接災害を体験したって事がないので、ほんの数ヶ月前、年末年始を過ごした所が被災しているようすは、正直、ぞっとしました。
あの阪神淡路や中越沖地震もひどい状況でしたが、親戚縁者もなく訪れる機会もなかったせいか、国内とはいえあまり自分との距離の近さを感じず、募金したくらいで終わっていました。
数ヶ月の時間差で、一変してしまった町の映像を見ていると、関東直下型もいずれは来るんだろうし、いつかその時が来たとき、自分にとっていちばん無くしたくないものはなんだろうな、と考えさせられました。
天災は仕方ないにしても、人災で自分や誰か死ぬことは、あって欲しくない。
やっぱり、生きているのがいいと思います。
何かしら希望が無いと生きるのはつらいですが、それでも死んじゃったら、可能性はゼロになってしまうので。
成都で出会った人たちの無事を、信じています。
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この旅行記へのコメント (4)
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- のんほさん 2011/09/03 23:22:37
- がっかり体験
- きっちーさん:
初めまして。
つい先週、成都近郊の古鎮を2か所訪ねて「がっかり」させられてきたばかりです。古い建物をほとんど壊して、新しい建物を古っぽく作った「なんちゃって古鎮」で、日光江戸村も真っ青です。
あまり写真も撮ってこなかったのですが、近々アップしますのでよかったら見に来てください。
- きっちーさん からの返信 2011/09/04 13:18:57
- 古い建物を残すのはどこも大変なんでしょうねー
- のんほさん、こんにちは。
ご訪問&ご投票をありがとうございますーっ。
まあ、四川大地震で成都は中心部はもちろんひどいことになってましたし、残っていた古い建物も補修するより建て替えちゃったほうが安全っていうのもあるかも知れませんね。
それでも、古っぽく建てているのは、地元の人も古い景観に愛着があるからだと感じます。
戦時中、日本の空爆によって重慶だけじゃなく、成都や周辺部の古い村もけっこうやられてますし、私もあとからそういうの知って、「古い景観が少なくなってしまったのは、日本のせいもあったんだなー」としょぼんとしてしまいました。
人が大切にして住めば、新古鎮もいずれホントの古鎮になっていくんでしょうね。
重慶の磁器口、麓江古鎮、上海周辺の古鎮は、観光化されてますが本当にきっちりした古鎮でしたので、機会がありましたら絶対おすすめです☆
のんほさんの旅行記、すっごく楽しみにしてまーす!
- のんほさん からの返信 2011/09/04 23:34:00
- RE: がっかり体験
- きっちーさん:
ああ、地震の影響もあったのですね。
それを考えると納得もいきます。
空爆のことも、言われてみるとそうですよね。
いずれにしても旅行では「そのときしか見られないものがある」と再認識です。今回も記憶の新しいうちに早いとこまとめてみます。
- きっちーさん からの返信 2011/09/06 08:59:48
- ホントですかっ
- ぜったいお邪魔します(笑)!
楽しみにしてますねv
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